『一緒にいてくれる?』

『一緒にいてくれる?』

2006年12月27日
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カテゴリ: 彼と茜
色々と疲れてしまったので、ふたりとも布団の中に入って横になりました。

「これからもよろしくね」「ヨロシクお願いします」
手を握りながらそんな話していると、
彼がぽつりと
「そばにいてくださいね」
と言った。
ハッとして彼の方を見ると、私の手をぎゅっと握って目をつむっていました。
「うん、ずっといるよ。ずーっと。絶対離れないよ」
ガバッと起き上がって私は彼を抱きしめました。


私は、安心させてあげなきゃいけないという気持ちでいっぱいになりました。
でも、
どんな言葉も抱きしめることも無力のような気がしてなりませんでした。

そばにいてほしい、ずっと一緒にいたいと私はよく口にしていた気がするけど、
こんな無力感を彼に感じさせていたのかと思うと苦しくなった。

「どこにもいかないでね」
「うん」

いくつかの言葉をやり取りしました。
私からのお願いと、彼からのお願い。
わかりきっているだろう答えを聞くために、何度も何度も。
とても貴重な時間でした。




背中を向けてもらって、いつも通りのマッサージをしようと思ったら力が入らなくなりました。

そのまましがみついて泣きました。
ダメでした。
それまでガマンしてた涙が一気に出てきて、声を出して子供みたいに泣きました。
彼はずっと抱きしめて頭をなでてくれました。


いろんな人に助けてもらったこと、
元結婚相手のこと、つらくさせて人たちのこと、
もっと過去につらかったこと…もういろんな事が頭を駆け巡った。
言葉にならず、ただただ涙が出てきた。

やっと本当に泣ける…そんな感じでした。


時計を見ていなかったので細かくはわかりませんが、かなり長い時間泣いていました。

泣き疲れた私を抱いて支えてくれました。
そのとき感じた彼の体温、すごく幸せに感じました。


それまでのすべてのつらかったことが報われた気がする。
私はひとりじゃないんだ。
無理して強がることももうしなくていい。
弱いまんまで大丈夫なんだ。
こんなに泣いてもちゃんと受け止めてくれる人がいる。
ずっとまっすぐに私を見続けてくれると信じている。

遠いところから別の道を歩いて、ここに辿り着いた。
それまで無事に彼が生きてくれていて本当に良かった。
その奇跡に心から感謝したい。

私のために彼が生まれてきてくれたと感じるかのように、
彼にとっても私がそんな存在になれるよう、これからは強く生きていきたい。




泣いてボロボロになった私の顔を見て彼はくすっと笑った。

「ずっと一緒だよ」
そう言ってまた抱きしめてくれました。








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Last updated  2006年12月27日 16時40分15秒
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