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■ 避けられない繋がり ■
貴女はあの人が好きで
あの人には恋人がいて
あの人は今恋人以外の
別のヒトを抱いていて
僕は貴女を抱いていて
あの人の恋人のことを
僕は今でも思っていて
人は ひとは ヒトは
望んだ風には繋らない
■ 伝えるというコト ■
好きだと言った事はなかった
照れくさくて
性にあわなくて
笑顔で好きだといってくれる君は
いつでも隣りにいるんだから
いつか言えば良いと思ってた
いつかが来ないなんて
そんな事
夢にも思わなかった
貴方がいるうちに
一回でも言えば良かった
私は貴方を愛しています
誰よりも
この世界で一番
私の…
私のこの声
貴方に届かなかったから
貴方は逝ってしまったのですか
■ プラネタリウム ■
霧のように細かい雨が
微かに 微かに
舞っている
携帯のディスプレイに
七色に光る星空
綺麗
私は目の前に散りばめられた星達を眺めながら
ただ ただ 貴方を
待っている
■ バレンタインデー ■
少し苦みのあるパウダー
その後にくるやわらかい甘み
手作りのメッセージカードに書かれたピンクのうさぎは
去年と同じようにウィンクしている
君から僕へのプレゼント
１日遅れで届いた
君の気持ち
ありがとう
僕の気持ちを返したいのに
肝心の君はもういない
■ 片思い ■
ぺらぺらとページをめくる
心地良い音に酔いながら
本の端をそっともつ君の手をみる
マネキンのように白い手
眼鏡の奥で伏せられた瞳は
長い睫毛で半分も見えない
僅かにみえる黒は
上から下へと機械のように動いている
正面に座って本の影から
ちらちら見ていた僕に気付くと
君は優しく微笑んだ
その本 面白いよね
何故だろう
すごく切なくなった
■ 僕らの太陽 ■
ぽかぽか ぽかぽか
温かい太陽
背中に日差し
眠くなる
じりじり じりじり
熱い太陽
背中に日差し
怖くなる
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