アオイナミダ

アオイナミダ

COUNTDOWN JAPAN 04/05 2日目(04.12.30)

COUNTDOWN JAPAN 04/05 二日目


二日目。
初日にかなり本気で走ったり、飛んだりはねたりしていたので
足がかなり張っている。やばい。


この日はSと、MYと海浜幕張で待ち合わせ。
このMY、私が夏のRIJで買ったパンフを見せたら感動したらしく
「行ってみたい」と言い出した。
しかし、彼女の部屋にあるCDは、浜崎あゆみとかELTとかであり、
かろうじてJAPAN系と言えるものでも、鬼塚ちひろとかHYとかであり、
このフェスに来ても見るものないんじゃ……?と心配していた。
参加動機も「これだけの人を集めるものがどんなものなのか見てみたい」
という何とも不思議なもの。果たして楽しめるのか。


そのMY、電車を間違えたらしく遅刻。
Sと私は駅で待っていたのだが、一向に来ない。
しびれを切らして電話したところ、
「もう階段(が改札の外にある)を降りた」と言う。
ようやく合流した後、Sと私に激しく怒られるMY。
Sに至っては「普通着いたら電話してくるでしょ?何でしてこないの!?」
と、結構な怒りっぷり。人のことは言えないが(後でちょっと反省しました)。
先行き不安な滑り出しである。




ちょっとだけHUSKING BEE
MYの遅刻+クロークの混雑により、会場入りが前日に比べて遅れる。
とりあえず腹ごしらえをする。
みなとやのハム焼きを食す。去年も夏も食べたけど、やっぱり絶品。


その後、EARTHのハスキンを見に行く。
最後の方しか見れなかったけど、予想に反して穏やかなステージだった。
もっと激しいのを想像していたよ。




アナログフィッシュ
ここで前日に続いてSと別行動。
MYと私はグッズを見に行く。
ACIDMANのTシャツがなかなかいいデザインで、欲しかったのだが
「明日シロップのグッズ買うかもしれないしな~」
と考え、ガマン。
バインのグッズも見たが、イマイチだった。
「グッズに力入れてないでしょ?」と言いたくなる感じ。
気になったのはメンバーの顔が描かれたポストカード。
……すごく微妙。


その後アナログフィッシュを見に行く。
公式HPで試聴だけはしたことがあった。
感想は、「何か不思議ちゃんな感じ?」
そこまで気に入ったわけではない(ファンの方ごめんなさい)のだが、
ちょっと気になったので見に行く。
MOONにはかなり人がいっぱい。
まもなくライブ開始。


「確信なんてなくてもいいよ」、なかなかよかった。
しかし、サビ(だったかな?)で明らかに不協和音。
意図的なんだろうけど、思わず
「これチューニング狂ってるとかじゃないよね?」
と思ってしまった。
一番いいと思ったのは「世界は幻」かな。
あれは音源欲しい。


ちなみに、アナログフィッシュはMYのツボをついたらしく、
「スゴかった!」「よかった!」を連発していた。
好きなアーティスト:アナログフィッシュ、って何だか通っぽい。




GRAPEVINE
お次は本日の私的目玉、グレイプバイン。
私はかなり前の方で見たかったので、気合を入れるために
上に着ていたパーカを脱ぎ、クロークに預けに行く。
ここでMYとも別れる。


EARTHに行ったら、バイン前のザゼンボーイズが終わるところだった。
ザゼンが終わってはけて行く客が少し落ち着いたところで、
ステージ前を目指す。
今回初のモッシュエリア内。
かなりステージが近い。
何とか田中の見える位置をゲットする。


30分近く待った後で、バインの面々登場。
相変わらず田中は細い。
一曲目は「作家の顛末」。
『Everyman,everywhere』の中の曲だ。
照明と相まって、サイケデリックな空間が作り出される。
2曲目は「スロウ」!
かなり初期の曲だけど、やっぱりいいわあ。
亀井くんの曲はメロディアスだ。


どのタイミングだったか忘れましたが、MCがはさまれた。
「こんばんはグレイプバインです」と言う田中。
歓声を上げる観客。
しかし私は、 「いやまだ『こんばんは』じゃないだろ」 と思った。
会場内は暗いからよくわかんなくなるけど、まだ15時台よ?
「みんな仕事納めはしてきたかー!」
「わしらは今日が仕事納めじゃー!!」
というMC。
去年も田中、「今日が仕事納めじゃー」と叫んでた気が。


「スロウ」の後は、「豚の皿」「BREAKTHROUGH」「Suffer the child」
「アンチハレルヤ」「ミスフライハイ」など、激しめの曲が続く。
モッシュエリア内は大盛り上がり。
私もかなりジャンプしっぱなし。
最後は「Everyman.everywhere」で締め。
この曲は限りなく哀しく優しい。


50分ぐらいやり、バインは去っていった。
いいライブだったと思うけれども、一つだけ不満。
それは『イデアの水槽』からの曲が多かったこと。
他にもたくさんあるじゃん、やる曲!
いくらでもあるじゃんよー。
個人的にはサイケサイド・オブ・バインが見たかったなあ。
そして今回も「望みの彼方」は聞けず。
生で聞いたことないんだよね。いつかはきっと。




ニアミス事件
バイン後、SとMYと合流。
MYは「あんなにロックな感じだとは思ってなかった」と言う。
彼女のバインのイメージは、私がカラオケで歌った「スロウ」に限られていたらしい。
「バインは曲の幅が広いから」と言ってみた。
彼女は田中の声が好きではないらしい。まあわかるけどねー。
なかなか私の周囲でバイン好きを増やすことは出来ず。しくしく。


少し時間が空いたので、飲食スペースでまったりする。
SはCOMEBACK MY DAUGHTERSを見に行くと言うので、MYと共に酒を飲む。
彼女はよっぽどアナログフィッシュが気に入ったらしく、
「音楽を聞きに来たわけじゃないけど、
(アナログフィッシュを聞いて)音楽を聞きに来たんだ!って思った」
と熱く語ってきた。
音楽聞きに来たんじゃないんかい と突っ込みたくなったが、
自粛してみた。
アナログフィッシュが彼女を開眼させることになるのだろうか。


その後、スネオヘアーを見にGALAXYに移動。
しかし、GALAXYは20分も押していたため、このままGALAXYにいたらアシッドマンに間に合わない。
そう判断した私とSは、EARTHに移動することに。
MYはスネオを見たいと言う。
MYは遠方からの参加なので、早く帰らねばならなかった。
そのため、彼女とはここでお別れ。
感想聞かなかったけど、スネオはどうだったんだろ?


EARTHに移動してみると、まだエレカシがやっていた。
エレカシVo.の宮本は、何故いつも衣装がシャツなのだろう。
床に腰を下ろしてアシッドマンまで待機。
Sと話をする。


その時事件はおきた。


Sと私の側を、男の人2人組が通り過ぎて行った。
向かって左にいた男の人は、ベージュかなんかの細身のニットを着ていた(うろ覚え)。
その人自体もとっても細い。
その2人組が横を通り過ぎた直後、私の目は無意識に細身の彼を追っていた。
ある思いが頭をよぎる。
「今のはもしや……いやでも違うよなー」
そう思い、その時は黙っていたが、
エレカシが終わってステージ前に移動するとき、思い立ってSに言ってみた。


「さっきバイン田中風の人が―――」
全てを言い終わらないうちにSが口を開いた。
「え、さっきAAA(アーティストのパスについてるマーク)付けた人が通って行ったけど、それ?」


えーーーーーーーーーーー


田中和将本人!?


去年前述のM(CDJ初日参照)が田中らしき人を会場内で見かけたと言っていたし、
実際AAAパスを首から下げた人をあちこちで見かけていたので、
淡い期待はしていたのですが、まさかホントに会えるとは。
ごく普通に歩いてましたよ。お客さんみんなエレカシ見てるから気付いてないし。
もっと早く田中だと気付いていれば、じっくり顔も見れたし
あわよくば話しかけることもできたのに。
うーーーーー残念無念。
しかし、ニアミスできただけでかなり嬉しい。
私の側2mぐらいのところを通り過ぎて行きましたよ。


……本人じゃない可能性もあるっちゃあるけど、まあここは本人だったってことにしておこう。
その方が幸せだし。




ACIDMAN
田中ニアミス事件に興奮しつつ、お次はアシッドマン。
ここ一年ぐらい、好きなバンドベスト5ofノゾミノカナタに入り続けているバンドです。
彼らのライブを見ると感じるのが、「男率高いよなー」ということ。
男性人気が高いのはなんとなく分かる気がする。


オープニングSEは「0=ALL」。『equal』の一曲目でもあるこの曲を聞くと、文句なしにテンションが上がる。
「これがSEということは、一曲目はあれか?」と思っていたら、
思ったとおり。「FREAK OUT」が続く。
周囲で腕がたくさんあがる。
この曲、CDでもそう思ったけれども、尋常じゃない音の厚さ&強さ。
カッコよすぎ。
MCで、「今年は最高の年だったと言いたい!」とDr.一悟がしゃべり、盛り上がる観客。
しかし、その後彼は、「言いたいのですが、」と続けた。


「財布なくしました!」


キャッシュカードにクレジットカード、免許証、健康保険証、
それに行きつけのマンガ喫茶のカード(笑)の入った財布を丸ごとなくしたそうで。
気の毒に……。
その後見つかったのだろうか。


アシッドマンは激しめの曲が多く、
この日やった「暁を残して」「飛光」のような曲もカッコイイのですが
「リピート」のような静かめな曲もとってもいい。
そしてこの日圧巻だったのは、ラストにやった「廻る、巡る、その核へ」。
『equal』のラストに入っているこの曲は、とにかく壮大で、
「コレ生で再現可能なのか?」と思っていましたが、
実際生でやってましたよ。
圧倒されました。




くるり
アシッドマンを見終わった後、飲食スペースに行き、まったりする。
その後、100sを見に行く。
床に腰を下ろしてステージを見つめる。
そのうち、睡魔との孤独な闘いが始まった。
Sに話しかけられ、ビックリして目が覚めた。ありがとうS。
そしてごめんなさい100s。




本日大トリのくるり。
スクリーンに「NEXT ARTIST  くるり」と表示され、歓声が上がる。
それを見て私は、ふとうすた京介の「ピューッと吹くジャガー」に出てきた
「ずるり」というバンドのことを思い出し、
Sに「ピヨ彦の憧れのバンドで、メンバー全員服がずり下がってるの」と
大声で説明してしまった。
絶対周りの人にも聞こえてたよなあ。


ライブは10分ほど遅れてスタート。
メンバーは全員Yシャツにネクタイ。何で?
セッションから始まり、そのまま「ワールズエンド・スーパーノヴァ」に突入。
この2曲でかーなーりの時間を費やす。
脳内物質が何かしら分泌されているような、酩酊気分になる。
そして確かこの時点では、岸田くんはサングラスをかけていた。
「何か……内Pみたい」 と思ったことはSにも内緒です。


「ワールズエンド・スーパーノヴァ」の後は、「マーチ」「窓」と続く。
語彙が少ないので説明のしようがないが、いい感じ。
曲の合間合間に「くるりです」と言う岸田くん。
計5回 は言ってましたよ。
そしてこの日は岸田くん、メガネをかけていなかった。
MCで「メガネなくした」と言っていたけれど、
その後「ふはははは」と笑っていたので、私は「ホントか?」と思った。


岸田くんがギターをアコギに変えて演奏された曲は、
どうやら新曲らしいが、いい歌だった。
心に染み入る感じ。
その後は「ばらの花」。
やっぱり名曲ですね、この曲は。


この日は出番が最後ということもあってか、
かなり長めにやってくれた。
1時間20分ぐらいはやっていたのではないかと。
途中で「これくるりのワンマンだっけ?」と思うぐらい、
熱く力の入ったライブでした。
途中、Ba.佐藤くんが、
「これだけの人がいるのはすごいですよ」
「みんな一回ココから見た方がいいですよ」
と言っていた。
見れるもんなら見てみたいわいっ!
いいライブを見ると、「すごいよかった!」という満足感と共に
「やってる方はもっと気持ちいいんだろうな~くっそ~~~」
という気分にさせられる。
この日のくるりがまさにそうでした。


「HOW TO GO」「ロックンロール」などをやった後、いったん引き上げていくくるり。
しかし最後だし、アンコールあるだろ、と思っていると
大して時間の経たないうちにくるりは戻ってきた。
そしてやってくれたのは、「東京」。
私の大好きな曲(ケータイのアラームがこれ。毎朝この曲で目を覚ます)。
一年前もこの曲をやってくれたなー。




「東京」を終え、ちょっとしたワンマンライブのようなくるりのライブは終わりました。
岸田くんは、「まだ遊び足りない人は、明日の6時に会いましょう」と言った。
私は翌日、24時間も経たないうちにもう一度くるりを見たのでした。
最終日に続く。





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