バル対策本部  元帥の間

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OYOZRE 【SUNAMURA】The first prologue




あんた知ってるか?砂吹雪に見舞われてる村。日本でだぜ?


そこにゃぁ人なんて居やしないんだとよ。勿論水も無いし、土地も枯れちまってる。


でもな、なんか居るんだよ。


人は居ないけどね。確かに生き物は居るらしい。ってか、そんなとこで何が生きてんだかな。


興味、ある?






辺りは静まり返り、風の音すらしない。


砂塵村の現在の時刻 PM1時。


天気は依然として良好。投下した隊員達の生死は未だ不明。


誰も居ないこの村に、この地を踏みしめる者が1人。


隊員ではない。白いコートを身に纏った男だ。






んで、その生き物ってのがな?どうも一匹じゃ無いらしいんだ。


勿論最初は一匹だったかも知れないよ?とするとだ。


分裂してんのかな?どちらにせよ増殖はしてるんじゃないか?


まぁそれで問題なのは、その増殖した生き物が、村の外に出始めてるって事なんだ。


理由は簡単だろう?生息範囲を広げる・・・噂を広げる為さ。






大きな音を立てて、男は白い大きな箱を地に下ろす。


村の周りの家屋からの視線が男に突き刺さる。


家屋の扉が勢い良く吹き飛ばされ、そこから出てきたイキモノが男に飛び掛った。


男は冷静に服の袖からデリンジャーを取り出し、イキモノに発砲した。





これは噂だぜ?どんどん発展してくぞ・・・村の周りは今や報道の奴らで一杯なんだ。


だが、奴らは村の中には入れやしない。だから有ること無い事をテレビか何かで報道しやがるんだ。


そして、何千何万という人間に伝わり、人間は想像する。


どんな村か?とかから始まるんだろうなぁ。こうして村は成長していくんだ。


そしていずれ生き物は報道の奴らに大間かな形で報道されるだろう。


異型の地での化け物なんざ、誰もが凶悪な想像しかしやがらない。


それが広がって行くんだ。生き物たちはそれに応じて形を変えて行くだろう。人も喰うかもなぁ。


もう噂なんてレベルじゃないぞ。今は軍隊が村に入って何とかしようと頑張ってるみたいだが、別に何の意味も無い。


むしろ逆効果だ・・・隊員の死体でも見つかってみろ、報道は騒ぎ立てるぜぇ。






横たわって動かなくなったイキモノを見ながら本に絵を描き始める男。


イキモノは犬のような容姿で、口からはどす黒い何かを吐き出して居る。


男はイキモノを見ながら溜め息を吐き、こう呟く







別にその村をあんたに何とかしろなんて言ってるわけじゃない。


あんたに頼みたいのは、砂塵村の事を書き綴った本だ。


勿論報酬は弾むさ、死んじまうかも知れないからなぁ。


いつもあんたの本を買ってるんだ。頼まれてくれないか?




「100万・・・ガキが喜びそうな額ですね・・・割に合わない。」




It continues





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