16 ↓2006~






■ 煙草 ■



大きく息を吸い込む
ニコチンが血流にのって
全身の隅々にまで行渡る想像
クリアになっていく頭
まだ寝ぼけた瞳に
煙がしみる
珈琲が入れば
さぁ今日も一日がはじまる







■ いつもそばに ■



私は風
アナタの髪を舞いあげる

私は雲
アナタの上に影を落とす

私は雨
アナタの頬を冷たく濡す

私にとってアナタは最愛のヒト
アナタにとって私は最愛のヒト







■ 想い届かない 届けられない ■



キミに殺されるなら本望だと思った
キミが僕を忘れてくれるならそれが一番だと思った
だけどそれはキミに正しく通じなかった
こんなこと僕は望んでいなかったのに
心中なんて違う
キミには生きていて欲しかったんだ
それなのに
僕が生き残って、キミは死んだ
キミのいない世界に取り残された僕は
この先どうすればいい?







■ 思想 ■



血はタマシイです
他人の血をもらうという事は
タマシイを失う事です
永遠の命を失う事です

その為にアナタは今の生活を手放すのですか
涙を流す私を置いていくのですか
もう 会えないのですか







■ 行方不明 ■



静かな午後
公園から響くサイレン
何も考えない
何も感じない
綺麗な時間
僕はどこにいますか?






■ 白 ■



いつか海を見に行こう
語りかけた僕に
君は笑顔で
いきたい と言った
生きたい と聞こえて
胸が苦しくなった








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