出会い
一番初めにカレの姿を見たのは、学校の寮の駐車場だった。
特に言葉を交わすこともなく、日本人かどうかもわからないまま、
すれ違ったことを覚えてる。
２回目に会ったのは、学校のCafe。
一緒にいた友達が顔見知りだったらしく、初めて言葉を交わした。
そんな中、一番仲の良かった友達が語学学校でカレと同じクラスになった。
それが全ての始まりを意味していたのかもしれない。
私とカレはその友達を仲介して、度々話すような仲になっていった。
でも、ただ学校で会った時に会話をする仲。その程度のはずだった。
そんな風に何気ない日々が続いていた１０月のある金曜日、
私とその友達は、暇をもてあそんでいた。
カレの部屋に遊びに行こう。そう提案したのは友達だった。
それがこんなにも長く続く恋の始まりだとは、
私は予想もしていなかった。
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出会わなければ良かったと思ったことは何度だってあった。
だけど、カレに出会っていなかったら、きっと今の私はない。
こんなに人を好きになることだって知ることはなかった。
そう思うと、神様が与えてくれたこの出会いを感謝したい。
ココロからそう思う。
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