あきゅらのちょっと休憩

あきゅらのちょっと休憩

第三章・・・癌の転移。

第三章・・・癌の転移。

そして、数ヵ月後検診の時、再び癌が再発。
もう一度開腹した。

この二度目の開腹のせいで、がん細胞は取り除けたものの、
「癒着」という副産物を生み出した。
癒着とは、開腹をして臓器を元に戻す時、
切開した部分が正常にくっつけば問題は無いのだが、
くっついてはいけない他の部位と結合してしまう現象を言う。
不自然に結合しているから、
臓器がねじれた感じでかなり痛いらしい。
このもらいたくない副産物のせいで、
三度目の開腹をせざるを得なくなってしまった。


癒着を剥がす手術も無事終えた。
その後、入退院を繰り返しながら、
化学治療(抗癌剤投与)を続けた。
化学治療は良い(健康な)細胞までも破壊する力を持っているがため、
毛という毛は殆んど抜け落ち、徐々に体を蝕んでいく。

しかし、母はそんな中でも、
同室に入院している患者さんや他の病室の人にまで、
生ける真の神「イエスキリスト」を証しし続けた。
そして、病院でイエスキリストを自分の救い主として受け入れ、
その魂が救われる魂が起こされた。
もう余生いくばくも無いのに、朗らかな顔でいつも周りの人を気遣い、
教会のメンバー達がお見舞いに来てくれると、
お見舞いに来てくれた人のほうが深刻な顔をしていて、
母はにこにこして「まるで、訪問客と病人が逆に見える」と、
かえってお見舞いに来てくれた人のほうが励ましを受ける、
そんな感じだった。

また、化学治療の副作用のためひどく繰り返し嘔吐して、
食事もままならない時にでも、私たち子供、
そして父の健康を気遣い、心配してくれる母。
本当に母は凄い。

自分が苦しい中にあっても、
家族のことを気にかけてくれている。
改めて母の愛と母の心の中に住まわれる
イエスキリストを見た。

第四章へ続く・・・。

(クリック↑してください)


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: