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体育祭の帰りに告られて。

1コ下なんだけど結構仲良くて。

告られた時はかなりビックリしたけど

かっこいいしいっかって感じで軽くOKしてしまった。

だけど結局いっぱい傷つけた。

デートは1回。手さえ繋いでない。

繋ぎたくなかった。

好きじゃなかったから。

格好良いだけじゃ、やっぱなんもできない。

付き合い始めて2週間。

別れる決心をした。

Aの部活が終るまで待って、呼び出したら

練習着のままそっこーで来てくれた。

「なに?」

って笑顔だった。

その顔を見たら一瞬言うのをためらったけれど

これ以上傷つけるのはダメだと思って

「あのさ、別れよ?」

率直に言った。早くこの場を立ち去りたかった。

黙ったまま隣りに座った。

帽子を深くかぶって。

下を向いて、顔を上げなかった。

あたしも何も言えなくて2人して黙って座ってた。

「・・なんで?」

沈黙をやぶったのはA。

横を見るとまだ下を向いてた。

「やっぱ・・恋愛対象に見れないっていうか・・・」

またしばらくの沈黙。

「ゴメン。本当に。じゃ、今日はとりあえずバイバイ!」

Aは何も言わずにその場に座ってた。

その日の夜、男友達から電話がかかってきた。

「Aが電話していいかなって言ってるんやけど、いい?」

とりあえず返事をして、Aの電話を待った。

それからしばらくして電話のベルが鳴った。

「先輩?」

付き合ってる時は「先輩」とか呼んでなかったのに。

「あのさ、俺のこと恋愛対象に見れないんだよね?」

「・・うん」

「そっか。今日、これだけ言いたかったんやけどさ、
 先輩は俺が今までで一番好きになれた人やから。ありがとう。」

「うん、ごめんね」

声が震えてるのが自分でもわかった。

「んじゃ、バイバイ」

そう言ってAは電話を切った。

あたしは無意識のうちに友達に電話をかけた。

友達がでたとたん、涙がどんどん溢れて何もいえなかったら

「玲?どーしたん?だいじょーぶ?泣いてるんか?」

あたしは

「どうしよ・・・本当、ひどいことしたよ・・」」

あたしが喋るのを黙ってきいてくれてた。

「今日さ、あの後さアイツ泣いたんだわ。」

息を呑んだ。

もしかしてとは思ってたけれど。

「そんでさ、俺らがケミストリーの歌とか歌ったんよ!熱唱したし!」

あたしが泣いてたら

「だいじょーぶ?でもなアイツは玲のこと最悪とか思ってないよ?絶対。
 な?だから・・がんばれ!」

不器用な人だから短い言葉だったけどすごく嬉しかった。

「ごめんね?いきなり電話して」

「全然いいよ!元気だしてな?」

電話を切って、もうウジウジ泣かないって決心した。

Aとはそれからほとんど話してなかったけど

最近メールするようになった。

どうなるかわかんないけど、少し昔に戻れて嬉しい。

Aとはイロイロあったけれどなんか恋愛のことでいっぱい学べた気がする。

Aのこといっぱい傷つけちゃったし2週間っていう短い間だったけど

いまではめちゃめちゃ感謝してるよ。

もうすぐ別れて1年になるけどまた昔みたいに仲良くしていけたらいいな。




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