兄の名はヒョウ

兄の名はヒョウ

第1弾:段誉


その名は、段誉。
川の水を飲もうとすると、水が一気に血の色に・・・
川上に上ってみると、そこでは、無量剣派と神農幇が争っていた。
思わず、戦いをやめさせようとするが、無量剣派の左子穆に捕まってしまう。
そこに、猛毒を持つテンを連れた美少女・鐘霊が現れる。
テンに噛まれた左子穆は、鐘霊を人質に、
段誉に鐘霊の父を連れてくるように命令する。
武芸は出来ないが、侠気あふれる段誉は了承する。
鐘霊の父の元に向かう途中、深い谷に落ちてしまった段誉は、
不思議な洞窟を発見する。
洞窟の中は無人で、天女のような像が建っていた。

段誉いわく”仙女様”の像の足元から、逍遥派の秘伝書を手にした段誉は、
どうにか、鐘霊の父・鐘万仇、母・甘宝宝の元にたどり着く。
鐘霊の両親と段誉の父・段正淳の間には、ただならぬ因縁がある模様・・・
鐘万仇を傷つけてしまった甘宝宝は、段誉に、段正淳に渡すように小箱を預け、
鐘霊を助けてくれるように頼んでくれという。
急ぐ段誉は、木婉清という顔を隠した黒衣の女から馬を借りる。
しかし、木婉清は平婆婆の襲撃を受ける。
またまた、男気あふれる段誉は助けようとする。
が、反対に危ういところを木婉清に助けられ、逃げ出す。
二人の行く手に、突然、頭巾をかぶった女が現れ襲い掛かる。
何とか女を倒した二人は、その頭巾で顔を隠し、無量剣派の元へ・・・
左子穆は、頭巾にだまされ鐘霊を解放する。
実は、無量剣派は、霊鷲宮の手先となった神農幇によって、
天山童姥の配下となってしまっていた。
二人が倒したのは、霊鷲宮の者だったため、左子穆は勘違いで鐘霊を渡してしまう。

鐘霊に正体をばらしたところに、またも平婆婆に襲われる。
鐘霊を無事に逃がした二人は、何とか追っ手を引き離す。
そこに、南海鰐神が現れる!
木婉清を弟子の敵とねらうが、なぜか段誉のことが気に入り、
弟子にすると言い出す。
困っている段誉を尻目に、木婉清は、突然、段誉に素顔を見せ、
「段誉は、私の夫だ!」と宣言してしまう。

木婉清に迫られ、承諾する段誉。
となると、段誉は弟子で木婉清は弟子の妻になってしまう。
混乱する南海鰐神に、段誉は絶対弟子にならないと言い張る。
困った南海鰐神は木婉清をさらって、段誉に弟子になるように迫る。
取り残された段誉の元に、左子穆が現れる。
霊鷲宮からの命令で、近くの怪しいものを捕らえていたのだ。
監禁された段誉は、洞窟で手に入れた秘伝書を修練する。
”凌波微歩”は軽功。”北冥神功"は内功を吸い取る技だった。

>南海鰐神に捕らわれた木婉清の元に、雲中鶴があらわれ木婉清に迫る。
 そこへ、3人の男(巴天石・朱丹臣・ネ者万里)が現れる。
 木婉清は、雲中鶴が、段誉を殺したと叫ぶ。
 巴天石とネ者万里は、南海鰐神と雲中鶴の二人を追って立ち去る。

”凌波微歩”を使って、脱出に成功した段誉は、
途中、鐘霊のテンに噛まれた上、猛毒の蛙に遭遇しこれを食べてしまう。
この蛙を食べたものは、いかなる毒も効かない体になるという。

>逆立ちして蛙を吐き出そうとしている段誉。
 そこに、左子穆が手下を引き連れ現れる。
 左子穆「見つけたぞ!早く捕まえろ!」
 段誉「ゲー!」捕まっても吐き出そうとしている。
 左子穆「早く引き上げだ!逃がしてしまっていたら、天山童姥さまに申し開きできん!」
 段誉「ゲー!」まだやってる・・・ 

 段誉の行方を捜そうとしている朱丹臣と木婉清。
 と、その前に余婆と霊鷲宮の部下が現れる。
 余婆「貴様たち、こんなところで何をしている!」
 朱丹臣「そちらこそ、何者だ!」
 余婆「さては、無量洞の秘密を探りに来たか?」
 木婉清「何いってんの!あっ!段誉を殺したのは貴様たちか!」
 何でも、段誉のことに結びつける木婉清・・・
 余婆たちは、無量剣派での、霊鷲宮の動きを他に漏れないようにしているのだ。
 余婆「えーい!皆のもの捕まえておしまい!」
 朱丹臣も奮戦するが、手傷を負った木婉清を抱えてはどうしようもなく捕らわれてしまう。

《続く》

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