回復事例



 42歳,男性,長期のリハビリテーションとサポートのため、デイ・ホスピタルに参加している。20代で統合失調症を発症し、それ以来大半を病院で過ごし、長期にわたる薬物投与を行なっていた。デイ・ホスピタルへの依頼箋の内容は、地域における生活を維持し、入院生活を防止し、日中何かの「役割」を与えることであった。妹(および彼女の家族)と住んでおり、その家族は何らかの援助を求めており、日中彼から解放されるのを望んでいた。
 作業療法は(役割遂行、社会的、自己管理)について実施された。作業療法を実施するための初期評価が行なわれた。役割遂行として、集中力がなく、問題解決能力が障害されている。社会生活能力は低く、進んで話しかけることや、会話や視線を合わせることが難しい。長所としては、相手の方から近づいてきたときに親しみやすく、身なりは比較的良い。以上のことからデイ・ホスピタルに参加するよう動機づけられ、褒められたりすることに積極的に反応している。
 2年間以上定期的にデイ・ホスピタルに参加し、それから地域のデイ・センターに通うようになった。1年目の治療は、産業療法の工場での特定の役割遂行機能を改善することに焦点づけられ、仕事での位が上がり、そのことが自尊心に大きな影響を与えた。社会復帰の後半部は、家事への関与と役割(責任を引き受ける度合いを増加)、デイ・センターへの段階的移行に焦点づけられた。しかしまだ傷つきやすく、保護されよく配慮された環境が必要となった事例である。

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