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あいかぜ (アイカゼ)(アイノカゼ)
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海から陸に向かってまともに吹く風。
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東北地方の日本海沿岸では北風、北陸地方では東風、太平洋側では南風となる。
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アイの風が吹くと、潮流にはこばれてきた魚介や海藻や木材など
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くさぐさのものが海岸に吹きつけられる。
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アイはアユの古語に由来する。
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木の実が落ちたり、汗がしたたり落ちるのがアユである。
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アユは、またアエ(饗)の意味も含んでいる。
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寄り物は神の饗物であり、もてなしに他ならなかった。
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流木を寄り木と言って、それで家や学校を建てたりする島もある。
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ときには鯨などの大型の動物が流れ着くこともある。それを寄り鯨と言った。
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海の向こうから大きな恩恵をもたらす風が、アイの風である。
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黒潮に乗って南の島々からやって来た人たちが
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強い風の為に漂流・漂着した例も数限りなくあった。
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はじめは偶然たどりついても
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その次からは計画的にそこを目指し、繰り返しやってくるようになった。
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谷川健一 著「日本の地名」より引用
『日本の地名』 谷川 健一 著 岩波新書 定価740円
1997年4月21日 第1版発行 ISBN4-00-430495-4
岩波書店 http://www.iwanami.co.jp/index.html




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