<甘い話と甘いココナッツアイス> 「おいしいアイスのお店があるよ。」私たちが両親や友人にメールを打ち終えると彼はそう言った。ここで会ったのも何かの縁だ、と私たちは連れて行ってもらうことにした。テーブルまで届けられたおいしいココナッツアイスをすくい上げながらベトナムの初夜を満喫する。そこでたわいもない会話を楽しんだ後、その青年はある話を提案してくれた。実は、彼は本職の警察官をするかたわら、流暢な日本語を活かした副業として、観光案内をもやっているという・・・。そして明日1日、彼の住むベトナムを格安で案内してくれるというのだ。まず午前中、ベトナムで有名なお寺を周り、戦争博物館までの行程を、一人5ドルでどうか?と彼はたずねる。さらに朝ご飯とか も付けてくれるらしい。そして、もし午前中の観光に満足することができたなら、午後も+20ドルでメコン川までエアコン付き車で案内してくれるという。ここで会ったのも何かの縁!とりあえず、午前中だけ、と私たちは彼にお願いすることにした。さらに彼はかばんの中から 「Black List Of The Hotel」なるものを取り出した。そしてなんと、そこに載っていたのは、まぎれもなく私たちの今泊っているあのラブホだったのだ!