メールを読んだ彼が、どんな返信をしてくるのかが、怖かった。
何度も何度も携帯を確認しながら、待っていた。
完全に自分のミスだと・・・
取り返しのつかないミスをしてしまったと・・・
そう返信が来た。
彼を責めるつもりなどない
とにかく会いたくて、電車に乗った。
1時間弱、彼の職場近くの駅に着くまで
頭の中をありとあらゆることが思いめぐるけれど
なにひとつ、解決しない。
ふたり、これからどうなるのか、どうしたいのか
終わるのか続くのか・・・
長い間の想いがやっと通じた4年前・・・
彼の腕の中で言った
「『その時』には、私のことなんて知らない女だと言い張って」と・・・
回らない頭で、浮かんできたのは・・・
「私は彼が好き」だということ
何があっても「彼が好き」
それだけでいい。
ホームの向こうから、彼が歩いてきた。
私の好きな「彼」
目が合った。
手を振ってくれた。
私も笑顔。