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自分に移る世界。不意にテレビをつけると、かなりの確率でタイミングよく見られる番組がある。それは、NHKの「プロフェッショナル」。好きな番組だから、タイミングが合うともいえるのだけど、そうはいっても、毎回見ているわけでもなくて、あまり興味のない内容のときは、案外見逃している。今夜もふとテレビをつけたら、その番組が始まるところだった。今回は、先日ミシェランの三ツ星を獲得した、若きフレンチシェフ。その彼が口にした言葉が、最近の私の中で、大きくこだまし、響いてくる言葉、「情熱」そう、彼はまさに、「プロフェッショナルとは、高いモチベーションを持ち、それを維持する、持続する情熱」だと言った。昔から、この「情熱」という言葉に、とても心動かされるものがあった。しかし少し前まで、それは、なかなか自分の中で確かなものにならず、つかみどころのないものだった。間違いなくあるのに、はっきりしない。明確な確信に繋がらない。そんなじれったい思いが、ほんの少し前まで、心の片隅でくすぶっていた。でも、今ならなんとか、わかる。私の中の「情熱」。この情熱に突き動かされて、今、私はしたい仕事をしている。ところで、このフレンチシェフの今までの機軸を辿る再現ドラマの中に、私にもかつて同じ経験があったのを思い出した。若きフレンチシェフは、20歳台半ばにして、単身パリへ修行に出た。お金もなく、あてもない、そんな状況の中、本場パリでの修行。それを迷わず選び、行動に移すのは、はやり「情熱」の賜物なのだろう。そして、この人だ!と思うシェフを見つけ、そのシェフの下で働き出す。あるとき、魚料理を任されるようになるが、作るたびに師匠であるシェフに捨てられてしまう。何故そうされるのかわからないまま、そんなことをするシェフに腹を立てながら、荒れていく自分がいた。それからしばらくして、彼がいつものように魚を焼こうとすると、シェフがやってきて、彼の目の前で焼いて見せた。その魚料理は、自分の作ったものとは桁違いに美味しそうで、事実、本当に美味しかった。それを見てからというもの、彼は、自分の中の考え方をいっさい捨てて、料理への向き合い方がまるっきり変わったという。実は、私にも似たような経験がある。20歳代前半、それまで地元の会社に勤めていた私が、転職して、都心にある会社のOLになったときのことだった。就職した先は、さほど大きな会社ではなかったので、OLといってもいろんなことを任された。所属していた部署は経理部なのだが、経理の仕事以外にも、営業事務もアシスタントも配送手配も、時には、受付や秘書の役目まで、仕事は山のようにあった。就職して数日後から、帰りはほとんど終電ギリギリの、残業、残業の毎日。当時、幾つか年上の先輩女性が、私の上司として業務指導してくれた。が、最初の数週間は、一緒に仕事をしながら教えてくれたのだが、その後は、ほとんどの仕事を私に任せて、彼女はのんびりと暇をつぶしていた。というか、私にはそう見えた。隣のデスクで、山積みの仕事を四苦八苦しながらこなしている、そんな私の横で、雑誌を眺めたり、営業マンと談笑したり。それでも、最初のうちは、仕事を覚えることに精一杯で、そんな先輩上司のことなど、気に留める余裕などなかった。そんな私も就職して2ヶ月を過ぎた頃、ある程度、仕事を覚えて、なんとかこなせるようになって来ていた。そうなってくると、今まで気に留める余裕のなかったものが、いろいろと目や耳に飛び込んでくる。私の横でのんびりしている先輩のことが、腹立たしく思うようになり、『どうして私ばかりに任せるの!』『なんで同じ社員なのに、こんなに仕事の量が違うんだろう。』『これじゃ、彼女がいたっていなくたって、ひとりでやってるのと変わらないじゃないか。』と、怒りにも似た愚痴を、心の中で呟いていた。あるとき、仕事にイレギュラーが発生した。すると通常の業務のほかに、更にまた仕事が増えて、多少なりとも仕事に慣れた私であっても、あまりの仕事の量に慌てふためいていた。せっせとこなしても、全然底が見えてこない、仕事の山。今までにないイレギュラーな仕事に、不安も見え隠れしていた。そんな最中、彼女が私のデスクにやってきた。「今、どれやってるの?」「どこら辺まで終わったの?」デスクの上から目を離さないまま、手短に答える私。忙しいのに!というエネルギー全開で。すると、上司の彼女はおもむろに、私の隣で山積みになった仕事をこなし始めた。仕事をこなす彼女を見て、私は愕然とした。彼女のこなす仕事の早さ、正確さ、丁寧さ、どれをとっても、私とは比較にはならないほど。彼女のおかげで、いつ終わるかわからないと思われた仕事も、なんとか期限までに収めることが出来た。私は、ショックだった。そして、情けなかった。彼女の半分も出来ていない自分が情けなかった。そして、そんな自分をわかっていなかったことが、恥ずかしかった。出来ていない私が、口には出さなくとも、彼女のことを批判した。そんな自分が恥ずかしくてたまらなかった。今思えば、彼女は遊んでいたわけでも、サボっていたわけでもなかったのだろう。私がこなした以上の仕事を、それ以上の能力でこなしていたからこその、余裕だったのだと、思う。帰り道、私は電車の中で泣いた。駅を降りてからも、ずっと泣き続けた。いつまでもいつまでも、涙が溢れてきた。それでも、人には見られまいと、下を向いて歩いていると、なおさら湧き上がる思いが胸に詰まって、泣けてきた。悔しかった。家に着くと、母が出迎えてくれた。泣きながら帰宅した私を、両親はとても心配した。それはそうだろう。連日、深夜の帰宅の上に、今夜は泣いて帰ってきたのだから。若い娘をそんな思いまでさせて、こんな遅くまで働かせることに、両親は心を痛めていたのだろう。母が、「辛かったら、辞めていいんだよ。」と言った。父こそ何も言わないが、きっと母には同じことを言っていたに違いない。真剣に、無理しなくていいと言ってくれた。そんな両親の気遣いがありがたかった。それと同時に、心配をかけてしまったことに、申し訳なさを感じた。辛くて泣いたわけじゃない。太刀打ちできないことが、悔しかったのだ。そんな自分が情けなかったのだ。何もわかっていなかった自分が、恥ずかしかったのだ。だから、泣けた。両親には、辛いわけではないのだと話して、「今のままでは辞めたくない。どうしても続けたい。」と説得した。先輩の彼女に追いつくまで、いえ、せめて彼女にもう少し近づくまで。一人前の口が利けるまで。それまではどうしても辞めたくなかった。次の日から、私の態度は一変した。黙々と仕事をこなし、一つ一つの仕事に対して、どうしたら能率が上がるかを自分なりに考え、先輩にアドバイスを自ら求めに行った。それから半年後、先輩の彼女は、結婚を機に退社していった。そして私は、今までの仕事の上に、さらに彼女の仕事も引き継いだ。すでに、これまでの仕事は難なくこなすようになっていた。だから、彼女の仕事を引き継ぐ余裕があった。結局、そんな風に仕事量を増やしていったので、残業時間はまったく減らなかったが、それでも、私は多くの実績と経験を手に入れたし、仕事のノウハウも、他の同僚より少しだけ多く身につけることが出来た。なにより、私の中で芽生えたもの、「情熱」それこそが、これからの私の人生の中で、仕事をするということの多くの意義と、それに注がれるエネルギーの熱さを感じるきっかけとなる、大切なものを手に入れた。そして、今ならわかる。今なりにではあるが。出来ないうちに見えるものと、出来るようになって見えるもの。同じものでも、自分に映る世界は違うのだということを。パリ旅行の思い出日記を少しずつ更新しています。ご覧になる場合は、タイトルをクリックして下さいね♪「パリの終着駅。」「古きよき情緒。」
February 5, 2008
雪模様。朝、庭に出てみたら、積もっていた雪はすっかり解けて、枯れた芝生があちこちから顔を出していた。ふと、隣の庭に目をやると、柵ごしに、小さな雪だるまが見えた。「わぁ、可愛い♪」思わずにっこりしてしまう。すると、あることに気がついた。お隣りのそのまたお隣りにも、気づけば、そのまたお隣りも、もしかして、と、振り返れば、反対側のお隣りも、またまたそのまたお隣りの庭にも、それぞれのお宅オリジナルの、ちいさな雪だるまが作られていた。我が家の庭を挟んで、ちいさな雪だるまが、一同に並んでいる。あまりに可愛くて、なんだか嬉しくなった。『私も作っておけばよかったな。。。』なんて、ちょっぴり思ってしまう。あっという間の雪模様だったけど、雪が置いていったプレゼント
February 4, 2008
私をスキーに連れてって。昨夜から随分冷え込むな~と思っていたら、霙(みぞれ)まじりの雨が降り出してきた。夜中に窓から外を覗いたら、霙は雪に変わっていた。そして、今朝目が覚めて、庭に出てみたら、なんと!庭の芝生や柵は真っ白。あたり一面、銀世界。こんなに降り積もったのは、東京はこの冬初めてかも。真っ白な庭を眺めながら、思わず、『きれいだなぁ。』と呟いた。ヒトッティーが起きてきたので、「雪、積もってるよ!」と、まるで子供みたいにはしゃいで言ったら、「あ~、明日が大変だ。」と、やれやれ。といった感じ。確かに。東京は雪が降っても、わぁ~い!とばかり喜んでいられないことも多い。でも、せっかく無邪気に喜んでたのに、こんなに早く現実に引き戻さなくても。。。苦笑通勤者の辛いところか。それにしても。独身時代は、毎年この季節になると、やれスキーだ、スノーボードだって、毎週のように出かけていたから、雪を見ると、まるで条件反射のように、喜んでいた。結婚して、ヒトッティーとも、スノーボードをしに行ったことがあったけど、それもかれこれ、いつのことだったか。。。もともと、ヒトッティー、大学の頃は、スキーのサークルに在籍していたくらいだから、ウィンタースポーツはお手の物、たぶん。そのせいか、テレビでスキー場の場面なんかを見ると、「たまには、スキーでも行こうか?」なんてことも、時々言うのだけど、それもほんのいっとき、そう思うだけのようで。すぐに、「温泉がいいな~♪」なんて言い出したりする。私も私で、すんなり「行こう!」なんて言う訳でもなく、つい、ウェアのこととか、板のこととかに思いを巡らしてしまう。まず昔のウェアじゃ、サイズ合わないだろうなぁ~。笑それに、スノーボードのウェアならまだしも、スキーウェアは、あまりにも流行後れだろう。買い換えないと。とか。板だって、スノーボードはレンタルルームに置きっぱなしだし、スキーの板は、実家に預けっぱなし。手入れも何も、この何年もしていない。更には、我が家の車にはキャリアがついていない。まあ、この歳でスキーに行くなら、ヒトッティーならきっと、車じゃなくて、板も荷物も宅急便で送って新幹線にしようって、きっと言うだろうな。そんなことを思っているうちに、ヒトッティーはすでに違うものに心が傾いている。温泉とか、南の島とか。スキーは?銀世界はどこへやら。。。笑そんなわけで、こんこんと雪の降るこんな日は、ヒトッティーと一緒に、温かいミルクティーでも飲みながら、おうちでまったり、窓から雪景色を眺めております。パリ旅行の思い出日記を少しずつ更新しています。ご覧になる場合は、タイトルをクリックして下さいね♪「たそがれどき。」「遠まわりの街並み。」
February 3, 2008
ソウルメイト。私は、絵葉書を集めるのが好きです。旅先やどこか美術館などに出かけたとき、あるいは展覧会や写真展など、事あるごとに、気に入った絵葉書を数枚、買って帰ります。先日のパリ旅行の際も、数枚の絵葉書を購入しました。私の場合、コレクターというわけではないので、絵葉書を集めるのが趣味なわけではありません。あくまで「はがき」として利用するために、購入します。かといって、旅先から誰かに、「今こんな所に来てるよ~♪」といった目的で、絵葉書を利用するつもりはなく、また、「先日、こんな美術展を見てきました。」という意味で、どなたかに送るわけでもなく。。。ではどうして、「絵葉書」が好きなのかというと、今、その時、その場所で、たった今感動したもの、たった今共感したものが、絵葉書の絵に見ることが出来るからです。そんな絵葉書を見つけると、ついつい購入してしまいます。そして、いづれ「はがき」として、どなたかに送ります。今、感動したものや共感したものを、その絵葉書に感じても、いづれ使うときには、既に過去のものとなってしまい、そのときの感動が旬に相手に伝わらないのでは、と、思われるかもしれませんが、私としては、その時に感じた私の感性を、相手に伝えたい、わかってもらいたいなど、そういった気持ちはあまりなく、はっきり言ってしまえば、そういうことはどうでもいいのです。その時に直感的に手に入れた絵葉書。その絵葉書が表わすものが、いづれ、どなたかにマッチするときが来ます。ピンとくるといった感じでしょうか。どうしてなのか、理由など見当たらないのですが、手紙を書く機会が訪れて、絵葉書を見ていると、『あっこれは、○○さんに送ろう♪』『このイラスト、○○ちゃんにピッタリ♪』などと、思ったりします。はっきり言って、何の脈絡もありません。どうしてこの絵葉書があの人なんだろう。。。と、思うこともしばしばです。そしてそんな閃きは、いつ訪れるかは、わかりません。でも私、きっとその絵葉書の表すもので、送る相手の人と、過去にも今生でも、なにかご縁があるのかもしれないと思っています。ある意味では、”ソウルメイトに送る「はがき」”に、なっているのかもしれません。絵葉書が結ぶご縁。絵葉書で繋がるソウルメイト。うふふ♪遊びゴコロ満載ティエラのちょっとした楽しみです。パリ旅行の思い出日記を少しずつ更新しています。ご覧になる場合は、タイトルをクリックして下さいね♪「プチホテル。」「So Cool!」
February 2, 2008

旅のおみやげ。荷解きもほぼ終わり、さて、今回の旅の戦利品?笑、パリで購入したものを並べてみました。ほとんどが、友人へのお土産物ばかり。というとなんだか、まるで田舎のおばちゃんみたいに、「気のいいティエラ」と思われるかもしれませんが、いえいえ、そうではありません!もともと、買ってきた物が少なかったんです。お菓子とキャンディ。紅茶とコーヒーとジャム。お化粧品いくつかと、キャンドルとサボン(せっけん)。絵葉書が数枚。ヒトッティーにせがまれて買った時計。これが一番高い!笑それと、アロマオイル(精油)数本。細かいものが多いので、結構な数があるようでも、並べてみると、こんなもんかと思ってしまう程度です。現在、ユーロ高で円の価値が低いので、何に付け、あまり安くは感じられなかったのですが、それでも、全部合わせても、以前のパリ旅行のときとは、比べ物にならないほどの、お財布に優しい金額です。そういえば、今年から、成田の税関では、必ず申告書を提出するようになりました。昨年までは、限度額を超えた場合のみ、申告すればよかったのですが、今年からは帰国者全員、申告書を提出するようです。私の場合、申告の必要な、酒もタバコも香水も、そしてブランド物などの高額商品も、ついでにコピー商品も、笑そういったものは購入していないし、買ったものを記入欄に全部書いたとしても、金額的に10万円に届くかどうか、といったところだったので、毛皮をまとい、キラキラジャラジャラと身に着けた私から、小額品を事細かく書いた申告書を差し出されて、受け取った税関の職員に、ちょっとビックリされながらも、「金額は、、、問題ないですね。」と、スーツケースを空ける必要もなく、すんなりパスでした♪まあ、ジャムとか石けんとか、絵葉書なんか、調べても仕方ないですもんね。笑夜、ヒトッティーと一緒に、パリで購入した、「FAUCHON」のお菓子とコーヒーで、ティータイム。お菓子もコーヒーも、パッケージがなんとも「FAUCHON」らしく、鮮やかで可愛いです↑のインスタントコーヒー。インスタントとは思えないほど、本格的な味わいで、かなりイケます♪パリ旅行の思い出日記を少しずつ更新しています。ご覧になる場合は、タイトルをクリックして下さいね♪「通勤する人々。」「シベリアの空から。」
February 1, 2008
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