症状及び合併症


1.患側のみせかけの短縮があり、膝を立てたときに高さの差がある。これをAllis徴候又はGaleazzi徴候という。
2.大腿部の皮膚のしわの左右差があり、患側は深い。
3.股関節90°外転する開排制限がある(亜脱臼、臼蓋形成不全も含む)。内転筋群の緊張亢進によるものである。稀に、開排制限がなくても脱臼している症例が存在する。正常でも開排度は女児に比べて男児で小さい。
4.患肢は内転位か外旋位をとりやすい。
5.鼠径靭帯中央部近くのScarpa三角部に、正常股であればここに大腿骨頭を触れるが、脱臼では大腿骨頭の抵抗がなく、大転子、殿部の形が変わる。
6.上前腸骨棘と坐骨結節を結ぶ線(Roser-Nelaton線)と大転子の関係をみると、正常では大転子先端がこの線上か線下に存在するが、先天股脱では大転子が上方に位置する。
7.脱臼股では突き上げ、引き下げ動作により、大腿骨頭が上昇あるいは下降して不安定である。(テレスコーピングサイン)
8.歩行を開始した脱臼児には、跛行、Trendelenburg徴候(中殿筋を主とする外転筋群に弱化があると、その下肢だけでの起立時に大腿骨に骨盤に固定できないため、非支持脚の側の骨盤が下方へ傾く徴候)
【合併症】
 治療開始が遅れた場合に 1.臼蓋形成不全 2.遺残性亜脱臼 3.骨頭肥大などの関節不適合が発症する。残存したままであれば、変形性股関節脱臼を発症する。


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