2004年07月11日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類


その湖畔は鳥の楽園である。

ある男と女が湖畔を散歩していると
水辺を泳いでいた一羽の黒鳥が、
水から上がり、彼らに向かってヨチヨチと歩み寄ってきた。

しきりに餌をねだる甘えた声を出す黒鳥に
女は用意していた食パンを小さくちぎり、あたえはじめた。

それを見ていた男、
普段はさほど動物を愛でることに興味を示さないのだが
手持ち無沙汰だったのか
女から食パンを1枚もらい、黒鳥へ歩み寄った。
女はその行動をほほえましく思い、見守った。


そして事件は起こった。


男は、食パンの耳をグルリと一周はがし
30センチはあると思われるその細長いブツを
そのまま鳥の口へ・・・・・

パク・・・・・

・・グゥ。。。
クグゥ・・・
グゥゥゥゥゥ。。。。。。

黒鳥の喉を閉鎖しクチバシから大幅にはみでるパン。

あまりの量と、その形状に
飲み込むことも吐くこともままならない様子。

鳥は静かな唸りをあげながら

静かに、そっと静かに後退し
クチバシからはみでるパンをぶらさげ
湖の中へ去っていきました。

そして遠くのほうで、
かなりの時間をかけて
水とともに全てを吐き出していた。

男だって悪気があって窒息させたわけではない。
彼なりの精一杯の愛だったのだ。

度をすぎる愛というものは、
すべてを失う結果になる。

慣れない愛はその深さにより相手を傷つけることがある。

なんて人間社会の恋愛模様に照らし合わせることだってできるのだ。




あの黒鳥が再び人間に心を開く日は
はたして来るのだろうか。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2004年07月16日 13時24分30秒 コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

花たまご

花たまご

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

花たまご @ Re[1]:天罰よアタレ(07/18) かと次郎さん >頑張ってください!上司…
花たまご @ Re[1]:天罰よアタレ(07/18) りっちままさん >がんばれ!乙女。 > …
花たまご @ Re:これは石鹸会社の陰謀だと。(07/17) のだとうふさん >初めまして~。 > …
かと次郎 @ Re:天罰よアタレ(07/18) 頑張ってください!上司の悪戯?(セクハ…
りっちまま @ Re:天罰よアタレ(07/18) がんばれ!乙女。 とっても楽しい日記…

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: