この広い世界で

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北海道(2002)④



いよいよ、最終日。なんだかちょっぴり寂しいわ・・・。

今日もまたまたダーよりも早起きをしてしまったので、一人朝風呂へ。
ここのお風呂は、景色もいいし、ちょっと熱めのお湯が私の好みなの~~♪

のんびり暖まって部屋に戻ったら、昨日同様まだ寝てるし。

なんだかちょっとイラつき気味な私、起こすのも面倒で、カーテンをガラ!!っと開けてほっておいたら、起きてきたわ。
まったくね~~。自分があそこに行きたいだとかあっちも寄りたいとか言ってるくせに、朝は起きないんだもん。

ま、愚痴はそのくらいにして、今日の朝もバイキング(笑)
これで通算5回目のバイキングだわよぉ~~~~。
でも、このホテルで出てくる「イカ塩辛」はすごく美味しかったわ。

今日の予定は、カムイワッカ湯の滝とトドワラ。

カムイワッカ湯の滝というのは、名前のとおりお湯の滝で、川を登っていくとお湯加減が丁度イイ滝壷が、自然のお風呂になっているというところ。
ココも前からずーーっと行ってみたかったところなんだけれど、なんせ、知床の奥地。
ウトロの町中からも車で30分以上かかる。
そして、沢登り。ちょっと心配でねぇ・・・。

でも、今回はせっかく知床まできたんだもの、絶対登ってやるわ!

ホテルをチェックアウトして、昨日来た知床五湖の近くを通り、カムイワッカに向かう。
カムイワッカの滝までは、途中から未装道路。
ガタガタの砂利道を走ること15分くらいかな??
途中、キタキツネがピョコンと出てくるし、エゾシカはも~~~見飽きるくらいいっぱいいるようなとても山奥に入り込んで行った所にあったわ。

ホテルで水着を着ていたので、あとは半パンに着替え、ダーは上は長袖Tシャツに下は水着だけ。
足元は、二人ともアクアシューズ。大丈夫かなぁ~~~滑らないかなぁ・・・・。
ちなみに登り口で、わらじを貸し出ししてましたわ。
あれは滑らないのね。きっと。

秋が深まる涼しい知床でなんだかとっても薄着だけれど、川を登っていくからにはびしょぬれ覚悟よ~。
タオルとカメラをビニールでクルクル丸めて、それをまたビニールに入れて・・・・
と厳重にしてからJALでもらったビニールのミッキーリュックに入れた。(もちろんダーが背負った。)

準備万端出発!!

あ、ここからは写真はあんまりありません。
なんせ、荷物がグルグル巻で出す余裕がなくって(笑)

登り始めから既に川のお水が温かい。これだったら寒くならないで登れそうだわ~~

結構ご機嫌で登り始めた。
アクアシューズも結構いい感じで、滑らない。

水が流れてくる岩の上をバシャバシャ歩いていくと途中結構大きな滝が!!

高さは3メートルくらいかしら?こんな滝、どうやって登るの?としばしの間固まる二人(笑)

滝の端のほうにちょっとだけ突出してる岩に手を足をかけてどうにか登ることができたけど・・・帰りはいったいどうなることやら(笑)

山あり谷ありの川の中、ずんずん歩くこと30分以上。
やっとのことで、お風呂になりそうな大きな滝壷に到着した。

カムイワッカ

おお~~!ホントにみんな入ってるわ~。
とりあえず記念撮影をして、足をポチャンっと入れてみた。

ん・・・ちょっとぬるいぞ。
しかも、結構混雑してるし・・・(笑)

上を見上げると、写真でおわかりのように滝そのもの。
しかし・・・・そこすら登っていく人々がいるじゃない~。

まだ上があるのかぁ。

「どうする???」とかなり悩み、この写真の滝の端のほうからちょっと登ってみた。

・・・。

ウン♪登れるかも~!ご機嫌な私。

イヤイヤ、そうじゃなくって降りられるのか????と不安そうなダー。

どうにかなるさ~~!と私は先に進んでみた。
この滝を登った所は・・・・。
どうしましょ。行けるかしら・・・。

すっごく不安になる光景が目の前に広がった。

川自体、流れが結構速くて歩けないし、両側もずーーっと崖だし・・・。
しょうがないので崖を這っていくと、途中途中湧き出てきてる水が、水じゃなくって熱湯なの~~(涙)
本気で大ヤケドするかと思うくらいアッチ~~~~~!!

ここでひるんだら負けよね・・・(涙)

とりあえず頑張って登りましたら・・・またまた滝壷が現れた。
一人の男性が入っているわ。

ずっと川だから終わりがないんだけど、私たちの終点はここに決定!!

カムイワッカ2

さっそく、水着になってお風呂にポチャン♪

ギョ、ギョエ~~~~~!!深いじゃないのよ。

先に入ってた男性が教えてくれました。「深いですよ」って。
あぁ・・・教えてもらわなかったら間違いなくおぼれるところだったわ。

お湯加減はバッチリ!
ただ・・・深いので、滝壷の周りの岩につかまって、足も小さな突起岩に引っかけて、なんとも落ち着かない形での入浴となりました(笑)

その後、1人の男性が入ってきて、4人で仲良く入浴~~♪
ほかの二人も関東の人だったわ。
みんな物好きね~~。

少しして、何人か人が現れたので、私たち4人(いつのまにか仲間状態)は出ることにした。

先に入ってた男性は全裸だったので、着替えるときは私はそっぽを向いててあげましたわ。ウフ♪

さて、いよいよ帰り道。
行きはよいよい、帰りは・・・ってホントそういう感じ。

さっき、登っていくときはなんてことなかった小さな滝すら恐怖・・・。
濡れるのを気にするどころか、いつのまにかお尻で滑って降りなくっちゃ降りられない~。

しかし・・・そんなことで尻込みするクマではないの。
結構張り切って降りてきた。

そんな私を見て、ダーは「危なっかしい・・・」とブツブツ。

大丈夫だっつーの♪

・ ・・と張り切ってた矢先、ツルっと滑ってお湯溜まりにポチャっと転んだ~(涙)
せっかく着替えたってのに、全身ビショビショだよぉ~。カッコワリイ・・・。

その後も、何度かツルっと危ないこともありながら、とりあえず車を置いた場所まで戻った。
ほぉ~~疲れました。

車の陰でコソコソと着替え、いざ、次の目的地へ!

知床のウトロ側から羅臼側に抜けている道路の途中にある、知床峠へ向かった。

途中の未装道路ではまたまたキツネがひょいと顔を出した。うふふ、さようなら~♪

知床峠までは、ちょっとクネクネ道で酔い気味だけれど、知床峠はとても景色が良かった。
知床連山もそして、国後島もよく見え、林にはエゾリスが顔を出した。

先日「北の国から」の舞台にもなった羅臼の町で鮭の川登りを見てから、根室方面に下った。

もうお昼の時間・・・。
でも、お店といえば、いくら丼やうに丼やほっけ定食や、海鮮物の定食屋ばかり。
ダーはもともと、魚介が得意ではないので、もう飽き飽きらしく、ジャンクフードが食べたい~!と言い出した。
しかし・・・そんな店はなかなかない。

2時ごろになってやっと、1軒のラーメンやを発見。
チェーン店の何でもない普通のラーメン屋だけど、中は似たようなお客でか、大混雑(笑)
そこで腹ごしらえをし、北方領土館に寄った。

北方領土館では、地元の人と北方領土の人との交流の資料などを見ることができ、また、設置してある望遠鏡では国後島がよく見えた。

さて、次の目的地、トドワラへ到着。
トドワラとは、トドマツの林が海で侵食された土地のことで、海の中に枯れたトドマツが立っている不思議な光景の場所。
周囲はハマナスなどのお花畑が広がり、近隣の海にはアザラシなども住んでいるらしい。
トドワラ1トドワラ2


トドワラ3


トドワラ4

(トドワラの夕日)


ね、ステキなところでしょ。
こんな風景には初めて出会ったので、私はかなり感動した。

そろそろ、旅も終わりに近づいてきた。

帰りは、根室中標津空港というところから羽田へお帰り。

中標津の町でガソリンスタンドに寄り、それからレンタカーの営業所へ。

営業所から空港まではレンタカーの車で送ってもらった。

中標津空港は、羽田との往復が1日2便、札幌までの往復が1日3便程度の小さな空港。
とても暖かい感じのする、空港というよりは、無人駅のようなたたずまい(笑)

アットホームな雰囲気の中で、北海道を後にしたのだった。

楽しいときは、あっという間に過ぎ去るものなのね・・・。

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