愛子のマーケティングデザイン講座

愛子のマーケティングデザイン講座

売る人が売れると思って売れば売れる




ネット販売サイト立ち上げの依頼があるときには、まず、商品を手にしてみるのですが、その時点では、なんの変哲もないただの商品です。


その時点で、その会社のウリと商品の売り方が見えると、これは売れるな、という手応えを感じることができます。


それを実際に付加価値を付けて伝えるようにデザインをしていきます。



まず、じっくりと商品を見て、


どんなカタチをしているか、それはどういう意味があってこのカタチにしなければいけないのか、


素材は何か、どうしてその素材でなけらばならないのか、


いろいろな角度から観察をし、そして、同じような商品を取り扱っているサイトで他商品と差別化できるところを見つけていき、そして、その商品自体のウリがきちんと伝わるようにデザインをし、売れるサイトを作っていきます。


しかし、その時点ではまだそれでいいのか、売れるのか、分かりません。


でも、わたし自身が


この商品は素晴らしい商品だ!他よりも、この商品を選んで欲しい!


と商品に惚れ込んでサイトを制作し立ち上げ、アクセス解析などを見ながら運営をしていくことにより、売れるサイトへと育てていきます。



サイト立ち上げ前から、商品だけを手にした時点で、ダンナさんは「売れるの~?」と傍で見ていましたが、毎月、毎月、伸びていく売上報告に毎回「信じられん」と言っていました。



売れて良かったね、めでたし、めでたし。


と言いたいところですが!


そこには 思わぬ落とし穴 が待っているのです。


つづく・・・。







売れて良かったね、めでたし、めでたし・・・。


といかないのが、 商売のコワイ ところです。




ダンナさんに「それはネットでは売れないよ」と冷ややかな目で見られながらも、わたしが制作・運営をさせていただいた会社にとって、ネットショップ立ち上げはもちろんのこと初めてで、しかも一般消費者への小売も初めての会社でした。


楽天に出展しようか、などネット販売に関する相談がありましたので、メリット・デメリットをお伝えし、まずは、リスクを最小限に少なくし、できるところからと自社サイト内に立ち上げることをおススメしました。


そして、立ち上げてから徐々に徐々に売上が伸びていきました。


キーワードの選出、会社の信頼性、商品の見せ方、いろいろ企画を練り立ち上げて運営をしていくのですが、その企画部分はほとんど先方の会社の方に知らせることなく、わたしが構築をして立ち上げていくのですから、この会社の方は、なぜ、注文が入るのか、という根本的な本質を知らないままに注文が入り売れていくのです。


そうすると、だんだんと言うことが大きくなっていきます。


「ネットだけで100万円は売りたいね。」
(実際にはネットで売るような商品ではないのですが・・・)

「デザイナーを雇おうと思う。」

「ネット事業部を作る。」

「ネットショップを数件立ち上げて、それだけで会社が作れるくらいにするよ。」

「ネットの担当者が増えるよ。」

「どんどん企画書出してネットショップを立ち上げていくよ。」



小売業をされている方や、ご自身でホームページを立ち上げて運営をした方なら分かると思うのですが、「集客」「売る」ということはカンタンなことではありません。


しかし、この会社の方はカンタンに売れると思われてしまったのです。


打ち合わせる相手の方は、従業員さんだったので、尚更、ネットショップ運営なんてカンタンだと思われてしまったようです。


きちんと説明をしていないわたしも悪いのかも知れませんが、そうなってしまうとわたしの立場はなく発言権はありません。


他の会社の経営にまで口を出すことはできません。


もう、突き進んでしまう勢いです。


どうぞ、どうぞ、ご自由にやってみてください、と言うしかありません。


やってみて初めて分かることもありますし、わたしじゃなくてもカンタンに出来ることかも知れません。


売れる本質を知らずに売れてしまう状況 になってしまうとは、商売においてとても コワイ ことです。


売れるサイトを立ち上げ運営をしていければ問題ありませんが、もし売れなかったら、その会社は経費ばかりかかる部門を抱えてしまうのです。


その後は、200万円まで伸びましたが、わたしは責任を果たしたと思い、元々下請けでお請けした仕事でしたので、丁重に引き継ぎ契約を終了させていただいております。


あれから、どうなったのでしょう・・・?

(もしかしたらこれ読んでいませんよね?)



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