~司法書士受験生の独り言~

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マレーシア -Malaysia-


マレーシア -Malaysia-

<旅仲間のBirthday>
 プーケットを前日の19時ごろ出発しハジャイを経てクアラルンプールまで一気に来た。今は18時。今日は旅仲間の一人の誕生日。誕生日の18時間をバスの中で過ごさせてしまったのだ。23時間バスの中という実に恐ろしい長さの移動と戦いながらここまでやって来た。最後の6時間だけでも楽しもうと私たちは小さなデパートの2階にあるこぎれいなレストランで食事をした。彼女の好きなサラダをいっぱいに注文し、ちょっと贅沢な晩餐であった。思い出の日だ。

ちょいリッチご飯!

<寝苦しさにもだえて・・・>
 真夜中。私は突然の腹痛に起こされた。急いでトイレに駆け込む!が、出ない、出ない、出ない。腹痛はなおも私を悩ませ、私は横になることさえできずにチェアにうずくまった。そして今度は吐き気・・・。またトイレに駆け込み洗面台に顔を落とす。吐くことさえできなかった。悪寒と多量の汗が全身からにじみ出る。そのまま私は立っていることさえできず、また初めて意識が遠のくという経験をしながら、気がつけば風呂場に仰向けに倒れ込んでいた。起き上がることなんてとうていできるはずもない。そのまま声にならない声を振り絞って外で寝ている友人たちを呼ぶ。外から「どうしたがで!?大丈夫?」という声がようやく聞こえ、(助かった。)と内心思ったが、私は鍵を掛けて入っていたことを思い出した。仕方ないのでしばらくそのままで冷たいタイルの上で横たわっていた。今思えば明らかに食中毒症状であった。たぶんプーケットで食べた生カキだよな・・・。

<寂しい一日>
 今日はもちろん、お留守番。皆はどこかへ出かけたようだった。私はここに来てこの旅初めてのホームシックになってしまった。心細い中、自宅の電話番号を押す。「はい、もしもし。○○ですがどちら様でしょうか?」3週間ぶりの母の声だ。「どうしたが?」と懐かしい声がたずねる。ちょっと気を緩めば出てきそうな涙をこらえて「ちょっと体調を崩してしまったき、今は一人で寝ゆう。」と伝えた。もうしばらく母の声を聞いていたかったが、なにしろ海外電話である。長話にならない程度に状況を教えたあと電話を切った。

<クアラルンプール散策>
 あれほどひどかった体の不調は持ってきたバファリン2錠で完治してしまった。元来、私は体が強い。熱を出しても38度5分を超えないと気づかないほどだ。もう寝てなんかおれんわ!っと半分気力で治したのかもしれない。次の日はマレーシア観光を楽しむことができた。大きなデパートでウィンドーショッピングを済ませ、ツインタワーまで来た。が、あいにくの休日で、中に入ることができなかった。仕方なく下からじっと眺めた後、その場を去った。

           ツインタワー  

  さすがマレーシア!でっかいデパート


  マレーシアの中華街


<長距離列車に揺られて>
 流れゆく緑の景色やところどころに連なるスラム。旅してきたアジアの国々の様々な人たちの日常は私たちにとっては単なる旅の瞬間でしかない。そして私たちの旅はもうすぐ終わる。私はふとそんなことを思い、少し寂しさを感じながら列車に揺られていた。そんなことはつゆも知らず、列車は今回の旅の最後の場所であるシンガポールへとマレー鉄道の道をたどって行くのであった。


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