晒し場

晒し場

エピローグと後書き


 友那は目を覚ました。
「天・・・井?」
 目を覚ました瞬間、友那の視界に入ってきたのは真っ白な天井。鼻に伝わってきたのは、消毒液やらの強い刺激臭であった。そう、ここは保健室であった。
「目を覚ましたようだな。」
 少し落ち着きのある『大人っぽい』、女性の聞き覚えのある言葉が聞こえたその言葉を聞いた友那は、体を起こそうとした。
「っ!」
 それと同時に、全身に針が刺さるような痛みを感じた。
「大丈夫ですか?」
 そんな痛々しい姿を見た一人の女の子が、労るように声を掛けた。
「天・・枷?」
「そうですよ・・・大丈夫なんですか?如月先輩・・・。」
「大丈夫か大丈夫じゃないかで聞かれたら『大丈夫じゃない』としか答えられないぞ。」
 友那はつい先刻に起こったことを一切気にしてないように言うと・・・。
「冗談とか言わないでください、どれだけ心配したか・・・察してくださいよ・・・。」
 泣きながら・・・涙で訴えられたら、男なら降伏するしかなかった。
「・・・悪い。」
 急に・・・元から、重々しい雰囲気であった空気が、さらに重くなっていった。
「さぁさぁ、こういうときは若い者同士にまかせて外野は退散しますか!」
 先ほどからいた、白河 暦先生は手を『パンパン』と叩きながら、周りにいた生徒と共に保健室から出て行った。

「・・・。」
「・・・。」
二人の間に暫しの沈黙が流れた。永遠にさえ感じる沈黙が。
「あのぅ?」
「?」
 先に口を割ったのは美春だった。
「どうして、やられるだけだったんですか?」
「そのこと・・・気になるか?」
「はい・・・きっと、その気になれば返り討ちに出来たと思いますから・・・。」
「まあ、確実とは言えないけど、返り討ちに出来たと思う・・・だけどな、もし・・・あの状況で俺の方が手を出したらどうなると思う?」
 美春がハッとしたような表情を浮かべた。それに、友那は言葉を続けていった。
「きっと、あいつらはお前らに手を出したと思うんだ。」
「どうして・・・そんなに、気遣ってくれたんですか?」
「・・・言わなきゃいけないか?」
「・・・。」
 美春は言葉に出さず、首を縦に振ることで意思を伝えた。
「それはな・・・やっぱ言えない。」
「えっ?」
「もう少し待ってくれないか?・・・そうすれば言える気がするから・・・。」
「分かりました。」
 美春はその提案に渋々了承した。


「卒業おめでとう、それと・・・見回りご苦労さん。」
「ありがとうございます。」
 卒業パーティー終了後・・・辺りはそれなりに暗くなっており、人気もあまり多くない様子であった。
「それと、これ。労いの品だ・・・。」
 そう言って差し出した手には、バナナクレープがあった。
「ありがとうございます!!」
 美春が目を輝かせながら、大好物を口にした。
「そういえば、どうして美春がバナナ好きって知ってるんですか?」
「それはまぁ、聞かなくてもいいだろ?」
「意地悪ですねぇ~~。」
「ほっといてくれ。今から少しいいか?」
「別にいいですよ。」
 友那の言葉に美春が納得すると・・・
(朝倉には後で御礼でもしとくか・・・。)
 そう感謝しながら二人は歩き出した。

そして、二人がたどり着いたのは・・・桜公園の高台であった。
「で、用って何ですか?」
(雰囲気で分からんのかなぁ?)
「今から言うんだ・・・あの時言えなかった事を・・・。」
「?」
 美春は何のことだか分からない様子だが、友那にとって決意を決めた以上、言うしかなった。
「ここで、お前に見せてもらった景色。大きな桜の木の下の事。お前に、こうやって出会う前はどうしようもない人間だった。でもな・・・・変われた気がするんだ。」
(言っていることが支離滅裂じゃねぇか)
 友那は心の中でそう思いながらも、今にも破裂しそうな心臓の鼓動を無理やり抑えながら、一つ一つ声を発していった。
「俺はな・・・が・・だ。」
 友那は風にも掻き消されるような小さな声で・・・確かに小さな声であったが、心の底にある自分の思いを伝えた。
 その言葉を聞いた美春は最初は驚いたものの、最後には微笑みを浮かべていた。







































後書き

これが初書きとなるのか・・・
疲れた・・・燃や(delete)していいですかな、これw
痛々しくも、恥ずかしくも完成させました。
そんだけw

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