書きました、観ました＾＾
この作品は実話を基に作られた映画でアンソニー・ポプキンス主演。数あるレースやライダーで優勝暦をもち、自分で改造、修理と何でも手がけるバットの物語。21歳で「インディアン」という名のバイクと出会い、63歳生涯の夢「世界最速」に初挑戦する。夢に向かって走り続けた男を描いたヒューマンドラマである。
とても出来が良かった。頑固なおじいさん的A・ポプキンスだが、夢に向かっての情熱を燃やし続けた一人のライダー、バットの姿が素晴らしい。ウイット、含蓄とさすが名優と迸る貫禄のまえに、ただただ平伏す思いがするくらいに頭が下がる。良く頑張る。あらゆる肯定的なその目標夢に向かうエネルギーは全く年齢を感じさせない。且つ不要であると思わせる。と同時に、小生もここに出てきた映画人や人達と同様にバットを心から応援したくなる。そういう人徳をもったいいおじいさんである。先の「ドリーム・ガールズ」よりもより直接的に「自分に成せること、しなくてはならない事、夢を絶対に実現する」そういう希望を捨てずに何処までも進み行く、その姿勢には驚きと感動をもって心を揺るがされる。世界記録を樹立した暁の倒れた姿に、暫し安堵したA・ポプキンスの表情は全てを語ったかのように似合っていた。
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