審判



病院代は高額医療の前月の戻りで翌月を払う形を取っていたが 

相手側は休業補償もしてくれなかった為 生活出来なかったし 

会社の方も何ヶ月も休むわけにはいかなかった。

朝5時に起きて会社に行き事情を知っているお客さん側の上司の計らいで 

昼休みにも荷物の積み下ろしをさせてもらえた。

息つく間も無いほどバタバタしなければいけなかったが おかげで 

午後2~3時までに仕事を完了させ高速を使ってRYUの待つ病院へ向かった。

病院近くのスーパーでその日RYUが食べたいという物を買った。

そして病室でRYUと食事をして過ごし 夜10~11時に

「じゃあまた明日ね」と帰る・・こんな生活が3月から8月まで続いた。

ある日思い立ち 担当の刑事さんに電話を入れた。

私は法律の本を読み漁るうちにA君の罪状か゛重過失傷害罪・・である事に疑問を

抱きはじめていた。

故意に他人の体に触れ怪我をさせれば 傷害罪ではないかと・・

押すという行動自体暴行罪になる。

この頃の私は仕事とRYUの付き添いでヘトヘトで精神的にも少しおかしかったのかもしれない。

『重過失』・・・過失という言葉が私にはどうしても許せなかったのだ。

「過失じゃない・わざと故意に押して落としたんだ」その事が

頭から離れなくなり電話をしたのだ。

刑事さんに思いを伝えると「それは罪状を変えるという事ですか?」と言い

「ひとつの事件に2つの罪状をつける事はできません。」

「重過失傷害も思い罪ですよ」と言われたが私は引かなかった。

「お母さんの腹立たしい気持ちはRYU君の状態を見れば私達にも分かります。

しかしこの件はすでに警察の手を離れ検察へいっています。」

と言われたのですかさず「検察の電話番号と担当の名前を教えて下さい」と

教えてもらった。

すぐに検察に電話・・同じ事を担当の検察官に話したが

今度は「もう検察の手を離れ家裁にいっている」と言う。

そしてまた すぐに家裁へ電話。

家裁では「少年事件なので・・・」と言葉を濁されたが

イライラの募っていた私は叫んだ「何で被害者側が何も知らされないの!」と・・・

すると「裁判の中で お母さんが意見を言う事はできます。そうなさいますか?」と

言われたので「はい。是非お願いします。」とお願いした。

「では日程など調べて後でお電話差し上げます」と言われ電話を切った。

A君の両親に散々ひどい言い草をされていた私は公の場で

白黒はっきり出来る・・と考えた、RYUの悔しさを伝えたいと思った。

ところが 数十分後家裁から電話が入り

「申し訳ありません。この件はすでに審判が下り結審しています」

目が点になった。「えっ?何で?私達何も言ってないし聞いてない」

これが少年法で守られていると言う事なのか・・と思った。

被害者には何も訴える事も出来ないと言うのか・・・

家裁の方が「重過失傷害罪で 彼は保護観察です」と教えてくれた。

人一人の一生を台無しにして 保護観察で済むんだ・・・

別に極刑など願っていた訳ではないが 力が抜けた・・・

RYUは障害者になってしまったのに 私達はこんなに苦しんでるのに

法律は被害者より加害者を守るんだ・・・

A君の親は「弁護士に聞くと本人が16歳にもなっていると

親に払う義務はないと言った・・私達はそうは言いませんが・・」と言っていた。

親に義務がないのに 都合のいい時だけ少年法で守られるの・・・

持って行き様の無い怒りに私は長距離を走っている主人に

電話してワァワァ泣いた。その日は悔しさのあまり眠れなかった。

「民事で徹底的に戦ってやる!絶対に親の責任も認めさせる!!」

これが次の日に私が出した結論だった。

私の気持ちのまま書いた為 不適切な言葉、不快に思わせる表現が

あるかもしれません。お許し下さい

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