恋歌等

恋歌等



冷たい手

彼は歩くのが早くて、私は追い着けなかった、私は小走りになって、彼の元へ急いだ、少しづつ彼との距離が縮まって、そっと彼の手に触れてみた、胸の鼓動が止まらない、彼の手は暖かかった、彼は笑いながら、

『ようやく追い着いたな』

と笑っていた。
今日あったこと沢山話した、彼の顔は笑ってた。いつもより笑ってた。
つられて私も笑う。
彼はこう言った。

『俺等いつまでも仲良くしてよーな』

彼の瞳はなんだか寂しそうに感じた。
私はなんも疑問も持たなかった。

この瞬間この時この場所ー彼のとの思い出が詰まっている。
永遠にこの関係が続けば良いって思ってた。


私の願い虚しく散るなんて私は知らなかった。


学校へ行くと、
彼の姿は無かった。男子はサボリだろ、って笑って話していた。
私にはそんな感じには思えなかった。
彼の姿がないと落ち着かない、居ても立っても居られない、
授業開始のチャイム
私には聞こえない、
彼の姿を探していた、居るはずの無い姿を、
玄関
彼の靴箱を見てみた、そこには…彼の上履きもネームも
無かった。
私は何かの間違いだ。誰か悪戯したんだ。絶対そう!って思ってた。
私は玄関で立ち尽くした。

彼は何所に行ってしまったの?

ふと声が聞こえた、

『ょ!おはようーなんで玄関にいる訳?』

彼の声だった。
私は、はっと振り向いた。彼の格好はいつもと違っていた。
いつもの制服じゃないく、
私服だった。
後ろには彼のお母さん。
私は…。
何が起きたのか分らなかった、

彼はそっと私に言ってくれた。

『実は俺転校する。』

私は、何言ってるの?嘘言わないでよ。
って彼に言った。
彼は笑顔で言ったくれた。

『嘘じゃないよ。』

私の瞳には涙が溢れていた。
彼の瞳にも。

彼は私をギュっと抱きしめた。




私は彼に転校の理由を聞けなかった。



教室は彼のいないせいか。静まりかえっていた。

数日後
クラス宛と私宛に彼からの手紙が来ていた。
先生はやっとあいつから手紙だぞ。
っと笑っていた。
クラス中の皆が笑顔になった。
当然私も。

内容は

悲しい物だった…

『新幹線の中で書いてるよー。俺がいなくなってかなしんでる人絶対いるねー。さみしいでしょー。先生、皆、俺黙っててゴメン皆との別れは辛すぎてなかなか言い出せなくて、ゴメン  転校すること黙っててゴメン。俺実はさー病気なんだよな。この病気治らないらしい。皆とさーもう会えないんだー。皆といられた時間マジサイコーだったし。忘れねーから、安心してね。先生もしかる相手いないとさみしいーでしょー。まぁそんなことでいつか会える日待ってるよ。そうそう。  愛しい彼女へーずっと俺お前のこと好きだから。このきもち忘れねーからさぁ。』


という手紙だった。クラス中が静まり返った。


手紙には続きがあった、
『本日わが息子永眠しました。校長先生はじめ諸先生方、息子を温かく見守っていただき有り難う御座いました。そして生徒の皆さん、息子と仲良くしていただき有り難う御座いました。』

とつづってあった。



もう彼の姿はそこには無かった。
永遠に

彼に会えない
永遠に

だけど私の心には
永遠に彼が生き続けている。

変わりない現実を受け止めて。




BY.リットルラバー





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