TDK RSJ第29回放送分




TOYKO FMお聞きのみなさん こんばんは。角松敏生です。

さあ、今夜もスタートしました「TDK REAL SOUND JAM」

このあと、9時30分までお付き合いください。

それでは、今夜のオープニングナンバー行きましょう~。

2000年にリリースしました、

「存在の証明」というアルバムからのナンバーです。"10月の愚者"


♪♪♪・・・・・"10月の愚者"



さて、改めましてこんばんは、角松敏生です。

「TDK REAL SOUND JAM」今夜もリアルサウンド・リアルミュージックをテーマに

お届けして行きたいと思いますが、えー、

お届けしているナンバーはね、ま、10月と言うことで、

10月と言うタイトル、私の中で入っている曲は1曲この、"10月の愚者"と言う曲、

懐かしい曲ですけども、えー、懐かしくも無いんですけども、

僕にとってはですね、この、「存在の証明」と言うアルバム

2000年ぐらいだったかな?リリースの作品なんですけど、

と、言うわけで、進めて行きたいと思いますが、

メールいただいてますね。えーと、これは、としこさんかな?

えー、「俊」というね、

「角松さん、こんばんは!土曜の夜9時、いつも楽しみにしております。

(えー)私も、風邪を引いてしまいました。大丈夫ですか?」

私は大丈夫ですよ~。レコーディングで頑張っております。

「(えー)昨日、職場に行く途中で蜂に刺されました。

首に飛んできた虫が、あたったと思ったら、ちくってとっても痛かった。

幸い病院勤めなので、すぐ処置してもらって、痛みもすぐ消えました。

まさか、蜂にぶつかるとは・・角松さんも、蜂に刺されたら、

病院に行って下さい。待ってます。」

て、言うことで、いいですね~、あの~、ね、ある意味、あのー、ね、

病院が職場って、なんかあったらすぐ、こう、対処出来るっていうね。

昔、蜂に刺されたら、おしっこかけるって言ってましたが、

ほんとなんですかね?あれ。(笑)

えーー、さて、今夜のメニューですが、角松敏生の音楽講座、

サウンドレクチャーですが、いよいよ、黒人のね、もう、こう、暗い歴史のね、

えー、綴る時間にやってまいりましたってことで、

ブラックミュージックはどのように生まれたのかお楽しみに。

と、いうことで、今夜もどうぞよろしく!


・・・・・・・・ C M ・・・・・・・・

・・・・・・・ジングル・・・・・・


♪♪♪・・・・"ギブ・ミー・ザ・ナイト"




TOKYO FMから角松敏生がお届けしております、

「TDK REAL SOUND JAM」お届けしているナンバーはジョージベンソン、"ギブ・ミー・ザ・ナイト"

まあ、笑っちゃうほど、有名な曲でございますけど、

まあ、あのー、80年代のディスコヒットですけども、

もともと、ジョージ・ベンソンさん、ジャズギタリストで、ございまして、

インストゥルメンタルでね、Breezinという曲で、えー、大ブレイクしたんですけども、

あのー、このころ、結構、ディスコ的なアプローチ、

ダンスミュージック的なアプローチ、かなり、やっておりましたね。う~ん。

でも、このジョージ・ベンソンさんて言う人は、あのー、ギター凄いうまいんですけど、

ジャズギタリスト、なんかね、ギタリストで、オーディション受けに言ったら、

「君は、ギターはだめだ、歌の方がいいから、歌を歌いなさい」って言われたっていう、

逸話があるらしいって言うんですけど、いや~、

こんだけギターが弾ける人でも、あの、アメリカのレベルだと、

君はギターはあまり上手くないって言われちゃうのかも知れないんですね~。

ビックリしたエピソードで、ございますけども、

えー、さて、メッセージですね、えー、ねここさん。

「角松さんこんばんは。来年、活動再開で10年とのこと、おめでとうございます。」

はい。

「実は私は、活動を凍結した武道館と、再開した武道館とどちらも行っていないのです。

正確に言えば、行けなかったのです。(えー)凍結はライブ後、

きっと、抜け殻状態で、家まで帰ってこれる自信が無かったのです。

解凍は、幕が開いて、角松さんが居なかったらどうしようなんて、

考えてしまって、怖くて行けませんでした。小心者でした。」

いろいろ、考えてくださってありがとうございますね。

「で、今、角松さんの音楽が聴けて、ライブに行けて、本当に嬉しいです。」

えー、ありがとうございます。

「周年続きいいじゃありませんか。嬉しいことは、 じゃんじゃんお祝いしましょう~。

吉野での、世界遺産でのライブも楽しみにしています。」

って言うことでね、ねここさんから、お便りいただきました。

ありがとうございます。

えー、さて、ライブツアーの方も、再開しましてですね、

えー、浜松、そして、吉野での世界遺産でのライブなどをやりまして、

そして、いよいよ、今度は九州上陸ってことでございますね。

えー、九州で、ライブハウスバージョンで3連チャンこれ、

T'Land というセッションでございまして、これ、

吉野の世界遺産でやったライブの、またちょっと変形な感じなんですけどね、

大儀見元さんが素晴らしいですね!えー、パーカッション一人で、

えー、ドラム的なこともやってしまうあの、プレーは凄いですね。

ちなみに、このT'Landはですね、東京近郊、関東近郊では見れませんのですね、

えー、まあ、京都の方でもやりますけども、これ、売り切れちゃっているしね、

えー、あとは、野々市って、これ金沢ですね、

11月22日木曜日この辺しかチャンスは無いんじゃないかと思いますけどね、

是非、来ていただきたいと思いますね。

あ、さて、ついにニューアルバムリリースが決定しました。

Players Presents TOSHIKI KADOMATSU 「Ballad Collection」

12月12日発売決定です。

えーね、わたくしのバラード集、第3弾ってことになりますけどもね、

今回は、このツアーに参加していただいているミュージシャンたちがですね、

それぞれのセレクションで、好みの曲を選んで、えー、アレンジしてくれたんですけどね、

え、いよいよ、その、レコーディングも佳境でございまして、

もう、ミックスもすべて終了ですね。

えー、あとは、マスタリングを起こすのみと、なっておりますね。

えー、ほんとに素晴らしい作品になりました。

えー、メンバーの皆さん、本当にありがとうございました。

さあ、続いてセレクションナンバーをお届けしたいと思いますが、

アース・ウィンド&ファイヤー行きましょう~。"THAT'S THE WAY OF THE WORLD"


♪♪♪・・・・・"THAT'S THE WAY OF THE WORLD"



角松敏生がお届けしております「TDK REAL SOUND JAM」

お届けしているナンバーはね、アースの、アース・ウィンド&ファイヤー

ちょっと、懐かしめのナンバー本日はかけてみました。

あー、ね、"THAT'S THE WAY OF THE WORLD"これね、日本語タイトルなんか、

変なタイトルだったね"暗黒への挑戦"とかなんか、

"暗黒への挑戦"という感じの曲じゃないですよね。

はい、続いてはこのコーナーです。


・・・・・ ジングル ・・・・・・


サウンドレクチャー、このコーナーは

番組コンセプトであります、リアルサウンドをテーマに

角松敏生が提唱する記録するに値する音楽について

さまざまな角度から迫ってみようではないかというレギュラーコーナー。

さあ、え~と~、ま、角松流、音楽の歴史講座第三弾。

え~、まあねえ、あらゆるポップミュージックのね、え~、

源泉となっております、黒人、ん~、音楽、え、ね、

どのようにして生まれたのか、まあ、あの、アフリカのもともとの人々の

音楽、どんなものがあったのか、とか、あるいは、言語のね

アフリカの言語のリズムとかそういうお話をしてきましたけど

いよいよね、この、アフリカの人たちにとっては、暗黒時代

アメリカに、その奴隷の時代がやってくるわけでございますね。

でも、この、アメリカの奴隷制がいかにひどかったか、

そういことっていうのはですね

ほんとにこう、語ってたらきりがないっていうか・・・

あの、例えば、一言で言うと、例えば、そのかつてのアメリカには

ブラックコード、黒人法という州ごとの法律がありまして、

例えばこんなこと、「奴隷は売買の対象となる財産であり、

市民権は存在しない。奴隷は死ぬまで奴隷であり、その子供も

また奴隷として扱われる。奴隷に読み書きなどの教育を施しては

ならない。独習も禁じられている。奴隷は、財産の所有や結婚など

全ての契約的行為の当事者となることも許されない。」

え~、まあ、これだけ聞けばわかるかと思いますけど。

いかにひどかったかということなんででございますけども

まあね、さらに、州ごとに、細かなね、え~、決まりがありまして

通信手段でパーカッションを使うなんていう話もしてたじゃないですか

そういうことの所有も禁じられたり、集会を禁じられたり

まあ、反乱予防策ですね。まあ、それから州によっては、

黒人たちをさらに分断するためね、彼らが、かつてアフリカで所属

していた部落名を調べあげて、同じ部族が集まらないように

ばらばらにしたり、徹底的に彼らの共通文化を消し去っていった

というわけなんですね。まあ、あの逆に言っちゃうと、カリブ海諸国の

ほうはですね、まだその、アフリカの宗教、音楽、言語がね、こう

使われてるところもあるんですけど、アメリカではね、まったく、その

そういうものがなくなっている。しまっていたっていうことでございます。

なにしろ、ひどかったわけですよ。ま、ひとつひとつを細かく言うと

いろいろ大変になってしまうんですけどね、たとえば、あの

ジュリアス・レスターさんとういう方が書いた、「奴隷とは」という本が

ありますので、もし、詳しく知りたければ、皆さん、自分で独習

していただきたいなっていうふうに思いますけども。

あの、基本的に、でもね、この奴隷にするための方法っていうのが

やはり、力で、暴力と監視と束縛、もうひとつはマインドコントロール

っていうのがあるんですね。ご主人さまに忠誠を尽くすことで、

それが自分にとっても幸せなことだと信じ込ませる方法ですね。

今の、カルト宗教がやっているようなことと、まあ同じことなんですけども

これが、要するに、その、ね、大宗教である、キリスト教を利用して

その、黒人たちをこう従わせたっていうふうにもなっていくわけですよ。

要するに。その流れの中で、そのキリスト教文化っていうものが

黒人たちの中で、独自に発展していった結果、生まれてきたのが

ゴスペル、なんですね。この黒人の人たちの、その奴隷の人たちの

独自のキリスト教の解釈というものから生まれてきたというもの

これ、ある意味、日本の隠れキリシタンも近いものがありますよね。

だから、その、独自の解釈になっていた。

基本的には、だけどその、平等をうたっているキリスト教ではございますけども、

この時代のキリスト教は、黒人に対しては、ご主人さまに忠誠を

誓うことで、神に認められ、天国に入ることが出来る、

まあ、そういう理屈で、いってたわけで、まだまだ黒人にとっては

つらいもんだったんでございますね。

アレサ・フランクリン「Young, Gifted and Black 」



♪♪♪Aretha Franklin "Young, Gifted and Black”




さあ、お届けしているナンバーは、アレサ・フランクリン

まあ、ゴスペルのね、ナンバーでございますけど

「Young, Gifted and Black 」

さあ、こうして、黒人たちはね、聖書の言葉を、教会で学び始めまして

ですね、もともと文字が読めない彼らにとっては、耳の記憶

やっぱ、あの、耳がすごくいいんですよ。黒人の人たちってのはね、

すぐ、それを体に入れられるという。

ね、え~、そして、またこういう風に、その、ね、歌となった

聖書の物語がね、黒人聖歌が、二グロスピリチュアル、もしくは

ブラックスピリチュアルと呼ばれる音楽に発展していくわけで

ございますね。うん。え~、まあ、アフリカから

彼らが持ち込んだ、複雑なこのハーモニーとかね、コード&レスポンス

そういったものが、この~、取り入れられていく。

これが、現在のね、ポップミュージックの源流にもなっていくん

じゃないかなというふうに言われてますね。

まだまだ、この黒人の辛かった歴史のはなし、来週も続けて

お届けしたいと思います。

以上、サウンドレクチャーのコーナーでした。



TOKYO FMから角松敏生がお届けしてまいりました、

TDK REAL SOUND JAM いかがでしたでしょうか~。

ってことでね、しばらく、こう、あの~ちょっと、

真面目なお話が続くわけでございますけどね、

まあ、いろいろと、その辺で、その~、なんていうんですかね、

その、歴史をあまり知ろうとしない今の日本人って言うか、

えー、ただいろいろ、こう、言う人は居ると思うんですけども、

あのー、歴史はひとつの方向からだけ見てはいけない、

いろんな方向から見なければいけない、

で、真実はいったいどこにあるのか?って言うのは、

各々が独習するべきだと僕は思うんですけどね、ん~。

ま、いずれにしても、そういうところもね、こう、一応見て、

それで、今の音楽と言うものをね、感じていく、こういうこともね、

必要じゃないかと、逆にこう、聞いて楽しけりゃいいやって言う

ことだけで、いいのだろうかどうかと、思うわけでございますけどね。

さて、そんなわけで、TDK REAL SOUND JAM、

皆さんからの メッセージをお待ちしております。

角松敏生への質問、番組へのメッセージ、

サウンドレクチャーのコーナーでやってほしい企画など、

何でも結構でございますね。送ってください。

今月10月は、番組にメッセージを送ってくれたリスナーの中から抽選で、

音楽用CD-R「DEAR MUSIC」を、毎週10名様にプレゼントしています。

シンプルで上質感溢れるカラーとデザインのパッケージ&ディスクでございます


美しいレーベル印刷が楽しめる音楽用CD-Rでございます。

持ち運びや、ディスクの検索に便利な ファイルケース入りで、

20枚パックとなっております。

ふるってご応募ください。 えー、なお、プレゼント希望の方はね、

必ずあなたの 住所・氏名・電話番号を、書いてくださいね。送れませんから。はい。

えー、あて先。 はがきの方は〒102-8080、102-8080 東京FM TDK REAL SOUND JAM

ファックスの方は、東京03-3221-1800 03-3221-1800

メールの方は、kadomatsu@tfm.co.jp  kadomatsu@tfm.co.jp


まで、たくさんのご応募、メッセージ、お待ちしております。

ってことで、お届けしてまいりましたTDK REAL SOUND JAM

そろそろお別れの時間となりました。

季節の変わり目です。風邪などひかずに元気でね!

また来週土曜日夜9時に東京FMでお会いしましょう

お相手は角松敏生でした!

I See Ya!

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