禁猟区+Sanctuary+

記憶~貴方との真実~



何の事故なのか分からない、教えてはもらえなかった。

記憶を無くす前、何か衝撃の強いものを見たらしい・・・何も覚えていなかった。

「・・・魅葵・・・起きたの?」

いつも部屋に見舞いに来てくれる女性───母が荷物を持って入ってきた。

「・・・・気分はどう?」

「大丈夫です・・・」

偽り・・・・微笑むことさえできなかった。

覚えもない、母といわれても信頼することは───何も覚えていない・・・失った私には信頼できる人間など居なかった。

今の『私』には母などない。

皆、他人になった。

悪人にさえも見えた。

「・・・・本当に覚えてないのよね?」

彼女は毎日飽きるほど聞く。

「ごめんなさい。本当に覚えてないんです・・・」

「・・・・そう。」

私の言葉を聞いた彼女の顔が一瞬安心するように安らぐのは・・・気のせいなのか・・・・?

時々、恐ろしくなる。不安だった。私は前・・・・何をしたのか?

「お母さん・・・もう行くわ・・・]

微笑む彼女を見て、私は何も感じない。

また彼女も記憶を無くした『私』には栄花魅葵の母にもならなかった。


扉が閉まると私は全身の力を抜く。

あの人と話していると疲れる。

いつも荷物だけ持ってきて逃げるように帰っていく・・・。

私を恐がっていた。とても冷たい瞳で私を見ているのが分かる。

彼女が私の何を知っているのだろう。

さっきから居る。

「貴方・・・・・誰?」

私の傍にいた男の人がスッと立ち上がるのが見えた。

「誰・・・・?」

「・・・」

彼は何も言わない。今まできた「魅葵の友達」とは違う。

「ごめんなさい・・・私、記憶が無いの。だから、貴方のこと分からないから・・・」

彼はベッドの横に立って私を見ていた。

「・・・・俺は戒斗。」

「・・・戒斗・・・?」

私の目線に合わせるようにしゃがんで瞳を覗き込む。

「そう・・・俺は君にしか見えない。」

「私にしか見えない?・・・って」

「魅葵にしか俺は見えない・・・・」

薄い微笑を浮かべ、私の手を握った。

「俺も魅葵しか見えない・・・聞こえるのも魅葵の言葉だけ・・・」

私は何故か嫌じゃなかった。

彼といると・・・・懐かしい。

きっと、記憶を無くす前とても親しかったのだと思う。


でも・・・彼を見ていると違う緊張感が襲う。


それから私は・・・夢をみるようになった。

首ぃ~

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久しぶりに書きました。小説。
暇がなかったのです。
でも、暇でしたから書きました。ええ。
栄花魅葵→えいがみき と、読みます。複雑です。
これはまだ続いてますから・・・・
とっても心の広い方は、次回を待っていただけると嬉しゅうございます。

以上、ラファエルでした。


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