兄の名はヒョウ

第二十八集（師伯と師叔）

余婆（ヨバ）

<ストーリー>
生死符の毒を抜く修行が終わった虚竹だったが
天山童姥の修行も残すところ１日となったとき、
李秋水が、宮殿に戻ってきて、内効の力で
天山童姥にむかって呼びかけてきた。
思わず、李秋水をののしる天山堂姥！
居場所を突き止められた天山童姥は、
修行の終了を待たず、戦いとなってしまった天山童姥は、
李秋水に倒されてしまう。
天山童姥の亡き骸を傷つけようとする李秋水。
亡き骸を守ろうとした虚竹との争いの最中、氷が溶け出す。
が、天山童姥は、だまし討ちで、李秋水に深手を負わす。
解けた水の中、虚竹を挟んだ内力の勝負となる。
そのまま３人は、一度解けた氷が凍ってしまい、
氷の中に閉じ込められる。
二人の、功力が虚竹に流れ込み、
功力が満ちた虚竹は、二人を連れ地上に飛び出す。

地上に出た、天山童姥と李秋水はともに深手で、
一刻も早く、内功を得ようと気をめぐらす。
天山童姥が、霊鷹宮の仲間を呼ぶ狼煙を上げると
余婆の一隊が現れた。と、李秋水は、息を引き取ってしまう。

李秋水の死をみて、天山童姥は、掌門の指輪を李秋水
から奪い、虚竹に渡す。
虚竹は、天山童姥より、毒を抜くとだましてすべての秘術を授けられた
と教えられ、掌門となるように諭される。

掌門となることを承諾した虚竹を前に、無崖子から渡された絵をみた
天山童姥は、突然、「違った違った」と笑いながら息絶えた。
悲しみに沈む皆の前に、李秋水の声が響く。
死んだふりをしていたのだ。

天山童姥が見た絵を、今度は、李秋水が見ると。
その絵は、李秋水ではなく、その妹だったのだ。
無崖子に姉弟子と一緒にだまされていたと知った李秋水は、
無量山で、無崖子と暮らし、女の子を儲けたと虚竹に告げた。
そして、その娘は蘇州の王家に嫁いだと教えて息絶えた。

残された虚竹は、余婆と相談し、霊鷲宮に亡き骸を持ち帰ることにする。
と、その途中、霊鷲宮が、烏老大等に襲撃されているという知らせを受ける。
《続く》

<感想>
一人の男をめぐる７０年にも及ぶ嫉妬･･･
あー、女は怖い！
でも、李秋水と暮らしながら、その妹に想いを寄せている
無崖子も、段正淳と変わらないような･･･

※ ちょっと気になる
無量洞にあった仙女の像は、王語嫣のお祖母さんの若いころの
姿ということで、王語嫣にそっくりだったのだ。

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