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ナタリー・デッセー
昨日オペラシティで世紀のソプラノ、ナタリー・デッセーを聴いてきた。
ここ15年くらい前の衝撃のデビューで世界をあっと驚かせたのは、まだ遠くない記憶である。この衝撃のデビューでソプラノ歌手として彼女の名声を確立したのは、国際モーツァルト・コンクールでの優勝であり、パリ・オペラ・コミック座でのオペラ・デビューであった。その後オランピア、メトロポリタンと世界各地で圧倒的なハイ・ソプラノ歌手として不動の位置を確立した。
そのデッセーが初来日。もう何年も前から日本に来ないかな~と思い続けてきた。その夢がやっと実現したのである。
デッセーの声の特色は、まず透明であり美しい。そして驚異的な高音域を言葉として表現しきってしまうのである。その高さG``を軽く歌ってしまうのである。魔笛の夜の女王のアリアがFの高さであり、至難の曲としてソプラノ歌手としては分岐点にもなってしまう曲なのだが、デッセーの音域は遥かその上の上なのであるから、もう人間の声の限界を超えていると言わざるを得ない。単にこう書けば他にも有るだろうといわれるかもしれないが、大方の高音域というのは、金切り声のように歌にはなっていないのである。それでもって酔わせるほどに優雅であり、朗々と歌うのであるから、驚くという表現以上の別世界を聴衆は経験することになる。
また何をもって美しいと言うのかは、たぶん人間が持つ生理的に聴くという耳に対して、最も酔えるという気持ちの良さを感じられるソプラノと言える。そう思えるのである。これは歌い方にもよるが、声そのものに神が与えたとしか考えられないほどの力を備えているのだ。乱暴かもしれないが、古今声楽の歴史を振り返ってみてもデッセーのような歌い手はまずいなかっただろうと思われる。
「彼女より声量がある歌い手はいくらでもいる。美しい声質の歌い手すら、いなくもない......しかしオペラのアリアや歌曲をうたって、デッセーが演じさせてくれるような華やかさで酔わせてくれるようなソプラノとなると、他にはいない」昨日のコンサートのプログラムの前説に、黒田恭一氏の素晴らしい文章がデッセーの魅力を語っている。
声は最も身近な楽器である。幾種の楽器の中で最も判別のし易い、つまり好みや感性に直接的に訴え、反応するのが人の声である。それは言語が違っても、話すという共通の分母を人間は備えているからだと思うからである。
その声に歌にあらゆる完成度の高さを備えているのが、ナタリー・デッセーであるといえるだろう。曲目は10曲からなり、その半分が演奏もの。伴奏は東京フィル。せっかくデッセーの歌を聴きにきているのに演奏するのが半分も占めるのは、何か残念にも思えた。だが、それも束の間、第一声によってオケがどうとか、そのような問題は一掃された。
彼女が歌う最初の曲、ボワエルデューの歌劇隣村の祭りからはじまり、マスネのマノンとそしてトマのハムレットに至る音楽は大凡考えられないくらいに凄かった。言葉に言い表すのは出来ないほど完璧な世界である。あらゆるものが総合された最上質の歌世界である。一曲づつにブラボーの嵐は単に凄いからというよりも、必然であった。少なくとも、こういう感じを受けた演奏会はカルロス・クライバーのコンサート以来、今回で2度目の経験であった。
容姿端麗、どちらかというと写真にみる細身な体付きをイメージしてたが、実際は適度にバランスがとれたチャーミングで妖精を舞うかのようなバレリーナにも見えた。ステージに現れた姿に他では感じられない不思議なオーラが漂っていた。優雅というより自然体、華麗というよりリアリズム、実物大でありながら無限大の予想の裏切りと無限大の期待を叶えてくれる世界が眼前に出現したように感じた。
まず最初に驚いた。どうも歩き方が地を這うようでぎこちない。よく見ると彼女は靴を履いていなかった。素足なのである。ドレスに身を纏っていてもロングではないドレスからは膝より下がちゃんと見えるのである。そのとき思った。だからバレリーナにも見えたのかと.....
オペラ・アリアのリサイタル史上たぶん靴を履かずに素足で歌うコンサートは他の誰もしたことがないであろう。ある面非常にカルトな世界であるが、前にも書いたように一瞬にしてすべての装飾は消え去るほど、遥か歌声は天上の神の声にと響き渡ったのである。
休憩の後、後半の曲ベッリーニの夢遊病の女で彼女は靴を履いてステージに現れた。そしてドニゼッティのランメルモールのルチアでまた素足になったのだが、よくよく考えてみると何故夢遊病の女で靴を履いていたのかが解った。この曲は今日の曲目の中で音域が最も低いことである。反対にこれ以外はハイソプラノの曲なのである。高音域を歌うのに大地に足をつけて歌うことの必要性に納得した。どの曲目も完璧な出来栄えであり、異口同音に驚異的なまでに素晴らしかった演奏会に満場の喝采を贈ったのであった。全員スタンディング・オーベーションに鳴り止まぬ拍手。感動に打ち震えた暫し我を忘れてこの興奮の坩堝に身を投げたのであった。
アンコールに3曲も歌ってくれた。プロコのロミオとジュリエット、夢遊病の女からのアリア、そして最後にラクメと....
コンサートの醍醐味は演奏一回生にある。すべてが一期一会の賜物だが、二度は同じ事がないという生きた邂逅である。
今日のデッセーのようなコンサート、生涯の内に何度巡り会えるだろうか。聴き終わってこの時代、今日という日にナタリー・デッセーの歌が聴けて、本当に生きてて良かったと実感した演奏会であった。
2004.09.25
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