quiet melody ~静けさの中で~

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Chapter 4


その中でも最強と謳われている、ホワイトベル隊こと
第三特殊戦闘部隊は、東口の警護を命令されていた。

「いつ襲って来るか判らない。各自警戒を怠らないように。」

凛とした声を張り上げて、他の騎士達に喝を入れている騎士は
部隊長であるアルメリア=ナギスだ。
彼女は炎のブロードソードと、風のバスタードソードを持っており
両の剣によって繰り出す剣舞から、双剣の戦天使と言われている。

「ところで・・・、何故貴方が居るのですか?」

木に凭れ掛かりながら、パンと干し肉を齧っているスコールの
何を考えているか判らない仏頂面を横目で見つつ尋ねた。
スコールは、残ったパンと干し肉を口に放り込むと
鞄から水筒を取り出して、中身の水を口に流し込む。

「瑣末事だ、別に邪魔をしようと思っていない。」

鞄に水筒を戻しながら、何時もの様にそっけない声で言うスコールに
諦めた様にため息をつくと、金糸の様な髪の毛をかきあげて
視線を前に戻して、周囲の草むらを凝視する。

「何だ、こいつ――――」

目の前に居た一人の騎士が、何かを言いかけたが
刹那に襲ってきた真空斬によって絶命する。

「くぅ!何も感じないなんてっ!!」

突然、目の前から現れた黒い鎧騎士が振り下ろした大剣を
背中のバスタードソードによってアルメリアが防ぐ。

「チッ!何時の間に回りこんだっ!!」

木を引き裂いて襲ってきたランスを、ショルダーパッドによって往なして
それを放ってきた襲撃者を血の様な瞳で睨みつけるスコール。
二体の黒い鎧騎士は巨体に似合わない速度で間合いを開けて
中段の構えを取ると、二人も構えろと言わんばかりに顔を振る。

「殺気を全く発していない・・・。」
「感じるものはどこまでも広がる虚無ってところだ。」

スコールは、背中に背負ったクリスタルのツヴァイハンダーを掴むと
黒い槍騎士に向かって跳び、上段から斬り付けるが
槍騎士が素早いサイドステップによって避けると、反撃に突きを放った。
それを横飛びで避けたスコールは、崖に跳び上がり黒い鎧が追いかける。
それを、見送ったアルメリアは黒い鎧騎士にこう呟いた。

「Doesn't it dance with me?(私と踊りませんか?)」

了承するかのように、黒い鎧騎士が剣に魔力を纏わせる。
戦天使が羽ばたく刹那に、暗黒騎士の咆哮が響き渡った。

「ですが・・・



My body is made of sword.(私の体は剣で出来ています)」

彼女の体に光の鎧が纏われ、一本の大剣の柄がが現れて
中央のサファイアが、青白い閃光を辺り一面に広げた。
それが、少女が背負った『誓い』であって『呪い』であるが故に
『彼』は、一本の剣となって人の為に我が身を振るった。

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