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バル対策本部 元帥の間
OYOZRE 【CHAIN OF GRUDGE】
噂とは、人が生み出す物。
何気ない非日常的な戯言を吐く事により生まれるが、広まらなければ膨らまずに消えてしまう。
だが今の世は、簡単に広める事のできる道具が数多く存在している。
噂は、消えにくくなりました。
【CHAIN OF GRUDGE】
明けましておめでとうございます。
新年を幸せに過ごしたいあなたにプレゼントです。
あなたはこのメールを友人10人に送ると幸せになります。
しかし、10人に送れなかった場合は、あなたは不幸になります。
是非新年を幸せに過ごしてください。
「こんなんで良いの?」
「うんうん!あんまし軽い文章だと怖くないしね!早速誰かに送ろうよ!」
私はあまり気が乗らなかった。
友人の柏木 奈々は私の作ったメールの文章を見て上機嫌で居る。
私はあまり気が乗らなかった。
だから助けて。
私は悪くない、悪くないから。
「いいえ、あなたは悪い事をしました。」
鳴り続ける私の携帯、私のお気に入りのメロディ。
聞きたくない。鳴らないで。モウヤメテ。
「あなた宛のメールですよ?あなたの所有物に届いているのですからね。」
「もう誰に送れば良いのよ!!!?」
「さぁ?・・・ただ、送らなければあなたは不幸になるんですよね?」
「分かってるわよ!!!私の友達も皆死んだ・・・私のせいなんでしょ!?次は私の番なんでしょ!!!!?」
皆死んだ。もう私だけ?
違う、私はまた誰かにこのメールを送ろうとしている。
私はまた、不幸をばら撒いている。
友達は皆惨い死に方をした、それは不幸になったから
私のメールを10人に送らなかったから・・・
一人目は夜道で異常者に惨殺された、首が切断されてて未だ胴体しか発見されてない・・・
二人目は放火魔によって家族全員焼死した・・・だが燃え盛る火は他家に燃え移る事は無かった。
三人目・・・柏木 奈々は交通事故で死んだ・・・彼氏に突き飛ばされて・・・
私は・・・私はどうなるの・・・?
もう誰に送れば良いの・・・
私が不本意で書いて送った一通のメールは
今膨大な数になって私の携帯に送信されている。
「さて、今で何回鳴りましたかねぇ?数えておくべきでしたか?」
私の横で他人事のように喋り続ける白髪の男、ムカツク。
私の部屋に何で居るのよ・・・私の・・・部屋・・・
ここは私の部屋じゃない・・・
気付けば辺り一面暗闇に覆われていた。
明るいのは私の居る場所だけ・・・男の姿もいつの間にか見えなくなっていた。
ただ暗闇から男の声だけが聞こえてくる・・・
「あなたはどんな死に方なんでしょうねぇ、是非拝見したいものです。」
「ふざけないでよ!!私は死にたくない!!また送るわ!10人にこのメールを!!!!」
「はて・・・誰にですか?」
「それは・・・」
もう誰も居ない・・・だってもうこの世に居ない奴ばっかりだもん・・・
もう誰にも送れない・・・なのに何で私にはメールが送られてくるのよ・・・
「あぁ、居るじゃないですか。メールを送る相手が」
男は私の携帯を勝手に見ながら口走った。
誰よ・・・友達は皆もう居ないのよ・・・
「そうですね、だから、親族とか?」
「な・・・何言ってんの・・・」
「居るじゃないですか、両親、あなたには妹も居るみたいですねぇ。」
「家族にこのメールを送れって事・・・?」
「7人足りないですが、送らないよりは良いんじゃないですか?」
「できるわけないでしょ!!!?」
「どうでしょうね、自分の命と天秤にかけるとしたら、どうしますか?」
私は思わず黙ってしまった。
私の大切な家族・・・でも・・・・でも・・・・・
手が勝手に動く。
震えた指が携帯のボタンを高速で叩く。
目から涙が今にも溢れ出しそうになりながら
私は、不敵な笑みを浮かべる。
宛先は・・・
「お見事。あなたは人間として正しい選択をしましたね。誰だって、自分の命は惜しい物です。」
「五月蝿い・・・五月蝿い・・・」
男は手を叩きながら再び私の前に現れた。
私は俯いたまま小声で「五月蝿い、五月蝿い」と繰り返していた。
男は私を嘲笑うような口調でこう言った。
「そう落ち込まないで、あなたには大したことの無い行為なのでしょう?」
男の言葉が頭に来た私は、頭を上げ、男を睨みつけようとした。
だが目の前に居たのは、男ではなかった。
「あなたは足掻かなければなりません。苦しまなければなりません。」
私の目の前に居るのは、全身血だらけで、足が変な方向に折れ曲がっている
私の友達・・・友達だった、柏木 奈々だった。
「あなたはそう望まれているのですよ。世界中の人々から。」
声と口調が違う。声も口調もずっとあの男のものだ。
頭から血をダラダラと流している。目に血が入っても、決して瞬き一つせず、私を見つめている。
「あなたは報いをうけるべきなのです。あなたが不幸にしていった人々から。」
私が?私はただメールを送っただけ。不幸?そんなたかが携帯の一件のメールで人が不幸になるわけない。
馬鹿馬鹿しい。馬鹿馬鹿しい。馬鹿馬鹿しい。
そうだ、友達が死んだのだって偶然だ。私は気にしすぎていたんだ。
大体、このメールを書けって言ったのも送れって言ったのも・・・・
「あんたじゃないのよ!!!!!!!」
私は怒りの形相で柏木 奈々に掴みかかった。
「素直な反応ですね。」
柏木 奈々の口から大量の血が一気に流れ落ちる。
「残念ですが、不幸になった方々は、あなたに書けと指示した人間なんてさほど眼中に無いんですよ。」
柏木 奈々の手が私の首に掛かり、ゆっくりと締め上げる。
「恨みの矛先はそのメールの送信者。たとえ不幸にならなかった人でさえ、不幸になった人から恨まれるのです。」
苦しい。息が出来ないほどギリギリと首を締め上げてくる・・・
「不幸にならなかった人が報いを受けていた場合。それが連鎖し、怒りの矛先はもう聞くまでも無いでしょう?」
意識が遠のいてきた・・・離して・・・
納得いくわけないじゃない・・・私は・・・私は・・・
「あなたが悪い。」
男の声と重なるように柏木 奈々の声が響いた。
「何百・・・いや、何千もの恨みが全てあなたに降りかかる。それは仕方が無いのです。」
暗闇だった周りが晴れていく。見慣れない景色、夜空が見え、ひんやりとした空気が肌に伝わってくる。
ここは・・・外?
私の足元にはレールが敷かれている・・・私の首を絞め続けながら、柏木 奈々はケタケタと笑う。
とても甲高い、柏木 奈々本人の声だ。そして、遥か前方から猛スピードで迫ってくる光。
私はその光が何なのかを確認すると、青褪めた顔で必死に私の首を絞める柏木 奈々の手を振り解こうともがいた。
いくら力を入れてもびくともしない。柏木 奈々は終始笑い続け、目から血を流し始めた。
光がどんどん大きくなってくる。通学中に聞き慣れた轟音が、私の耳に入ってくる。
まだマシなんじゃない?こんな死に方。
でもどっちみち私はここで死ぬ。そして全て終わるはず。
これで恨みが晴れるものなのか分からないけど、私は十分苦しんだわ。
私は自分の腕を下ろして抵抗をやめた。
かすれていく意識の中で不意に気配を感じ、ゆっくりと左に振り向いた。
あの男が居た。私と目が合うとにっこり微笑んで手を振っている。
なんて冷たい悪意のある笑い方だろう・・・あの男は歪んでいるわ。
何よりも、私よりも、人として歪んでいるわ。
私は最後の悪足掻きに、声にならない悲鳴を上げた。
たとえ、首を絞め続けられようとも。迫り来るものの轟音に掻き消されようとも。
私は声の出る限り叫んだ。
そして私は呆気なく、柏木 奈々と共に、【轢かれてしまった】。
私の体の一部がトビチッテル。もう声なんか、デナイヨ。
「はっ!!・・・あれ?・・・」
私は全身汗だくになって布団から飛び起きた。
あれは全て夢だったのだろうか・・・そうだ、夢に違いない。
あんな出来事、夢じゃなきゃおかしいのよ。有り得ないもの・・・
でも、なんで私・・・床の間で・・・しかも布団で寝てるんだろう。
いつもは自分の部屋にあるベットで寝てるのに、何故・・・
窓ガラスから差し込む朝陽は眩しくて、かなりの快晴だという事が伺える。
そういえば、さっきからずっと静まり返っている。
パパは?ママは?・・・そういえば今日は何曜日だっけ・・・
あれ・・・何日だっけ・・・何月だっけ・・・
また汗が吹き出てきた。私・・・何故分からないの?今年が・・・何年かさえも!!?
私は怖くなって布団から飛び出そうとしたが、起き上がろうとした瞬間
私は後ろから誰かに羽交い絞めにされ、うつ伏せの状態で布団の上に押し倒された。
私は即座に後ろを振り向いた。そして、驚愕した。
私を羽交い絞めにしていたのは、ママと、妹だった。
二人とも、とてもにこにこしていて楽しそうだった。
そして私の目の前にはゴルフクラブを握ったパパが居た。
パパもにこにこしていて楽しそうだった。
「パパー外しちゃだめよ~」「よく狙って思いっきりね~」
ママと妹は楽しそうにパパに言った。
パパは「あぁ、分かったよ」と楽しそうに言った。
そして、私の顔にゴルフクラブを近づけ、狙いを定めて大きく振りかぶった。
「ねぇ、何してるのよ、離してよ、聞いてるの?離してよ!!」
皆にこにこ楽しそう。
「パパ!何しようとしてるのよ!危ないでしょ・・・やめてよ・・・やめてよぉぉぉぉ!!!!!」
パパのフルスイングは私の顔面を正確に打ち抜いた。
ナイスショット!すご~い!ママと妹は大喜びだ。
そこで私の意識はまた飛んだ。
「おい!また暴れだしたぞ、早く押さえつけるんだ!」
医者はそう叫ぶと、ナース達が懸命にベットの上で暴れる患者を押さえつける。
この暴れている患者に意識は無く、ずっと昏睡状態だ。だが患者は無意識に、毎日約6回くらいはこうしてベットの上で暴れるのだ。
そしてたまに、悲鳴のような声を張り上げる。
「彼女は、いつごろからここに?」
この患者の担当医であろう医者の横に立つ男は、静かに医者に聞いた。
「もう、2年も前になるんですよ・・・救急で運ばれてきましてね、目立った外傷も無ければ病気でもないのに、彼女は一向に目を覚ましません。」
医者はそう言うとその場で目を瞑り俯きながら喋った。
「どうすれば良いのか・・・彼女にはもう家族が居ないのです。彼女がここに運ばれてきて翌日、家族や彼女の親族でさえも失踪してしまったのです。だから、彼女に見舞いの方が来るなんて初めてだったんです。」
男は話を聞きながら真っ白な本のページにサラサラと文字を書き込んでいく。
しばらくすると患者は落ち着き、また静かに深い眠りについた。
男は本をパタンと閉じると医者に向かってこう言った。
「生憎急だったもので、花束なんて洒落た物は持ってきていないのですが・・・これを、彼女のそばに。」
男はそう言うとボロボロの携帯電話を取り出し、医者に渡した。
「大丈夫です。電源は入っていませんから、それでは私はこれにて。」
そう言うと、男は彼女の居る病院を去った。
「人にとって最も恐ろしいことは死ぬことではありません。親しき者が誰一人居ない永遠の、孤独です。あなたには、それさえもナマヌルイのでしょうね。」
彼女は孤独のまま死ぬまで、死に続ける。
END
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