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宝篋印塔と安寿姫塚四季折々
安寿は、疲労と空腹に絶え切れず、かつえ坂の中山と下東の境で安寿は息絶え、下東の方に向いて倒れ心臓部が下東の地にあったため、今の安寿姫塚の地に、下東の村人によって手厚く葬られたと伝えられています。
安寿と厨子王(あんじゅとずしおう) 舞鶴の民話
安寿姫が息絶えたとされる「かつえ坂」の地名は現存し、
「かつえ坂」より、母なる川「由良川」を見渡しています
ここより少し進むと左側に「安寿姫塚」の案内板が立つています。
KTR線をくぐり、まっすぐ進むと、「右へ行くと松尾」の道しるべが目に入ります。右へ進むと、小さな駐車場があります。
いらっしゃいませ ごゆっくり お楽しみくださいませ
安寿姫塚入り口辺りに、いつの時代からか、右に進めば松尾に通じる道しるべがあります。京に向かおうとした安寿への道しるべだったのでしょうか。
山椒太夫の屋敷を抜け出し、
厨子王は、国分寺へと逃げ後、和江の旧家ハッチョモン(佐藤八右衛門)
を中心とする村人の協力によって「ふくちやま」から京に向かい、
安寿は「ふなわたし」を渡り京に向かう途中の「かつえ坂」下東で
息絶え!たと伝えられています!
早春、建部山西麓一面
においこぶしの花
が一面咲き始め、八雲の里に春の訪れと春の香りを届けてくれます。こぶしの花が終わる頃、安寿姫塚池の周り一面にスイセンの花が咲き始め、祠の辺りには、 ハナズオウ・すみれ・レンギョウ・ユキヤナギ・ハナミズキ・ヤマボウシ・ショウブ・あじさいなどが咲き始めます。
安寿姫塚の池のほとりのその奥に、14世紀末(室町時代)の石製供養塔で安寿の墓として知られる
「宝篋印塔」が祀られています。
永年の自然のいたずらで祠の傷みがはげしく、一部改修工事をたいへんたくさんの方々のご理解をいただき、りっばな祠に仕上げていただきました。
平成14年6月28日完成の様子をご覧下さい。
14世紀末(室町時代)の作とも言われる
宝篋印塔が祀られている祠がきれいになりました。
安寿と厨子王が山椒太夫の屋敷から逃げ、
和江の「かくれ谷」と言うところで、
別れの水杯に使ったと言われる
トクダマギボシが大きく成長し花が咲きました
H15年6月
***掲示板にお立ち寄りくださった「仙人さん」の一部より***
・・・ところで、安寿姫塚が宝篋印塔(ほうきょういんとう)であることはご存知の通りです。少し欠けていますが、保存もよく美しい塔です。これは供養塔だからお墓じゃない、なんて話は学者センセイにお任せしておいて、ダレが何と言おうが安寿姫のお墓です。今年の3月に舞鶴市の指定文化財に選定されました。三庄太夫伝説のよすがとして貴重であるということが、理由の一つです。 指定されたので昨年の祠修復への補助金が舞鶴市から出ました。立派に修復できたのは、舞鶴市や教育委員会・文化財関係者の助力に負うところ大きいのですが、それも地元の皆さんが長年にわたってお守りしてこられたご努力の賜物です。 そのご努力は江戸時代にまで遡るわけですが、ぴょんこさんに見せていただいた祠の前に立っている立て札「安寿姫塚の由来」に、「かつえの仏として参詣者が絶えない」と書かれています。「かつえの仏」といえば安寿姫を指すのでしょうが、言葉としては飢え死んだ人すべてをさします。江戸時代には飢饉でたくさんの人が亡くなりました。下東でも死人が出たことでしょう。そういう人をも祀っていたのかなぁと思います。 長年大事にされてきたので、塚は暗緑色の表面がとても滑らかです。石材は凝灰岩ですが、ジツは実は この石にスゴイ秘密が隠されていたのです。700年をへて明らかになった秘密とはいったい何だったのか? 次号を待て! (引っぱるなぁー) (10月21日0時23分)
安寿姫塚と呼ばれている宝篋印塔は、白っぽく見えますが暗緑色の安山岩質凝灰岩です。そしてこの石の産地はというと、舞鶴のお隣の福井県は高浜町の日引であるという古川久雄さんの鑑定が出ています。舞鶴の田井の隣の海べりです。古川さんという方は神戸市在住の石造物オタク・・ (コホン) もとい 日本石造物学会の会長さんで、長年にわたって宝篋印塔や五輪塔などの仏塔を研究してこられた方であり、近畿一円はもとより全国の仏塔を訪ね歩いておられる斯界の権威です。 その古川さんは、7年前にある劇的な出会いをされたのです。その相手というのは、長崎県立大村高校の大石一久さん。大石さんも長年長崎県下の石造物を調査してこられた方ですが、300以上もの仏塔が地元で採れない石に刻まれており、それらは洗練された関西様式なのでした。どこの石で、どこで作られたものなのだろうか?ということが、大石さんの長年の謎で、遠く関西に何度も足を運び、福知山に来てようやく同じ石で作られた石造物を発見されたのです。ところが喜びも束の間、福知山でもその産地は分かりませんでした。 がっかりして帰った大石さんに、ある日知らない人から電話が入りました。それが古川さんからで、古川さんは大石さんの論文を読んで、これは日引石だ!と気付かれたのです。相寄る魂というか、二人の石造物オタク・・ (コホンコホン) 石造物研究者のココロザシがニューロンのように結びついて、二人は運命的な出会いをされたのです。そして、堰を切ったように長年の薀蓄を傾けあった二人がたどり着いた結論とは、いったいナンであったのでしょうか? (ジャーン) 日引石が語る驚くべき700年の謎は? 次号につづく。 (引っぱる引っぱる) (10月22日2時22分)
古川久雄さんと大石一久さんが、日引石について明らかにされた秘密とは、中世の日本海全域にわたる航路の存在の確かな痕跡でした。 安寿と厨子王が直江の湊でさらわれ、浦々を廻って ついに丹後の由良で 三庄太夫に売られたといっても、それは伝説やお話の世界のことで、確かに実証されていたわけではないのです。 ところが、日引石製の仏塔が、北は青森県津軽の十三湊(とさみなと)から、南は鹿児島県の坊津まで分布しており、若狭・丹後・丹波・長崎など、分かっただけでも300を遥かに越える数の仏塔が、高浜町の日引で作られて、日本海沿岸の全域に運ばれていたのです。 石塔に刻まれた年号から、その時期は南北朝から室町時代にかけてだったことが分かっています。安寿姫塚が作られたと推定されている14世紀末、室町時代の初めの時期は、ちょうどその最盛期に当たります。 日引では、そのころ石塔を大量生産する工場があって、山から切り出した原石をネコで背負い、シュラで降ろし、加工して船に積み込んで運んだ、と考えられます。700年にわたって切り取られた山の採石場は、今では1時間も登らなければならない所にあり、昭和30年ごろ 最後の石工が廃業したという。 まだまだ解明されなければならないことは多いが、中世日本海航路の存在が証明されたのです。 なぜ長崎県の対馬・五島列島・平戸に多いかというと、そこを根拠地に朝鮮・中国の浦々を荒らしまわった海賊・倭寇が、略奪してきた仏像などの文物を売りに来て、日引の仏塔を買って帰ったと考えられます。宮津の文殊さんにある高麗の金鼓(きんこ)(重要文化財)もそのようにして運ばれてきたのでしょう。 (10月23日1時16分)
(以上は、掲示板にお立ち寄りくださった仙人さんのかきっこをお借りしました)
先人から伝わる話で、祠の下には、
千石舟に一艘の玉石が敷き詰められていると聞いていたのですが、
今回の改修工事で祠を持ち上げ作業を進めていただく中で確認された
「玉石」右下、杉の木の根元に積み上げられています
森鴎外の小説「山椒太夫」で有名な、安寿と厨子王丸の悲しい物語。
・・・安寿姫と厨子王丸が山椒太夫の追っ手から逃れ、
和江の国分寺
の和尚に身を匿われたと伝えられています。
安寿と厨子王丸が別れの盃を交わしたと伝えられる、
「かくれ谷」、
という地名も現存しています。
そのとき別れの水盃に使われたという
「ギボウシの葉」:トクダマギボウシ(トクダマ)
純白のかわいい花を付けます。
安寿姫塚は、四季をとおし、地元の老人会(若松会)の方に管理していただいております。
四季の移り変わりと共に、自然のいたずらでたいへんご苦労いただいておりますが、安寿を偲んでお参りいただく方達に、四季折々自然の恵みと自然の響きを満喫していただけるよう頑張っていただいております。
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