蓮の花に輝く水のように


雨が降ると、わたしはうれしい。
蓮の葉の上で輝く水滴が、
子供の頃の朝の風景を思い出させてくれるから。
朝の滴は、キラキラ輝く。
大きな蓮の葉の上を自在に転がって、
「キャッ、キャッ」と声を上げながら遊びまわっている。
転がるうちにだんだんと大きくなって、ますます輝く。
ひとつの葉から次の葉へ、ころころと渡っていく。
いつまでも続く、滴の妖精たちの遊びを追っかけていた。
今でも、こんな初夏の朝、妖精たちに出会えそうな気がする。
だから、蓮畑の前に行くと足を止めてしまう。


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: