私の根幹を支えて頂いた11人の恩人 0
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 ^-^◆ 昔の仲間の優しい気持ちに……触れて(^。^) <Renewal> かなり幅の広い道路の歩道を歩いていると……、右手前方から走って来た乗用車が、向こう側の車線で停止し、運転席の窓を開けて何やら叫びだしました。こっちに向かって……何か言っています……?……。咄嗟に、振り向いて見ましたが周りには誰もいません。……ん?(゜-゜ )ということは、私に何か言ってるのかな……?手前の車線を車が通るので、何と言っているのか…………、良くは聞こえません……。手も振っています……。 「おおっ!!!」 良く見ると、以前居た会社の若い営業マンじゃないですか。思わず、右手を高々と上げて「久しぶりー」と叫びました。良く私に気が付いたもんです……。(広い道の反対側ですよ)加えて、わざわざ止まってくれて…………。ジーーン(-_-)……ときました。助手席にも人が居るようですが…………誰かは分かりません。「どちらまでぇーーーーーー?」「西小倉だぁーーーー」「送りましょうかぁーー」「大丈夫、大丈夫……ありがとう」こんなやりとりがあって……、向こうも後続の車が来たので、…………手を振って別れました。でも…………なーんか嬉しいんですよね。(^。^)こんな事って…………ねっ (^-^) 2キロほど離れた会社を訪問することになって……。今日は、昼休みのウォーキングも出来ていないし、丁度良いやと思って歩く事にしたわけです。その道すがらでの、偶然の出来事…………。気持ちがとても和みました。 西小倉迄は残り500mというところでしょうか……?今日は、とても暖かいのでコートは既に脱いで、手に持っています。適度なウォーキングは、ホント心地良いものです。 路地を曲がって、少し歩いた時……、乗用車が私を追い越して止まり、助手席が素早く開きました。えっ?もしや…………と思ったら、……そのもしや……でした。さっきの若者が、Uターンして追い掛けて来たんです。「本部長!ご無沙汰しています」降りて来た元気な声。おおっ!かっての部下です。「やつぱり、お送りします。どうぞ…………」って訳です。「何だ、わざわざ戻ってきたんか? スマンナ……」 一瞬、もう少し歩きたい気持ちもありましたが……、そうもいかないでしょう…………。(^-^)その若者達の好意に甘えることにしました…………。「元気でやってるか……?職場変わったのか……? わざわざ戻ってこんでも良かったのに……」「いや、あのまま行ってたらきっと、後悔してます……」ほんの、数分なので……車中でこんな会話が交わされて……、旧交を温めました。 ホント、偶発的な事でしたが、若い人たちの人情に触れて、車を降りた後、足取りも軽く背筋も伸びたような…………、そんな気になった私です。やや、気が重い内容の客先訪問でしたが、若者たちが、明るい気持ちに切り換えてくれました。ありがとう!!!! (^-^) 人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 ====================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2023/07/12
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 ^-^◆ 家族って良いものですね (^。^) 今年の父の日は、大阪の長男夫婦からネクタイと食品、東京の次男夫婦は恒例の「鹿児島の焼酎」でした。地元の三男は、焼き肉をご馳走してくれるという事だったんですが、私の方の都合がつかなくて、25日になってしまいました。 数年前もご馳走になったことのある地元ではちょっと高級感のある焼肉屋さんです。肉がとても美味しく、飲み物も豊富です。 18時のセッティングでしたから、早めにウォーキングに行って、シャワーを浴びて……。勤めから帰ってきた三男と、タクシーに乗って……出発。 知った運転手さんで行き先を告げると「食事会ですか?」と。事情を知った運転手さん、「良いですねー、羨ましいですねー」を連発です。……(^。^)嬉しいことです。 店の前に到着。息子が先に店に入りました。左奥の席は4人で満席、右の席が2席とも空いています。左手前は、先客が二人座っているのを視線の端に感じました。「左手前です」……と、店の人の声。「えっ?空席があるのに、相席なの……冗談じゃない」と、言われた席を見て、何が何だか分からなくなりました。一瞬、頭の中が空っぽになった感じです。 そこに、大阪の長男と東京の次男が、座って笑っているではありませんか?「ええっ??? なに!!」事情が呑み込めないで、おろついていると……「親父、座って……」と長男。落ち着かない感覚で、座ったのですが……。まだ、頭が混乱しています。……そして……サプライズと気が付きました……。しかし……、県内の在住ならいざ知らず、大阪・東京ですよ。「ビックリしたー-。スマンなぁ……」と言うのが精一杯でした。長男・次男・三男が、口を揃えて、「父さん、おめでとう!!」と言って、花束をくれました。 「……しかし、お前たちは父の日に結構なものを 送ってくれたじゃないか」と、長男次男に言うと。「父さん、永年の勤務ご苦労さんでした」と……長男。あっ、そういうことか……。まだ気持が落ち着きません。「取り敢えず、注文しよう」まずは「乾杯や」となり……。「オイオイ、心臓に悪いぞ」と、照れる私を、3人がニコニコ笑って見ています。長男の挨拶。「俺たち3兄弟が立派に育って、夫々の道を選べているのも、 カアさんが倒れても懸命にリハビリに頑張れているのも、 みんな……親父が、この60年間懸命に働いて、 一家を支えてくれたお陰だよ。親父、ホントにお疲れ様」 乾杯……流石に、ウルっと来ましたね。子供たち3人は、サプライズが成功したこともあって、満面の笑みです。いやー--、嬉しかったですね。(心臓には悪いけど)それから、食べて呑んで、二次会は歌いに行って、深夜まで……至極の時を過ごしました。……幸せです。(のろけ話みたいでスミマセン。お許し下さい) 人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 ==========================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 14年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2022/06/29
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 ^-^◆ 認知症関連施設への慰問の際のハプニング <Renewal> コロナ流行の少し前のこと。高齢者介護施設に、人形踊りの慰問に行きました。認知症の方の為の通所施設です。利用者さんが15名位、介護師さんが、10名ちょっと……、それにご家族の参加が5~6名です……。当時、テレビにもよく出ていたこともあって、ご家族の参加も求められました。 約一時間のお付き合いでしたが……、人形のルーツや歴史などの説明、ご希望の方への作り方、踊り方指導……。そして私の芸のご披露を終えて、お礼のご挨拶と、利用者さんたちへの励ましの言葉を述べました。 ところが……、そこで、アンコールの拍手が起こったではありませんか。長年慰問活動をやっていますが、もちろん、初めての事で……、一瞬とまどい……施設長さんに「アンコールお願いします」と言われるまで、キョトンとしていました。(^_^;)こんな嬉しい事は初めての経験です。 早速、もう一曲演歌「さざんかの宿」を三番まで丁寧に踊ったわけです。(^-^) 二番の終わり頃にハプニングが起こりました。ずっとご覧になっていた施設利用者さんの中のご年配の女性が、突然大声で泣きだされたのです……。 私の人形演操でパニックを起こされたのでしょう……。気の毒な事をした……と思いましたが、何とか、最後まで踊り切りました。 ところがその後で……介護師さんが言われるには、喜怒哀楽の感情を表に出されることはマイナスではないそうです。歌詞あるいは曲に反応されたのか、踊りに反応されたのか、何かご本人の思い出と重なったのか……など等、今後の介護の現場で、分析し、出来たら活かしたいとの事。お礼を言われて、ほっとしたと同時に、介護の現場の奥深さに………、感動したのであります。人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 ====================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2022/03/11
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 ^-^◆ その道のプロの観察力にはとても叶いません <Renewal> 以前……、博多の、とある和風のお店のカウンターで、ひとり一杯やっていた時の事ですけどね……。 ちょっと落ち着く店でしてね……。2階に一部屋あるんですが、宴会の客が入っている様で、仲居さんが、飲み物やら料理やらを慌ただしく、バタバタと運んでいました。 相当、騒いでいるようなんですが、部屋の密閉度が高いから、大勢というのが分かる程度で、はっきりとした声は聞こえませんでした…………。 そんな訳で、厨房はてんてこ舞い…………。こっちの料理の出が悪いからね……、じっくり腰を据えて呑んでたんですよ。 女将さんもほとんど喋ることなく黙々と手を動かしています。これが、いつもはよく喋る、明るい女将さんなんですよ………。今日は、キリキリ舞いです。(^-^) カウンターには、奥の方に年配の女性連れの客だけ……。そうこうしている内に、中年男性の3人連れが入ってきて、入り口の方に、どかっと座ったわけです……。 どうも、常連客の様です……。女将さんとの軽いやり取りで、それが良く分かります。私としては初めて見る人達でした。きちんと地味な背広を着こなした、きびきびした人達です。 その内のひとりがですね、入って来るなりすぐに、奥のトイレに行きましてね。戻って来ると…………、女将さんから貰ったお絞りを立ったままで使いながら、「おっ、二階は若い人ばっかりやな…………」ときた訳ですよ…………。 「うん…………、F大のOBと学生さん達…………」と、女将さん…………。『当り!!』なんですよ。(^。^)……まぁ、しかし学生も金持ちになったもんです。この店は、けっこう高級感のある店なんですよ……値段が(^_^;) ん…………? 待てよ……。この人、どうして、上の部屋が若い人ばっかりって分ったんだろう……?………凄い耳だわ。声は途切れ途切れにしか聞こえてこなくて、男女の区別も分からないくらいなんですから…………。 世の中には凄い耳の人がいるものです…………。すっかり感心しました。その3人の客は、女将自慢の特性おでんをバタバタ食べて、ビールを一気に流し込むとそそくさと帰って行きました。まぁ、その何と慌ただしい事………。 「ママ!さっきの人さすがやねぇ……」「えっ?あぁ、分かったぁ?……あなたもさすがねぇ」「なにが……?分かったって?」「えっ?刑事さんたちっていうのが、分かったんじゃないの?」「……?…………そう。…………そうだけどね……(-_-)」 …………何だ刑事だったんだ。………………道理で耳が良いはずだ……。「2階の客を、若者って……見ないで当てるなんて、 やるねぇ…………。さすがプロや…………」「うん?……ああ……さっき、靴箱覗いてたわよ…………」 えっ?何だ…………。…………そんな事か…………。さっそく、トイレに立ちましたよ。靴箱………………、覗くと今の若者風の靴ばっかり、例の大型の……。 入りきれなくてあっちこっち靴箱からはみ出しています。 何だ…………、そうだったのか。しかし、見るところが違うなぁ…………。プロは…………。 その時、ふぅと15年位前の事を思い出しました。東京に出張で行った時です。客先のビルの位置が分からなくなって交番で教えて貰った事があります…………。当日は、丁度、アメリカの高官が来日する日とかで、各国の大使館のある辺りを中心に、結構な警戒振りでした。道端で何人もの警官とすれ違いました。 さて、交番ですが…………、丁寧に教えて頂いたんですがね。最初お巡りさんと眼を合わせたときの、彼の視線がちょっと気になったんです。私の顔を見て、次に左胸の会社のバッチに眼が行き、それから左手に提げていたカバン、次になんと、靴に眼が行ったんです。 もちろん、一瞬の目配りですよ………。靴に注目されたのに、ちょっと疑問が残ったので、客先で、その話をしたわけです。 曰く「あなたね、もし、走りやすい運動靴みたいなのを履いてたら、確実に職務質問されてますよ」 当時、頻発していたテロ事件なんかの犯人は、服装その他は、カムフラージュして、サラリーマンみたいにしていても、靴だけは、逃走用に走り易い物を履いている事が多いという事でした。……履物も重要なチェックポイントなんです。「………………なるほどね…………。なるほど……」 昔の事を思い出して、ひとりで肯いている私を、女将さんが向こうから怪訝そうに眺めていました。 ふっふっふっふ…………………………。人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 ====================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2022/01/20
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 ^-^◆ 追い詰められた自殺志願を救った……演歌 [下] 【前回】追い詰められた自殺志願を救った……演歌 [上]…………私がたまたま唄った演歌で、 偶然にも……自殺を思い止まられた人がいます。 そんな経験を、これまでの人生で何と2回も しているんです……私。 勿論言うまでも無く、全くの偶然です。 ひとつは、今年の8月の17~18日にアップした 北九州、黒崎での体験です。 いま一つは、それより以前に枝光での経験があります。 かなり以前にブログアップしていますが、 リニューアルして再度、アップしますので、 読んで頂ければ嬉しいです。(^。^) その後編です。 「勝手に冷蔵庫から、ビール出してねっー!」っと、奥から女将の声。素早く立ち上がって取りに行く国沢。………満足げにその国沢を眺める名広。( ̄ー ̄)……夜は深々とふけていく……。 さっきの宴席で頂いた、お客さんからの様々な情報を、お互いに確かめ合っている内に女将が出てきた。国沢「……女将さん………奥のお客さん、良いんですか?」女将「ええ、ご迷惑かけましたね……。ごめんなさいね。 裏から帰しました………」名広「裏から………?」女将「うん、恥ずかしいって言うからね……。 あんた達に会うのがね……(^-^)」名広「そう………一体どうしたんね……?」女将「まぁ、いいから、いいから…………」国沢「………課長、我々もそろそろ………時間」女将「駄目駄目、ダメよ、まだ、ゆっくりしなさい……。 ハイッこれ開けるけんね………」 名広「なななっ何よ、そのボトル。 ……キープなら俺のがまだ残っとるやろう……」女将「……実はねさっきのお客、幸チャンんていうんだけどね。 その幸チャンからの差し入れ……。……頼まれたの。 スーパーニッカで良いよね……」名広「ちょちょちょっと待ってよ。 そんな知らん人から貰えんよ…………」女将「これは、頼むから貰ってやって……。 あんたの唄が助けたんやから……」……と言って涙ぐむ女将を見て二人とも仰天…………?……………………? 何が何やら分からない。……?……?……?女将が詳しく話すにつれて、またまたびっくりの二人であった。 幸チャンなる例のお客は、一昨日の夜、自宅と兼用のお店が火事に遭って、気の毒にも着の身着のまま焼け出されたらしい。小さな洋品店だったらしいが…………、気の毒な話しだ。もちろん全焼……………。 おまけに、同棲していた男性がどこにいったか、行方不明ということ。その災難の最中に………捨てられたというのだ………。運悪く保険も多額はかけてなく、親戚も無い孤独の人生の上に何もかも失って……。……相棒まで……。(;一_一) ――― 絶望。( ´へ` )――― 何と!!死のうと決めたということだ……。 着ている下着さえ、人からの支援品の状況だから、どこに幾らも金が払えるわけでもない。 しかし、幼なじみの女将にだけは迷惑をかけたくないと、僅かなツケを払いに出掛けて来たと言う事だった。 勿論、女将には火事の事は言っても死ぬ事を言うはずも無い。 払う、貰えない、払う、後で良いと、もみ合っている時に、丁度、名広達が入ってきた事になる。……そして、あの唄だ。 『 …………金も無くした 恋も無くした 明日の行方が分からないから ままよ 死のうと思った迄よ…………♪♪ 』 と、いうところまでは………、偶然、自分の事を唄ってくれてるなぁ………、というくらいの気持だったそうだが…………、『 ♪♪…………それでも この身を包んでくれる 人の情に胸を温め どうせ死ぬなら死ぬ気で 生きて 生きてみようと 自分に言った~~……♪♪ 』 の、最後のフレーズになって…………、……女将との長い間の友情の交流の、一こま一こまが、浮かんできては、消え……そして、また、浮かんできて……。 死んだらいかん……。死ぬ気で生きよう………と、思い直したそうだ…………。 実はこの歌の「人の情けに胸を温め」のところは。 正確には「赤い夕陽に胸を温め」である。 普段から名広が変えて歌っている。 名広の心意気である。 殆んどの人が知らない歌だから問題は起こらない。 カラオケがまだ無く、覚えている歌を手拍子で 歌っていた時代には、よくあった事である……。 その幸ちゃんなる婦人、気をしっかり持たなくちゃいかんと、考え直した途端に、本気で死のうとしていた自分が恐ろしくなって、涙が溢れ……、大声で泣かずにはいられなかったという話だった。 名広「そう……………そんな事がねぇ……………。 たまたま唄った唄でねぇ…………。うーーーん」国沢「なんか……………凄い、話ですねぇ……」女将「だから名広チャン、あんたは命の恩人みたいなもんやから ぜひウイスキーを一本あげてくれって言ってきかんのよ。 こんな物じゃ済まんけど、 今はこれが精一杯って言ってね……。 ……そういう事やから気持ち良く貰ってやって……ねっ。 あたしからも頼むけん」名広「ウーン……それだったら、それを貰うのは女将さんだよ。 女将さんとあの人の友情が、あの人を助けたんやないね。 なぁ国沢、そうだろう?」国沢「……ええ、まあ………そう言われれば………」女将「何を言うんね。唄ったのは名広チャンやないね。 ……あの唄がなかったら、なーんも起こらんやったとよ。 ――― 明日あたり、幸チャンは死んどったかもしれん。 ……………そうなってたら、 私も悔やんでも悔やみ切れんよ……友達として……、 …………、 …………」 名広「うーん…………、でもさ……無一文どころか借金背負って いる人から貰えんよ。女将さん、 気持だけ頂くと言う事にしょうよ…………ね」女将「私も幸チャンにそう言ったよ。 名広さんは、受け取らないってね……。 ―――― でも、小さいとはいっても洋品店の社長やね。 今迄の僅かなツケを全部払ってね。このウイスキーと、 あんた達の今日の飲み代を全部自分のツケにしてくれって 言うのよ……」名広「えっ!……そこまで……」女将「ウン……そしてね。今から、また頑張って、 必ず店を立て直すから……、 人様に借金を払えるようになったら、 まず真っ先にそのツケを払いにやって来るって…………。 あの唄を聞いて泣いた自分を忘れない為に、 借金を新たに作らせてっていうの………涙が出てきた」国沢「…………凄いですね」女将「ほんとに……、ホントに小さい頃から、 泣いたのを一度も見た事が無い、 物凄く気丈な人やったんやから…………」 ……といって、また、涙ぐむ女将。偶然のイタズラというには、凄すぎる…………。たかが、一曲の、唄で…………。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 勿論、名広も、幸さんなる人の気持を受け止め、そして、頂いたウイスキーで彼女の再起を祈念し、三人でカンパイしたことは、言うまでも無い。 そして、女将から封筒を貰い、なにがしかの「出火見舞」を女将にことづけて…………、波乱に満ちた居酒屋の、夏の一夜を後にしたのだった………。 『たかが唄…………されど唄……』 <完>人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 =========================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2021/09/01
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 ^-^◆ 追い詰められた自殺志願を救った……演歌 [上]…………私がたまたま唄った演歌で、 偶然にも……自殺を思い止まられた人がいます。 そんな経験を、これまでの人生で何と2回も しているんです……私。 勿論言うまでも無く、全くの偶然です。 ひとつは、今年の8月の17~18日にアップした 北九州、黒崎での体験です。 いま一つは、それより以前に枝光での経験があります。 かなり以前にブログアップしていますが、 リニューアルして再度、アップしますので、 読んで頂ければ嬉しいです。(^。^) ―――― 昭和57年……夏名広「こんばんわ~~」女将「いらっしゃ~い……、おおっ名広チャン、遅いねぇ……、 何人……?」名広「うん、ふたーり……。……今日は接待だった」女将「そう……それはご苦労さん、そっちに座って…そっち。 ……接待終わったんやね……?」名広「うん、さっきお客さんをタクシーにお送りして、 ……そのままこっちに回ってきた…………」女将「そう、いつも、ありがとう……ネ。 ―――ああっ、随分……気を遣った感じやね……。 疲れが顔に出てるよーーー。 今日のお客さん……難しいお客さんだったの?」国沢「へぇ~……良くわかりますねぇ? 偉くてちょっと難しい方だったんですよ……」女将「そう、男の人も大変ですねぇ。 ………ほっとしたという所ですか? ……ねっ。(^。^)」名広「うん、ちょっとね……。冷たいビールちょうだい……」女将「何を言うんね。ウチは、冷たいのしか置いとらんもんね。 ハイ、どうぞ!」 国沢「わあっ!早い!女将さん凄いや! ビール飲むって分かってるんですねぇ」女将「一応、プロですからね……。ふふふふっ……。 ハイどうぞ……こちらから……かな?」国沢「いやいや、とんでもないです。課長からです」女将「ハイ、じゃー、名広チャン………」名広「ああっ、ありがとう、ありがとう……」女将「……………ハイ、こちらも………」国沢「あっ、すみません。どうも……どうも。 ―――女将さんも注ぎましょう……どうぞ……」女将「それはそれは、どうもすみません。 名広チャン、気の利く社員さんやね………」名広「うん、こいつなかなか良いのよ。 これから、ちょくちょく連れて来るけん、 よろしく頼むよ……」国沢「国沢っていいます。よろしくお願いします……」女将「どうも……、こちらこそ、よろしくお願いします。 小さな店ですけど……」 国沢「課長から、話はよく聞いてました………」女将「どうせ、ろくな事は言ってなかったでしよう? ガサツな店ですから………ねっ!名広チャン」名広「……当然よ、一度でいいからココのこと誉めてみたいよ。 ……ははははっ ( ̄ー ̄)」女将「よく言うよ、もう……今日はおツマミは無しやね……。 ふふふっ………どうせ、いっぱい食べてきとるんやろう? ――― 漬物でも出すかね」名広「うん、……頼んます」国沢「さぁ……課長、注ぎましょう。 今日はありがとうございました。 ……良い勉強になりました」名広「……そうか、うん……それは良かった」国沢「ところで……カチョー……!」名広「……ん?」国沢「……向こうのお客さん、……気になりません?」名広「ウン……、お前もそう思ってたのか? さっきから俺も少し気になってる……」 国沢「大きな声じゃ言えませんが……、 なーーんか、チョー暗いですよね……」名広「うん……女将とは古い馴染みのようだが……」国沢「深刻な人って、こっちまで気鬱になりますね」名広「お前も、さすがに良く気がつくなぁ………。 まっ、飲もう飲もう……ホレ」 ・ ・ ・ ・女将「おまちどうさん……。はいっ……、もう一本開けようね。 ――どうね名広チャン、良い気分のところで久しぶりに 一曲唄わんかね……?」名広「うん?……良いの?……向こうのお客さん……。 話があるんやろう……?」女将「いいの、いいの……話は終わったから……同級生よ……」名広「へえーっ、……そう? (女将さんは母の3歳年下だ。 向こうのお客もそうらしい……)」女将「ねぇ、唄って唄って……………(^_-)」名広「……ん?なにそれ、ウインクなんかして………」女将「シィーーーー………、もう馬鹿やねあんたは、 さあ、唄いなさい!」 国沢「すみません、女将さん、マイクあります?」名広「バカ国沢、そんなシャレたもん、ある訳ないじゃないか」国沢「あっ……すみません」名広「よし、じゃー、一曲、ノドを聞かせるか………ね」 とは言ってみたものの…………、接待の折の緊張感からの疲れもあり、おまけにこの店の何時に無く、深刻な暗い雰囲気にふれて、名広も、やや、気が滅入っていた。 こんな時は、曲目もなかなか、浮かんでこないものだ。しかし母親と余り変わらない年齢の女将さんも、この雰囲気を変えたいと願ってるみたいだし……。……と思うと、使命感も少しは働いた。 立ち上がって、背広を脱ぎにかかった名広に、例のおばさんからパチパチパチと拍手がきた。……女将も一緒に拍手している。とっさに、名広は、小林旭の唄でいこうと思った。……根拠はない。何となくそう思って……。勿論、カラオケなど無い……アカッペラだ。 「♪♪ うらぶれこの身に 吹く風悲し 金も無くした 恋も無くした 明日の行方が分からないから ままよ 死のうと思った迄よ…………♪♪」 得意のアキラの「落日」だったが、唄いはじめて、しまったと思った。いかにも暗い歌詞とメロディなのだ………。………が、もう仕方ない。止める訳にもいかないので開き直って唄い続ける……名広……。「♪♪…………それでも この身を包んでくれる 人の情に 胸を暖め どうせ死ぬなら死ぬ気で 生きて 生きてみようと 自分に言った~~………♪♪」 女将と、おばちゃんと、国沢の絶大なる拍手の中を、にっこり笑って腰掛けた名広だった。 国沢「相変わらず、課長、良い声ですね……。 さあ、注ぎましょう…………」名広「おお、すまんすまん、サンキュー…………」 次の瞬間、びっくりする事が起こった。奥に居た例の暗いおばちゃんが、「ワアー…………」と、大声で泣き始めたではないか。 女将もびっくりして、何やら言いながら慰めているようだが、少しもおさまらない。号泣とはこういう泣き方をいうのだろう?「オンオン…」と、カウンターを叩いて……。 名広も国沢もすっかり興ざめで、この日の不運を目と目で確かめ合うのだった。只々、苦笑い………何とも、間が悪い………。 帰ろうと立ち上がる二人を手で制して、女将が、その同級生の客を奥に連れていった。……余程、訳ありの客のようだ。 <続く>人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 =========================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2021/08/31
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 ^-^◆ カラオケ演歌が人の命を救った<下> 【前回】カラオケ演歌が人の命を救った<上>ママ「はい、寿也ちゃんコレ……」下田「えっ!なに?リザーブじゃない。こんな高いウイスキーを えっ?えっ?くれるって言うの?…………?」ママ「そう。(^-^)……でも、私からじゃないわよ。 中野社長からよ。 さっきのお客さん。……建設会社の社長さんからよ」 下田「えっ?なんで?……頂く筋合い、無いよ。(゜_゜)」ママ「まぁ、聞いてよ。これが泣かずにいられるかね―――。 あの社長さん、今夜死ぬつもりだったのよ……。 その前にツケを払いに寄って下さったの……」高宗「死ぬって……ママ。えっ?……自殺…………(;一_一)」ママ「そう……そうなんよ。びっくりでしょう? 社長さんね、裸一貫からたった一人で今の会社を創業して 特にここ10年は大発展だったのよ……ところがね……、 私、詳しい事は分からないけど『手形』のトラブルで、 倒産なんだって……。すっかり落ち込まれてね」下田「『不渡り手形』だな……。 でも、死ぬなんて……。なにもそこまで……」 ママ「私もそう思うけど……、 全く普通に話していつもの社長さんだったから、 まさか死ぬつもりなんて……思いもよらなかったわ」下田「えっ?えっ?じゃーどうして分かったの? そして、そのボトルの意味は???」ママ「何言ってんの、犯人は寿也チャンなのよーーー(;一一)」栗原「ねっねっ、ママさん、ちゃんと話してよ。 下田さんがどうしたって……?」ママ「ちょっと、ビール注いで…………ふぅぅぅぅぅぅ。 五木ひろしよ。 寿也ちゃんさっき、五木ひろしの歌を歌ったでしよう」下田「えっ?……うん、確かに『灯りが欲しい』を歌った。 この二人がね、気持ち吹っ切れたくせに、 あの暗い歌をリクエストしたんよ……」 …………五木ひろしの『灯りが欲しい』は、好きな歌のひとつで 随分、昔から歌っているが……歌詞が、暗いので、 何時でも、どこでもという訳にはいかない歌なのだ。 この店でも多分、初めて歌ったと思う。 歌詞を示すとしよう。 一、日陰育ちの この俺が 見つけた道は 遠すぎた 疲れた足を ひきずって きのうに続く 雨の道 灯りが欲しいよ 道があんまり 遠すぎる 二、自棄でおぼえた 酒もある 酒でおぼえた 恋もある 男の過去の 苦っぽさ 昔を早く 忘れたい 灯りが欲しいよ ひとり歩きは 暗すぎる 三、恋という字が あるかぎり 俺はあいつを 追いかける ほんとはひとり 欲しかった こころの杖に なるような 灯りが欲しいよ 日蔭暮らしは 長すぎる ママ「社長さんね、私と他愛もない話をされてたんだけど、 この歌の途中で、突然泣きだされてね。 ホント、ビックリよ。 ……でね、話されたのが……さっきの話よ。 世話になったお店だけには迷惑をかけたくないと言って、 死ぬ前に支払いに来られたんだって……お金無いのに」下田「……そんなこと…………(一_一)」ママ「ところがね、ところが、寿也ちゃんの歌を聞いてね。 苦労した昔の事が次々と思い出されてきたんだって。 そういう歌詞よね……。 子供の頃から青年時代にかけて相当苦労されたらしいの。 ……お父さんが戦死されて母子家庭よ。 頭が良かったらしいんだけど……中学を出て働いて、 土建の世界で修行よ……。苦労して苦労して……、 血の滲むような苦労をしてとうとう30代で創業よ。 凄いよね!! どんだけ悲惨な苦労があったんやろうね……」栗原「あの歌で、その苦労時代を思い出されたんですね」ママ「そうそう、そうなんよ。 あの頃の苦労に比べたら、今度の事はまだまだ小さい。 死にたいほどの苦しみをどれだけ乗り越えてきたことか。 涙流しながら……話されてね。 よし、もう一度、あの頃の気持ちに戻って、 やり直してみよう……頑張ってみようって気に、 なられたみたい。 叩き上げの人間が、武士の切腹みたいに考えてた。 思い上がりも甚だしい……って。。。。(-.-)」 下田「…………凄い方やね…………。 こっちは、3人で盛り上がっていて、 全然気が付かなかったよ……そんな話になってるなんて」ママ「それで、歌ってくれた方に、ボトルを贈りたいって事。 社長さんは昔話をあまりしない方だったから、 何も知らなかった……人には色々とあるんやね……」高宗「じゃー、今夜、いそべにお出でになっていなかったら、 下田さんの歌を聞かれていなかったら……ゾッとするね。 こういうのを縁って言うのかなー―。……縁ですよ。 栗原、リクエストした俺たちも若干の功績があるぞ」下田「……うーーーん。 でもママ、そんな大変な状況の社長さんから、 こんな高価な物を貰って良いのかね―――(;一_一) 歌ったのも、まったくの偶然よ…………」ママ「寿也チャン、お願いだから貰ってあげて。 あの社長の再出発の心意気なんだから。 受けて!!(゜_゜)」 下田「分かった、今度会ったら丁重にお礼を言おう。 なんか、サムライに出会ったような感じやな――――。 時間はかかるかもしれないけど、きっと、社長さん、 立ち直られると思うよ。……祈るよ……」ママ「まぁ、嬉しい事を言ってくれるね―――。 よし、私も奮発して…………、 今日のお代はママの驕りにしましょう。(^。^)」…………3人の大きな歓声と共に、黒崎の夜は 深々と更けていきました。 後日談だが、その社長さん、数年は掛かったものの 大手顧客からの支援も得られて、立ち直られたとの こと……。メデタシ、メデタシ。。。。 <完>人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 =========================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2021/08/18
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 ^-^◆ カラオケ演歌が人の命を救った<上>―――― 昭和60年……冬下田「こんばんわ~~(^-^)」ママ「あら寿也チャン、今晩はーー、お久し振りー、 まぁ、高チャンも栗チャンも……いらっしゃーい(^O^)」下田「奥の方……いいかね」ママ「ハイハイどうぞ……ずっと奥まで行って下さーい(^O^)」 …………北九州黒崎のスナック「いそべ」である。 その名の通り、ママさんの名は「磯辺陽子」。 曲線を描いた長いカウンターで20人以上は座れる。 職場の仲間たちと、もう15年以上は通っている……。 家族で黒崎に夕食に来た際には、二次会で立ち寄る。 カラオケデビューをこの店でした息子もいる。(^。^)ママ「今日は何だったの?」高宗「我々二人が、落ち込んでたんで下田さんがセットして くれたんよ……」ママ「高チャンや栗チャンも落ち込むことがあるんね。 へぇーーー、人の子やねぇ。(^。^)」栗原「もうー、当たり前でしょう。 ママ相変わらずキツいね。(^-^;」ママ「――でも、随分……込み入った話だったのかなーー? 3人とも、疲れが少し顔に出てるよーーー(゜_゜)」下田「ふふふっ……、さすがママやね。(^-^) 難しい話も終わったんで、バァーっと歌でも歌おうって、 ことになってね。( "⌒∇⌒" )」 ママ「それはそれはようこそ、ありがとうございます。(^。^) 水割りで良いね……寿也チャンのボトルね」高宗「ダメダメ、一次会奢って貰ったから、 ここは、僕のボトルで頼みます」ママ「寿也チャン、いいの?」下田「高チャンがそう言うんなら、ご馳走になろうかな?」ママ「了解!!」…………ママが満面の笑顔で向こうに行った。 どの客も、この笑顔が見たくて来店している。 名前の通り太陽のような明るい笑顔なのだ。 今日は、辛く苦しい話題で一次会は沈んでいたから、 3人とも、一瞬で心からリラックスした。 ママ「ハイ、どうぞ。大分お酒が入ってるみたいだから、 すぐ、カラオケでいいね。(^。^)」栗原「へへへへっ……、お願いします。 こっちは、勝手にやりますから向こうのお客さんどうぞ」ママ「ハイハイ、分かりましたよ。ごゆっくり…………(^。^)」…………入ってすぐの椅子に常連さんが独り座っておられた。 何度かお会いして、顔だけは知っているので、 会釈して入ってきた。この店の大常連で大切なお客さん であるということはママの対応で分かる。 さて、乾杯も済んで……さぁ、歌合戦である。(^-^)高宗「トップバッターは、いつもの様に栗チャンやな。 ハイ『宗右衛門町ブルース』どうぞ……」…………二人とも、職場で先輩上司との葛藤があって、 落ち込んでいたが……どうにか元気になってくれた。 一次会の焼き鳥屋では、涙の訴えだったが……。 ……この調子なら多分、大丈夫だろう……。 3、4曲ずつ歌い終わった頃、 先客が向こうから会釈をして帰られた。 ママ「(^-^)今日は、みんな歌の調子が良いみたいね。 気合が入ってるよ」栗原「ママありがとう。一次会で吹っ切れたからね。(^-^)」高宗「そうだ、そうだ。開き直れたもんなーーー。ヽ(^。^)ノ」下田「ママ、ビールが良いかな……どうぞ。(^。^)」ママ「ありがとう!(*^_^*)あちらで大分頂いたから、 少し、酔っちゃってるよ……ほほほほっ……(^O^)」下田「常連さんで、良いお客さんみたいやね」ママ「開店の時からのお客さんでね、あなた達の5倍は 通ってくださるのよ…………(一_一)」栗原「ママさん、どうしたんですか? その顔。 良い事だから、笑って笑って!!( "^ ∇ ^" )」ママ「寿也ちゃん、ちょっと待ってね」…………そう言うと、ママは向こうの方に歩いて行った。 あちらを向いて、涙を拭いている感じ……。 えっ?訳有りの仲かな?別れ話?(゜_゜) ……ややあって、ママが戻ってきた。 <続く>人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 =========================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2021/08/17
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 ^-^◆ ブログランキングがつないだ古い大先輩とのご縁 <Renewal> 相当前の事になるが…………。或る時、ブログランキングの主催者からメールが来た。『こんにちわ★あなたのサイトをランキングに参加しませんか? ランキングに参加すると見てくれる人が、 今以上に増えますのでお得です(^^)/ ではこれからも頑張って下さい☆』……と、いった次第。 特に、見る人が増えてお得というブログでも無いし……。積極的な必要性も感じなかったが………。何となく……遊び心で登録してみた。折角お誘い頂いたという義理みたいな感覚もあった。(^-^) ……という話だが…………。実は、その二ヶ月後に、ありがたい事件が起こった。(^。^)突然……、35年前務めていた会社の当時の上司からメールが来たのだ。7歳年上の……優秀な大先輩だ……。「和活喜の日記って、君じゃないか?」……と……。……書いてある……!!びっくりした……。(゜_゜)仰天した……。(>_<)指摘された事にもびっくりしたが……、現在の、私のメールアドレスがどうして分かったんだろう? 調べてみたら……なんて事はない。以前の会社に電話して調べて貰って、メールアドレスを聞き出されたらしい。昔の仲間と、しょっちゅうメール交信しているから、たやすい話だ……。(^_^;) しかし、そこに至る……経緯がなんとも楽しい。 元上司は、ある日……たまたま、ある方のブログからブログランキングネットに飛ばれたらしい。その方の順位のすぐ下の欄に「愛ことば・心の散歩路」があって、偶然、何とはなしにクリックされたそうだ。色々と、読んで頂いたらしいんだが…………、だんだん……だんだん……、昔の部下の顔が浮かんできたという訳……。 ・内容 ・論調 ・ことば使い ・ジョーク ・節回し(?)等から、これは間違いないと判断した……と、書いてあった。その上、決定的な確信を大先輩に与えたのは、「誕生日」であった。 もう、昔の事ですっかり忘れていたが、その元上司と、私は誕生日が一緒で、いつか、共に居酒屋で内祝いをした事があったのだ。直接、ブログに書き込むのは、はばかられたとか……で、メールになったとか。いかにも…………先輩らしい。 ますます、お元気で、登山・ゴルフ・カラオケ・町内会長と、楽しくご活躍のご様子を知る事が出来た。そして、さすがにIT系の職歴の先輩らしく、ご高齢でパソコンも、こなしておられる……。(^-^)こちらが、上京の折に足を伸ばして一献傾ける……、そんなお約束も……できた。何事も……縁……だなぁ~~~。ランキング蘭に……感謝、感謝……である。うん?待てよ、ランキングの上位に押し上げて下さっている、ブログの友、仲間に、そしてまだ知らない多くの方々に、感謝・感謝・感謝である。(*^-^*) 皆さま、いつもランキングクリッリありがとうございます。人気ランキングに参加しています。良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。にほんブログ村 ====================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2021/08/16
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◆ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ^-^◆ 顔も知らない仲間にかける人情(^-^) <Revival>「ドォモォーー……………。えー……どちらまで?」「平尾までお願いします」「平尾ですね?交差点で、いいですか……………?」「ええ、お願いします」「了解~~、了解しました!」「よろしく…………。(^-^) ……ところで運転手さん、何か最近面白い話ないですか?」「お客さーん、あるわけ無いですよ……ホールインワン みたいなこんなご時勢ですからねぇ……」「えっ…?何ですか?……ホールインワン……?」「はははっ、パットせん、パッとせん……って言いましてね。 はははっ……」「あっ、はははっ、なるほど……やっぱり景気悪いですか?」 「良くはないねー。……チケット出ませんよ。 企業もケチっとになってるねーーー。ははははっ……。 ……もうちょっと良くならないかね~……<`~´>」「第一交通っていえば大きな会社だから、 少しは良い方でしょうに……?」「いやいやー、関係ありません。お客さんガタ減りですよ」「ふーん……、そんなに悪いんですか……?」「はーい……、悪いですねぇ……もうあがったりです」「……しかし、お宅の会社って方々にありますねぇ。 いつか、宮崎に行った時も市内を走ってたなぁ……」「どんどん拡大してますからね………。……恐い位ですよ。 そうそう宮崎っていえば…………、梅雨時に……、 ちょっとあったなあ………………」「うん?……観光にでも行ったんですか?」 「冗談じゃない、暇も無きゃー、だいいち金がありませんわ。 ……いやね、さっきお客さん乗せた所ねぇ……。 あそこで、学生みたいなのを乗せたんですよ……。 ウチの車を選んで乗ってきたんで、てっきり、 チケットかなと思ったんだけど…………」「………そうじゃなかったんですか?」「そうじゃーなかったんですよ。 乗ってきたらいきなり 『すみませんこれ読んで下さい』 とか何とか言うわけで……」「へえー………………?」「紙キレを渡されましてね……。てっきり行き先の地図だと ばっかり思いましたね……」「……地図じゃ無かったんですか……?」「ええ、地図は読めとは言いませんよね。手紙でしたよ……」「手紙……!!」 「ハイ……、その子の親が宮崎で、第一タクシーの運転手を してるみたいで博多駅に着いたら『第一』の運転手に 渡せって言われたらしいんですね……」「ふーん……。何て書いてあったんです?」「同じ会社のよしみで息子をお願いしますって書いて、 試験受ける会社の名前とビルの名前が書いてありました。 ………天神の4丁目のビルだったなぁ……」「なるほど就職試験で来たわけだ……。 その子、博多が初めてだったんだ……」「そんな感じでしたね。見るからにおとなしそうな子でね。 まぁ、親も心配だったんでしょうね……………」「へぇー……いい話やなぁ……。 運転手さん意気に感じたでしょう」 「うん…………、やっぱりねぇ。……感じたねぇ。 逢った事はないけど……同じ会社っていうし、 こんな風に頼まれるとねぇ…………。 よし、任せなって言ったら……、 ほっとしているのがミラーで分かりましたよ。 それに……いいっていうのに土産まで持ってきてましてね。 ………何とかいう、ホラ、宮崎名物の漬物あるよね……。 アレですよ。なーんか………こう………、親の気持ちが、 察せられるっていうか………ですねぇ…………。 ……遠慮せずに貰っちゃいましたがね」「博多が始めてっていうのも、今時珍しい話ですねぇ」「そうですねぇ、年配の人は結構いますがね…………。 そういう人、よく乗せますよ。 ……でも、若い者では珍しかったですねー……」「いま時ねぇー………………」「運んだのはいいけど………その日はねぇ。 なーんか午前中ずーと気になって仕方なかったですねぇ。 何しろ大事な試験じゃないですか……ねぇ……。 ……で、取りあえず四丁目迄、回ったわけですよ。 ははははははっ……。 昼頃には終わるって話してましたからね……」 「……! 逢えました?」「ええ、ええ、あれも縁ってヤツなんでしようかねぇ。 ………ちょっと徐行しながら、ビルの前通ってたら、 丁度出て来ましたからね………。 昼飯おごっちゃいましたよ。 まぁ、こっちも貧乏だから、ラーメンですけどね……。 ホレッ………長浜の……ね。あたしも好きだから……」「へぇー……。そりゃー喜んだでしょう。 知らない土地での人情は身に染みますからね。 ……それに若い者もラーメン好きが多いし………………」「ハーイ……、まあ……。ヘッヘッヘ……。( ̄ー ̄) 試験の方はあんまり良くなかったようでしたがね。 ………まぁ、それは、しょうがないですよね……。 運もあるし……」「いい事しましたね。運転手さん……」「うん、まあね………。ははははっ…………。 何日かして、親から会社に礼状が来て、 上司から褒められたりして……。(*^-^*)へへへっ。 これには、びっくりしましたよ。 どうして自分が分かったのかと思って………」「……?」「(^。^)…………どうも、その子がですね、 タクシーカードを持って帰ってたらしいんですね。 やるでしょう!!さすが運転手の子ですよ。 ははははっ…………(^。^)」 「試験…………、どうだったのかなぁ…………」「さぁねぇ………。それっきりですからねぇ………」「………」 「ハイッ!お客さん、お待たせしました!交差点です」「運転手さん、良い話をありがとう。 釣り銭は良いですよ……」「あっ、こりやーどうも…………。すみませんねぇー。 ありがとうございました……」「……(^-^)……(^。^)……(^.^)」人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。にほんブログ村 ======================================================◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 14年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^)AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2019/10/04
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2019/07/31
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