ラウル・ディ・ブラシオの「秋によせて」Otonal by Raul di Blasio、この曲が公の場で聞かれるようになったのは、言うまでもないジョニー・ウィアー Johnny WEIRが全米のスケートで優勝したおりに使われてからだろう。知られざる秘曲を背に、アメリカ生まれのこの銀盤の貴公子は実に優雅に滑っていたのを覚えている。滑り以上にこの曲、ラウル・ディ・ブラシオの「秋によせて」という曲が印象に残る良い曲だと感じた人も多いのではないだろうか。2004年5月の全米優勝の際に一気に埋もれた名曲が世に出、次いでロシアのブティルスカヤが 世界チャンピオンになった際に使用し、そしてまた昨日、日本の武田奈也がこの曲ブラシオの知られざる名曲を使用した。ラフマニノフとサン=サースのピアノ協奏曲を足して、ショパンのエッセンスで割り、映画音楽で包んだようなドラマティックでメロディの美しい曲は今日のアイススケートには欠かせない名曲として、その人気を博している。