Road to an Agriconsul

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2008年09月09日
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 朝の6:00~夜の9:00までの15時間、常に体を動かし続けるということは、こんなにも過酷なことなのか・・・ということが、一昨日に「佐渡国際トライアスロン大会」に参加しての率直な感想だった。

 わたしには17歳ぐらいから「いつかトライアスロンのアイアンマンレースに参加したい」という夢があった。当時わたしは地元の社会人を中心に編成されていた駅伝チームの練習に誘われて参加していたことがあったが、そのチームの練習に宮古島で開かれるトライアスロンの大会に毎年出場しているという人が来ていた。

 その人に会うまではトライアスロンというものの存在をわたしはまったく知らなかったが、スイムと自転車とランニングを1日かけておこなうスポーツがあるということにかなり驚き、この人はとんでもない人だと衝撃を受けた。

 そしてそれから20年後の今回、自分自身が日本で一番長いといわれている佐渡の大会に参加したわけだが、ほんとうにしんどかった。

 参加選手約750名は、当日の朝4時すぎぐらいから佐渡の佐和田という地区に設けられた大会会場に集まり、自転車のセッティングや腕へマジックで自分のナンバーなどを書いてもらい、空も明るくなってきた6時に、3.8kmのスイムがスタートした。

 9月の新潟の海といえばクラゲの宝庫といわれるが、泳いでいると何匹ものクラゲが目の前を横切っていく。たぶんクラゲにしてもいきなり人間が何百人も海に押し寄せるのであるから、たまったものではないはずだが、こちらも刺されないようにうまく避けながら・・・と思うものの、あちこち刺されまくった。最悪はクラゲが顔面にぶつかり、案のじょう刺され唇が腫れた時だったが、こちらも浜から1km以上沖に出たところにるわけで、どうしようもすることもなく、まさに海の中の人の流れに身を任せ、前へ進むのみだった。

 約1時間40分後何とか無事に泳ぎきり、次は自転車にトランジット。コースは佐渡の東側から時計回りで一周する190km。正直言って練習でもそんなに長い距離を自転車で走ったことはなかった。舐めているといえば舐めているが、普通に暮らしていてそんな距離をトレーニングするということ事態が現実的でないような気もする。

 以前東京マラソンに参加したときに、空腹とエネルギー切れで痛い目にあった経験があったので、今回は色々とエネルギーを補給できるようなアイテムを腰に巻きつけ参加した。

 よく登山で遭難したときの飴玉一個の重要さが言われ。体内のエネルギーが消耗したときの栄養補給ほど、「ポパイにホウレンソウ」のたとえではないが、体がチャージされているということを実感する。そんな栄養剤のお陰で、自転車のパンクもなく何とか乗り切った。時間にして約7時間40分、スタートしてから9時間20分が過ぎていた。

 最後はフルマラソン。長距離を走ることの経験者としてはこれが一番楽にいけるのではないかと思い込んでいたが、これが一番辛かった。
 やはり10時間近くハードに体を動かしているだけあって、使う筋肉はちがうといえども、足が前に進まないのである。そしてどんどん後続から抜かれる有様・・・。こんなはずでは、と思っても体は言うことを利かない。

 ところでこのトライアスロン大会には時間制限があって、最終ゴール時間が夜の9時30分だった。マラソンを走り始めたときに残り6時間ぐらいだったので、何とかいけるだろうとおもっていたが、次第に1kmを10分もかかるような具合になってしまい、計算してみたところ間に合わないことが判明。

 何とかならないものかと思っていたら、3kmぐらいおきにある給水などのコーナーでエアーサロンパスを発見、これを足に噴きかけまくった。すると文明の利器とはすばらしいもので、エアーサロンパスを吹き付けた足はビックリするくらい軽くなるのである。
 それから支給されるオニギリやパンをできる限り食べまくり、熱いお茶で流し込んでは腹ごしらえをして、次の給水給食コーナーまで頑張るということを繰り返した。

 夜も7時ぐらいになるともう真っ暗となり、時折激しい雨も降る中、ここまで来たんだから何とかゴールしたい・・・という一心で一歩一歩前へ足を進めた。しかし体も限界に来ているらしく、今年の1月にぎっくり腰で痛めた腰も痛くなりはじめ、そこにもエアーサロンパスを噴きかけ(しかしスプレーの噴射口が下に向きすぎで、肛門にもかけてしまいその痛さもたまらなかったが・・・)、騙し騙しゴールを目指した。

 そしてタイムリミットの30分前、夜9時ちょっと前、ゴールテープをきる瞬間がやってきた。自分の名前がアナウンスされ、ライトアップされたゴールへ飛び込む。正直言って熱いものがこみ上げてくるのを感じざるをえなかった。


 トライアスロンという競技の発祥地は、ハワイだということを友人から教えてもらったが、何でこんなことを競技にしてしまったのだろうか・・・と参加してみてつくづく感じた。
 しかし世の中にはこのトライアスロンを2日間で2回おこなう大会もあるという。恐るべしである。

 20年来の夢であったが、「また出場したいか?」と聞かれたら、何も答えることができない自分が今はいる。













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最終更新日  2008年09月09日 19時04分46秒
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