『あかいふうせん』父子家庭日記

『あかいふうせん』父子家庭日記

すきやばし次郎(鮨)


ここもよく雑誌に取り上げられる銀座の名店。
平成16年7月23日午前中裁判所に行った帰りに、とうとう立ち寄ることができた。開店10分後の11:40頃店に入ると、3名のお客さんが入っていて、先代さんが「いらっしゃい!」と玄関でお出迎えするなり「ご予約のお客さんですか?」と一言。昼も12:00過ぎからはカウンターは予約でいっぱいらしい。

店はカウンターが12~3席でテーブルが3卓3人・4人・6人掛けだから25~6人でいっぱいになるくらいの店。調理場の床を見たところ掃除はよくされていて清潔感があった。
メニューもなくネタケースもない敷居が高いと言われる典型的な店であるが、予約だけでランチをまわしてしまうというのには驚きです。
予約なしだった私はテーブル席に通されると、早速若い職人が来て「皿盛り、おまかせ、お好みとございますがいかがされますか?」と尋ねる。

はじめての鮨屋では通常なら一番安いものを注文しますが、今日は私の誕生日翌日ということで1~1.5万円くらいは覚悟できていたので、自分へのプレゼントで、値段も聞かずおまかせを注文。

皿盛りで3貫ずつ順番にきた。まずは白身(マコカレイ・スミイカ・鯵)
鮪などの脂の強い魚の前に、白身系の繊細な味の魚を出すという、お客さんが好きに食べるというよりは、お客さんを店のスタイルに導いて食べさせるという方針なんですね!

しゃりは丁度いい酢の加減で、米の固さも江戸前典型のやや固めでほどよく口でバラける。

次に(赤身・中とろ・大とろ)(かつを・新子・蒸しあわび)(いくら・うに・小柱)(車海老)(シャコ・赤貝・穴子)(玉子焼)と続いた。
あと一回何かでたらもうギブアップというところで終了。

会計を頼むと女将さんが「26000円です。」とサラッと言った。

26000円!さすが鮨屋が怖いと言うイメージを持たせた銀座の名店。と心の中で思った。

確かに素材は、もう一つの高級店で有名な久兵衛より良いものを使っています。
しかし、接客サービスは久兵衛の方が一歩も二歩も上。

同じ高級点でも、その視点が違うんですね。

私のような一般庶民には、超高級・高級・大衆・回転すしみたいなランク分けしか思い浮かばなかったけれど、高級店には高級店を好んで利用されるお客さんの層があり、その高級志向のお客さんの世界でも、素材に重視する人もいれば、サービスを重視する人もいる。

そういう点で言えば、この次郎さんというお鮨屋さんは、とことん鮨道を追求することに重点を置いたお鮨屋さんで、そういった指向のお客さんに最適なお店でしょう。

ちなみに、次郎さんとうちは仕入先が同じなのですが、自分の店で同じグレードの素材を使って食べると8242円という計算だった。

これは、あきらかに次郎さんが、「最高の鮨をだすのは、最高の客だけ。」という特定の階級のお客さんだけに絞るという姿勢の表れなのかも知れないですね。

もう、この先そうは行けないお店ですが、すごく勉強になりました。
(平成16年7月23日)

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