~司法書士受験生の独り言~

~司法書士受験生の独り言~

ベトナム -Vietnum-


ベトナム -Vietnum- 

<一気に真夏へ> 
 今は3月。日本を出国し、経由地台湾を出発してから約5時間、ここはベトナム。日本はまだ桜が咲く前の季節。飛行機を降りるとむわぁっと夏らしい空気が私の顔にあたった。(繰り返して)ここはベトナム。私の中で一変した季節が異国のアジアの地にいるという実感をさらに強いものに変えた。


ホーチミンの飛行場


<鴨を待ち構える男たち> 
 入国審査を終えて空港の出口までくると、私たちを待ちかまえていたかのように目の前に群がるタクシードライバーたち。彼らは私たちが出るなり我先にかばんを運ぼうとひっつかむ。タクシードライバーがホーチミン市内までいくらだ、という値段にだまされてはいけない、と急いで地球の歩き方で相場を確認。どうやらこのタクシードライバーは嘘をついていなかったらしい。ホーチミン市内運転席でかたことの英語で何やら話しかけてくる。「I recomend hotel.」私にはそう聞こえた。んで、着いたところはやっぱりホテルだった。というよりラブホテル?だった。とにかく荷物を置いて市内に遊びに行きたい私たちはほとんど即決だった。ほいでそのタクシードライバーはRecieptionの人から何かを受け取っていた。どうやらホテルの紹介料のマージンらしい。そんなことも知らなかったのか、とあなたは思うだろうが、私は旅行の素人だ、仕方がない・・・。

<市内をバイクで散策> 
 荷物を部屋に置いてさっそく市内へ繰り出す。バイクタクシーの兄ちゃんならぬおんちゃんたちがしつこく誘ってくる。「安い値段で案内してやる。」と。そこで私は初めてメットなしで3人乗りのバイクタクシーを経験する。ベトナムという国の道路はみごとにカブバイクが氾濫している。よく目にするのが若い女の子の二人乗りや家族の5ケツ・・・と凄まじい。そういう人と横に並びつつ抜かしつつ、最初に到着したのが市場だ。「安いよ。」と言う声が四方八方から私たちの肩をたたく。小さなビーズでできた財布と象のキーホルダーだけを購入して私たちは足早にそこを去った。


バイクの波


<フォー!!とヒョ―!!>
 幾ところか回って案内も終わり、バイタクのおいちゃんたちとも別れを告げるとそろそろ夕食の時間になっていた。私たちはどんな旅行本にでも載っているであろう『フォー2000』で初ベトナム料理「フォー」を満喫した。その帰り道のことだった。ネットカフェを探しきょろきょろ歩いていたときだ。友だちの一人がなにやらベトナムの雑誌らしきものを男に売りつけられている。彼女は「いらないっ!!」とはっきりきっぱり断りそのまま走り出した。なかなかしつこい!ずっとぴったりくっついてあきらめようとしない。私たちは横目で笑いながら見ていたのだが、私は気づいてしまった!!彼が雑誌で隠しながら彼女のかばんの中を探ろうとしていたのだ。「とられゆうっ!!」土佐弁でそう叫び私たちは一気に全速力で駆け出した。ヒョー!!

<助けてくれた青年>
 なんとか振り切り、わき道へ逃げ入って興奮しながら歩いていると「さっきは大丈夫だった!?」若い青年が日本語で声をかけてきた。ちょうど良かった、私たちはネットカフェを探していたので彼に案内してくれるよう頼んだ。ネットカフェまでの道のりで彼が警察官で今日は休日であるということを知った。どうやら彼の通報のおかげで男はつかまったらしい。

<甘い話と甘いココナッツアイス>
 「おいしいアイスのお店があるよ。」私たちが両親や友人にメールを打ち終えると彼はそう言った。ここで会ったのも何かの縁だ、と私たちは連れて行ってもらうことにした。テーブルまで届けられたおいしいココナッツアイスをすくい上げながらベトナムの初夜を満喫する。そこでたわいもない会話を楽しんだ後、その青年はある話を提案してくれた。実は、彼は本職の警察官をするかたわら、流暢な日本語を活かした副業として、観光案内をもやっているという・・・。そして明日1日、彼の住むベトナムを格安で案内してくれるというのだ。まず午前中、ベトナムで有名なお寺を周り、戦争博物館までの行程を、一人5ドルでどうか?と彼はたずねる。さらに朝ご飯とか も付けてくれるらしい。そして、もし午前中の観光に満足することができたなら、午後も+20ドルでメコン川までエアコン付き車で案内してくれるという。ここで会ったのも何かの縁!とりあえず、午前中だけ、と私たちは彼にお願いすることにした。さらに彼はかばんの中から  「Black List Of The Hotel」なるものを取り出した。そしてなんと、そこに載っていたのは、まぎれもなく私たちの今泊っているあのラブホだったのだ!

<鴨を逃がして不機嫌な男>
 翌朝、荷物をそそくさとまとめ、私たちが泊っていたラブホを発とうとすると、Recieptionの男は何やら不機嫌そうな雰囲気をかもし出していた。ぶすっとした表情で私たちに対する態度も昨日に比べると雲泥の差である。どうやら1泊しかしない、ということが気にくわないらしい。えぇい、知るもんか、とその男の横っ面を少しだけ気にしながら、私たち4人がそこを出るとホテルの前に昨日の青年がさっそく車をとめて待っていた。よいしょと車に4人分の荷物を乗せその青年が用意してくれた新しい宿泊場所へと向かったのだが、ついたところは、んっ!?これもラブホじゃないけぇー!と言わんばかりのところで4人ともあっけにとられてしまった。しかもその青年、ピンク色のベッドがふっかふかなのを異様に喜んで上でぴょんぴょん跳ねていた。あんたが泊まるんじゃないのに・・・なんて思いながら、皆、ひきつり笑い・・・。

<気を取り直して観光!!>
 まず、朝ごはん!こじんまりとした食堂でフォーをご馳走してくれた。次に寺!よう分からん場所に来たかもなんて思いながら、とりあえず見よう見真似で願い事をしながら火をつけた渦巻き状の線香を吊り下げる。けっこう真剣にやったことははっきり覚えているが、あの時いったい自分が何を願ったのか今となっては記憶にない・・・(笑)。そして戦争博物館へ。   


戦争博物館の軍機戦争博物館の戦車


<あまりにもありきたりな結末とおバカな私たち>
 午前中の満喫度は70%くらい。まあこの際+20ドルで午後もメコン川クルーズ行っちゃおう!ということに決定した。車でホーチミン市内から約2時間


メコン川クルーズ

とれたての淡水魚

メコン川の中州のレストランでのごちそう











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