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「聖書が教える国家の建設(4)王政以後の国家の建設」
インターネットのテレビ局CGNTV(Christian Global Network
Television)の番組「みことばに聞く」に当教会の牧師が出演しま
した。2014年1月28日放映 「平安と将来と希望を与える神の計画(2)」
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「聖書が教える国家の建設(4)王政以後の国家の建設」
甲斐慎一郎
ヨハネの黙示録、11章15節
イスラエルは、初代の王サウルから王国時代にはいりましたが、
ここから神の国が始まったということができます。神の国、一般的
には「天国」と呼ばれていますが、これは神の支配される国のこと
で、聖書は、神の国には三つの段階があることを教えています。
一、地上の王国としての神の国
第一の段階は、イスラエルの初代の王サウルから最後の王ゼデキ
ヤまでの王国時代のことです。これは神が民を統治(支配)された
「地上の王国としての神の国」です。これは第二の段階の神の国と
第三の段階の神の国のひな型(模型)です。その後、イスラエルは
聖霊降臨節において教会が誕生するまで大祭司が統治する国になり
ました。
「メシヤ(これはヘブル語で、ギリシャ語はキリスト)」とは、
「油を注がれた者」という意味で、旧約時代に油を注がれて、その
職に就いたのは預言者と王と祭司です。メシヤは、この三つの職分
を備えています。
「神政政治の国、すなわち神の統治される国であるイスラエルの
歴史は、次のような三つの時代に分けられます。第一は、預言者の
指導のもとにあった時代で、これはモーセからサムエルまでです。
第二は、王たちの政治のもとにあった時代で、これはサウルからバ
ビロン移住までです。第三は、大祭司の統治のもとにあった時代で、
これはエズラからイエス・キリストの誕生までです。そしてこの神
政政治の国は、このような三つの段階において、完全にその予表的
な発達を遂げた時、その予表された神の国の預言者、王、大祭司で
あるイエス・キリストが来られたのです」(A・イーダーシャイム)。
二、信仰者の心にある神の国
第二の段階は、キリストを信じる者のただ中にあるという「信仰
者の心にある神の国」です。神がキリストを信じる者の心を支配さ
れるならば、そこは神の国です。キリストは、「時が満ち、神の国
は近くなった。悔い改めて、福音を信じなさい」と宣べ伝えられた
だけでなく(マルコ1章15節)、「神の国は、あなたがたのただ中
にあるのです」と言われました(ルカ17章21節)。この「信仰者
の心にある神の国」は、教会のことです。
心の中に神の国を持ったキリスト者は、健全な国家を建設するた
めに働き始めました。このことを初代教会から現代まで、特にヨー
ロッパの国々の歴史から学ぶことができます(このことは、次回の
「聖書が教える国家の建設(5)ヨーロッパの国々の歴史」において
学びます。
三、新しい天と新しい地という神の国
旧約聖書は、イスラエル民族の歴史が記され――政教一致の神政
政治ですが――この世におけるイスラエルの国の建設について教え
ています。しかし新約聖書を学ぶなら、旧約聖書におけるイスラエ
ルの国は、来るべき神の国のひな型であることがわかります。
キリストは「時が満ち、神の国は近くなった。悔い改めて、福音
を信じなさい」(マルコ1章15節)と言われましたが、新約聖書は、
神の国(神が支配される所)はキリストを信じる者のただ中にある
という霊的な神の国について教えています(ルカ17章21節)。そ
して世の終わりには有形の神の国が建設されるのです(黙示録11
章15節)。
第三の段階は、「この世の国は私たちの主およびそのキリストの
ものとなった。主は永遠に支配される」(15節)とあるように、世
の終わりにつくられる「新しい天と新しい地」(同21章1節)と
いう神の国です。
次回は2014年7月24日「宗教と国家の建設の建設(5)ヨーロ
ッパの国々の歴史」です。
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甲斐慎一郎の著書 → 説教集