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“Get Off of My Cloud” by The Rolling Stones 1965 8月24日、チャーリー・ワッツが亡くなりましたね。 彼のドラムについて今更あれこれ言う必要もないでしょうが、僕の好きなドラマー10人の中に入ります。 ’60年代のストーンズの曲でチャーリー・ワッツのドラムが印象的な曲といえば、咄嗟に浮かんだのが『一人ぼっちの世界』と『シーズ・ア・レインボー』。8月28日のラジオでは、冒頭にこの2曲をかけて若き日のチャーリー・ワッツを偲んだような次第です。 ストーンズ・オリジナル・メンバーで、バンドを抜けたミック・テイラーとビル・ワイマンを除くと、残ったのは結局ミック・ジャガーとキース・リチャーズだけになってしまったのか・・・と思ったけれど、よく考えてみたら、夭折したブライアン・ジョーンズ以外は皆生きていたんだ。意外でした。 チャーリー・ワッツのドラムセットは、どの映像を見てもグレッチですね。その辺のこだわりは実に理解できます。僕がロジャースにばかりこだわっていた理由の一つには、リンゴがラディックで、チャーリー・ワッツがグレッチなら、当然僕はロジャースを選択しようと、そんなどうでもいいような対抗心がなかったわけでもない。 しかし、バスドラに Gretsch, Ludwig, Rogers, Slingerland のいずれかのロゴか描かれているだけで、心踊るというのも、我ながら何だか大人気ないなぁ。というより、今時の若者には話が通じないかもしれませんね。あの下高井戸にあったドラムパーツ専門店のカノウプスさんの全盛時代ですからね。 時代は変わるってね。 チャーリー・ワッツ氏のご冥福をお祈りします。 “Get Off of My Cloud” by The Rolling Stones 1965 ↑ここでは Ludwig を叩いてますね!↑ミュージックライフ1966年4月号より ********** 8月28日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. 一人ぼっちの世界 2. She’s a Rainbow (以上、ローリング・ストーンズ) 3. 船が入ってくる時 (ボブ・ディラン) 4. If I Had a Hammer (ピーター・ポール&マリー) 5. If You Love Me (ブレンダ・リー) 6. Don’t Worry Be Happy (Bobby McFerrin) 7. 瞳の面影 (フランキー・ヴァリ) 8. Needles and Pins 9. When You Walk in the Room (以上、ジャッキー•デシャノン) リクエスト曲は、5.酋長Kobaさん。6.ウィンカー・ダッソーネさん。7.元字糸満のシンディさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.&2.は、8/24に亡くなったチャーリーワッツを偲んで。3.&4.は、1963年のこの日、ワシントン大行進が行われた記念すべき日だったので。8.&9.は、前回お休みをいただいた8/21がジャッキー•デシャノンの誕生日で(1941.8.21.生,80歳)。 以上です。次回もよろしくお願いします。
2021.09.03
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“Polka Dots and Moonbeams” by Connie Stevens 1958 8月7日が「鼻の日」だったので、nose (鼻) に因んだ曲をラジオで特集しようと思ったんですが、結局タイトルに Nose の入ったデイブ・ディー・グループの “Nose for Trouble” しか思い付きませんでした。 しかし放送後、リスナーの信州そばさんから “Polka Dots and Moonbeams” の歌詞に “a pug-nosed dream” というフレーズがあるとの御指摘をいただいた。 この曲はジャズのスタンダードナンバーとして、ビル・エヴァンスやコルトレーンの演奏が有名で、歌の方は気にしたことがなかったので、これには盲点を突かれたなあと思い、改めて歌詞を読んだ。 ♪ A country dance was being held in a garden I felt a bump and heard an "Oh, beg your pardon" Suddenly I saw polka dots and moonbeams All around a pug-nosed dream この最後の “a pug-nosed dream” は、1番から3番すべての最終行に使われていて、確かに大変重要なフレーズです。ここは慎重に訳さないと。前半は良いとして後半の2行ですね。 ♪ 突然眼に入った 水玉模様と幾筋かの月光が ぺしゃんこの鼻をした魅力的な人を包むように こんなんでわかるだろうか。 そもそも moonbeams はふさわしい訳語が無い。「月光」とか「月明かり」だと moonlight とか moonglow だろうし、この beam がね。sunbeam だったら「太陽光線」って言いますよね。まさか「月光線」なんて使えるとも思えない。・・・やはり広辞苑には載っていません。「月明かりが木洩れ日のように筋になって水玉模様に当たっている様子」なんですけどね。 次に、出ました “pug-nosed (獅子鼻の)”。これは訳し様によっては失礼な言葉になってしまう。でも、適訳が見つからない。結局は「ぺしゃんこの鼻をした」くらいに収めようか。 で、最後の dream ですけど、これは英和辞典に相談しました。 「dream (名.)の ⒋ (夢のように)すばらしい [美しい] もの [人, 事] (ジーニアス英和大辞典より)」・・・これですね。 というようなわけで、上のように訳しました。 歌詞全体的には、これを歌っている「私」と「鼻の低い人」とは、この屋外ダンスパーティーで出会って、その後末長く幸せになったのだから、めでたしめでたしというわけです。 この “Polka Dots and Moonbeams” という曲は男性にも女性にも良く歌われているんですが、詞の内容に合っているのは男性でしょうかね。 今回はうちにあったコニー・スティーブンスとフォー・フレッシュメンの聴き比べをしてみました。 “Polka Dots and Moonbeams” by Connie Stevens 1958 “Polka Dots and Moonbeams” by The Four Freshmen 1960 ********** 8月14日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. Vacation 2. See You in September (以上、シェリー・フェブレー) 3. Dreamin’ 4. You’re Sixteen, You’re Beautiful (以上、ジョニー・バーネット) 5. Don’t Doubt Yourself, Babe 6. Wait and See (以上、バーズ) 7. Polka Dots and Moonbeams (Connie Stevens) 8. Polka Dots and Moonbeams (Four Freshmen) 9. I’m Sorry (ブレンダ・リー) 10. California Girls (ビーチ・ボーイズ) 11. All I Really Want to Do (バーズ) 12. やさしくしてね (パティ・デューク) リクエスト曲は、7.&8.信州そばさん。9.酋長Kobaさん。なんくるタイムの洋子さん。以上、ありがとうございました。因みに7.&8.は、本日の聴き比べ。 上記以外は穴沢選曲。1.&2.夏休みの曲をシェリー・フェブレーで。3.&4.は、この日がジョニー・バーネットの命日(1964.8.14没.享年30)で。5.6.&11.は、この日がデビット・クロスビーの誕生日(1941.8.14生,80歳)で。10.~12.は、1965年8月14日付の Cash Box 上位の曲から。10.#7。11.#9。12.#6。 以上。次回も、よろしくお願いします。なお、8月21日の放送は旧盆特番のためお休みです。したがって次回は8月28日の放送になりますので、ご了承ください。
2021.08.20
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“Save Your Heart for Me” by Gary Lewis & the Playboys 1965 ゲーリー・ルイスとプレイボーイズの中ではどの曲が好きですか。・・・と訊かれたら。 う~む、悩む。名曲多し。 ただ、活動期間が短かく、音源もさほど多いわけではないですよね。アルバムで言えば、’65年に出た4枚に彼らの良さが集中していますから、この中から選ぶということになるでしょうか。 でも、やはりヒット曲は出来が良いので、どれも好きかな。 シングルの出た順に、良いと思う曲を列挙してみますか。 『恋のダイヤモンドリング』『君のハートは僕のもの』『涙のクラウン』『あの娘のスタイル』『ひとりぼっちの涙』『グリーン・グラス』 最後の2曲は’66年の曲。最初の4曲が’65年ですね。皆さんもよく知っているお馴染みの曲があるでしょ。でも、これらは全部シングルのA面ですから、B面もきちんと聴いてみる必要ありでしょうか。 そこで登場するのが、こちら↓です。数年前に手に入れました。 はい、おなじみ “2 in 1” ですね。リーズナブルな価格ですが、いわゆる寄せ集め盤ではないので、当時のアルバムのまま聴けて、ややもすると、いや、かなりの確率でボーナス・トラックが何曲か入っている。そう。僕らの味方の “2 in 1” です。 ゲーリー・ルイスとプレイボーイズの場合、シングルのB面曲はアルバム収録されているものはもちろん、されていないものはボーナストラックで、これらの CD に入っているので誠に嬉しい限りだ。 それで、B面曲で気に入ったのがあるかといえば、『あの娘のスタイル (She’s Just My Style)』のB面 “I Won’t Make That Mistake Again” です。 もう1枚彼らの “2 in 1” が手に入れば、『ひとりぼっちの涙』や『グリーン・グラス』のB面も聴けるんだなと思うと、これ以上は要らないかなと思っていたゲーリー・ルイスとプレイボーイズ、ちょっと欲しくなってきます。 ゲーリー・ルイスとプレイボーイズについては、またいつかゆっくり書きましょうね。 今日はこれ↓を聴いてください。 “Save Your Heart for Me” by Gary Lewis & the Playboys 1965 ちょうど、今年とカレンダーの同じ1965年の8月7日付、ビルボードで4位、キャッシュボックスで5位で上昇中。それぞれ2位、4位まで行ったのは立派。でも Adult Contemporary chart では見事1位、英国でも1位だったんですって。 ********** 8月7日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. 夏の日の恋 (パーシーフェイス・オーケストラ) 2. 雨に濡れても (B.J. Thomas) 3. Nose for Trouble (デイブ・ディー・グループ) 4. 子象の行進 (ヘンリー・マンシーニ楽団) 5. おんなのこだもん (中尾ミエ&ハナ肇とクレイジーキャッツ) 6. 見果てぬ夢 (マット・モンロー) 7. I Will Follow Him (リトル・ペギー・マーチ) 8. 何かいいことないか子猫ちゃん (トム・ジョーンズ) 9. ヘンリー8世くん (ハーマンズ・ハーミッツ) 10. I Got You Babe (ソニーとシェール) 11. 君のハートは僕のもの (ゲーリー・ルイスとプレイボーイズ) リクエスト曲は、6.ウィンカー・ダッソーネさん。7.酋長Kobaさん。8.なんくるタイムの洋子さん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.夏の曲。2.この日がB.J.Thomasの誕生日でしたが、今年5月29日に亡くなっていました。3.~5.は、8月7日が「鼻の日」だったので、「鼻」に因んだ曲を。3.はタイトルに Nose が入っている。4.は鼻といえば象、象といえば『子象の行進』。5.「ハナ」の付く人を思い出したら、ハナ肇とクレイジーキャッツがいました。この曲、バックのハナ肇の声がでかくて懐かしい。8.~11.は、1965年8月7日付の Cash Box 上位の曲から。8.#2。9.#1。10.#4。11.#5。 以上。次回も、どうぞよろしく。
2021.08.11
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“On a Little Bamboo Bridge” by Tommy Dorsey 1937 (日本語版:『小さな竹の橋』by ダニー飯田とパラダイスキング 1961) いわゆる本物のハワイアンではない、ハワイ風ポップスともいうべき楽曲が1937年以降多数作られていたんですね。 かなり長いこと、僕はこれらのハパ・ハオレ・ソングをハワイアンだと信じて聴いていましたが、真相を知ったからと言って嫌いになったりしませんでしたよ。 いや、むしろその反対で、まだハワイが一般アメリカ人には憧れの地で、せめて音楽で常夏の島の気分を味わうことができたとするなら、それはそれで素敵なことだったろうと思ったり、数十年後の日本でハワイの音楽だと信じて聴いたり歌ったりしていた僕らにも、いろんな夢を見させてくれたんですから。 Wikipediaさんに詳しい解説がありますので、飛んでみてください。 ハパ・ハオレ・ソング Wikipedia 『小さな竹の橋』という歌が子供の頃から結構好きでした。 でも、原題が “On a Little Bamboo Bridge” だと知った途端に、あれれ、何で日本語の歌詞は「♪ 小さな橋よ 竹の橋の下~」だったよなあ。これだと「小さな竹の橋の上で」っていうことじゃないか。 ・・・と、慌てて森山加代子が歌うパラキンの『小さな竹の橋』を聴いてみたら、続きが「♪ 川の水に流れてゆく~」って。 何だ、そういうことか。そりゃそうだったね。とにかく、知っていたようで最初の出だしのところの「竹の橋の下」というところだけがやけの耳に残っていたので、一瞬思わぬ勘違いをしてしまったというお粗末でした。 『小さな竹の橋』by ダニー飯田とパラダイスキング 1961↓この2枚組のCD、なかなかのもんです。 ところで、この歌、オリジナルが1937年で、やはりハパ・ハオレ・ソングの名曲、ビング・クロスビーの『麗しのレイラニ』と『ブルーハワイ』が作られた年。うちにはトミー・ドーシー楽団の音源が、古いジャズのコンピに入っていましたが、こちらもどうやら1937年の録音のようです。ただし、中で歌っている女性歌手が誰なのかわかりません。あとで調べてみようとは思っていますが、わかるでしょうかねえ。 “On a Little Bamboo Bridge” by Tommy Dorsey 1937 ********** 7月31日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. Tiny Bubbles (コニー・フランシス) 2. サンゴ礁の彼方に (アンディ・ウィリアムス) 3. 真珠貝の歌 (ビリー・ヴォーン楽団) 4. 小さな願い (アレサ・フランクリン) 5. ハートに火をつけて (ドアーズ) 6. ライフルと愛馬 (ディーン・マーチン) 7. Ain’t It a Shame (ファッツ・ドミノ) 8. Reflections of My Life (The Marmalade) 9. On a Little Bamboo Bridge (トミー・ドーシー楽団) 10. 小さな竹の橋 (ダニー飯田とパラダイスキング) 11. ブルー・ハワイ (パティ・ペイジ) リクエスト曲は、6.酋長Kobaさん。7.座波ソーメンさん。8.ミスターコーラさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.~3.と9.~11.は、ハパ・ハオレ・ソング&ハワイアン。9.&10.は、聴き比べ。3.&4.は、先週に続き兄が大学時代にマネージャーをしていたバンドが演奏していた曲から。 以上。次回も、どうぞよろしく。
2021.08.03
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“My Wish Came True (望みがかなった)” by Elvis Presley 1959 今年も5つ年上の兄の命日がやってきた。亡くなったのが4年前の7月24日のこと。来年は僕が同じ年になってこの日を迎えるんだなあと、ちょっとため息が出る。 これまでも何度か、兄の持っていたレコードを思い出してみた。世代的にも当然プレスリーは何枚かあったけれど、どうしても2枚しか思い出せない。 『マリーは恋人』と『恋の大穴』の2枚。 ジャケットもよく覚えていて、前者はプレスリーの横顔が印象的で、後者は当時当たり前のように使われていたビクターレコードの定型のデザインに文字だけという、味も素っ気もないやつ。 発売当時のものと思われるレコードジャケットを、ネットから拝借しましたが、なぜか2種類ありました。まさか2種類あるとは知らなかった。うちにあったのは、上でも書いた味も素っ気もない、 ↓こちらです。 しかし、立ち姿も凛々しいこちら↓については、知りませんでした。 どちらもレコード番号は同じなので、どうしてこういうことになったのかはわかりませんが、簡素な方が廉価版もしくは後発版か。兄はいつ頃これを手に入れたのだろう。発売されてすぐに買ったのか、それとも1年後ぐらいか、今となっては訊く術も無い。 そうか、こういう時代なのだから、ネットで調べてみようか。どこかにこういうことに詳しい輩がいて、すんなり教えてくれそうな気もする。 で、兄の手元には、このジャケットのレコードが他にもあった。 それが、これ↓、スリーサンズ の『誇り高き男』因みに『望みがかなった』はこんな曲↓です。 “My Wish Came True” by Elvis Presley 1959 ********** 7月24日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。この日は兄の命日だったので、彼の所有していたレコードを中心にお届けしました。1. 峠の幌馬車 (ビリーボーン楽団) 2. 誇り高き男 (スリーサンズ) 3. 真夜中のブルース (ベルト・ケムプフェルト楽団) 4. What’d I Say (Part.1&2) (レイ・チャールズ) 5. カラーに口紅 (コニー・フランシス) 6. Rain and Tears (Aphrodete’s Child) 7. Hello Mary Lou (Ricky Nelson) 8. マリーは恋人 9. 望みがかなった (以上、エルビス・プレスリー) 10. You Keep Me Hangin’ On (シュープリームス) 11. Be My Baby (ロネッツ) リクエスト曲は、5.なんくるタイムの洋子さん。6.ミスターコーラさん。7.酋長Kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.~4.と8.&9.は、兄の所有していたレコードからピックアップ。10.&11.は、兄が大学時代にマネージャーをしていたバンドが演奏していた曲から。以上、かなり個人的な事情で選ばせていただきました。 次回も、どうぞよろしく。
2021.07.28
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“Itsy Bitsy Teenie Weenie Yellow Polka-Dot Bikini” by Brian Hyland 1960 (日本語版:by ダニー飯田とパラダイスキング 1960、by 田代みどり 1960) もうご存知の方も多いかと思いますが、先日ネットニュースでこんな記事に遭遇しました。 ビキニ拒否し短パンで競技 ノルウェーの女子ビーチハンド 罰金も 別の記事ではこういうのもありました。 ビキニ拒否で罰金、「ユニフォーム短すぎる」と注意・・・納得できない規定に女性選手ら「もうたくさんだ」 ビーチハンドって、何だ・・・と思ったら、ビーチハンドボールのことだった。ビーチバレーボールのことをビーチバレーって言うのと同じですね。恥ずかしながらそのような競技の存在を知りませんでした。日本ではあまりポピュラーではないビーチハンドですが、ヨーロッパではそこそこ人気があるようです。 それで、一番驚いたのは、女子の場合「女性用のビキニパンツを着用しなければならない」という規定があり、さらには形状も細かく決められているとのこと。 でも、おそらく短パンは許されることになるでしょう。現状に合わないんだからね。 では、なぜこのような規定が生まれたのか。勝手に想像してみました。違っていたらごめんなさい。 そもそも「ビーチ・・・」といえば、砂浜でする遊びだった。今の正式な競技としてのビーチハンドもビーチバレーも、砂浜のボール遊びの発展形である。したがって、ウェアの規定も原形を大事にしようということで、女子はビキニ。・・・ちがうか。 ビキニというと、僕らの世代にとっては、ビキニ環礁、核実験、第五福竜丸、ビキニスタイルのお嬢さん・・・という連想になる。 ブライアン・ハイランドの『ビキニスタイルのお嬢さん』は、パラキンと田代みどりのカヴァーが流行ったおかげで、オリジナルも大ヒットしましたね。 パラキンの方は岩谷時子、田代みどりは漣健児による訳詞で、どちらもだいたい覚えています。なにしろ小学5年から6年にかけて流行った歌なので、記憶に残っています。 ただ、途中に出てくるあのタイトルにもなっている英語のフレーズ “♪ Itsy bitsy teenie weenie yellow polka-dot bikini” 。 ラジオから聴こえてくる歌詞を真似して、途中まではどうにか「イチ ビチ ティニ ウィニ イェロー・・・」と言えたんですが、どうにも “bikini” の前の “polka-dot” が難しい。 でもね、そもそもオリジナルのタイトルも日本語の『ビキニスタイルのお嬢さん』でしたから、英語のタイトルも知らなかったし、当時の小学生には所詮聴き取るのは無理だったんです。 それで、僕はといえば「♪ イエロー ポケット ザ ビキニ」などと、適当に (あるいは聴こえた通りに) 歌ったもんです。“polka-dot” が「ポケット ザ」ですから、まあまあかな。 ちなみに、この歌でのパラキンのリードヴォーカルは石川進ですが、途中坂本九の短い語りが入っているというだけで、近頃では「ダニー飯田とパラダイスキング」の表記すら無くなって、単に「坂本九」としているものもあるようだから気をつけていただきたい。 訳詞としては、岩谷時子さんの方がきっちり訳していますね。漣さんは英語を活かした補助的な訳になっている。 『ビキニスタイルのお嬢さん』 ダニー飯田とパラダイスキング 1960 『ビキニスタイルのお嬢さん』 田代みどり 1960 ********** 台風6号、沖縄本島直撃は避けられましたが、まだ強風域から抜けておらず、雨風ともに時々強い状況です。進路予想をみると、宮古・石垣が危ない。 ↓昨日クリニックに向かう途中で撮影しました。 ********** 7月17日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。「夏の歌」をいろいろ集めてみました。1. It’s Summer (Gladys Knight and The Pips) 2. In the Good Old Summertime (Nat King Cole) 3. On a Summer’s Day (The Turtles) 4. A Teenager in Love (Dion and The Belmonts) 5. カラーに口紅 (コニー・フランシス) 6. Sea of Love (Phil Phillips & The Twilights) 7. One Summer Night (The Danleers) 8. Summer Job (ブライアン・ハイランド) 9. ビキニスタイルのお嬢さん (田代みどり) 10. サマー・ホリデイ (紀本ヨシオ) 11. 想い出のサングラス (トレイシー・ウルマン) 12. 想い出のサングラス (スキーター・デイビス) 13. パイナップル・プリンセス (アネット) リクエスト曲は、4.ミスターコーラさん。5.酋長Kobaさん。6.座波ソーメンさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。本格的な夏の到来に合わせて「夏の歌」特集です。11.&12.は本日の聴き比べ。先週に引き続きトレイシー・ウルマン&オリジナルです。 以上、次回もよろしくお願いします。
2021.07.23
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“Telstar” by The Tornados 1962 通信衛星第1号 “Telstar (テルスター)”の打ち上げ成功は、1962年の7月10日のことだと言いますから、もう59年も前のことなんですね。 人類初の人工衛星スプートニク1号が打ち上げられたのが1957年で、まだ僕が小学2年生の時でしたっけ。今や地球の周りを回っている人工衛星は4,400機以上。そのうち通信衛星はいくつぐらいあるだろう。少なくとも数百はありそうだ。 人工衛星のおかげで様々なことが可能になり、今や欠くことのできない存在であるわけだけれど、過度な宇宙開発競争に比例して、地球がどんどん住みにくい星になっているということも、隠しようのない事実になっている。 温室効果ガスとか酸性雨などの言葉が生まれてから随分な月日が経つというのに、地球を住みやすい星にするということよりも、宇宙開発の方が大切だと思っている人の方が多いのだろうか。 とりあえず、宇宙に出て行くことはしばらくの間考えるのをやめて、足元で起こっている異常気象をどうにかしないと、僕らの子孫はこの星に住めなくなってしまうぞ。 ↓元祖宇宙サウンド!ジョー・ミークの腕が冴えまくっているのだ。 “Telstar” by The Tornados 1962 ********** 大石林山 (だいせきりんざん)に行って来ました。大変面白い所でしたよ。 ********** 7月10日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。ボビー特集をやりました。1. Telstar (The Tornados) 2. Magic Star (Kenny Hollywood) 3. サウンド・オブ・サイレンス (サイモンとガーファンクル) 4. Frankie (コニー・フランシス) 5. Dream Lover (ボビー・ダーリン) 6. ファンキー・ルックのお嬢さん (ボビー・ライデル) 7. I Fought the Law (ボビー・フラー・フォー) 8. 恋よさようなら (ボビー・ジェントリー) 9. Angels in the Sky (ボビー・ヴィー) 10. 忘れたいのに (ボビー・ヴィントン) 11. ボビーに首ったけ (トレイシー・ウルマン) 12. ボビーに首ったけ (マーシー・ブレーン) リクエスト曲は、3.のび太さん。4.酋長Kobaさん。5.ミスターコーラさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.はこの日が初の通信衛星 Telstar 打ち上げ成功の日(1962.7.10)で。プロデュースはジョー・ミーク!2.は Telstar に歌詞をつけて、同じくジョーミークがプロデュース。6.~10.は歌い手の名前が「ボビー」の特集。因みに5.のボビー・ダーリンにヒントをいただきました。10.&11.は本日の聴き比べ。ボビーに敬意を表して。カヴァー&オリジナルです。 以上、次回もよろしくお願いします。
2021.07.16
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“Light My Fire (ハートに火をつけて)” by The Doors 1967 もう言い古されて、今更ではありますけど、『ハートに火をつけて』のイントロはかっこいいですよね。 あ、言ってしまった。・・・まあ良いですよね。本当のことだから。 ジム・モリソンが死んでから50年経ちました。あれから半世紀ですよ、みなさん。 7月3日はちょうど彼の命日で、2年前の同じ日にはブライアン・ジョーンズがこの世を去っていた。 27歳という若さで亡くなっていったブライアン・ジョーンズ、ジャニス・ジョプリン、ジミ・ヘンドリックス、ジム・モリソンという他に類を見ない圧倒的な才能が、最も花開いたと思われた頃に相次いで散って行ったのは、あまりにも残念だった。 何という時代だったんだろうと、今になって思わなくもないが、当時はこの類のことが起きても、どこか自分の中で「ありそうなことだ」と納得させようとしていた気がする。 今年、僕は誕生日が来れば72になる (因みに兄は72で亡くなった)。これをひっくり返すとちょうど彼らの亡くなった27ではないか。 彼らは27の時にとんでもなく偉大なことを成し遂げていた。それに引き替え、27の頃はもちろん、27から72までの長い間にも一体僕は何をしてきたというんだろう。振り返って見るまでもなく、あまりにも何もできなかった自分が情けなく、寂しい。・・・ま、そんなもんか。 『ハートに火をつけて』のイントロ、好きだった。改めて、良いなあ。 “Light My Fire” by The Doors 1967 ブライアン・ジョーンズは、いろんな楽器を使う名手だったということはご承知の通りですが、ストーンズがブルースロックのバンドとして登場した頃は、ギターの他にはハーモニカやキーボードを演奏したくらいでした。 手元に残っているミュージックライフ1965年7月号の木崎義二氏の記事、なかなか面白いです。 ********** 梅雨が明けて本格的な夏がやって来ました。 ********** 7月3日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。この日はブライアン・ジョーンズとジム・モリソンの命日だったので、プチ特集しました。1. 渚の思い出 (ミッシェル・ポルナレフ) 2. 黒くぬれ 3. Lady Jane (以上、ローリング・ストーンズ) 4. Light My Fire 5. Touch Me (以上、ドアーズ) 6. コメ・プリマ (コニー・フランシス) 7. My Foolish Heart (トム・ジョーンズ) 8. サスピション (テリー・スタッフォード) 9. イパネマの娘 (スタン・ゲッツとアストラッド・ジルベルト) 10. あこがれはいつも心に (ジリオラ・チンクエッティ) リクエスト曲は、6.酋長Kobaさん。7.なんくるタイムの洋子さん。8.ミスターコーラさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.はこの日がミッシェル・ポルナレフの誕生日(1944.7.3生,77歳)。2.&3.はこの日がブライアン・ジョーンズの命日(1969.7.3.没,享年27)で。ブライアンのシタールとダルシマーの演奏を聴いて欲しくて。4.&5.はこの日がジム・モリソンの命日(1972.7.3.没,享年27)で。2曲ともテレビ出演のライブ演奏盤。“Light My Fire” の最後の方は苦しそうですね。9.&10.は1965年7月1日放送の「9500万人のポピュラーリクエスト」で #13と#11の曲でした。エレキブーム、リバプールサウンドの台頭の中、健闘していたブラジル美女&イタリア美少女! 以上、次回もよろしくお願いします。
2021.07.05
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“The Tide Is High (夢見る No.1)” by Blondie 1980 (Original : by The Paragons 1967) テレビで動くブロンディーが『夢みる No.1』を歌っているのを見たのは、たぶん「ベストヒットUSA」でした。他にはこういうのがなかったから、貴重な番組でしたね。 まだ TVK の SONY MUSIC TV や、ピーター・バラカン氏の Popper’s MTV も始まっていない頃のことで、動くアーティストを毎週見られるというのは、大変有難く、週末の楽しみでした。 今は BS朝日で、やはり小林克也司会による「ベストヒットUSA」が放映されていますが、滅多に見ないです。 それで、ブロンディーですが、当然このバンドのネーミングは、デボラ・ハリーという人の金髪の美しさに由来するものだと想像できます。いや、金色の美しい髪をしたデボラ・ハリーという人を意識してつけられたバンド名だったというべきか。 先日久しぶりに YouTube さんで、当時の動くデボラ・ハリーさんを拝見しましたが、やはり美しい。・・・と思う。 あれからもう、40年以上経ってしまったなんて信じられません。 “The Tide Is High (夢見る No.1)” by Blondie 1980 それで、ルーツ・レゲエを聴くようになって、さらに遡り、スカやロック・ステディーにまで手を伸ばしたその頃に、この歌『夢みる No.1』のオリジナル、パラゴンズ (The Paragons) の “The Tide Is High” を発見。 なるほど、これがオリジナルなんだなあと、初めて聴くのに妙に懐かしいようななぜかホッとするそのサウンドが心地良かったです。 “The Tide Is High” by The Paragons 1967 ↓テーブルも寝床にしてしまいます。お腹のたるみが取れましたが、そのわけはまた後日。 ********** 6月26日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. Your Baby (寺内タケシとブルージーンズ) 2. 雨に消えた想い (藤本好一 with 寺内タケシとブルージーンズ) 3. Yeh, Yeh (Georgie Fame & The Blue Flames) 4. Good Morning Britain (Aztec Camera & Mick Jones) 5. ラ・ノビア (トニー・ダララ) 6. ラ・ノビア (コニー・フランシス) 7. The Tide Is High (The Paragons) 8. 夢見る No.1 (ブロンディー) 9. Rain (ビートルズ) 10. Mr. Tambourine Man (The Byrds) 11. ふるえて眠れ (パティ・ペイジ) リクエスト曲は、6.酋長Kobaさん。8.尻焼原人さん。10.座波ソーメンさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.&2.は先日亡くなった寺内タケシさんを偲んで。ブルージーンズ時代の歌入りの曲を。4.はこの日がジョージー・フェイムの誕生日(1943.6.26生,78歳)。5.はこの日がミック・ジョーンズの誕生日(1955.6.26.生,66歳)で。6.&8.はそれぞれ5.&7.に対する聴き比べに用意しました。10.&11.は1965年6月26日付の Cash Box #2 と #11の曲でした。 以上、次回もよろしくお願いします。
2021.06.30
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“Will You Love Me Tomorrow” by The Shirelles 1961 寺内タケシさんが亡くなりましたね。 兄にブルージーンズはベンチャーズより上手いと聞かされて、高校1年生の時に1枚だけEPレコード買ったのがあったけど、どこに行ったでしょうか。 ↓この4曲入りです。 その翌年、大学を見るという口実で東京に遊びに行き、一人暮らしをしていた兄のところに数日泊めてもらったことがあったんですが、兄が池袋の「ドラム」というジャズ喫茶に連れて行ってくれたんです。 ジャズ喫茶というのは、ご存知かと思いますが、今でいうところのライブハウスです。 で、そのとき出ていたのが、寺内タケシとバニーズでした。もうそろそろエレキブームも下火になっていて、バニーズは歌中心のいわゆる GS でした。黒沢年男の兄だか弟だかがボーカルだったっけ。 そうか、寺内タケシも今では GS なんだね。そういえばブルージーンズも最後の方は歌入れてたなあ、などと思って聴いてたのを覚えています。 これが寺内タケシを見た最初で最後でした。それ以降は全く聴かなくなってしまいました。 ご冥福をお祈りします。 ********** ジェリー・ゴフィンとキャロル・キングのコンビが書いた曲には、まさにエバーグリーンなポップスの王道ともいうべきものがたくさんありますけど、最初のヒット曲は、1961年シレルズ (The Shirelles) の “Will You Love Me Tomorrow” ですね。実にいろんな人がカヴァーしていますが、オリジナルを聴いてみましょう。 “Will You Love Me Tomorrow” by The Shirelles 1961 ********** 6月19日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。ジェリー・ゴフィン (Gerry Goffin) の命日でしたので、Goffin/King 作品のヒット曲を中心にお届けしました。1. Will You Love Me Tomorrow (The Shirelles) 2. Take Good Care of My Baby (Bobby Vee) 3. ロコモーション (リトル・エヴァ) 4. Go Away Little Girl (スティーブ・ローレンス) 5. Time (Pink Floyd) 6. 片想いと僕 (ロボ) 7. Tears on My Pillow (Little Anthony and The Imperials) 8. 夜は恋人 (中原美紗緒) 9. 恋はいじわる (スキーター・デイヴィス) 10. One Fine Day (The Chiffons) リクエスト曲は、5.信州そばさん。6.ウィンカー・ダッソーネさん。7.ミスターコーラさん。8.酋長Kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。全てGoffin/King 作品です。1.~4.は、全米ナンバー1ヒット。9.は7位。10.は5位を記録しています。 以上、次回もよろしくお願いします。
2021.06.24
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“Three Kisses of Love” by Bee Gees 1963 おかげさまで “穴沢ジョージの Good Old Music” が、放送333回目を迎えることができました。 このような番組の機会を与えてくださった FMたまん及び局関係者の皆さん、また、いつもお聴きいただいているリスナーの皆さんには大変感謝しております。今後も次のゾロ目めざして、楽しい番組をお届けできるよう精進いたします。 それで、6月12日は “3 (three)” に因んだ曲を集めてお届けしました。 その中でオーストラリア時代のビージーズが最初に出したシングル “The Battle of the Blue and Gray” の B面 “Three Kisses of Love” が今回のオススメです。 どこかで聴いたことのあるようなポップなメロディーと若き日の彼らの歌声が、聴く者の心をウキウキさせてくれるではありませんか。 “Three Kisses of Love” by Bee Gees 1963 ↓シャム系外猫さん (以前車のボンネットで寝ていた)、よく食べる ********** 6月12日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。今回は、放送333回を記念して “three” 関連の曲を集めてみました。1. Three Thirty Three (Clyde McPhatter & The Drifters) 2. Three Nights a Week (Fats Domino) 3. Three Kisses of Love (Bee Gees) 4. Three Little Fishes (The Swinging Blue Jeans) 5. Three Little Words (The Applejacks) 6. Three Little Words [Live] (Sarah Vaughan) 7. Three Little Birds (Bob Marley) 8. Les Trois Cloches (Edith Piaf) 9. 西暦2525年 (セーガーとエヴァンス) 10. We Three (ブレンダ・リー) 11. Three Coins in the Fountains (コニー・フランシス) リクエスト曲は、7.座波ソーメンさん。8.酋長Kobaさん。9.ウィンカー・ダッソーネさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。3.は、デビュー当時のビージーズ 1st シングルの B 面の曲。5.&6.は、同名異曲。6.は、1958年の名盤 “After Hours at the London House” より。8.は『谷間に三つの鐘が鳴る』のオリジナル。 以上、次回もよろしく。
2021.06.17
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“The Legend of Xanadu” by Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick and Tich 1968 1968年に流行ったデイブ・ディー・グループの『キサナドゥーの伝説 (The Legend of Xanadu)』の「キサナドゥー」はやっぱりどう考えても変ですから、今からでも『ザナドゥーの伝説』に変更できませんかね。完全な読み間違いですから。 これ以降は「キサナドゥー」は登場しません。例えばオリビア・ニュートンジョンの『ザナドゥ』のように読み方に忠実な表記になっています。 「ザナドゥ」とすべきところを「キサナドゥー」としてしまったのは、X から始まるスペルのせいではないかもしれません。歌詞の “♪ in Xanadu~” を繰り返すところが「♪キサナドゥー」に聞こえなくもない。たぶんそう聞こえたのだと思います。英語のわかる人に一度ちゃんと聞き取ってもらっていたら、こうはならなかったでしょうに。 読み間違いにせよ、聞き間違いにせよ、今から考えると、とてもありえない間違いですね。 でも、もう少し冷静に考えてみると、間違いは訂正しないことで人々の印象に刻まれ記憶に残るということは、十分にあることかもしれません。 『上を向いて歩こう』にアメリカで “Sukiyaki (スキヤキ)” のタイトルがついたのは、間違いとかではなく、日本語の原題に対して英題を付けただけのこと。洋画や洋楽の邦題にとんでもないやつがあることを考えたら、大したことは無い。 では、“Sukiyaki” が “Sukiyaka” になってしまったのはどう考えたら良いのでしょう。これは明らかな間違いですよね。 推測するに、おそらく「スキヤキ」というものが何なのかわからないアメリカ人が、「スキヤキ」をきちんと聞き取れずに、女性名だろうと考えて最後を「ア」の音で終わらせ「スキヤカ」にしてしまったというようなところか。 ほら、ラテン系の男性名「マリオ」が女性では「マリア」とか、ロシア語で「なんとかスキ」っていうと男性で、女性は「なんとかスカヤ」になるでしょ。 とにかく、「キサナドゥー」も「スキヤカ」も半世紀以上経ったのに、鮮明に記憶に残っているのだから、この種の間違いは、許容範囲と言えないにしても、こうして話題になるのだから良しとしましょうかね。 と、ここで Wikipedia さんに相談してみましたら、なかなか詳しく解説があり、驚きました。 「上を向いて歩こう」出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 話が本題から逸れてしまいましたが、『キサナドゥーの伝説 (The Legend of Xanadu)』には鞭の音が使われていますね。 ある時動くデイブ・ディー・グループを見た時、ヴォーカルのデイブ・ディーが本当に鞭を振っているのでビックリしました。 “The Legend of Xanadu” by Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick and Tich 1968 鳥レバー甘辛煮作ってみました。ネットの人のレシピ、ちょっとしょっぱ過ぎ。佃煮みたいになってしまった。次回はもう少し手加減しましょうね。 ********** 6月5日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。今回の特集は、「効果音特集その5=様々な効果音&プチ・フランス特集」でした。1. 恋の売り込み (エディ・ホッジス) 2. The Legend of Xanadu (デイブ・ディー・グループ) 3. The Last Leaf (カスケーズ) 4. 聖者の行進 (Sleepy John Estes) 5. Fascination (Maya Barsony) 6. ワイルドで行こう (ステッペン・ウルフ) 7. Cannonball (O.S.T.) 8. Back in the USSR (ビートルズ) 9. 恋のピンボール (シャンタル・ゴヤ) 10. Walk in the Park (クローディーヌ・ロンジェ) リクエスト曲は、5.酋長Kobaさん。6.信州そばさん。7.ミスターコーラさん。8.カチート井上さん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.~3と6.~10.が「効果音特集.その5=様々な効果音」。1.は、ドアを叩く音とドアベルの音。2.は、鞭の音。3.は、風の音。6.は、オートバイのエンジン音。7.は、車のエンジン音。8.は、ジェット機のエンジン音。9.は、ピンボールの音。10.は、公園の鳥のさえずり犬の声。3.は、この日が O.ヘンリーの命日(1910.6.5.没,享年47)で。没後111年!代表作「最後の一葉 (The Last Leaf)」とタイトルが一緒のこの曲を。4.は、この日がスリーピー・ジョン・エステスの命日(1977.6.5.没,享年78)で。5.9.&10.が、テニスのフレンチ・オープンに合わせて、プチ・フランス特集。 以上、次回もよろしく。なお、次回は “穴沢ジョージの Good Old Music” が 333回目を迎えますので、「3の特集」です。
2021.06.09
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“Leader of the Pack” by The Shangri-Las 1964 自動車やオートバイの効果音を使った曲といえば、やはりホットロッド・ミュージックが多くなってしまうだろうなあと思って、自分の持っている音源から取り出したら、案の定、オンエアした8曲中5曲が1962年から65年までのホットロッド・ミュージックでした。 我が国では、ロニーとデイトナズの『G.T.O.でぶっとばせ (Little G.T.O)』とホンデルズの『リトル・ホンダ (Little Honda)』の流行った1964年がホットロッド・ミュージックの最も盛り上がった年だったということを、以前に書きました。 (2015年7月26日の日記) それで、ああ、そういえば『G.T.O.でぶっとばせ』の冒頭には、スタート前のエンジンをふかす音が入っていたっけと思って聴き返してみたら、何と!エンジン音ではなく、ドラムソロだった。 この手の勘違いはよくあることで、特に驚くことでもないんですよね。思い込みっていうやつですよ。 自動車やオートバイの音はかなりいろんな曲で使われているとばかり思っていたのは、記憶違い。つい、そう思い込んでしまっていたっていうことだったんですよ。 では、どうしてそんな思い込みが起こるのか。 それは、効果音の印象的な曲があって、その手の曲が皆同じような効果音を使っていると、脳が勝手に思い込んでしまうということなんですね。きっと。 例えば、シャングリラスの『リーダー・オブ・ザ・パック(Leader of the Pack)』って、オートバイの音が入っていて、それが非常に印象に残っいるので、ほかのガール・グループの曲にも同じようにオートバイや車の音が使われていたような錯覚を起こしていませんか。 僕はそのせいで、今回ガール・グループの曲を端から聴きまくってみたんですが、これがなかなか・・・。全然遭遇しません。 “Leader of the Pack” by The Shangri-Las 1964 話は自動車に戻って、ハーブ・アルパートとティファナ・ブラスの『ティファナ・タクシー』ですが、冒頭とエンディングに聴こえるクラクションの音が印象的ですね (途中にも2度「ブーッ」って聴こえますが) 。 ただし、これが本当にタクシーや自動車のクラクションを使った効果音なのかどうかは、実はかなり怪しいような気がします。いわゆる楽器で出せるのではなかろうかということです。特に、途中で2度聴こえる「ブーッ」は、トロンボーンではなかろうか。 う~む、何度か聴いてみたけれど、結論は出ません。 それにしてもこの曲は、文字通り陽気で軽快な曲ですね。こんな感じでタクシーに乗れるのはアメリカ西海岸のサン・ディエゴに近いメキシコの都市ティファナならではですね! “Tijuana Taxi” by Herb Alpert & the Tijuana Brass 1966 ↓かかりつけ薬局の近くの銘木です。大きさがわかりませんね。 ********** 5月29日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。今回の特集は、「効果音特集その4=自動車・オートバイの音」でした。1. 409 (The Beach Boys) 2. Drag City (Jan & Dean) 3. The Last Race (Jack Nitzsche) 4. Geeto Tiger (The Tigers) 5. I’ve Gotta Drive (The Matadors) 6. I’m in Love with My Car (Queen) 7. Teach Your Children (Crosby, Stills, Nash and Young) 8. Speedy Gonzales (Pat Boone) 9. Blue Canary (ダイナ・ショア) 10. ティファナ・タクシー (ハーブ・アルパートとティファナ・ブラス) 11. Leader of the Pack (The Shangri-Las) リクエスト曲は、6.杏さん。7.ミスターコーラさん。8.ウィンカー・ダッソーネさん。9.酋長Kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.~6.と10.&11.が「効果音特集.その4=自動車・オートバイの音」。1.は、1962年元祖ホットロッド・ミュージックのうちの1曲。4(フォー) 0(オー) 9(ナイン)と読みます。排気量 409-cubic-inch-displacement (409立方インチ), つまりメートル法で換算すると、約 6.7リットル=6700 c.c. のコルベットのこと。 以上、次回もよろしく。、次回の効果音特集は「色々な音」です。プチ・フランス特集もやりますよ。
2021.06.02
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“The Rain, The Park and Other Things (雨に消えた初恋)” by The Cowsills 1967 カウシルズの『雨に消えた初恋』がヒットした頃 (日本でのヒットは1968年2月〜3月頃)、僕はちょうど大学受験シーズン1年目を迎えていて、複数の私立大を受験するたびに予備校への進学を確信しつつあった。実際、予備校進学決定の頃、この歌は毎日のようにラジオから流れていた。 大学生だった兄が、新宿から30分ほどの私鉄沿線の郊外に、僕と二人で住むために6畳一間のアパートを借りていて、なんと!白黒ながらテレビを持っていた。チャンネル数の多い東京のテレビは楽しかったなあ。 ビートポップスで大橋巨泉が「牛も知ってるカウシルズ。ウッシッシ・・・」と言いながら『雨に消えた初恋』を紹介していたり、藤村俊二が踊りの指導をしたり、小山ルミや木崎義二が喋ったりしていたのは、昨日のことのように懐かしい。 おっと、これは以前にも書いたような気がするなあ。まぁ、いいか。 この歌を聴くたびに思い出すのは、隣の声が壁の向こうから聞こえてくるような安普請のアパートと、予備校通いが決定したけれど同時に手に入ったあの頃の開放感。田舎者にとっては、いよいよ始まる都会暮らしに対する異常なまでの期待がそこにはあったのだろう。 最も印象的な、♪ I knew I knew I knew I knew・・・と、それに続く ♪ Happy happy happy の繰り返しの箇所は一緒に歌えたけれど、あまり歌詞は気にしていなかった。ただ、『雨に消えた初恋』 という邦題から受ける印象通りの歌なのだろうと思っていた。 今歌詞を読んでみると、なかなか良くできた邦題だとは思うけれど、「初恋」と限定してしまうのはどうだろうか。では「恋」なら良いのか。いや、やはり「雨に消えた恋」は変だ。ならば思い切って「少女」はどうか。「雨に消えた少女」。これでは、あからさまでありながら、こちらの気持ちが伝わらない。 それにしても原題が長すぎないかい。“The Rain, The Park and Other Things” 「雨、公園、その他諸々の出来事」って、誰かの随筆みたいだけど。 まあ、少し内容とズレはあるにしても、あれこれ書いているうちに、この邦題『雨に消えた初恋』は、原題と比べてもそれほど悪くないような気がしてきた。 “The Rain, The Park and Other Things” by The Cowsills 1967 ↓誰ですか、車の上にクッションみたいな、ぬいぐるみみたいなの置いたのは。 ↓にゃ~んだ。君だったのか (最近よく出没する近所のネコでした) ********** 5月22日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。今回の特集は、梅雨期に合わせて「効果音特集その3=雨の音」でした。1. Stormy Weather (The Five Sharps) 2. Rain on the Roof (Sue Raney) 3. Raindrops (Dee Clark) 4. Here Comes the Rain (Jan & Dean) 5. Everyday Is Like Sunday (モリッシー) 6. Sloop John B. (ビーチ・ボーイズ) 7. 遥かなる山の呼び声 (雪村いづみ) 8. Crying in the Rain (a~ha) 9. 悲しき雨音 (カスケーズ) 10. Walking in the Rain (ロネッツ) 11. 雨に消えた初恋 (カウシルズ) リクエスト曲は、6.ウィンカー・ダッソーネさん。7.酋長Kobaさん。8.杏さん。9.信州そばさん。10.カチート井上さん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.~4.と8.~11.が「効果音特集.その3=雨の音」。雷鳴が入っている曲が多いですね。5.は、この日がモリッシーの誕生日(1959.5.22生,62歳)で。 以上、次回もよろしく。次回の効果音特集は「乗り物の音」です。
2021.05.26
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“I’ll Be Home” by The Flamingos 1955 以前、『アイル・ビー・ホーム (I’ll Be Home)』はパット・ブーンの歌だとばっかり思っていましたが、Doo-Wop をよく聴くようになってから、数々のヒット曲を持つバードグループ、フラミンゴスのオリジナルだと知りました。 パット・ブーンが1956年に大ヒットさせたおかげで、この曲は世界に広まったのですが、1957年グラジオラス (作&リードヴォーカル:モーリス・ウィリアムス) が歌った『リトル・ダーリン (Little Darlin’)』も、直後にカヴァーしたダイヤモンズが大ヒットさせたのと同じような経過をたどっているのだなあと、つくづく思うわけです。 どちらも黒人コーラスグループが歌った曲を、洗練された白人の歌声でカヴァーしているが、聴き比べてみると、この二曲ともカヴァーがオリジナルに大変忠実で、途中に入る語りのセリフまで全く一緒なところなど、カヴァーする時点で、オリジナルの良さをそのまま伝えたかったのだろうと想像がつく。 僕らが子供の頃に親しんだ、パット・ブーンやダイヤモンズの歌は今でも好きだけれど、オリジナルを知ってしまってからは、すっかりそちらの虜になっています。 “I’ll Be Home” by The Flamingos 1955 “Little Darlin’” by The Gladiolas 1957 ある日の朝食。前日の残り物をアレンジ。 ********** 5月15日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。今回の特集は、愛鳥週間に因んで「効果音特集=鳥の声」と「バード・グループ特集 その2(去年, その1をやったので)」でした。1. Good Morning, Good Morning 2. Blackbird (The Beatles) 3. Lovin’ You (ミニー・リパートン) 4. The High and The Mighty (Johnny Desmond) 5. 愛は面影の中に (ロバータ・フラック) 6. Always on My Mind (ウィリー・ネルソン) 7. Earth Angel (The Penguins) 8. Heaven and Paradise (Don Juan and The Meadowlarks) 9. Come Back My Love (The Wrens) 10. I’ll Be Home (The Flamingos) リクエスト曲は、3.尻焼原人さん。4.酋長Kobaさん。5.座波ソーメンさん。6.ミスター・コーラさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.~3.が「効果音特集.その2=鳥の声」。7.~10.は、去年に続いてバードグループ特集。それにしてもバードグループっていくつあるんでしょうね。meadowlark はマキバドリ。wren はミソサザイです。 以上。次回の効果音特集は梅雨に合わせて「雨の音」。
2021.05.19
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“Harbor Lights (港の灯)” by The Platters 1959 イントロあるいは曲中に、様々な効果音を入れた曲は多いですね。 この度、ラジオで尻焼原人さんからの持ち込み企画による「効果音特集」をやることにしました。第1回目の4月8日は「海の音」の入った曲を集めてみました。 これが、集めてみると有るようで無い。意外と思いつかないもんですね。とりあえず4曲選ばせていただきました。この後もいろんな「効果音」を拾い集めて毎週少しずつ特集していきます。 で、効果音といえば、あの冗談音楽の天才スパイク・ジョーンズの『ウィリアムテル序曲』が、効果音のオンパレードでしたね。 “William Tell Overture” by Spike Jones & His City Slickers 1948 5月1日がちょうどスパイク・ジョーンズの命日だったので、僕の番組でも流させていただきましたが、子供の頃、ラジオであの「うがいでメロディーを奏でてからごくんと飲み込んでしまう」ところを聴いて、思わず大笑いしてしまったっけ。普通この手のものは、2回目以降はそれほど面白く感じられないはずなのに、何度聴いてもおかしかった。 うちにあるスパイク・ジョーンズのCD。このほかに “It's a Spike Jones Christmas” というクリスマスアルバムもあります。 それで「海の音」が効果的に使われた曲の筆頭に挙げられるのは、やっぱりこれでしょうね。聞こえてくる印象的な鐘の音がいわゆる「八点鐘 (はってんしょう)」でしょうか。 というわけで、プラターズです。 “Harbor Lights (港の灯)” by The Platters 1959 ********** 5月8日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. 愛するハーモニー (ニュー・シーカーズ) 2. Harbor Lights (The Platters) 3. So Much in Love (The Tymes) 4. Yellow Submarine (The Beatles) 5. (Sittin’ on) The Dock of the Bay (オーティス・レディング) 6. You’ve Got a Friend (マイケル・ジャクソン) 7. Rainy Jane (デイビー・ジョーンズ) 8. 遥かなるアラモ (ブラザーズ・フォー) 9. テネシー・ワルツ (アルマ・コーガン) 10. バラのほほえみ (ナンシー・シナトラ) リクエスト曲は、5.尻焼原人さん。6.ウィンカー・ダッソーネさん。7.ミスター・コーラさん。8.酋長Kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。2.~5.が「効果音特集.その1=海の音」。1.は、1886年の5月8日にコカコーラが発売されたので、1971年にCMに使われたこの曲をかけました。9.は、スパイクジョーンズの『テネシー・ワルツ』との聴き比べをする予定でしたが、時間がなく、アルマ・コーガンだけにさせてもらいました。スパイク・ジョーンズはいずれまた。10.は、この季節にふさわしくバラに因んだ曲。原曲はコンチネンタル・タンゴの『バラのタンゴ』です。 以上です。次回もよろしく。
2021.05.14
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“First of May” by Bee Gees 1969 5月1日は、ビー・ジーズの『若葉のころ (First of May)』などを口ずさむのに最もふさわしいと言えるとは思うんですが、歌詞の最後の2行がね。どうにも気になりますよね。 ♪ But you and I, our love will never die でも君と僕、二人の恋は決して終わらない but guess we’ll cry come First of May けれど5月1日になったら僕らは泣くことになるだろう 幼い頃の恋が、冷めてしまっているようでも、あの頃の「恋する気持ちはいつまでも変わらない」というところまではわかるのですが、“we’ll cry” とは一体どういうことなのでしょうねえ。 前の行の “you and I” と韻を踏んで “cry” を使ったのはわかりますが、まさか「嬉し泣き」というようなことではないでしょう・・・と思ったところで、やはり字面通りに受け止めるために、“guess” を “I guess” の意味に捉えず「推測してごらん」と、命令法に捉えてみたらどうだろう。以下のようになりますね。 ♪ But you and I, our love will never die でも君と僕、二人の恋は決して終わらない but guess we’ll cry come First of May けれど5月1日になったら僕らは泣くことになるって考えてごらん (そんなことありえないだろ) つまり、「泣くことになるなんてありえないだろ」っていうことだとすればね。などと、この程度の英語で悩んでいるのは、ちょっと恥ずかしいと思いつつも、久しぶりに、ああでもないこうでもないと考えたりするのも、それなりに楽しいですね。 (文中訳:穴沢) “First of May” by Bee Gees 1969 “First of May” by Bee Gees 1969 (歌詞付き) ********** 庭のウコン (春ウコン=キョウオウ) が例年通りに成長を続け、ついにあの花が隠れるほどになってしまいました。ピンクの苞 (ほう) も色褪せてしまって・・・。 それと、黄色い花の部分には、蜂も蝶も止まっているところを見たことがないので、ちょっと調べたら、驚きの事実が判明しました。 黄色い花は、生殖能力を持たない仮雄蕊 (かゆうずい=仮雄しべ) を付けたもので、だから虫が来ないんですね。 こちらを参考にさせていただきました。 ********** 5月1日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. First of May (Bee Gees) 2. Autumn to May (Peter, Paul & Mary) 3. We’re All Alone (リタ・クーリッジ) 4. ロッキーのテーマ (リヴィング・ヴォイス) 5. あの娘はアイドル (パット・マグリン&ザ・スコッティーズ) 6. Ever Green Tree (クリフ・リチャード) 7. Jimmy Mack (マーサとバンデラス) 8. Hanky Panky (Tommy James & The Shondels) 9. ウィリアムテル序曲 (Spike Jones & His City Slickers) 10. Green Grass (Gary Lewis & The Playboys) 11. 青春の光と影 (ジュディ・コリンズ) リクエスト曲は、4.のび太さん。5.ミスター・コーラさん。6.酋長Kobaさん。7.尻焼原人さん。8.座波ソーメンさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.は、5月1日の放送に合わせて最もふさわしいと思われる曲。これには、ウィンカー・ダッソーネさんからリクエストもいただきました。2.も5月(May)がタイトルに入っているので。3.は、この日がリタ・クーリッジの誕生日(1945.5.1.生,76歳)で。9.は、この日がスパイクジョーンズの命日(1965.5.1没,享年53)で。10.は、この季節に毎年かける曲。11.は、この日がジュディ・コリンズの誕生日(1939.5.1生,82歳)で。 以上。次回もよろしく。
2021.05.07
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“Angel Baby” by Rosie & The Originals 1960 近くの公園は平日は昼時でも人がほとんどいないので、このところしばしば弁当持参で出かけています。 人工的に整備されたところですが、1998年の開園から随分時を経ているせいか、少し大きめの水溜りのような底に泥の溜まった池に、たくさん睡蓮が咲いていて、トンボや蝶をはじめ様々な虫や魚がいました。 ここの睡蓮は見たこともない紫色をしていて、花がハスのようにしっかり立ち上がっていて、これは熱帯性の睡蓮の特徴なのですかね。 睡蓮って、なんとなく花も葉と同じように水に浮いている印象が強かったので、改めてまだまだ知らないことだらけだなあと、ため息が出るばかりですわい。 ********** 先日、レスリー・マッコーエン氏が亡くなりましたね。65歳でまだ若かったですね。 僕らより一つ下の世代、1960年代前半生まれの人たちには、ベイ・シティー・ローラーズがアイドルだった人は多かったようですが、彼らの全盛期、僕はヒット曲を耳にしてはいても、ほとんどちゃんとは聴いていませんでした。でも、その後色々聴いてみると、実によくできた曲が多いですね。 世に、同名異曲は数ありますが、“Angel Baby” というとどの曲が真っ先に浮かびますかね。 ローラーズ・ファンだった人たちにとっては、当然ベイ・シティー・ローラーズの、あれですよね。 個人的には、タイトルやリズム・パターン、カスタネットの使い方だけでなく全体のメロディー作りからも、この曲は “Be My Baby” へのオマージュだと思っていますが、実に名曲と言わざるを得ません。 僕は当時これを知らなかったので、80年代に入って初めて聴いた時に、思わずビックリしてしまったことを覚えています。 あと、“Angel Baby” では、1960年の Rosie & The Originals のやつは実に素晴らしい。ジョン・レノンのカヴァーでも知られていますが、いろんなカヴァーがあるのも頷けます。 “Angel Baby” by Rosie & The Originals 1960 “Angel Baby” by Bay City Rollers 1975 ********** 4月24日の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. April Love (Pat Boone) 2. Little Darlin’ (The Gladiolas) 3. Little Darlin’ (The Willows) 4. Little Darlin’ (Marvin Gaye) 5. Constantly (クリフ・リチャード) 6. We Belong Together (Ritchie Valens) 7. Angel Baby (Bay City Rollers) 8. Angel Baby (Rosie & The Originals) 9. Angel Baby (Darrel Banks) 10. Just Because (Rosemary Clooney) 11. Just Because (John Lennon) リクエスト曲は、5.酋長Kobaさん。6.ミスター・コーラさん。7.杏さん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.は、毎年4月にかける曲。今年はうっかりして最終土曜日になってしまいました。残りは「同名異曲特集」をお届けしました。Little Darlin’(3曲), Angel Baby(3曲), Just Because(2曲) で、合計8曲。 以上。次回もよろしく!
2021.04.29
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“Those Lonely, Lonely Nights” by Earl King 1955 猛烈な台風2号が近づいているということで、天気図を見たんですが、確かに凄そうです。昨日あたりから、時折強い風が吹いているのも台風のせいもあるでしょうか。遠くに波の音も聞こえます。 心配ではありますが、高気圧が結構強そうなので直撃はないかと思われます。ただ、強風や強い雨もちょっと覚悟しておいたほうがいいかもしれませんがね。せっかく咲いている春ウコンに危害が及ばない程度で済んでくれることを願うばかりです。 その春ウコンの花 (クルクマ) ですが、なんと!遂に、ピンクの葉の付け根にも黄色い花を付け始めました。 ********** アール・キング (Earl King) が Ace Record から最初に出した “Those Lonely, Lonely Nights” は、実に僕好みの素晴らしい曲ですが、この度、初期のシングルを集めた2枚組 (全41曲) の CD が手に入りました。 これには Ace Record に移る前の貴重な音源も入っています。 改めて “Those Lonely, Lonely Nights” を聴いてみると、歌もですが、ギターがなかなかよろしいですね。ブルース・ギタリストで King といえば、いわゆる三キング、B.B、アルバート、フレディの三人が思い浮かぶでしょうが、もう一人のアールはどうでしょう。この三人の中に入れるのはちょっと違うような気がしますよね。 四人ともギターの弾き語りという意味では共通していますが、皆個性が強いのは当然としても、上記の三人は「ブルース・ギタリスト」と呼んで差し支えないように思います。 しかし、アール・キングは、いろんなミュージシャンに曲を提供しているように、ソングライターとしても名を残していますし、守備範囲の広さでいえば四人の中では一番ではないでしょうか。 そのアール・キングが亡くなったのが、2003年の4月17日。享年69。 そしてこの日は、あのエディ・コクランの命日 (1960.4.17没,享年21) でもありました。死因は自動車事故。今更ですが、あまりにも若いですよね。 たまたま命日が同じということで、ラジオでこの二人の特集をやりましたが、エディ・コクランの『バルコニーに座って(Sittin’ in the Balcony)』が、“Those Lonely, Lonely Nights” の翌々年1957年の曲だったんです。つまり二人は同世代で、同時期にアメリカの若者の心に響く歌を歌い、ギターを奏でていたというわけです。 片や、ロカビリーの若手スター。片や、R&B 界に名を轟かせ始めた男。 プレスリーとチャック・ベリーが白人音楽と黒人音楽の垣根を取り除いて行ったという話は有名ですが、実はこの二人、エディ・コクランとアール・キングにも同じことが言えると思いませんか。 あまり曲の中にギターソロが入っていないエディ・コクランですが、“Sittin’ in the Balcony” の中でちょっと聴けます。カッコいいです。 アール・キングのギターソロは、“Those Lonely, Lonely Nights” で堪能できます。 “Sittin’ in the Balcony” by Eddie Cochran 1957 “Those Lonely, Lonely Nights” by Earl King 1955 ********** 4月17日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. Summertime Blues 2. Sittin’ in the Balcony 3. Three Steps to Heaven (以上、エディ・コクラン) 4. Those Lonely, Lonely Nights (アール・キング) 5. Those Lonely, Lonely Nights (ジョニー・ギター・ワトソン) 6. Hum Diddy Doo (ファッツ・ドミノ) 7. よくあることさ (トム・ジョーンズ) 8. 恋にはヨワい (コニー・フランシス) 9. Till (レターメン) 10. My Love (Paul McCartney & Wings) 11. I Know a Place (Petula Clark) 12. Stop in the Name of Love (The Supremes) 13. 朝からゴキゲン (Earl Jean) リクエスト曲は、7.なんくるタイムの洋子さん。8.ミスター・コーラさん。9.酋長Kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲でした。清明 (シーミー) に合わせてこの日が命日のミュージシャンを特集。第2弾。1.~3.エディ・コクラン(1960.4.17没,享年21)。4.~6.アール・キング(2003.4.17没,享年69)。10.リンダ・マッカートニー(1998.4.17没,享年56)。なお、4.&5.は、本日の聴き比べ。11.&12.は、1965年4月17日の Cash Box Top 5 とTop 3 の曲。13.は、本日のオマケで、なんとなく元気が出そうな曲を。 以上。次回もよろしくお願いします。
2021.04.21
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“Simmer Down” by The Wailers1963 前回庭に突然出現したものが「クルクマ」と呼ばれているもので、その根はウコンだというからびっくりしてしまいました。こいつがさらにびっくりするようなことをしでかした。 ↑黄色い花? ピンクの花が咲いたと思っていたら、昨日は何と!葉っぱの間から黄色い花らしきものが複数咲き出した。一体このクルクマというやつは、どこまで僕を驚かしてくれるのか。 ↑角度を変えて拡大して撮りました。 これはあくまで推測ですが、ピンクの部分は色を変えた葉っぱで、黄色く咲き出したものが本当の花ではないか。なぜなら、先端のピンクの花びらに見える部分を上から眺めたときに、通常花を構成している雄しべや雌しべが見当たらない。それに対して、黄色い方は花らしき姿を見せている。 これだけ豪華にピンクと黄色でアピールすると、虫が集まりやすいのではないだろうか。現に、各種の蝶が舞い、小さな虫も飛び交っている。 この先どうなることでしょうね。 ********** シーミー (清明) の季節を迎えました。 去年、一昨年、一昨々年と、3年続けて「曲のタイトルにシー(She)とミー(Me)の入った曲」をラジオでかけましたが、今年はダジャレはやめ、シーミー (清明) の持つ本来の意味を踏まえて、4月10日の放送では「あの世からの叫び特集」をやろうと思い、「今日が命日の人」がいるか探してみました。 幸運にも番組にふさわしい命日のミュージシャンが3人 (ニーノ・ロータ、チャック・ウィリス、リトルエヴァ) 見つかりましたが、これだけではいつもと同じ。どうしようかなと思って、とりあえず最近亡くなった人の追悼も混ぜられればと思い調べていたら、4月10日生まれのバニー・ウェイラーが先月亡くなっていたんですね。 何という偶然。誕生日に追悼特集をやることになろうとは。それにしても亡くなったことを知らずにいたのは、誠に申し訳ありませんでした。 レゲエの黎明期にボブ・マーリー、ピーター・トッシュと3人で、ウェイラーズを結成し、いわゆるコーラスグループとして、スカタライツをバックに歌ったスカやバラードの数々は、どれも若きジャマイカンの力強さと、音楽を心から楽しんでいる者の叫びを兼ね備えていて、本当に素晴らしい。 特にデビュー・シングル “Simmer Down” はオススメ。一緒に踊ろう。 “Simmer Down” by The Wailers1963 それとやはりこいつ↓は外せませんね “One Love” by The Wailers 1965 ********** 4月10日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. 太陽がいっぱい (サウンド・トラック) 2. Simmer Down 3. One Love (以上、The Wailers) 4. C.C. Rider (Chuck Willis) 5. What a Dream (Ruth Brown) 6. It’s Too Late (Derek & The Dominos) 7. (At) The End (of a Rainbow) (Earl Grant) 8. The End (ナンシー・シナトラ) 9. Let It Be Me (エヴァリー・ブラザーズ) 10. そよ風にキッス (キルバート・オサリバン) 11. Takin’ Back What I Said 12. Keep Your Hands off My Baby (以上、リトル・エヴァ) リクエスト曲は、7.酋長Kobaさん。9.座波ソーメンさん。10.ミスター・コーラさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲でした。清明 (シーミー) に合わせてこの日が命日のミュージシャンを特集。1.ルネ・クレマン(1979.4.10没,享年67)。4.~6.チャック・ウィリス(1958.4.10没,享年32)。11.&12.リトル・エヴァ(2003.4.10没,享年59)。ついでに2.&3.で、先月(3/2)亡くなったバニー・ウェイラー氏も取り上げました。因みに彼はこの日が誕生日(1947.4.10生)でした。ご冥福をお祈りします。なお、7.&8.は、本日の聴き比べ。もちろん同じ曲ですよ。 以上。次回もよろしく。
2021.04.11
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“Begin the Beguine” by Artie Shaw and his Orchestra1938 『黄昏のビギン』by 水原弘 1959 ↑これは一体何? (月曜日に撮影) ハンダマが少し植えてある近くに、いつの間にかこれが出て来ましたが、てっぺんのピンク色から判断すると花が咲くんでしょうか。 ↓やはり花咲きました。(本日撮影) 見覚えのない花だなあ。でも、もしかすると普通にその辺に咲いているかもしれません。色は綺麗ですが、正体がわからないので少し不気味な感じもしますね。しばらくは様子を見ようと思っています。 ********** コール・ポーター作曲の “Begin the Beguine (ビギン・ザ・ビギン)” の二つ目の「ビギン」が “Begin” ではなく “Beguine” だと知ったのは、この曲を知って随分経ってからからでした。 初めはこの曲は “Begin the Begin” だと思っていました。少年の僕は、結局意味も知らずに適当に解釈して思い込んでいましたから、ひどいもんです。 高校生の時に「ビギン」がリズムの名前と知った時も、まだ “Begin” のリズムだと思ってましたから、能天気この上ありません。初めて “Beguine” の綴りを見たのがいつのことだったか覚えていませんが、もう大学生になっていたかもしれません。 「ビギン」といえば、永六輔・中村八大コンビの作品で、水原弘の歌った『黄昏のビギン』が今でもよく歌われているようですね。特に、ちあきなおみの歌ったものが評判良いですね。 で、よく聴いてみると、八大さんは “Begin the Beguine (ビギン・ザ・ビギン)” を参考にして作ったであろうということがわかります。 ↓間奏でビギンのリズムが強調されています。 『黄昏のビギン』by ちあきなおみ 1991 ↓こちらは初めからビギンですね! 『黄昏のビギン』by 水原弘 1959 “Begin the Beguine” by Artie Shaw and his Orchestra 1938 ↑この段階ではまだビギンのリズムは確立していませんね。 ********** 4月3日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. I Started a Joke (Bee Gees) 2. 若草の愛 3. 青春ガスパーク (以上、カトリーヌ・スパーク) 4. (Just Like) Starting Over (John Lennon) 5. Begin the Beguine (Artie Shaw) 6. Begin the Beguine (パット・ブーン) 7. You’ve Lost That Lovin’ Feeling (The Pozo-Seco Singers) 8. Taxman (ビートルズ) 9. The Beginning of the End (Chris Clark) 10. Starting Today (エルビス・プレスリー) リクエスト曲は、7.酋長Kobaさん。8.ミスター・コーラさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲でした。今回は年度始めでしたので、1.&4.~6.および9.&10.は、Start や Begin がタイトルに使われている曲をお届けしました。4.&5.は、本日の聴き比べ。2.&3.はこの日がカトリーヌ・スパークの誕生日(1945.4.3生,76歳)で。 以上。4月からもよろしく。
2021.04.08
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“You Are My Destiny” by Paul Anka 1957 “You Mean Everything to Me” by Neil Sedaka 1960 昔から気になっていることの中に、ポール・アンカの『君はわが運命(You Are My Destiny)』とニール・セダカの『きみこそすべて(You Mean Everything to Me)』 が随分似ているなあというのがあって、一度検証する必要がありそうだと思っていたんです。 どちらもかなりのヒット曲で、ビルボードの当時のチャートで『君はわが運命(さだめ)』の方は7位、『きみこそすべて』は17位に入っていますし、カヴァーも多く、世界中でいろんな言語で歌われてきました。 それで、この2曲が似ているって、どのくらいの人が思っているかはわからないので、ネットで色々拝見しましたが、類似性を指摘するものはあっても、あまり突っ込んだ例はありませんでした。 でも、たとえば Wikipedia の “You Mean Everything to Me (Song)” の項目に「・・・The song bears similarity to Paul Anka’s “You Are My Destiny”,・・・」の記述が。 だからこの2曲に関しては、世界中には多かれ少なかれ「似ている」と感じている人も多いんだろうなということは、わかったようなわけです。 ちょっと詳しく見てゆきましょうか。 まず、共通点として最も気になるのは、この二人は、このタイプの曲は他に書いていないということです。つまりマイナーキー(短調)のスローな三連ロッカ・バラードは他に見当たらないんです。そもそもマイナーの曲自体がほとんど無い。 たとえば、ポールアンカ の場合、“Crazy Love” は良く似ているんですが、マイナー(短調)で入ってメイジャー(長調)で終わる。つまりキーはメイジャーということで、純粋なマイナーの曲とは、とても言えない。 ニール・セダカの場合でいうと、日本で大ヒットした『恋の片道切符 (One Way Ticket to the Blues)』がマイナーの曲です。が、こちらはスロー・バラードではなく、メィディアム・アップテンポで、何よりこれに限って作曲者はニール・セダカではない。ほとんどの曲を作詞のハワード・グリーンフィールドと共に書いたニール・セダカにしては、極めて珍しいケースです。 もう一つ、どうしても指摘しておきたいのは、悲しみ或いは寂しさを表現するのにふさわしいと思われるマイナーの曲なのに、二曲とも歌詞の内容は悲しいものでも寂しいものでもなく、むしろ愛する相手に対して最大限の愛情表現を並べて朗々と訴えるという「愛情宣言の歌」になっている。 これは一体どういうことなのか。 そもそも、ラテンやシャンソン、古賀メロディーに代表される昭和歌謡などで歌われるマイナーの曲は、悲しみや寂しさをダイレクトに歌うものが多く、その延長線上にあるポップスの名曲も数多い。つまり、この点では歌詞の内容とメロディーはマッチしている。 それに対して、ブルースやカントリー&ウェスタン、スウィング・ジャズなどを基調とした1950年代以降のアメリカ生まれのポピュラー・ソングには、いわゆるマイナーの曲は非常に少ない。言い方を変えると、どんなに悲しい内容の曲も、メイジャー・キーで歌う。つまり、メロディーだけ聴くと、悲しい歌とは思えないものがほとんどなのだ。 ポール・アンカもニール・セダカも、デビュー以降このようなアメリカン・ポップスの流れの中で、自作のメイジャー・キーの歌を作り、歌っていたが、まずポール・アンカがデビュー間もない1957年に、悲しくも寂しくもない内容のマイナー・キーのバラード “You Are My Destiny” を作り、大ヒットとなる。悲しく寂しい内容の歌をメイジャー・キーで作る伝統とは正反対なところに注目したい。 これは要するに、それまでの伝統的な曲作りを敢えて打ち破ったということではないだろうか。だから、聴く方もそのユニークさに惹かれ、受け入れることになったのだと思うのは考え過ぎだろうか。 では、なぜこの路線でどんどん曲を作らなかったのかといえば、それは当然、マンネリを避けたということだと思う。とにかくこのマイナー・キーのバラードは、ワンパターンになりやすいので、その辺はポール・アンカ自身も重々承知だったのだろう。 ここで、ニール・セダカ1960年の “You Mean Everything to Me” の登場となる。 この歌も、マイナー・キーのスロー・バラードで、コード進行はほとんど “You Are My Destiny” そのままで、違うところといえば、こちらにはいわゆるサビが無い。それ以外は、転調の仕方や歌詞の内容まで、かなり似ている。 ここからは、まさに推測の域を出ないのだが、ニール・セダカは “You Are My Destiny” をはっきりと意識して “You Mean Everything to Me” を書いたのではないだろうか。 例えば、歌詞の中に ♪ …You are my life, my destiny … などとあり、これはもう所謂オマージュとも考えて良いと思う。 それで、ニール・セダカはというと、彼もやはり同じタイプの曲はその後書いていない。 書き忘れたので、ついでに書いておくと、デビュー当時のポール・アンカは英訳のシャンソンを歌った LP もあるくらいだから、“You Are My Destiny” の曲作りにはそれらの影響もあろうかと思う。 以上で、20世紀のポップスを語る上で欠かせない二人の、珠玉のマイナー・バラードについての考察は終了ですが、改めて聴いてみると、どちらも本当に良い曲で、ヒットしたのも当然だと思うのでありました。 “You Are My Destiny” by Paul Anka 1957 “You Mean Everything to Me” by Neil Sedaka 1960↑花壇に植えたニオイバンマツリ(匂蕃茉莉)が咲きました。これ以上大きくなりません。 ********** 3月27日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. 太陽を探せ (デル・シャノン) 2. No Reply 3. Rock and Roll Music (以上、ビートルズ) 4. バラ色の人生 (ヘルムート・ツァハリアス) 5. 魅惑のワルツ (Jane Morgan) 6. Stand by Me (忌野清志郎) 7. Roll Over Beethoven (ベン E. キング) 8. You Are My Destiny (ポール・アンカ) 9. You Mean Everything to Me (ニール・セダカ) 10. Passing Time (The Cookies) 11.Keep a Walking (Bobby Darin) リクエスト曲は、7.酋長Kobaさん。8.ウィンカー・ダッソーネさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲でした。1.2.&3.は1965年3月25日付「9500万人のポピュラーリクエスト」の上位3曲。#3.2.1.の順番でお届けしました。4.(映画「麗しのサブリナ」の挿入歌)&5.(映画「昼下がりの情事」の挿入歌)は、この日が映画監督ビリー・ワイルダーさんの命日(2002.3.27没,享年95)で。8.&9.は、本日の聴き比べ。9.~11.は、ニール・セダカ(作曲)&ハワード・グリーンフィールド(作詞)のコンビによる作品特集。 以上。4月からもよろしく。
2021.04.01
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“Viva La Pappa Col Pomodoro” by Rita Pavone 1965 この数年ちゃんと庭をやっていなかったので、わずかながらも畑にして野菜を作ろうと、まずは買ってあったイタリアンパセリと普通のパセリの種を蒔いたんです。 しばらくして順調に芽が出てきた頃に、耕した部分の端の方にツルナがどんどん生えてきて、いつの間にか、ツルナ畑の中にイタリアンパセリと普通のパセリがあるというような格好になってしまいました。 ツルナは毎年2~3回庭のあちこちに出て来て、大変重宝しているのですが、今回の場合は、偶然とは言え畑を与えられた格好で、いつにも増して実に元気良く、我が物顔で繁茂しているのが笑えます。 そのツルナ畑に2本、ミニトマトが実生で生えていたのを放置しておいたんですが、随分元気に育って、ついに身をつけ始めました。それで一応支柱も立てたんですよね。 通常実生のミニトマトは、実を付けてもあまりにも小さくて皮も硬いので、食用には適さないですよね。これをマイクロトマトと呼んで、サラダなどに使うこともあるようですから、今回生えて来た2本もそのようなものとして使っても良いだろうと思っていたところ、そのうちの1本が随分立派なミニトマトの実を付け始め、遂に一つ赤く熟した実を収穫しました。 先ほど気になって「マイクロトマト」を一応検索して調べたら、「2000年ごろから市場に流通し出した新しい品種のトマト(たべるご)」だそうです。ということは、僕はまだマイクロトマトを食べたことがないということになります。食べてみたい。 トマトといえばどうしてもこの曲↓が頭に浮かんでしまうんですよね。リタ・パヴォーネ! “Viva La Pappa Col Pomodoro” by Rita Pavone 1965 “トマト・ジュース乾杯!! ” by 槇みちる 1965 ********** ハワード・グリーンフィールドは1936年3月15日生まれで、1986年の3月4日に49歳で亡くなっていて、3月13日生まれのニール・セダカと共に3月はこの二人に縁があるということで、急遽、3月を「Sedaka・Greenfield 月間」として、ラジオで毎週特集しようと思い立ったのは良かったんですが、すでに20日。でも、13日に一応ニール・セダカ特集をしたので、これと合わせて3回やることになるので、まあいいか・・・。などと、自分に言い聞かせつつ、今回は2曲だけ流したので、最終週の来週はちょっと多めにやらせてもらいます。 そして、予告。次回のブログには “You Mean Everything to Me” について書きます。 ********** 3月20日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. In My Room 2. Little Honda (以上、ビーチ・ボーイズ) 3. ジョニー・エンジェル (雪村いづみ) 4. ジョニー・エンジェル 5. 悲しき足音 (以上、竹内まりや) 6. Here Comes the Sun (ビートルズ) 7. I, Who Have Nothing (ベン E. キング) 8. Blues for Hawaiians (チャック・ベリー) 9. You Mean Everything to Me (ヘレン・シャピロ) 10. Venus in Blue Jeans (Jimmy Clanton) リクエスト曲は、6.座波ソーメンさん。7.酋長Kobaさん。8.ウィンカー・ダッソーネさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲でした。1.&2.は4月からのオープニングテーマに使う曲の候補。どちらにするか検討中。3.4.&5.は、この日が雪村いづみさん(1937.3.20生,84歳)と竹内まりやさん(1955.3.20生,66歳)の誕生日で。Happy Birthday! (因みに3.&4.は本日の聴き比べ)。9.&10.は、ニール・セダカ(作曲)&ハワード・グリーンフィールド(作詞)のコンビによる作品特集。 以上。次回もよろしく。
2021.03.22
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“Laura Lee / Snowtime” by Neil Sedaka 1957 3月13日、ニール・セダカさん82歳の誕生日でした。 彼のソロ・デビューしたのが1957年で、その時のレコードはちゃんと CD化されているかどうかもきちんと調べずに、『恋の日記 (The Diary)』を事実上のデビュー曲と考えて良いのかと思っていましたが、2年ほど前に手に入れた4枚組の “NEIL SEDAKA 4CD・FOUR CLASSIC ALBUMS PLUS SINGLES” の中にしっかりデビューシングルの A&B面の2曲も収められていました。 自分で持っていながら、きちんと調べなくて、ここは反省しなくては。 この4枚組の CD というのは、初期のアルバム4枚がしっかり聴けるのはもちろん、アルバムに入れられなかったシングル盤をきちんと網羅しているので、いわゆるコンピ物やベスト盤とは一線を画す、優れた企画だなと思っています。ソロ・デビュー前年のトーケンズ (The Tokens) 在籍時代の2曲も入っていますよ。 トーケンズ時代の2曲 “While I Dream / I Love My Baby” のB面はニール・セダカがうたっていないようだけれど、A面 “While I Dream” では、実に初々しいセダカの声が聴けます。 それにしても、これら4曲は全てSedaka/Greenfield 作品、つまりニール・セダカ作曲 / ハワード・グリーンフィールド作詞によるものだということなので、この時点でこの若いコンビは末恐ろしい存在だったということがわかる。ただし、まだこの時は曲はヒットしませんでしたが。 ソロデビュー・シングルB面の “Snowtime” は、見事なロッカバラードで、こちらをA面にしたら売れたのではなかろうかと、あらぬことを考えてしまう。それほど出来が良いと感じてしまいました。 ずいぶん前のことですが、トーケンズが Doo-Wop の範疇に入れられているのを知った時に、なるほどと思ったのを思い出しました。白人 Doo-Wop グループってね。 1950年代の終わりの頃の白人コーラス・グループは、いわゆる R&B, Soul 系の影響を受けたものが多かったので、コーラスのスタイルが、確かに Doo-Wop と呼ぶにふさわしいものが多かったということでしょう。 ニール・セダカのサウンドの原点も、実にこの辺りにあることが、当時のシングル盤の作品群を改めて聴くと、よくわかりますね。 それで、作詞家のハワード・グリーンフィールド氏ですが、誕生日が1936年3月15日で、命日が1986年3月4日ですから、3月はこのソングライティング・コンビのことをもう一度思い起こすべき重要な月なんですね。 “Laura Lee / Snowtime” by Neil Sedaka 1957 関連日記:2019年2月11日の日記 ********** 3月13日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. Laura Lee 2. Snow Time (以上、ニール・セダカ) 3. Lucky Lips (Ruth Brown) 4. Lucky Lips (クリフ・リチャード) 5. 早く家に帰りたい (サイモンとガーファンクル) 6. For No One (ビートルズ) 7. この胸のときめきを (ダスティ・スプリングフィールド) 8. 間抜けなキューピット (コニー・フランシス) 9. 間抜けなキューピット (ニール・セダカ) 10. 悲しきクラウン (ニール・セダカ) 11. 悲しきクラウン (伊東ゆかり) 12. Today (New Christy Minstrels) リクエスト曲は、5.ウィンカー・ダッソーネさん。6.尻焼原人さん。7.酋長Kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲でした。1.2.&9.10.は、この日がニールセダカの誕生日(1939.3.13生,82歳)で。Happy Birthday! 3.&4.は、本日の聴き比べ。因みに、8.&9.と10.&11.もニール・セダカ絡みの聴き比べです。8.は、ニール・セダカが作曲し、翌年本人がカヴァーしたのが9.です。12.は、毎年 3.11 には必ず聴く歌。 以上。次回もよろしく。
2021.03.18
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“Today” by The New Christy Minstrels 1964 MacBook Pro を買い換えたときに (中古から中古ですが)、何かの手違いで iPhone から取り込んだ写真が無くなってしまったんです。今使っている iPhone より一つ前の iPhpne 5 に入っていた写真が全部ね。 それで、今は全く使っていない、さらにその前の iPhone 4 を発見したので、もしやと思って電源接続すると、電池の端が赤く表示される例のアイコンが点いたままになったので、放置しておいたら、なんと、いつの間にか充電完了していたんです。つまり復活。 とは言え、何せかなり古いモデルな訳で、対応していないアプリが多く、普通には使えそうにない。 けど、中の写真、結構貴重なものが残っていて見ることができましたよ。無論 iPhone 5 のものは入っているはずもないんですけど、それ以前の、例えば沖縄に来る前のものも含めてね。 その中に、2011年3月11日に iPhone で写した写真が2枚だけあった。 これ↓です。雪が残ってます。 あれから10年になるのかぁと、その次の写真を見ると、病院の食事が何枚か続けて写っている。 そう。ちょうど 3.11 の後、僕は人口透析治療に入ったんです。治療に入るに際して、経過観察の必要があって、4~5日入院したんですよ。そのとき病院で出た食事を撮影したようです。 2011年3月11日は、僕の場合、今も続く人口透析治療開始の時と重なって、忘れることができません。 計画停電があったり、刻々入るあやふやな情報をドキドキしながらネットラジオで聴いたり、一体この先どうなるんだろうと、毎日暗澹たる気持ちで落ち着きませんでしたね。 僕の場合、腎臓は昔からトラブルが多かったので、今の状態は宿命だったのかもしれませんが、現代医学のおかげで、週に3回病院に通って治療を受ければ、このように10年間とりあえず生き延びることができています。 糖尿病が原因で腎臓をやられた人は、僕のように呑気にしてはいられませんし、血管や心臓の病を併発するケースも多いので、10年を経過した現在このように暮らしていられるのは、幸運です。 もちろんこの先どんな問題が起きるかは全く予断を許しませんが、なるべく周囲に迷惑をかけずに生きて行ければ良いかなと、2021年3月11日の前夜に思うのでした。 10年前の4月に久しぶりに書いた「楽天日記」、よかったら読んでください。そして、“Today” を聴いてくださいね。 2011年4月14日の日記 “Today” by The New Christy Minstrels 1964 ********** 3月6日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. マイ・ガール (テンプテーションズ) 2. カラーに口紅 3. ズビズビズー (以上、森山加代子) 4. Time (Pink Floyd) 5. Spain (Return to Forever) 6. 太陽は燃えている (エンゲルベルト・フンパーディンク) 7. Teach Your Children (Crosby, Stills, Nash & Young) 8. ジョニー・エンジェル (森山加代子) リクエスト曲は、7.酋長Kobaさん。8.ウィンカー・ダッソーネさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲でした。1.は、1965年のこの日に全米 #2 まで上がったヒット曲。2.3.&8.は、この日が森山加代子の命日(2019.3.6没,享年78)で。4.は、この日が David Gilmore の誕生日(1946.3.6.生,75歳)で。5.は、チック・コリアが先月(2/9)79歳で亡くなった追悼で。 以上です。次回もよろしく。
2021.03.10
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“Why Do Fools Fall in Love” by Frankie Lymon & The Teenagers 1956 沖縄本島最南端の糸満から最北端の辺戸岬 (へどみさき) まで、久々の長距離家族ドライブに行ってきました。 明るいうちに戻って来られるくらいの距離なので、長距離と言えるかどうか、ちょっと微妙なところですが、沖縄の端から端までというコースは一度走ってみたかったのが実現できた上に、予報に反して好天に恵まれたので、大変充実したドライブを楽しむことができました。 今回運転は妻と息子にほとんど任せて、楽な思いをさせてもらいました。 途中いくつか面白いものがあったんですが、「本島最北端のファミリーマート」を謳ったコンビニにはおもわず笑ってしまいました。僕は遠方から来た人たちに、うちの近くのファミリーマートを「本島最南端のコンビーニエンス・ストア」と説明していたからです。 この「本島最南端の・・・」というフレーズは、ラジオで「本島最南端のFM局」と僕が勝手に紹介していて、結構気に入っているんですけど、糸満市の人たちは、この地が沖縄本島最南端に位置しているということにさほど関心がないようで、なかなか流行りません。 ただ、一軒だけ、「本島最南端のパチスロ」という看板は見かけた気がしますが、・・・。 あと、辺戸岬のすぐ近くの山の上に巨大なヤンバルクイナをかたどった展望台があって、そこに登ると、辺戸岬の様子が大変よくわかるのでした。 岬の突端は、本当に風が強く、波も強く打ち付けて、まさに最北端にふさわしい所でした。霞んで見える与論島も印象的でしたね。ヤンバルクイナ展望台から辺戸岬を臨む ********** フランキー・ライモンが25歳という若さで亡くなったのが、1968年の2月27日ということで、久しぶりに『恋は曲者 (Why Do Fools Fall in Love)』をラジオでかけました。 この人のように、ローティーンの頃から歌手としてヒット曲を飛ばしていた代表格といえば、スティービー・ワンダーとマイケルジャクソンでしょうか。 フランキー・ライモンも含めたこの3人に共通していることといえば、3人ともアフリカ系であることと、もう一つは、年を重ねても声のトーンがほぼ変わらないということがあげられると思うのですが、いかがでしょう。 ただし、フランキー・ライモンは亡くなるのが早すぎましたね。薬のせいだということですが、残念なことです。 “Why Do Fools Fall in Love” by Frankie Lymon & The Teenagers 1956 ********** 2月27日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. I’ll Never Find Another You (シーカーズ) 2. ふられた気持ち (シラ・ブラック) 3. 恋は曲者 (Frankie Lemon & The Teenagers) 4. White Bear Skin Coat (Mr. Albert Show) 5. マンズ・マンズ・ワールド (トム・ジョーンズ) 6. I Love How You Love Me (The Paris Sisters) 7. Tonight (The Rubettes) 8. Drip Drop (Dion & The Del-Satins) 9. Terry (Tracy Ullman) 10. Terry (Twinkle) リクエスト曲は、5.なんくるタイムの洋子さん。6.酋長Kobaさん。7.ミスターコーラさん8.座波ソーメンさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲でした。1.は、テニスの全豪オープン大坂なおみさん優勝記念で、オーストラリア出身のシーカーズのデビューシングル。ちょうど1965年のこの日に全英ナンバーワンに輝きました。2.同じ頃、イギリスでヒットしていた曲。ライチャス・ブラザース版は2月の月間 #1。シラ・ブラックも結構売れたようです。3.は、この日がフランキー・ライモンの命日(1968.2.27没,享年25)で。4.は、この日が “International Polar Bear Day” だったので、シロクマに因んだ歌を。9.&10.は、本日の聴き比べ。同名異曲です。因みに、9.は本日の’80s。10.は、1965年の2月にイギリスでヒットしていた曲。 以上。次回もよろしく。
2021.03.05
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“Dream Lover” by Bobby Darin 1959 2月20日はサンドラ・ディーの命日 (2005.2.20没,享年62) でした。 サンドラ・ディーといえば、若い頃ボビー・ダーリンと結婚していたということでも有名でしたが、ボビー・ダーリンって正確にはボビー・デアリンみたいに表記すべきなんでしょうか。 それというのも、Wikipedia さんには人名にきちんと読み方の発音記号 (国際音声記号) が記されていて、ボビー・ダーリンの項には下記のように記されています。 ボビー・ダーリン(英語: Bobby Darin, [ˈdɛərɨn], 本名:ウォルデン・ロバート・カソット、1936年5月14日- 1973年12月20日)は、アメリカ合衆国の歌手、作曲家、俳優。ジャズやポップ、ロックンロール、フォーク、スウィング、カントリーミュージック等様々なジャンルを手掛けた。(以上、ウィキペディアより引用) つまり、「ダーリンと表記しますが、発音は[ˈdɛərɨn] ですよ」と、あえて説明しているわけですね。 確かに今更ボビー・ダーリンはおかしいのでボビー・デアリンにしてくれと言われても困ります。ですから、今後もダーリンは変わらず、そのままで良いのかとも思います。 外来語のカタカナ表記では、日本語に無い音の場合、時々困ることがあるのも仕方ないですが、先日リクエストいただいたメールに「⭐️ルベッツの『トゥナイト』をお願いします」とあって、僕はこれをベルベッツの『トゥナイト(夢のお月様)』と勝手に早とちりして、そのままラジオで流してしまいました。 放送後、「ヴェルヴェッツではなく、『シュガーベイビーラブ』で有名なルベッツの『トゥナイト』です」とのメールをいただき、「ああ、そうなのか。ルーベッツのことなのか。けど、なぜルーベッツでなくルベッツなの」と思って、ルーベッツを調べに行ったら、 ルベッツ (The Rubettes) は、1974年にデビューしたイギリスのバンド。「シュガー・ベイビー・ラブ」の大ヒットで知られる。70年代当時の日本語表記は「ルーベッツ」であった。(以上、ウィキペディアより引用) ・・・とのこと。これについては、つまり、ある時英語の発音に合わせてルベッツと呼ぶことにしたということなんですよね。いやあ、知りませんでした。 こんなことがいくつもあるのかもしれませんね。その都度、確認できるものならした方が良いでしょうが、なんだかそれはそれで面倒です。気がついたら直して、その後は統一見解に従うといったところでしょうか。 以前から、v の音は「ヴ」で表記する方が良いとは思っていましたが、昔の表記に従ってしまったり、かなりいい加減に対処してきました。 今後、ベルベッツをヴェルヴェッツと表記するかどうか、少し迷っています。 ただ、メディアなんかでも war (ウォー) を「ワー」と表記したり、award (アウォード) を「アワード」って、平気で言ってしまうというのは、さすがに如何なものかと。 “Dream Lover” by Bobby Darin 1959 ********** ジェリーとペースメーカーズのジェリー・マースデンさんが今年の1月に亡くなっていたんですね。 リバプールサウンド (ん?リヴァプールかい) を牽引した一人のジェリー・マースデンさんですが、デビュー当時我が国では Gerry を「ゲリー」と読んでしまって、僕もしばらくはゲリーとペースメーカーズだと思ってましたね。このケースは純粋な間違い。 ジェリー・マースデンさんのご冥福をお祈りします。 (1964 ミュージック・ライフより) “Ferry Cross the Mersey (マージー河のフェリーボート)” by Gerry & The Pacemakers 1965 ********** 2月13日は、旧正月の特番で穴沢ジョージの “Good Old Music” はお休みしました。 2月20日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. マージー河のフェリーボート 2. I’ll Be There (以上、ジェリーとペースメーカーズ) 3. 夏の日の恋 (パーシーフェイス楽団) 4. Dream Lover (ボビー・ダーリン) 5. 気まぐれデイト (ブライアン・ハイランド) 6. 気まぐれデイト (美川鯛二) 7. Everlasting Love (The Love Affair) 8. 夢のお月様 (The Velvets) 9. Who’s Sorry Now (コニー・フランシス) 10. サークル・ゲーム (バフィー・セントメリー) 11. You’ll Never Walk Alone (Gerry & The Pacemakers) 12. Cry to Me (The Track) リクエスト曲は、7.カタママさん。8.ミスターコーラさん。9.酋長Kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲でした。1.2.&11.は、1月3日に亡くなったジェリー・マースデン氏を追悼して。3.は、サンドラ・ディーがこの日命日(2002.2.20.享年62)で。4.は、そのサンドラ・ディーと結婚していたボビー・ダーリン1959年のナンバーワン・ヒット。5.&6.は、本日の聴き比べ。6.は、日本語による5.のカヴァー。10.は、この日がバフィー・セントメリーの誕生日(1941.2.20生,80歳)で。Happy Birthday! 11.は、1966年のブリティッシュ・ポップ。元気でる! 以上です。次回もよろしく。
2021.02.25
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“Diary (恋の日記)” by Neil Sedaka 1958 昨年、年末にかけて、筒美京平、中村泰二、なかにし礼の三氏が相次いで亡くなったことについては、大晦日の日記に少し書きましたが、先日ふと目にした何かの記事で、細川たかしの『心のこり』が、作詞: なかにし礼・作曲: 中村泰士と知り、「ああ!なるほど、そうだったのか」と、思わず心の中で叫びました。 まずはじめにお断りしておきますが、僕は一部のものを除いていわゆる歌謡曲・演歌の類には全く関心が無く、1975年に『心のこり』が流行った時も、誰の何という歌かさえも気に留めること無しにただあちこちから聞こえてくるこの歌を耳にして、ギョギョギョとのけぞってしまいました。その訳については、以前の日記 (2002年10月20日の日記) にもちょっと書きましたが、簡単に説明します。 この『心のこり』のサビの8小節が、『恋の日記』の A’ と大変よく似ていて、ほぼ一緒に歌えてしまうんです。 これほどまで似ていて、何か問題は起こらなかったのかと思うほどですが、どうしてこんなにも似てしまったのか、当時はあまり考えもせず、そのまま時は経ち、2002年に上記の日記を書いたときにも、作詞作曲者のことまでは考えていませんでした。 今回、この曲の作曲者が中村泰二だと知って、一気に合点がいってしまったのです。 ニール・セダカの『恋の日記』は、1958年に全米で14位となりましたが、RCA Victor と正式契約してから最初に出した曲ということで、これが事実上のデビュー曲とみなして良いでしょう。 日本では1960年の『恋の片道切符』が大ヒットして、この頃からニール・セダカの曲が一気に聴かれるようになったように記憶しています。とにかくレコード各社が競って日本語カヴァー・ヴァージョンを出したことも、セダカ人気に拍車をかけました。 ちょうどこの頃、ロカビリー・バンドを経て、ソロデビューしたのが美川鯛二。のちの作曲家・中村泰二氏です。 ここからはあくまでも推測ですが、彼はジャズ喫茶などで、ロカビリー・ブーム以降のアメリカン・ポップスもたくさん歌ったことでしょう。そして、その中にニール・セダカの曲もあったはず。もし、自身で歌わなくても、よく耳にしていたことだけは間違いないと思います。当然『恋の日記』も聴き、記憶の底に深く刻み込まれたことでしょう。 15年後、美川鯛二は作曲家・中村泰二として、『心のこり』の中にあのニール・セダカの作った素晴らしいメロディーをちょっと盛り込んでみようと思った。いや、そんなことなど思いもしなかったかもしれない。ごく自然にメロディーが浮かんできて、それがあの頃よく聴いたものとたまたま酷似していただけだったのか。亡くなった今となっては、無論どちらかわかりません。 けど、もうどちらでも良いではないかと思うようになりました。 現に、ニール・セダカを後から知って、『心のこり』の一部に『恋の日記』のメロディーが埋め込まれていると感じた人も多いようです。こういうのがきっかけで、もっとニール・セダカやその時代の素晴らしいポップスを聴く若い世代の人たちが増えたとしたら、それはそれで大いに結構。中村泰二氏もきっと喜んでくれると思うのです。 名曲『恋の日記』については、またいずれきちんと書かせてもらうとして、心残りになるといけないので、『心のこり』についてもう少し触れておきますね。 この歌は、その歌詞の内容と歌い方やアレンジのせいで、どう聴いても演歌そのもののようですが、越路吹雪とか奥村チヨあたりがシャンソンやポップスっぽいアレンジで歌ったら、全く別物になるんではないでしょうか。 何しろ、なかにし礼氏による歌詞は「♪ わたしバカよね、おバカさんよね ~」という、まさにシャンソンの訳詞かと思えるような歌い出しで、これは同氏による九重佑三子が歌った『また一人』、すなわちギルバート・オサリバンの『アローン・アゲイン』の訳詞の冒頭「♪ 私としたことが、あなたに捨てられて ~」を思いおこさせるではありませんか。 つまり、中村泰二氏もなかにし礼氏もこの歌に関してはあまり演歌ということは意識していなかったのではないでしょうか。 思えば、現在のいわゆる J ポップに至る戦後日本の大衆音楽の歴史の中で、1950年代の後半から60年代の前半にかけての約10年、特に1960年から64年の5年間のカヴァーポップス全盛期に音楽体験をした僕らには、底の部分で共通する体験があって、その辺は同世代の者同士ならいつでも語れるところだと言えるでしょう。 中村泰二氏が、まさにこの時代のポップスを思い出しながら、楽しく書いたであろう曲があります。何と!YouTube にアップされているではありませんか。『心のこり』とおなじ1975年に作られました。 『私のシュガー・ボーイ』by 目黒ひとみ 1975 『ラブ・コール 10:30』by 目黒ひとみ 1975 ところで、1960年にソロデビューした美川鯛二の歌声ですが、当時聴いたという覚えがなく、90年代に入ってから発売になったカヴァーポップスのコンピレーションで、初めて1曲だけ聴くことができるようになりました。(これも YouTube にあった!) それがこちら↓(ブライアン・ハイランドのカヴァーです)。 『気まぐれデイト』美川鯛二 1962 “Every Other Night” by Brian Hyland 1962 ********** 2月6日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. 恋のダイヤモンドリング (ゲイリー・ルイスとプレイボーイズ) 2. 恋のダウンタウン (ぺトゥラ・クラーク) 3. The Last Thing on My Mind (The Seekers) 4. 恋の日記 (ニール・セダカ) 5. 小さな願い (アレサ・フランクリン) 6. 小さな願い[オーケストラバージョン] (アレサ・フランクリン) 7. Out of Time (ローリング・ストーンズ) 8. Out of Time [オーケストラバージョン] (ローリング・ストーンズ) 9. Silence Is Golden (The Tremeloes) 10. Silence Is Golden [アカペラバージョン] (The Tremeloes) リクエスト曲は、3.ウィンカー・ダッソーネさん。4.酋長kobaさん。5.&6.座波ソーメンさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲でした。1.&2.は、今年とカレンダーが同じ1965年の2月6日付の Cash Box Top 100 より、#2 と #4 の2曲。7.~10.は、座波ソーメンさん持ち込み企画による「原曲とそれをアレンジしたものの聴き比べ」をお届けしました。なお、8.については、7.と同年にクリス・ファーローのためにアレンジしたオーケストラ入りヴァージョンに、ミックジャガーの吹き込んだデモテープが残っていたものを、のちにレコード化したという、若干複雑な経緯のものです。 では、次回もよろしく。天ぷら屋の前にいたミケさん
2021.02.12
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“Paradise” by The Ronettes 1965 人の一生は、それぞれの場合が本当に千差万別で、どれが正しいとかどれが良い生き方とか、簡単には決められるものでない。そんなことは百も承知のはずなのだけど、人によっては、誰が見ても結果が不幸であったり惨めであったりということも、当然あるわけだ。 フィル・スペクター氏の場合はどうだろう。新型コロナの合併症で亡くなったという知らせには、なぜか驚きはしなかった。彼の激しい生き方からすれば、むしろコロナ禍のあまりにも普通の老人の死に方だと思ったからなのか。それとも、逆にあまりに彼らしい最期に思えたからなのか。 フィル・スペクターの作り出した音に、若い頃の僕らは夢中になった。当時よりもいろんな音源の手に入る今は、さらに多くの素晴らしい歌の数々を僕らは享受している。何が言いたいかといえば、彼がどんな生き方をしたかということよりも、彼の残した音楽の素晴らしさの方に関心が向いてしまうということだ。 一番最初にフィル・スペクターの名前を意識したのは、ロネッツの『ビー・マイ・ベイビー』が流行った頃で、たまにしか買えなかったミュージックライフにその名前があったからだと思う。あとは、5つ上の大学生だった兄が東京から帰省した時にも、話題に上ったなあ。 その後、僕が上京して予備校に通っていた年 (1968年) に、兄は一浪一留してまだ大学生で、通っていた大学の学生バンドのマネージャーと称してオリジナル曲の詞を書いたりしてた。そのバンドが僕は好きで、何度か演奏を聴きに行ったことがある。 いわゆるロックバンドなんだけど、結構選曲が良くて、ポップスや R&B を特に凝ったアレンジをせずに演奏したのが良かった。メンバーは男ばかりだったけれど、アレサ・フランクリンの『小さな願い』、シュープリームスの『ユー・キープ・ミー・ハンギング・オン』のような女性ヴォーカル物も得意だった。 中でも、僕が一番気に入っていたのは、ロネッツの『ビー・マイ・ベイビー』だ。これもこのバンドの十八番だった。リード・ヴォーカルにギター2本、ベース、ドラムの5人編成で、当然レコードのような Wall of Sound が出せるはずもないのだけれど、歌はうまいし、ドラムも十分カッコよくて、今でもその演奏の姿を思い出せる。 あれからすでに50年以上も経つのか。僕より10歳年上のフィル・スペクターが81歳でこの世を去ったのも無理はないかね。ちょうど僕とフィル・スペクターの間の年に生まれた兄は、すでに72歳で他界している。 あれこれと思いを巡らせても、どうになるものではないし、すべては神の思し召しと、万事をすんなり受け入れてしまえれば、本当はそれが一番なのかもしれない。 フィル・スペクターは葬儀はどんな風にやったんだろう。もし彼がキリスト教徒だったら、天国に行くのでしょうかね。 生きている間はいろいろあって大変だったので、天国では安らかに眠ってほしいです。 ロネッツの『パラダイス』のソングライティング・チームにはニルソンの他にフィル・スペクターも名前を連ねていますね。もちろん、プロデュースはフィル・スペクターだ。 “Paradise” by The Ronettes 1965手前から、ツルナ、イタリアン・パセリ、パセリ。3密になっている。 ********** 1月30日の穴沢ジョージの “Good Old Music (フィル・スペクター特集)” のオンエア曲です。1. Be My Baby (ロネッツ) 2. A Kiss from Your Lips (Billy Storm) 3. He Knows I Love Him Too Much (Arlene Smith) 4. He’s a Rebel (クリスタルズ) 5. (Today I Met) The Boy I’m Gonna Marry (Darlene Love) 6. To Know Him Is To Love Him (テディ・ベアーズ) 7. Da Doo Ron Ron (クリスタルズ) 8. Hold Me Tight (The Treasures) 9. Save the Last Dance for Me (Ike & Tina Turner) 10. ふられた気持ち (ライチャス・ブラザース) 11. Paradise (ロネッツ) フィル・スペクター追悼特集でしたので、すべてフィル・スペクター関連曲です。 リクエスト曲は、7.ウィンカー・ダッソーネさん。8.酋長kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲でした。フィル・スペクター氏には、どうか天国で安らかに眠っていただきたいと願うばかりです。 では、次回もよろしく。
2021.02.03
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“1-2-3” by Len Barry 1965 つい先月、2020年の最後の放送の日 (12/26) が、フィル・スペクター氏の81歳の誕生日に当たり、何度目かのフィル・スペクター特集をやったばかりなのに、今度は彼の訃報が届いてしまいました。 なので、次回の放送で再度特集をやらざるを得ません。今度は「フィル・スペクターを偲んで」のような形になるんですから、たったひと月の間に事情というのは大きく変わってしまうものだなあと、ため息が出ます。 コロナが死因というのも、何とも言いように悩む、激しい人生を送った彼らしい最期なのでしょうか。 あちらでは、安らかに眠っていただきたいですね。 本当にたくさんの素敵な曲を残していただき、ありがとうございました。 ********** 先週お伝えした右足先に受けたやけどですが、だいぶ良くなりました。 かいつまんで経過報告いたしますと、最初にアップした写真の水ぶくれが、その後さらに膨れて色も黒っぽくなってきたので、先週金曜日に病院で診てもらったら、これは潰しましょうと、最初の方針を覆す先生のお言葉。 そりゃ痛いだろとか思ったことは思ったんですが、早く治るならその方針転換受け入れましょうというわけで、潰してもらいました。 なぜか看護師二人で右足を押さえつけているので、よっぽど荒療治をするのかと思ったら、すぐに終わってしまい、ちょっと拍子抜けでした。 薬を塗ってもらいガーゼを当ててテープで止め、はい、おしまい。 あの強烈な押さえつけはなんだったんでしょう。その方がよっぽど痛かったわ。 触ったりしない限りほとんど痛みも無く、痒みも感じなくなりました。あと少しで完治ですね。 1月23日は数字が “1-2-3” と並んだので、これ↓を聴きました。 “1-2-3” by Len Barry 1965 日当たりの良い廊下に置いた籠に、自分から入って寝ています。 ********** 1月23日の穴沢ジョージの “Good Old Music (Handclap特集)” のオンエア曲です。1. 1-2-3 (Len Barry) 2. One Two Three (Cilla Black) 3. ダンス天国 (ウィルソン・ピケット) 4. Suddenly (ビージーズ) 5. タイムマシンにお願い (サディスティック・ミカ・バンド) 6. 悲しき慕情 (リトル・エヴァ) 7. ロコモーション (リトル・エヴァ) 8. ロコモーション (シェリー・フェブレー) 9. Susie Q (ローリング・ストーンズ) 10. My Bonnie (Tony Sheridan) 11. Hold Me Tight (ビートルズ) 12. Shout! (Lulu) リクエスト曲は、4.ミスター・コーラさん。5.罠にかかったアメちゃんさん。(1974年の郡山ワンステップ・フェスティバルは実に懐かしいですね!) 11.酋長kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲でした。1.~3.は、この日が1月23日で、数字を並べると「1-2-3」となるので。3.は最初に「ワンツースリー!」を2度叫びます。なお、1.&2.は、本日の聴き比べ。7.~11.は、先週に引き続き尻焼原人さん持ち込み企画による「Handclap特集 (その2)」をお届けしました。7.は、前回酋長kobaさんにリクエストをいただいたんですが、リトルエヴァのオリジナルには手拍子が入っていなかったと勘違いしてしまったので、改めてかけさせていただきました。最初の方は入ってませんが、途中からちゃんと入ってましたね。手拍子を使った名曲はまだまだたくさんありますから、また随時聴きたいですね! では、次回もよろしく。
2021.01.27
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“Let’s Go” by The Routers 1962 昨日、久しぶりに怪我をしてしまいました。 やけどです。 お昼に紅茶を淹れようとして、ヤカンの煮え湯を浴びてしまいました。 右半身に浴びたんですが、厚着をしていたので、被害にあったのは足先だけでした。しかし、靴下を履いていたのにもかかわらず、ご覧の通りです。 最初は熱くて痛くて、水で冷やしてとりあえずは我慢していたんですが、ちょうど病院の日だったので、あとで診てもらおうと出かけました。 けど、車を運転しているときに時々ズキンズキンと痛みが襲ってくるんですよ。結構腫れてきたかなあと、診てもらったら、案の定ひどい水ぶくれになっていました。 痛み止めの点滴を入れてもらったおかげで、帰る頃には痛みは引いていましたが、まだ油断はできません。とにかく潰してはならぬと何度も言われたので、潰すのは良くないんだということみたいですが、見てると潰したくなりますよね。 ********** 前回お伝えしたように、1月16日の放送では「Handclap (手拍子) 特集」をやりました。 曲の中で使われる手拍子にもいくつものパターンや使われ方があって、いろいろ分類したりするのも楽しいですね。 中には前奏や曲の途中にちょっとだけしか使われていないものも多いです。そのくせ実に効果的だったりね。 数ある手拍子入りの楽曲の中でも、ルーターズの『レッツ・ゴー (Let’s Go)』は究極のハンドクラップ曲と言えるでしょうね。 ほら、例の「♪ チャッ、チャッ、チャチャチャ、チャチャチャチャ、レッツゴー!~」っていうアレですよ。 おそらく世界中の老若男女誰もが耳にしたことのある、とんでもなく有名な曲ですが、この手拍子を利用した曲って無いんでしょうか。・・・と思って考えてみたら、あのベイ・シティー・ローラーズの『サタデー・ナイト』があるじゃないか。もちろん例の「♪ S(エス)!A(エイ)!T-U-R(ティーユーアール)!D-A-Y(ディーエイワイ)!Night(ナイト)!」の掛け声のところです。ね、ほとんど同じリズム刻んでますよね。 で、改めて聴いてみると、あれ、そうだっけ。入ってない。手拍子。バックの1拍打ちも、よく聴くとドラムだけか。 「♪ S!A!T-U-R!D-A-Y!Night!」の掛け声に合わせた手拍子って、頭の中で鳴っていただけだったんだ。 でも、 “Saturday Night” の掛け声の部分は、“Let’s Go” のハンドクラップが下敷きになっているのだと、僕はいまでも思っているのです。 “Let’s Go” by The Routers 1962 “Saturday Night” by The Bay City Rollers 1975 ********** 1月16日の穴沢ジョージの “Good Old Music (Handclap特集)” のオンエア曲です。1. Route 66 (ローリング・ストーンズ) 2. All My Lovin’ (The Chipmunks) 3. Have I the Right (The Honeycombs) 4. Come Go with Me (Sugar’n’Spice) 5. Heat Wave (マーサとバンデラス) 6. 恋のキラキラ星 (シュープリームス) 7. Let’s Go (The Routers) 8. ロコモーション (伊東ゆかり) 9. ロコモーション (The Grand Funk Railroad) 10. 恋のやせがまん (フォー・シーズンス) 11. ロリポップ・リップス[日本語] (コニー・フランシス) 12. Eight Days a Week (ビートルズ) 13. Baby Love (Annie Philippe) 今回は、尻焼原人さん持ち込み企画による「Handclap特集」をお届けしました。全編「手拍子(handclap)」の入った曲です。 リクエスト曲は、8.信州そばさん。9.&10.酋長kobaさん。11.座波ソーメンさん。以上、ありがとうございました。9.&10.は、結果的に「本日の聴き比べ」になりました。 上記以外は、穴沢選曲でした。それにしても見事に60年代ポップスに偏りましたね。唯一の70年代、1972年のグランド・ファンクももちろん60年代のカヴァーだし。 では、次回もよろしく。
2021.01.19
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“Hound Dog” by Elvis Presley 1956 気がつけば、いつの間にやら2021年になってしまった。・・・という感じで新年を迎えた方が多いのではないでしょうか。僕自身、個人的に、毎年このように感じる傾向はあるんですが、今年は特にこれがひどい。 だって、もう今年になって10日以上経ってしまったんですよ。 それにみなさん、今年僕は年男ですよ。なんてこった! それで、どうなんでしょう。コロナ禍で迎えた2021年。一体どうなっちゃうんでしょう。 とにかく一刻も早く検査体制を整えてもらいたいと言ってから、すでに1年が過ぎようとしています。なのに検査体制の構築はヤル気なしどころか、Go to ~ みたいなことばっかりヤル気丸出しで、困っちゃいますねえ。 いきなりですが、告知です。 1月16日の「穴沢ジョージの “Good Old Music” は「Handclap 特集」です。 時々リクエストをくださる尻焼原人さんからいただいた持ち込み企画です。 今回貰ったリクエスト曲、プレスリーの『ハウンド・ドッグ』のバックで鳴っている「手拍子 (handclap)」を聞いて、他にもいろいろ handclap を使った曲がありそうだということで思いついたそうです。なかなか面白いところに目を付けたなあと感心しております。色々な曲が頭に浮かんできますね。 1/9にやりましょうなどと、尻焼原人さんには伝えてしまいましたが、この日はリクエスト特集の日だったので、1/16にスライドして特集しますので、お楽しみに。因みにこの日は手拍子 (handclap) 入りの曲だけを特集しますので、リクエストも habdclap 入りの曲でお願いします。 そんなわけで、今年もラジオは楽しくやりましょうね。 ↓バックコーラスの人たちが handclap やってるというわけだ。 “Hound Dog” by Elvis Presley 1956 on The Ed Sullivan Show ↑久しぶりに例の黒猫さんに逢いました。 ********** 1月9日の穴沢ジョージの “Good Old Music (リクエスト特集)” のオンエア曲です。1. 世界は日の出を待っている (レス・ポール&メリー・ジェーン) 2. ドナ・ドナ (ジョーン・バエズ) 3. Rock and Roll (Led Zeppelin) 4. Hound Dog (エルビス・プレスリー) 5. ランプの明かり (ビージーズ) 6. The Good Life (Blossom Dearie) 7. また一人 (九重佑三子) 8. In the Year 2525 (セーガーとエヴァンス) 9. バス・ストップ (ホリーズ) 10. 想い出の冬休み (コニー・フランシス) 今回は1.~3.以外は、全てリクエスト曲です。4.尻焼原人さん。5.ミスターコーラさん。6.信州そばさん。7.酋長kobaさん。8.ウィンカー・ダッソーネさん。9.座波ソーメンさん。10.なんくるタイムの洋子さん。以上、ありがとうございました。 上記以外の1.は、毎年年末のラストナンバーでお届けしていましたが、去年は最後にフィル・スペクター特集が入ってしまった都合上、今年の最初にかけることにしました。2.&3.は、誕生日を祝して。2.のジョーンバエズは、この日で80歳(1941.1.9生)。3.のジミー・ペイジは、77歳(1944.1.9.生)を迎えました。Happy Birthday! では、次回は「Handclap 特集」です。よろしく。
2021.01.13
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“Auld Lang Syne” by Connie Francis 1961 (Original: Scottish Traditional Folk Song) 今年もあとわずかで終わろうとしていますが、このところ相次いで有名作曲家・作詞家の訃報を耳にして、ますます昭和が遠のいて行くのを感じざるを得ません。 筒美京平、中村泰士、なかにし礼の御三人の中では、なかにし礼氏だけは文学者として紹介されるとばかり思っていたら、作詞家としての肩書きが一般的だったのでしょうか。どの報道でも「作詞家・なかにし礼」でした。 僕が一番よく名前を聞いていた頃 (60年代の終わりから70年代の初めにかけて) のなかにし礼さんは、作詞家というよりフランスの歌を中心に訳詞をしたりエッセイや小説などを書く人だったという記憶の方が中心で、作詞それも演歌などを書く人というのがピンときていませんでした。 亡くなってからその作品の一覧を見て、作詞家と呼ばれるのも納得できましたが、やはり何となくもう少し幅の広い紹介の仕方をすべきかなと、個人の感想です。 なかにしさんもですが、筒美京平さんも中村泰士さんも多作の人たちでしたね。歌謡曲に携わって、作詞・作曲を手がけたヒットメーカーの宿命でしょうか。嫌でも仕事が舞い込んできてしまうという感じなんでしょうね。 コロナ禍の2020年は、年明けから梓みちよさんが、夏には弘田三枝子が亡くなり、上記三氏の訃報で幕を閉じることになりました。みなさんのご冥福をお祈りします。 日本では『蛍の光』として歌い継がれている “Auld Lang Syne” ですが、本家本元のスコットランドは元より、英語圏では、年越しの時に必ず歌われますよね。 以前見たスコットランドのバンド、ビッグ・カントリーのビデオ、地元グラスゴーでの年越しライブの大合唱のシーンは忘れられません。さすが本場です。幾千もの若者たちの大きな響き渡る声は感動的でした。 こんなに古い歌でも、この21世紀になっても歌い継がれているという事実がある限り、僕は自信を持ってオールディーズの名曲の数々を今後も聴き続け、みなさんにも聴いていただこうと決意した大晦日です。 では、みなさん、良いお年を。 “Auld Lang Syne” by Connie Francis 1961 “In a Big Country & Auld Lang Syne” by Big Country ↓冷たい北風になびくサトウキビの穂 (ススキではありません),12/30撮影。 ********** 12月26日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. To Know Him Is to Love Him (The Pony Tails) 2. Corina Corina (レイ・ピーターソン) 3. For Your Precious Love (The Impressions) 4. The Real Me (Ike & Tina Turner) 5. People Get Ready (アレサ・フランクリン) 6. ディライラ (トム・ジョーンズ) 7. As Tears Go by (マリアンヌ・フェイスフル) 8. ハートで歌おう (ベイシティ・ローラーズ) 9. Auld Lang Syne (コニー・フランシス) 10. Every Breath I Take (Gene Pitney) 11. I Love How You Love Me (The Paris Sisters) リクエスト曲は、6.なんくるタイムの洋子さん。7.酋長kobaさん。8.ミスターコーラさん。9.ウィンカー・ダッソーネさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲です。 1.&2.と10.&11.は、この日が誕生日のフィル・スペクター特集(1939.12.26生,81歳)。4.~6.は、この日がカーティス・メイフィールドの命日(1999.12.26没,享年57)で。 以上、今年もありがとうございました。良いお年を!
2020.12.31
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“Happy Christmas(War Is Over)” by John and Yoko & The Plastic Ono Band with the Harlem Community Choir 1971 先日ふと思い出したんですけど、ジョン・レノンが暗殺されてすぐのクリスマスイブ、日比谷の野音で追悼集会があり、そのあと数寄屋橋公園の方までデモ行進したことがありましたっけ。 あれって、もう40年も前のことだったのか。あの日、いったいどのくらいの人が集まるんだろうと思って野音に着いたら、すごい人でびっくりしたんですよね。特に僕らよりも明らかに年下の若者が多くてね。この時、ビートルズやジョンの歌が次の世代に聴き継がれていることを改めて実感させられましたよ。 一緒に行った一つ年下の友人は25年も前に亡くなっているんだなあ。 友人は、見た目が随分老けていたので、ジョンと変わらない世代に見えたようで、フジテレビの露木さんっていうタレ目のアナウンサーにインタビューされて、ちょっと戸惑っていたなあ。実際にはジョンより10も年下だったのに。 とにかく寒い日だったので、随分着込んでロングブーツも履いて出掛けたんだけど、それでも冷えた。雪も舞ってた記憶がある。 行進が始まって一番不思議だったのが、みんな静かにただ歩いているっていうことで、沿道の人たちも何の集団だろうと不思議そうでした。 先頭の方ではマイクで何か言っているようだったけど、僕らのいた最後尾に近いところはまるで物言わぬ集団散歩のようで、寒くて身体も温まらないので、たまらず “♪ All we are saying is Give Peace a Chance ~” って歌い出したんです。僕が。 そしたら周りの集団がみんなで歌い出して、なんだか感激してしまいました。長くは続かなかったけれど、しばらくするとまた誰か歌い出すっていう感じで・・・。 学生時代に時々参加したデモは、もっと激しかったし歌もよく歌ったけど、この時は全く違う感慨を覚えましたね。 それで、今年は世界中がコロナ禍のクリスマスを迎えるというレアな年になってしまったわけですが、ジョンが死んで40年がすぎた節目の年でもあるわけで、忘れられない聖夜になりそうです。 Happy Christmas, John! Happy Christmas, everyone! このところ天気が悪くて、晴天率は極端に低いです。晴れ間も出ないわけではないんですが、こんなことは珍しいですね。雨も良く降ります。おかげでツルナの生育が良く、パセリたちも随分伸びてきましたが。 ↓今朝は一応良く晴れましたが、やはり雨も降るようです。 ********** 12月19日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。今週はクリスマス特集で、すべてクリスマス・ソングでお届けしました。1. Christmas Day (ビーチ・ボーイズ) 2. The Day That Love Began (スティービー・ワンダー) 3. Christmas Presents (ソロモン・バーク) 4. 2000 Miles (プリテンダーズ) 5. River (Joni Mitchell) 6. The Little Drummer Boy (ニュー・クリスティ・ミンストレルズ) 7. Just a Lonely Christmas (The Supremes) 8. The Sound of Christmas (Julie Andrews) 9. Noel (The Miracles) 10. I’ll Be Home for Christmas (ビーチ・ボーイズ) 11. Christmas(Baby Please Come Home) (ダーレーン・ラブ) 12. Happy Christmas(War Is Over) (The Plastic Ono Band) リクエスト曲は、5.スティーブ君さん。6.ウィンカー・ダッソーネさん。7.座波ソーメンさん。8.酋長kobaさん。9.ミスターコーラさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲です。 1.は毎年恒例のビーチ・ボーイズ。2.&3.は、ソウル・クリスマスを代表して。4.本日の80’s。10.ビーチ・ボーイズをもう1曲。11.フィル・スペクターのクリスマス・アルバムから。12.はジョンとヨーコに締めくくってもらいました。 以上、ハッピー・クリスマス!
2020.12.23
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“No Reply” by The Beatles 1964 12月というのは、どうしてもオーティス・レディングとジョン・レノンのことを思い出したり考えたりしてしまうんです。 ジョンに関しては、まずビートルズの一員として歌っていた頃が頭に浮かんでしまいます。考えてみれば無理もない。ビートルズの日本デビューが僕が中学2年生の時で、中学から高校にかけて夢中になって聴いたわけだから。 『ノー・リプライ』は、いつ聴いても何度聴いても「いい曲だなあ」と思うんだけど、ふと思い出してみると『のっぽのサリー』『ノー・リプライ』『ロック・アンド・ロール・ミュージック』と続けて3枚のシングル盤を買ったんだっけ。 『のっぽのサリー』はB面の『アイ・コール・ユア・ネーム』が気に入っていてよく聴いたなあ。『ノー・リプライ』のB面『エイト・デイズ・ア・ウィーク』がアメリカで1位になったということだったけど、断然『ノー・リプライ』の方がいい曲だと思ったっけ。 当時は考えたこともなかったけど、この2曲『アイ・コール・ユア・ネーム』と『ノー・リプライ』は共にジョンの曲で、僕の好みは既に結構はっきりしていたのかもしれない。 ずっと前に『ノー・リプライ』について書いたことがあります。前日の “From a Window” の日記と合わせて読むとわかる内容になっているので、興味のある人は読んでみてくださいね。 2002年12月6日の日記 ジョンが生まれたのは1940年で、亡くなったのが40年後の1980年。当然40歳だった。そして今年が亡くなってから40年。そんな奇妙な数字の一致をぼうっと眺めながら、自分もいつの間にやら随分年を取ったんだなあと、ため息が出ます。 “No Reply” by The Beatles 1964 ↓先日息子が買ってきてくれたヨットパーカー。 ********** 12月12日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. White Christmas (Otis Redding) 2. Frankie (コニー・フランシス) 3. Wishin’ and Hopin’ (ディオンヌ・ワーウィック) 4. Love Letters (Ike & Tina Turner) 5. Love Letters (ケティ・レスター) 6. P.S. I Love You (ビートルズ) 7. P.S. I Love You (Dion) 8. 過ぎ去りし日々 (ジョージ・ハリスン) 9. サウンド・オブ・ミュージックのテーマ (ジュリー・アンドリュース) 10. Steal Away (Jimmy Hughes) 11. Frosty the Snowman (ロネッツ) 12. No Reply (The Beatles) リクエスト曲は、6.&7.信州そばさん(←同名異曲のリクエスト)。8.ミスターコーラさん。9. 酋長kobaさん。10.座波ソーメンさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲です。 1.&11.はクリスマス月間で。2.&3.は、コニー・フランシスとディオンヌ・ワーウィックが誕生日(コニー1937.12.12.生,83歳、ディオンヌ1940.12.12.生,80歳)で。4アイク・ターナーがこの日命日(2007.12.12.没,享年76)で。5.のおなじみケティ・レスター版と聴き比べしました。12.今年もジョンの命日がやってきました。 以上、次回はもちろんクリスマス特集ですよ。
2020.12.18
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“Sugar Sugar” by The Archies 1969 アーチーズの『シュガー・シュガー』って、やたら流行った歌ですが、これがテレビアニメの中のバンドが歌っていたということを知りませんでした。 もしかしたらこのアニメは日本でもテレビでやっていたから、誰もが知っているヒット曲になったのではないだろうか。・・・と思って Wikipedia さんに相談したら、やっぱりそうでした。 「架空のバンド「アーチーズ」の活動を描いた作品。全17話」との説明が。 本国でのタイトル “The Archie Show” を「アーチーでなくっちゃ!」という日本版タイトルで放送されたようですが、1970年10月から71年1月までの放映だということで、僕はテレビを持っていなかった頃に当たるんですよね。 でも謎が解けましたよ。なぜ僕らの世代だけでなく、少し下の人たちはもちろんのこと、さらに下の年代の人たちもこの歌を誰もが知っているのかっていうことをね。 “Sugar Sugar” by The Archies 1969 以前のように、わずかながらも野菜作りを始めました ↑苗をいただいたハンダマ ↓種まきして出てきたパセリ&イタリアンパセリと自然に出てきたツルナetc. ********** 12月5日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. White Christmas (ダーレーン・ラブ) 2. シュガー・シュガー (アーチーズ) 3. Do You Feel It Too? (モンキーズ) 4. 七つの水仙 (ブラザーズ・フォー) 5. サレンダー (エルビス・プレスリー) 6. 恋の片道切符 (ニール・セダカ) 7. The Morning After (モーリー・マクガバン) 8. Time after Time (シンディー・ローパー) 9. Time after Time (フランク・シナトラ) 10. Time after Time (リッキー・ネルソン) 11. ウィンター・ワンダーランド (小野リサ) 12. 悲しき北風 (カスケーズ) 13. It’s Only Love (The Beatles) リクエスト曲は、4.酋長kobaさん。5.後ろ姿ハタチのおばあタカちゃんさん。6.パンの耳大好きさん。7.ミスターコーラさん。8.&9.信州そばさん。(←同名異曲のリクエスト) 以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲です。 1.&11.はクリスマス月間で。2.&3.は、これらを書いたソングライティング・チームの Jeff Barry / Andy Kim の Andy Kim が誕生日(1952.12.5生,68歳)で。9.&10.は、本日の聴き比べ。スタンダード・ナンバーの方の Time after Time。12.このところ北風が寒いので。13.今年もジョンの命日がやってきます。 以上、次回もお楽しみに。
2020.12.07
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“All I Could Do Was Cry” by Etta James 1960 モータウンレコード創設者のベリー・ゴーディ・ジュニアが11月28日91歳の誕生日を迎えました。 モータウンの前身のタムラ (Tamla) レコードを創る前に、ジャッキー・ウィルソンやエッタ・ジェイムズなどが歌っていた曲に、彼の作った曲がたくさんあったのは知りませんでした。タムラ~モータウンの錚々たるミュージシャンを発掘し育てただけでなく、作曲でも大活躍した人だったんですね。 以前、映画「キャデラック・レコード」でビヨンセが熱唱したエッタ・ジェイムズの “All I Could Do Was Cry” についてちょっと触れましたが、もう一度書かせていただくと、60年も前に作られたこういう曲を今も享受でき、聴くたびに感動するという、ほとんど奇跡のようなことがあるから、生きていることも悪いことではないなと感じるんですよね。僕にはこういう歌がたくさんある。・・・やはり幸せ者だ。 2018年1月29日の日記 “All I Could Do Was Cry” by Etta James 1960 リボルバー、久しぶりに着用しました。 ********** 11月28日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. Leader of the Pack (The Shangri-Las) 2. Lonely Teardrops (ジャッキー・ウィルソン) 3. All I Could Do Was Cry (エッタ・ジェイムズ) 4. Whisper (Marv Johnson) 5. Money (Barrett Strong) 6. You’ve Really Got a Hold on Me (ミラクルズ) 7. Do You Love Me (The Contours) 8. 想い出のグリーングラス[Live] (Tom Jones) 9. 日曜はダメよ (コニー・フランシス) 10. My Daddy Knows Best (マーベレッツ) 11. My Guy (Mary Wells) 12. I Want You Back (ジャクソン・ファイブ) リクエスト曲は、8.なんくるタイムの洋子さん。9.酋長kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲です。 1.は、今年とカレンダーが同じだった1964年の11月28日付 Billboard Hot 100 および Cash Box Top 100 の1位になった曲。2.~7.と10.~12.は、作曲者がモータウンレコードの創立者ベリー・ゴーディ・ジュニア氏で、この日誕生日(1929.11.28生,91歳)だったので。このうち、2.&3.は、Tamla 以前の曲。4.は、記念すべき Tamula 1枚目のレコード “Come to Me” のB面。5.~7.は、モータウンの曲でイギリスのグループ (ビートルズ、デーブクラーク5など) がカヴァーしたもの。10.~12.は、モータウンヒット曲。 以上です。今週もありがとうございました。
2020.12.01
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“Let’s Do It” by Connie Stevens 1960 11月21日が国連の定めた “World Television Day (世界テレビデー)” なのだそうです。 小学5年生の時、うちにテレビがやって来て、それまでとは全く違う暮らしになった。 特に米国モノの30分ドラマが僕らには新鮮で、いくつか釘付けになって見たのは懐かしい。 1時間モノも結構あったけど、30分で一話完結するホームドラマや西部劇は、当時の小学生・中学生にとっては興奮の持続時間として適切だったのでしょうね。テレビが来たばかりの頃は1時間はちょっと長すぎて、最後は眠くなってしまうことが多かったように記憶しています。 無論、放映時間帯も大いに関係していたわけで、例えば「ララミー牧場」の終わる時間にはほとんど床に就いていたので、起きている方が例外でしたから、内容が結局頭に入っていないということがよくありましたっけ。淀川長治さんの解説やリボン・シトロンのCMも懐かしいです。 当初は、それまでの8時就寝6時起床の睡眠時間通りに生活できていましたが、「夢で逢いましょう」が始まって土曜に夜更かしするようになってから、徐々に平日も9時まで起きていたりする日が増え、いつの間にか8時就寝はできなくなっていました。 30分ドラマでは青春モノが好きで、「ドビーの青春」や「パティ・デューク・ショー」は今でも時々見たいと思うことがあります。夜7時からという一番頭がスッキリしている時間帯の番組だったせいで、記憶にも残っているということがあるかもしれませんね。 こういう時間帯に勉強していれば、もっと違った人生になっていたかもしれませんが、小中学校当時を思い出すと、ほかに面白いことがわんさかあったのに、学校から帰ってからも勉強するというような生活こそ考えられないので、これは今更しかたのないことでしょう。 「ハワイアン・アイ」の中でコニー・スティーブンスが歌っていたんですね。 “Let’s Do It” by Connie Stevens 1960 隣の柴くん、凛々しいのう ********** 11月21日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. ルート66 (ジョーイ・マハリス) 2. ローハイド (フランキー・レイン) 3. Let’s Do It (コニー・スティーブンス) 4. Touch the Hem of His Garment (サム・クック) 5. You Are Love (ジャニス・イアン) 6. 雨の日と月曜日は (カーペンターズ) 7. I Got to Love Somebody’s Baby (Johnnie Taylor) 8. B-A-B-Y (Carla Thomas) 9. I Go to Pieces (Rachel Sweet) 10. I Go to Pieces (ピーターとゴードン) 11. やさしくしてね (パティ・デューク) 12. Johnny Angel (シェリー・フェブレー) リクエスト曲は、4.座波ソーメンさん。5.ミスターコーラさん。6.酋長kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲です。 1.~3.と11.&12.は「世界テレビデー」に因んで、60年代のテレビドラマの主題歌とドラマの中で歌われた曲を特集。7.&8.は、この日がこれらを作曲した David Porter 氏の誕生日(1941.11.21生,79歳)で。9.&10.は、本日の聴き比べ。レイチェル・スイートが B-A-B-Y をカヴァーしていたことがきっかけで。 以上、お聴きいただきありがとうございました。
2020.11.26
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“Taxman” by The Beatles 1966 読書の秋ですし、“Book of Love” という曲を「読書週間」に合わせて11/14にラジオでかけようと思って、読書週間っていつだったかしらとネットで調べたら、10/27~11/9 ですって。もう終わっていました。 では、他にどんな「~週間」に当たるだろうと思ったら、11/1~11/14が「レコード週間」で、おっ、これは使えるぞと思ったけれど、「初めて買ったレコード」とか「擦り切れるほど聴いたレコード」・・・なんだか陳腐な発想ばかりで、以前にもやったことがあるなぁというような感じになってしまう。 待てよ。こいつはどうだ。「税を考える週間(11/11~11/17)」・・・これで、“Taxman” 決定。これも相当陳腐ですが。 アルバム「リボルバー」が出た時、1曲目にこの “Taxman” が入っていたのにはちょっと驚きましたね。何しろジョージの作った曲ですからね。 それまでジョージの作った曲は “Don’t Bother Me” ~ “If I Needed Someone” まで、大変親しみ易い口ずさめる曲ばかりでしたが、アルバムの最初に置かれたことはありませんでしたからね。 しかもこの曲、最初聴いた時の印象といえば、曲を通してうるさいほどかき鳴らすバックのギター。それと間奏とエンディングの奇妙なギターフレーズ。で、これがやたらと耳に残る。こういう曲を1曲目に持って来るかね。 けど、不思議なもので、慣れてしまうと、リボルバーは『タックスマン』から始まらないと変だと思うようになっていましたっけ。 “Taxman” by The Beatles 1966 “Revolver” のテーシャツでんがな。畳の上になんぞ置かないで、たまには着てあげなさいとの天の声が聞こえてきます。はい、明日から着ましょうね~。 ********** 11月14日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. Book of Love (The Monotones) 2. I’m Telling You Now 3. You Were Made for Me 4. I Understand (以上、フレディーとドリーマーズ) 5. I Understand (Herman’s Hermits) 6. パチンコ~ランランブルース (憂歌団) 7. Taxman (ビートルズ) 8. 悲しきラグドール (フォーシーズンズ) 9. L’appuntamento (オルネラ・ヴァノニーニ) 10. Monday Monday (ママズ&パパズ) 11. Stand by Your Man (Tammy Wynette) リクエスト曲は、9.信州そばさん。10.酋長kobaさん。11.ミスターコーラさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲です。 1.は、11月9日まで読書週間だったので。ちょっと遅れましたが。2.~4.は、フレディーとドリーマーズの特集。4.&5.は、本日の聴き比べ。6.は、この日が「パチンkの日」で。7.は、11/11~11/17が税を考える週間で。9.は、前回書いた “Four Seasons” のエピソードが面白かったので。 以上、次回もお楽しみに。
2020.11.18
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“Rag Doll” by The Four Seasons 1964 米国大統領選、トランプ氏は敗北宣言する様子がないですね。 困ったもんです。 自分に不利なことがあると、常に他者のせいにして強引に前に進んで行くというやり方が「強い人」に見えて、やっていることの中身を見ようともしない人が増えてしまったということでしょうか。 一刻も早く負けを認めて下野した方が「潔い!」と一目置かれたかもしれないのに、もう遅いですよね。 フォー・シーズンズでの弁護士の記者会見については、すでにご存知のことと思いますが、話題だけでなく「笑い」もしっかり提供してくれるところが、最後までテレビ向きの人だったんでしょうね。 この Four Seasons 実は有名ホテル (Four Seasons Hotel Philadelphia) ではなく、造園業者 (Four Seasons Total Landscaping) の駐車場でした。 BuzzFeed さんの記事↓が詳しいです。 https://www.buzzfeed.com/jp/yutochiba/trump-four-seasons-total-landscaping トランプ氏、ボロ人形 (Rag Doll) になるまでやるつもりかしら。 『悲しきラグドール (Rag Doll)』by The Four Seasons 1964 美猫三姉妹に出会いました。野良ですけど、可愛がられているようです。 ********** 11月7日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. サン・トワ・マミー (アダモ) 2. サン・トワ・マミー (越路吹雪) 3. 大脱走のマーチ (ジョン・レイトン) 4. クレア (ギルバート・オサリバン) 5. ギターが泣いている (ジョージ・ハリスン) 6. 愛しのラナ (バルベッツ) 7. La-La Means I Love You (The Delfonics) 8. Coyote [Live] (Joni Mitchel with The Band) 9. サークルゲーム (ジローズ) 10. 青春の光と影 (ジュディ・コリンズ) リクエスト曲は、4.尻焼原人さん。5.ミスターコーラさん。6.酋長kobaさん。7.信州信濃の蕎麦よりもあたしゃあなたの蕎麦がいいさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲です。 1.&2.は、本日の聴き比べ。2.の越路吹雪さんはこの日が命日(1980.11.7.没,享年56)で。3.は、スティーブ・マックイーンの命日(1989.11.7.没,享年50)で。8.~11.は、ジョニ・ミッチェルの誕生日(1943.11.7.生,77歳)で。 以上、次回もお楽しみに。
2020.11.11
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“Blue Moon” by The Marcels 1962 今年の10月は、2度満月がありましたね。 色々調べたら、いわゆる「青く見える月」以外では、1年を4つの季節に分けたときの1季節に4回満月がある時の3番目の満月を「ブルームーン」と呼んだようですが、これが誤解されて、ひと月のうちに満月が2回ある場合の2度目を「ブルームーン」と呼ぶことも多いようです。 詳しくは Wikipedia さんのこちら↓の記事を参照してください。 ブルームーン 歌に歌われているブルームーンは、いわゆる「青い月」のことがほとんどですが、もちろんこのブルーは「憂鬱な;悲しい」の意味を含んでいるのは言うまでもないでしょう。 そのものズバリの “Blue Moon” というスタンダード・ナンバーは、ブルームーンに呼びかけているスタイルになっています。 このブルームーンは「かつて 孤独で夢も愛もない自分を見ていた」んですが、今は「自分を愛してくれる人が見つかって もはや孤独ではない自分を見てくれている」という感じ。 ここで見える月はいつでも「青い」んだけれども、過去において憂鬱なブルーが、現在では美しいブルーに変化したという例ですね。 「ブルー男」のボビー・ヴィントンが歌う『ブルー・ムーン』そのさりげなく伸びのある歌い方が、曲調にあっていると思いませんか。 “Blue Moon” by Bobby Vinton 1963 ↓隣の柴犬くん、まだ若い!最近よく撫ででます。 ********** 10月31日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. When Summertime Is Over (Jackie Trent) 2. Do You Know What It Means to Miss New Orleans (Fats Domino) 3. Honky Tonk Women (ローリング・ストーンズ) 4. Blue Velvet (ボビー・ヴィントン) 5. 愛の歴史 (ミシェル・フュガン) 6. Blue Moon (The Marcels) 7. Blue Moon (ボビー・ヴィントン) 8. Blue Moon of Kentucky (レイ・チャールズ) 9. When My Blue Moon Turns to Gold Again (エルビス・プレスリー) 10. Blue Moon (Rosemary Clooney) 11. Moonlight Serenade (The Rivieras) リクエスト曲は、4.酋長kobaさん。5.座波ソーメンさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲です。 1.は、夏の終わりにふさわしい曲を。2.&3.は、先週お約束したファッツ・ドミノとローリングストーンズを。7.~11.は、10月2度目の満月 (←Blue Moon と呼ぶこともあるようです) に合わせて「月」の歌 (特に Blue Moon の曲) を。6.&7.は本日の聴き比べ。ついでに10.も聴いてもらいました。 以上、次回もお楽しみに。
2020.11.04
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“One Last Kiss” by Bobby Vee 1960 (日本語版 : 『キッスでまたね』by ダニー飯田とパラダイスキング 1962) ボビー・ヴィーのヒット曲で一番好きなのは “One Last Kiss (ワンラスト・キッス)” なんですが、本国ではあまり流行らなかったようです。この歌は「バイバイ・バーディー」の中で歌われた曲のカヴァーだったんですね。我が国では、ダニー飯田とパラダイスキング (パラキン) がよく歌っていたので、全米でもかなり流行った曲だと思っていました。 この曲の良いところを挙げるとしたら、まずは王道のコード進行。それとサビの2拍3連で流れるように歌い上げてゆくところ。どうしてアメリカで流行らなかったんだろう。 歌詞については、特にどうということもない、普通のラブソングですけど、「バイバイ・バーディー」の曲だけあって、流石にメロディーが素晴らしいですよね。 この歌のカヴァーはパラキンが佐野修のボーカルで出して、その時のシングル盤のタイトルは『キッスでまたね』だったそうです。 この年 (’62年) の春に佐野修が『電話でキッス』を歌い大ヒットしたので、「ここはもう一つキッスものを」と、思ったかどうかはわかりませんが、『電話でキッス(Kissin’ on the Phone)』は、ポール・アンカがヒットさせてすぐにカヴァーしたのに対して、『ワン・ラスト・キッス(One Last Kiss)』は、ボビー・ヴィーの本国での発売から、約2年経った ’62年の終わり頃のこと。 こう考えると、二匹目のドジョウ狙いだった可能性は大きい。しかもちゃんとそれなりに当っているではないか。 佐野修の独特な発音で歌うと、この「キッスもの2曲」は独壇場ですね。あのニコニコ笑顔が今でも目に浮かびます。 昨年の佐野修氏の訃報は、随分経ってから知ったので、ラジオで特集できなかったのが心残りです。 ボビー・ヴィーでもう1曲といえばやはり『サヨナラ・ベイビー (Take Good Care of My Baby)』でしょうね。 こちらは King/Goffin の作品で、ビルボード、キャッシュ・ボックス共に No.1ヒットを記録し、ゴールドディスクを獲得していますから、大ヒットしているんですが、当時日本語でこの歌をカヴァーした歌手がいたという記憶がありません。 誰もカヴァーしなかったんでしょうかね。確認できていませんが、なんだか勿体無い話ですね。いい歌なのに。 “One Last Kiss” by Bobby Vee 1960 『キッスでまたね』by ダニー飯田とパラダイスキング 1962 “Take Good Care of My Baby” by Bobby Vee 1961 雲南百薬 (別名オカワカメ) を西側にも移植してみました。緑のカーテン夢見て。 ********** 10月24日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. Devil or Angel 2. Rubber Ball 3. More Than I Can Say (以上、ボビー・ヴィー) 4. Swanee River Hop (ファッツ・ドミノ) 5. Blue Skies (ペリー・コモ) 6. 渚のデイト (コニー・フランシス) 7. Life Itself (ジョージ・ハリスン) 8. One Last Kiss (ボビー・ヴィー) 9. ワン・ラスト・キッス (ダニー飯田とパラダイスキング) 10. サヨナラ・ベイビー (ボビー・ヴィー) 11. Summer Symphony (レスリー・ゴーア) リクエスト曲は、5.酋長kobaさん。6.なんくるタイムの洋子さん。7.ミスターコーラさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲です。 1.~3.および8.&10.は、この日がボビーヴィーの命日(2016.10.24没,享年73)だったので。4.は、やはりこの日がファッツ・ドミノの命日(2017.10.24没,享年89)だったので。因みに8.&9.は、本日の聴き比べ。11.は、夏の歌でした。 以上、次回もお楽しみに。
2020.10.27
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“We’ll Sing in the Sunshine” by Gale Garnett 1964 ゲール・ガーネット (Gale Garnett) の『太陽に歌って』をやたら聴きたくなる時がある。 季節でいえば丁度今頃。10月の終わりから12月の初めにかけてくらいかな。 どうしてなのか特に考えたことはなかったけれど、丁度モクセイの香りのする頃にこの曲が頭の中で響くことが多かった。♪ We’ll sing in the sunshine ~ ってさ。 高校2~3年生の2年間を過ごした家。 善光寺の仁王門を過ぎたら左に曲がり、しばらく西に歩いてバスの通る坂道を北に登ると、左手に移転して使われなくなった木造の裁判所の建物がまだ残っていた。敷地は雑草に覆われていたが、いかにもかつては頑丈であっただろう二階建ての建物が何棟も並んでいた。メインの建物には、中央入り口の屋根の下の壁に、誇らしげな天秤のマークが描かれていたのを覚えている。この裁判所跡の前で左に曲がり、敷地沿いに右に入ると、車が滅多に通らない閑静な住宅地になり、このあたりからモクセイの香りがしてくる。 その香りの源は、我が家の庭でした。かなり大きなモクセイの木があったんですよ。キンモクセイではなくて、モクセイ (別名ギンモクセイ) の方ね。近くにキンモクセイもあったけど、モクセイは香りが少し弱かったでしょうか。何れにしても、少し離れたところの方がよく匂うのは、やっぱりふしぎですね。 恥ずかしい話だが、高校2年生になるまでモクセイの香りを嗅いだことがなかった。 もしかすると、3~4歳の頃に嗅いでいる可能性はあるのだけれど、流石に記憶にない。 5歳から小学4年生まで過ごしたのが田舎だった。田舎にはモクセイは無い。クルミやスモモ、グミなどはあちこちにあった。 小学5年生から中学生3年生にかけて住んだのが、駅前通り商店街の1本裏手路地の集合住宅だったので、モクセイは無い。あ、柿の木は二本あったなぁ。路地裏なのに木を植えていたんだね。今思うと。 それで、東京に出てからは、あちこちでモクセイの香りがして、この時気づいたんですよ。 モクセイは閑静な住宅地およびその周辺に多い。あるいは、・・・にしか無い。 そうだ、そういえば、東京ではモクセイの香りといえば、ほとんどキンモクセイですよね。大学の構内にもあったなあ。 ゲール・ガーネットの『太陽に歌って』を初めて聴いたのは、1964年、中学3年生の秋から冬にかけてでしたね。日本でのヒットはそれほどでもなかったんですが、全米では大ヒットしましたからね。10月31日付キャッシュボックスでは何と、 No.1。ビルボードでも No.4 になっています。 だから、この時期になると思い出すわけです。 それで、この時期はモクセイの香る頃なので、モクセイの香りと『太陽に歌って』が高校時代の思い出と共に、いつのまにか結びついてしまったということなんでしょうね。 性別判明が難しい歌声でしたが、この画像を最初に見ていたら、男とは思わなかったでしょうに。そもそも Gale (ゲイル) が女性名だということすら知らなかった、中学生の僕でした。作詞作曲も本人でしたね。 “We’ll Sing in the Sunshine” by Gale Garnett 1964 声についてはこちら↓でちょっと触れてます。 2004年2月26日の日記 ********** 雲南百薬 (別名オカワカメ) が雑草に混じって庭のあちこちに出てくるので、時々収穫していたんですが、ちゃんと育てて緑のカーテン作ったりしたらどうだろうと、以前から思っていたのに、なかなか重い腰が上がりませんでした。けど、一念発起。特別な手間のかかるものではないので、きちんとツルを絡ませる竹の棒を立てて誘導するくらいでなんとかなりそうです。 一応二株だけ移植してみました。このところ雨がほとんど降らないので、水をたっぷりやっています。 ********** 10月17日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. 浜辺の乙女 (ビーチボーイズ) 2. 悲しくてやりきれない (フォーク・クルセイダーズ) 3. 初恋の人に似ている (トワ・エ・モワ) 4. To Love Again (カーメン・キャバレロ) 5. 悲しみの世界 (ジョージ・ハリスン) 6. ヴォラーレ (ディーン・マーチン) 7. バチェラー・ボーイ (クリフ・リチャード) 8. 恋のレッスン (ジョニー・ソマーズ) 9. GTOでぶっとばせ (ロニーとデイトナズ) 10. Have I the Right (ハニカムズ) 11. 太陽に歌って (ゲール・ガーネット) リクエスト曲は、5.ミスターコーラさん。6.酋長kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲です。 1.は、先週夏の終わりの特集をしましたが、まだまだ夏だろうということで、この曲からスタートしました。Girls on the Beach の邦題が『浜辺の乙女』とは 。2.&3.は、2009年のこの日 (10/16と記されているものも多い) が加藤和彦の命日だったので。4.は、先日テレビで放映していた「愛情物語」を見たので。この有名な映画を僕は今まで見たことがなかった。7.~9.は、1964年10月15日放送の9500万人のポピュラーリクエストの中から選びました。10.&11.は、1964年10月17日付のビルボード&キャッシュボックスのヒット曲の中から選曲。 以上、次回もよろしく。
2020.10.20
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“All Summer Long” by The Beach Boys 1964 前回も書かせていただきましたが、穴沢ジョージの Good Old Music」は10月10日の放送で無事に300回を迎えることができました。 応援してくださったリスナーの皆さん(遠隔地の皆さんも)、僕の下手くそなしゃべくりにお付き合いくださってありがとうございました。これからもまだまだ続けてゆきたいと思っているので、よろしくお願いしますね。 2020年10月10日に300回ということは、みなさんもすでにお気付きのように、2020.(ニィマルニィマル) 10.10.(イチマルイチマル) 300(サンマルマル) という数字の並びですからね。単なる偶然とはいえ、なんだかとってもついてる感じがしませんか。 300回ということで記念に何か特集を組もうかとも思いましたが、特に名案が浮かんでこなかったこともあって、普段通りにやりました。けど、10月に入ったので、そろそろ秋も近いかな、夏も終わりでしょうかね、などと勝手に夏の終わりにふさわしい曲を少し選んでみました。 しかしながら、最高気温はほぼ30度超え。良くて29度。夜も25度前後。 まだ夏は終わってないかなあ。 ♪ Sittin’ in my car outside your house Remember when you spilled your coke all of your blouse T-shirts, cut-offs, and a pair of thongs We’ve been having fun all summer long 君の家の前に車を停めて座ってた時 コークがこぼれて君のブラウスビショビショになっちゃったっけ Tシャツ着てカットオフジーンズにビーチサンダル履きで この夏は丸ごと楽しんだね 『オール・サマー・ロング』の1番の歌詞、訳してみました。 この4行目ですよね。“We’ve been having fun all summer long” のとこの “all summer long” ですけど、ネットで調べてみたら、間違って訳している例があったので、気になってしまって。 つまりね、“long” だからって、決して「長い夏」っていうことではないですから。 これは、「一日中」のことを “all day long”、「一晩中」のことを “all night long” って言うでしょ。それと同じことで、「夏の間ずっと」っていうことです。 この後のサビですが、こんな風です。 ♪ All summer long you’ve been with me I can’t see enough of you All summer long we’ve both been free Won’t be long till summertime is through Not for us now 夏の間ずっと君は僕と一緒にいてくれたね でもまだまだ君には会い足りてない 夏の間ずっと僕らは自由に過ごしたね もうすぐ夏は終わり でも僕らとって夏は終わらないさ ここは2行目が大事。「君のことまだ十分わかっていない」とも取れるところだけど、「ずっと一緒だったのにまだまだ会いたい」気持ちを表しているわけだからね。 最後の “Not for us now” は叫び声で、“Summer time is not through for us now” のこと。「これから秋になっても冬が来ても、僕らは夏のままさ」って言う感じですか。 ♪ Miniature golf and Hondas in the hills When we rode the horse we got some thrills Every now and then we hear our songs We’ve been having fun all summer long ミニゴルフをしたりホンダに乗って丘を走ったり 乗馬をした時はちょっとドキドキものだった 一緒に歌った歌が時々聞こえてくる 夏の間ずっと楽しかったね “miniature golf (ミニゴルフ)” は、ちょうどこの歌の流行った翌年、1965年の夏に当時まだかなり純粋にリゾート地だった軽井沢で、友人に誘われてやったことがあるので、ああ、あれだなと、ピンと来ました。「ミニゴルフ」って呼んでいたかな。 コース全体が見渡せるくらいの狭い空間に、通常のゴルフコースに似せたホールが9つ?ほどあって、本物のクラブを1本持って回るというもの。 その頃の軽井沢の夏の夜はレーシングカーのサーキット(屋内の小規模なやつ)と、ミニゴルフが騒がしいくらいで、旧道を散歩しても静かなもんでした。 それから “Hondas” は、間違いなく50cc のリトルホンダ、すなわちホンダスーパーカブ! 乗馬はちょっと意外だったけど、ミニゴルフとホンダは1964年のアメリカの若者の遊び方として結構流行ったのかもしれませんね。 リトル・ホンダのことは以前こちら↓でちょっと書きました。 2015年7月15日の日記 ずいぶん前ですが、こちら↓にも書いています。 2003年7月9日の日記 『オール・サマー・ロング』もう一度聴いてみましょうね。 YouTube にアップされていたこちらの画像は、当時のビーチボーイズ周辺の夏の過ごし方がよくわかります。歌詞もついていてとても気に入りました。 “All Summer Long” by The Beach Boys 1964 ********** 藤木孝さんの訃報を聞いたのと前後して、守屋浩さん、エディ・ヴァン・ヘイレン氏、筒美京平さんと、相次いで亡くなりましたね。 ご冥福をお祈りします。 ↓中央の大写しは守屋浩さん。 ********** 10月10日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. 去り行く夏 (ポール・アンカ) 2. 24000回のキッス (アドリアーノ・チェレンターノ) 3. 24000のキッス 4. 悲しき少年兵 (以上、藤木孝) 5. バラ色の人生 (エディット・ピアフ) 6. 500マイルも離れて (ピーター・ポール&マリー) 7. 涙のハプニング (Edison Lighthouse) 8. Everybody Loves Somebody Sometime (ディーン・マーチン) 9. You (ジョージ・ハリスン) 10. I Didn’t Have Any Summer Romance (キャロル・キング) 11. Goodbye Summer (ジョニー・ソマーズ) 12. All Summer Long (ビーチボーイズ) リクエスト曲は、6.伊原のトムさん。7.座波ソーメンさん。8.酋長kobaさん。9.ミスターコーラさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲です。 1.&10.~12.は、そろそろ夏も終わるかという今日この頃にふさわしい曲を。でも、まだ十分夏ですかね。2.&3.は、本日の聴き比べ。2.がオリジナルのイタリア語版、3.が日本語によるカヴァー。どちらも大ヒットしました。また、3.&4.は、9/20に80歳で亡くなった藤木孝さんの追悼で。 以上、いかがでしたか。次回は301回目です。
2020.10.15
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“Tonight (夢のお月様)” by The Velvets 1961 沖縄県糸満市のコミュニティFM「FMたまん」にて、毎週土曜の11時からお昼までの1時間、オールディーズ・ナンバーばかりをお届けしている「穴沢ジョージの Good Old Music」が、おかげさまで今月7年目に突入いたしました。 通算でいえば10月3日に299回。次回の放送で300回を迎えることになります。 300回を迎える10月10日は、何か特別な企画でも考えようかと思ったのですが、今のところ思い付きません。きっといつものようにギリギリになって何か思い付くか、さもなければ56年前 (1964年) の10月10日に流行っていた曲を流すくらいでしょうか。 いつの間にか6年が経ち300回になっていたというだけのことなんですけど、7年目に入ってすぐに300回だということと、その日が10月10日ということで、なんとなく数字の区切りが良いところは気に入っています。 これからも、かなり偏った選曲になってしまうことも多いと思いますが、みなさんに喜んでいただける番組になればと思っていますので、よろしくお願いします。 7年目に入ったということで、10月3日の放送では “Seven” で思いつく曲のうち3曲ピックアップしてかけました。また、十五夜のすぐ後だったので、「月」に関連した曲を何曲か用意しました。 曲目など詳細は下記「オンエア曲」を参照してください。 ヴェルヴェッツの『夢のお月様』は、僕らが中学生の頃 (1964年) この邦題で大ヒットしたので、何も考えずに「お月様」の歌だと勝手に思っていたんです。 しかし、歌の内容は全く「月」とは関係がなく、歌詞の中に一言も “moon” が登場しません。それでもなぜか、今聴いてもこの曲は「月」と関係があるような気がしてしまうのだから、若い頃に頭に入れてしまったことはなかなか簡単には変えられないものですね。 前奏のサックスが鳴っただけで、夜空に月が出ている様子が頭に浮かんできます。 Doo Wop の名曲ですね! “Tonight (夢のお月様)” by The Velvets 1961 ********** 藤木孝さんが先月亡くなったことを昨夜知りました。このところちゃんとニュースをチェックしていないのがバレるなあ。 近頃自死を選ぶ芸能界の人たちが多く、なんとも言えない気持ちになってしまいますが、コロナ禍との関係も無視できないのではないでしょうか。 家にいる時間が多くなり、人によっては収入も絶たれ、先の見えない状況に不安になることも当然のようにあると思うんですよね。 そう言えば高田賢三さんも亡くなりましたね。こちらはコロナに感染していたとのことでした。 藤木孝さんは、僕らにとっては、俳優というよりも歌手としての方が鮮烈な記憶として残っている。何しろあの『24000のキッス』を歌った人ですからね。ちょうどツイスト全盛の時期でした。 懐かしいなあ。 ご冥福をお祈りします。 “24000のキッス” by 藤木孝 1961 2004年10月13日の日記 ↓庭の桑の木にまた実がなりました。誰か食べに来て。 ********** 10月3日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. 七つの水仙 (ブラザーズ・フォー) 2. Seven Spanish Angels (レイ・チャールズ&ウィーリー・ネルソン) 3. 夢のお月様 (ヴェルヴェッツ) 4. Full Moon (ペギー・リー) 5. Brother Sun Sister Moon (ドノバン) 6. Stranger in Paradise [Live] (トニー・ベネット) 7. Let’s Twist Again (チャビー・チェッカー) 8. ダンケシェーン[日本語] (コニー・フランシス) 9. Daydream Believer (モンキーズ) 10. Moon River (オードリー・ヘップバーン) 11. Moon River (Patti Page) リクエスト曲は、5.ミスターコーラさん。6.酋長kobaさん。7.座波ソーメンさん。8.なんくるタイムの洋子さん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲です。 1.2.&9.は、番組がスタートして7年目に入ったので、「7」の特集。1.&2.は、タイトルに Seven の入った曲。9.は曲の前奏に入る前に “Seven!・・・” 以下のセリフが耳に付くので。3.&4.と10.&11.は、10月1日が十五夜だったのと2日も満月だったので、「月」の特集。3.は、歌詞には「月」を表す言葉は出てきませんし原題も “Tonight” なので、邦題に「月」が入っているというだけです。10.&11.は、本日の聴き比べ。 以上、お楽しみいただけましたか。 いよいよ次回、10月10日は番組が300回を迎えます!
2020.10.07
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“Les Feuilles Mortes (枯葉)” by Juliette Greco 1951 毎年テニスの全仏オープンは、新緑のパリで行われていますが、今年はご存知のようにコロナで延期になり、昨日から始まりました。 テレビに映し出されるローラン・ギャロス周辺の景色が明らかに例年と異なり、森の木の葉に茶色が混じっていたり、更に陽も短く現地時間の6時過ぎには照明が入ったり、気温も低く、なんと今日は12度ですって。 錦織くんのアップダウンの激しいテニスには、随分ハラハラさせられましたが、最終的にはきちんと粘り勝ちできて良かったです。 それにつけても、女子の方は大坂なおみさんが出ていないのが残念ですが、体調を万全にして次に備えてもらいたいですね。 またしばらく寝不足の日々になりそうです。 パリがこれから枯れ葉の季節を迎えるというこの時期に、ジュリエット・グレコさんが亡くなりましたね。 93歳でしたから、大往生です。正直な話、そうかまだ生きていたのかと、思った人も多いのではないでしょうか (僕を含め)。 『枯葉』はそもそも彼女が流行らせたということでね。今聴くと、さすがに正調という感じです。まさにシャンソンここにありですね。 ご冥福をお祈りします。 “Les Feuilles Mortes (枯葉)” by Juliette Greco 1947 ↑小学校の同級生から秋の味覚が届きました (これはほんの一部) ********** 9月26日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. 峠の幌馬車 (ビリー・ヴォーン楽団) 2. Country Road (オリビア・ニュートンジョン) 3. More Than This (Roxy Music) 4. Memories of You (ベット・ミドラー) 5. Memories of You (Rosemary Clooney & Benny Goodman) 6. Nobody Knows You When You’re Down and Out (Bessie Smith) 7. Someone to Watch Over You 8. 夢見る頃を過ぎても (以上、Q.いしかわ・カルテット) 9. 枯葉 (ジュリエット・グレコ) リクエスト曲は、4.&5.酋長kobaさん。ありがとうございました。因みに4.&5.は、本日の聴き比べとなりました。 上記以外は、穴沢選曲です。 1.&6.は、それぞれビリーヴォーン(1991.9.26没,享年72)とベッシー・スミス(1937.9.26没,享年43)の命日で。2.&3.は、この日が誕生日の二人。2.オリビア・ニュートンジョン(1948.9.26生,72歳)。3.ブライアン・フェリー(1945.9.26生,75歳)。Happy Birthday! 7.&8.は、9月4日に亡くなった Q.いしかわさんの追悼で。9.は、9月23日に亡くなったジュリエット・グレコさんの追悼で。 番組開始からついに丸6年が経過しました。ここまで無事やってこられたのも、みなさんのおかげです。どうやら、来月からも引き続き番組やらせていただけるようなので、今後ともお付き合いのほど、よろしくお願いします。ついに7年目に突入です。 そして、10月10日には番組が300回を迎えることになりますよ!
2020.09.28
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“When I Grow Too Old to Dream (夢見る頃を過ぎても)” by Q.いしかわカルテット (From the Album: “In My Life” 2007 Original: 1934) テナーサックス吹きの Q.いしかわさんが、今月4日に亡くなったとのこと。SNS仲間に教えてもらいました。1931年の10月生まれなので、もうすぐ89歳になるところでした。 Q.さんには2005年に初めてライブを聴かせてもらってから、6年間ほど毎年のように聴きに行っていました。 初めて聴いたときのことは↓に書きましたので、・・・。 2005年12月4日の日記 2005年12月18日の日記 2005年12月20日の日記 戦後の日本のジャズ界のもう一つの流れの中を飄々と歩んで、音楽の楽しさを多くの人たちに伝えた功績は大きいと思います。 いつでも若いミュージシャンに慕われて、実力のあるプレイヤーを従え、とは言っても、決して親分肌などでなく優しい眼差しで一人一人に目を向けプレイする姿は、まさにカッコよかったです。 沖縄に越してからは一度もライブに行けなかったのが心残りです。 時折歌うその独特の節回しも、今となっては CD で聴くしかないと思うと、やはり残念です。 天国からその優しさで僕らを見ていてもらいたいです。 ご冥福をお祈りします。 YouTube に↓ライブ音源アップしてくださった方がいました。 “夢見る頃を過ぎても” by Q.いしかわカルテット 2006.12.9. at !st Call Club, Karuizawa ********** 『夢みる想い』ジリオラ・チンクエッティと『ほほにかかる涙』ボビー・ソロ 今年、2020年とカレンダーが同じだった1964年。東京オリンピックのあった年の秋は、ビートルズやベンチャーズ、サーフィン・ホットロッド・ミュージックなんかが流行っているところに、カンツォーネ(というよりもイタリアンポップスというべきか)とフレンチポップスの新しい風が吹いて、僕らのようなポピュラー音楽かぶれの少年少女たちは当然これにも飛びついた。 イタリアからは、ご存知ジリオラ・チンクエッティとボビー・ソロが、少し遅れてフランスからはシルビー・バルタンが、親しみやすく軽快なメロディーと魅力的な言語と共に僕らの前に現れた。 この年の1月の終わりに開かれたサンレモ音楽祭の優勝曲『夢みる想い』と入賞曲の『ほほにかかる涙』は、約8ヶ月遅れてヒットした。サンレモの後しばらくしてレコードは出ていたと思うし、ラジオでも聴いていた記憶はあるけれど、なぜか流行ったのは秋だった。 それまでの絶叫型のカンツォーネとは全然違う新鮮さが、ヒットの理由だったと思われるが、「♪ ノノレタ~ ノノレタ~ ペラマルティー ノノレタ~・・・」とか「♪ ダウナラックリマッスルビ~ゾ~・・・」みたいに歌えてしまうところも良かったのかもしれない。 特に「♪ ノノレタ~」の方は、ユーロビジョン・コンテストでも優勝して世界的なヒットとなったが、この歌い出しは、どの言語圏の若者でも間違いなく歌えただろう。 “Non ho l’età” by Gigliola Cinquetti 1964 “Una lacrima sul viso” by Bobby Solo 1964 ********** 9月19日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. 花のサンフランシスコ (スコット・マッケンジー) 2. The White Cliffs of Dover (ライチャッス・ブラザース) 3. Beautiful Dreams (Twiggy) 4. テネシー・ワルツ (David Bromberg) 5. The Wind Cries Mary (The Jimi Hendrix Experience) 6. イザベル (シャルル・アズナブール) 7. Let It Be Me (トム・ジョーンズ) 8. Oh, Pretty Woman (ロイ・オービソン) 9. L’homme en noir (シルビー・バルタン) 10. ほほにかかる涙 (ボビー・ソロ) 11. 夢見る想い (ジリオラ・チンクエッティ) リクエスト曲は、5.座波ソーメンさん。6.酋長kobaさん。7.なんくるタイムの洋子さん。ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲です。 1.は、アメリカ西海岸の森林火災お見舞い。2.~4.は、この日が誕生日の三人。2.ライチャス・ブラザースの Bill Medley 氏 (1940.9.19生)。3.Twiggy さん (1949.9.11生)。4.David Bromberg 氏 (1945.9.19生)。8.&9.は、本日の聴き比べ。8.が1964年のこの日、Cash Box の #2 になり翌週から #1 に上り詰めたのです。9.は、これのフランス語によるカヴァー。先月もかけましたが。10.&11.は、1964年9月17日放送の「9500万人のポピュラーリクエスト」で #2 #3 になった曲。翌週はそれぞれ #1 #2 になりました。 それでは、また。
2020.09.24
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“Think” by Aretha Franklin 1968 大坂なおみさん、ついに全米オープン優勝しましたね。この勢いで今月末のフレンチオープンでも活躍して欲しいですね。 今年はコロナの関係で全米の後に全仏というスケジュールで、ちょっと季節がおかしくなる感じです。さらに、フランスも異常気象でこの時期に35度を超えたというニュースが入って来ました。タイトな日程の中、選手たちの体調管理なども大変でしょうね。 大坂さん、クレイコートは弱いと言われていますが、今回の戦いぶりを見るかぎりでは、全然そんなことはないように思われます。長いラリーにもじっくりチャンスをうかがいながら我慢できるようになったし、力だけでなく技もずいぶん身についてきているので、クレイでも十分力を発揮するんじゃないかと思われます。 パリでも大いに活躍してもらおうじゃありませんか。 それと、車いすテニスですが、国枝慎吾くん全豪に続いて優勝。お見事でした。上地結衣さんは惜しくも準優勝。腕のテーピングが痛々しかったので、よく頑張ったってとこですね。ダブルスでは優勝だったしね。 Black Lives Matter! の合言葉に合わせて、どんなメッセージ・ソングがふさわしいか色々考えてみたんですが、本当に幾つも良い歌があるので迷ってしまいます。 それで、今回は月並みですが、アレサ・フランクリンの “Think” なぞいかがかと思い、ラジオでかけました。あの “freedom” を連発するところは実に感動的ですらある。 映画「ブルース・ブラザース」で歌っているのもこの曲だから、ご存知の方は多いはずですね。でも僕は、マーチン・ルーサー・キング牧師が亡くなってまもなく発売された、1968年のオリジナルを聴いたことがない人には是非この機会に聴いてもらいたいです。 “freedom” の連発を! “Think” by Aretha Franklin 1968 ↓玄関すっかり定位置のひとつになりました ********** 9月12日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. September Song (Dion & The Belmonts) 2. See You in September (Gerry & The Pacemakers) 3. See You in September (シェリー・フェブレー) 4. September Wind (ジョー・ダッサン) 5. I’ll Never Find Another You (シーカーズ) 6. Summer Wine (ナンシー・シナトラとリー・ヘイズルウッド) 7. カリフォルニアの青い空 (アルバート・ハモンド) 8. I Kinda Think He Does (カーラ・トーマス) 9. Keep Your Hands off My Baby (Little Eva) 10. Think (アレサ・フランクリン) 11. So Young (ロネッツ) リクエスト曲は、5.ウィンカー・ダッソーネさん。6.酋長kobaさん。ありがとうございました。上記以外は、穴沢選曲です。 1.~4.はタイトルに September(九月)の入った曲。 2.&3.は 本日の聴き比べ。「九月に会いましょう」という歌なので、内容的には夏休み前に歌う歌でちょっと季節外れですが。5.はカリフォルニアの山火事にお見舞い。8.~11.は、Black Lives Matter! に呼応して、Black Women’s Music を。 それでは、次回もよろしく。
2020.09.16
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“A Summer Song (そよ風のキッス)” by Chad & Jeremy 1964 「てえへんだぁ!てえへんだぁ!」などと騒ぐようなことではござんせんが、「チャドとジェレミー」は「チャド・アンド・ジェレミー」って呼ぶことになってるみたいなんですよ、奥さん。 いや、待ってくださいよ。なんですと!表記は「チャド&ジェレミー」って・・・。前から薄々気づいていて何となく気にはなっていたんだけど、いったい誰がいつこんなことを決めたんでしょうか。 もしかすると、ジャンとディーンとか、サイモンとガーファンクルとか、ピーターとゴードンとか、みんな「アンド」や「&」にされちまったんだろうか。 ・・・で、調べてみました。 嫌な予感が的中しちまった。皆「&」になっちまいやした。一体いつの間にこんな。 けどね、どうしたって言い易いのは「と」の方だと思うのですよ。 もし英語で “Chad & Jeremy” って書いてあったら、これは間違いなくそのまま読みますから問題はないですよ。しかし問題は日本語「と」で済むところを、何でわざわざ「アンド」にしないと気が済まないのか。 あ、わかったぞ。そうか「アンド」は「安堵」に通ずる・・・。 「チャド・安堵・ジェレミー」「ピーター・安堵・ゴードン」ん?ホッとした? 冗談はさておき、一つだけ安堵するやつがありました。ポールとポーラです。なぜかポール&ポーラの表記は少ない。ホッとします。 『そよ風のキッス』は原題が “A Summer Song” ですね。なかなか爽やかなサマー・ソングですが、これは日本ではあまりヒットした記憶がありません。チャドとジェレミーを初めて知ったのは、確か『朝の雨』です。 この機会に色々聴いてみましたが、チャドとジェレミー結構良い曲ありますので、また機会があったらラジオでかけましょうね。 “A Summer Song (そよ風のキッス)” by Chad & Jeremy 1964 「&」で思い出しましたが、リバプール・サウンドのジェリーとペースメーカーズやビリー・J・クレーマーとザ・ダコタスも、「アンド」や「&」になっちゃったっけと思ったら、ジェリー&ザ・ペースメーカーズは思った通り。そういえばビリー・J・クレーマーの方は、いつからか「with ザ・ダコタス」になってましたっけ。 ジェリーとペースメーカーズって、日本デビュー当時は「ゲリーとペースメーカーズ」って呼んでましたよね。こういう間違いは今でこそ無くなったけど、あの頃は普通にあったっていう話。けど「ゲリー」はさすがにね。 ↓当時のミュージックライフでもこういう感じでした。 ********** 9月5日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. 二人だけのデート (ベイ・シティ・ローラーズ) 2. 二人だけのデート (ダスティ・スプリングフィールド) 3. #87 タバコ・ロード (ナッシュビル・ティーンズ) 4. #63 A Summer Song (チャドとジェレミー) 5. レモンのキッス (ナンシー・シナトラ) 6. 太陽は燃えている (コニー・フランシス) 7. #43 Someday We’re Gonna Love Again (サーチャーズ) 8. #10 恋のテクニック (ジェリーとペースメーカーズ) 9. #72 From a Window (Billy J. Kramer with the Dakotas) 10. #55 Tell Me (ローリング・ストーンズ) 11. #77 Do Wah Diddy Diddy (マンフレッド・マン) 12. #7 ビコーズ (デーブクラーク・ファイブ) リクエスト曲は、5.酋長kobaさん。6.なんくるタイムの洋子さん。ありがとうございました。上記以外は、穴沢選曲です。 曲目の前の #数字は、1964.9.5.付の Cash Box Top 100 の順位です(British Invasion の曲を集めました)。 1.&2.は 本日の聴き比べ。ベイ・シティ・ローラーズに在籍していたイアン・ミッチェルが9月2日亡くなったので (享年62)、追悼でかけました。 それでは、また。
2020.09.09
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“Where Did Our Love Go” by The Supremes 1964 “♪ Baby, baby, baby don’t leave me …” の印象的なフレーズで始まるシュープリームスの大ヒット曲『愛はどこへ行ったの』が、ビルボードとキャッシュボックス両誌とも2週に渡って1位になったのは、今からちょうど56年前の1964年8月下旬のこと。 この年アメリカでは、ビートルズの「ヤア・ヤア・ヤア(A Hard Day’s Night)」が8月に公開され、それに先立って映画のサウンドトラック盤もすでに発売されていた中で、シュープリームスが2週連続で No.1 になったということもなかなかだなあとは思ったものの、つまりはビートルズは8月上旬の “A Hard Day’s Night” でヒットパレードの絶頂期を迎え、その後のヒットチャートはビートル熱が覚めて落ち着きを取り戻して行ったということだったのだろう。 また、ちょうどこの時のチャートで、キャッシュボックス2位 (ビルボード3位) にディーン・マーチンの『誰かが誰かを愛してる (Everybody Loves Somebody Sometime)』が入っている。どちらかといえば異質にも感じられる少々古めかしいこの曲がアニマルズやシュープリームスと互角に渡り合っていたという事実も、今から振り返ってみると興味深い。ポップス全盛期も終焉を迎えようとしていた前兆ということか。 “Where DidOur Love Go” by The Supremes 1964 ********** テニスの全米オープン、無観客ですが、始まりましたね。 大坂なおみさん、ここまでは順調のようですが、右太腿を傷めているようで心配です。 彼女の一連の発言には、改めていうまでもありませんが、同意の拍手を贈りたいです。自分の思っていることがきちんと伝えられるだけでも大したもんだと思いますが、そのユーモアのセンスと揺るがぬ信念は、多くの人を動かす結果になり、痛快ですらありました。心より共感します。 台風9号が去ったと思ったら、今度は10号が・・・。 ↓台風9号で倒れたバナナ。 ********** 8月29日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. #51 Remember (シャングリラス) 2. #49 Baby I Need Your Loving (フォートップス) 3. #17 You Never Can Tell (チャック・ベリー) 4. にくい貴方 (ナンシー・シナトラ) 5. レモンのキッス (ザ・ピーナッツ) 6. Blue Suede Shoes (Carl Perkins) 7. #16 いい娘じゃないか (ビートルズ) 8. Ain’t She Sweet (ジーン・ヴィンセント) 9. #3 朝日のあたる家 (アニマルズ) 10. #2 誰かが誰かを愛してる (ディーン・マーチン) 11. #1 愛はどこへ行ったの (シュープリームス) リクエスト曲は、4.ウィンカー・ダッソーネさん。5.酋長kobaさん。6.座波ソーメンさん。ありがとうございました。上記以外は、穴沢選曲です。 曲目の前の #数字は、1964.8.29.付の Cash Box Top 100 の順位です。 1.~3.は “Black Lives Matter” に呼応して Black Music 3連発。7.&8.は、本日の聴き比べ。9.~11.が1964.8.29.付の Cash Box Top 3 (Billboard では#2.と#3が逆でした)。9.がブリティッシュ・ビート、10.がジャズ・ヴォーカル、11.がモータウン・サウンドという、3つの異なるジャンルが同時に流行っていたことは興味深いし、この時代に僕が中学生だったことは、ある意味実に音楽環境に恵まれていたと感じる次第です。 それでは、また。台風に気をつけて!
2020.09.03
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