国の指定難病 「特発性血小板減少性紫斑病」 を患っている
ボス。
毎月行かなければいけない病院を
もう半年も行ってないと言ってました。

近頃調子が悪いと言うので、
万が一の事が起きて、ここを私一人に任されても困るので
早く従業員をもう一人入れてくれと何度も言っているのに、
3月の終わりに19歳の女子大生が
面接に来て即キャンセルされてから、
その後全く求人を出していないボス。

ある晩、ボスが大量の吐血をして
救急車で運ばれ緊急入院になってしまったと
ボスの母親から電話があり、
暫く毎日行ってほしいと。

予想では一週間の入院。
今は生まれたばかりの赤ちゃんも
妊娠している犬もいないので
どうにかなるでしょう・・・

と思っていた翌日、信じられない事が!

数ヶ月前からダックスの雄と雌を同じケージに入れて
自然交配を試みているんですが、
ボスが入院する1週間ほど前に
雌のお腹や乳首をチェックして
「まだ妊娠してないなぁ~」と言っていたんです。

そのダックスがなんと!
赤ちゃんを産んでた!!!

私が行った時には既に遅く、
3匹産んだらしいんですが、
助かったのはケージの外で最初に発見した子1匹だけで
あとの2匹のうち1匹はケージの中で死亡、
もう1匹は母犬が・・・(┰ ┰)

※ 犬の出産時、父である雄犬をそこから離してあげないと
  産んだ直後に敵とみなし
  母犬が赤ちゃんを守る意味で
  食べてしまうことがあるそうです。

野生の王国と化したケージの中を直視することが
出来なかった私。
その光景が恐怖で、
死んでいてもまだ形ある赤ちゃんを
出してあげることが出来なかった・・・

唯一ケージの外に出て助かった赤ちゃんも
かなり体温が下がっていて冷たい。
それに右足を怪我して血が出ている。
この子だけは何とかして助けてあげたい。

犬の出産に関しての勉強はしていないので
全くの無知。
パニックでしたが誰も助けてくれる人がいないので
ミィを診てもらっている動物病院に電話して
(犬舎の犬達を診てもらっている病院の電話番号を
聞かされていなかった)
保温の仕方、ミルクの与え方などを教わり
必死で頑張りました。

その後電話した病院へ連れて行き
先生が赤ちゃんを洗面器のお湯に暫く浸からせたり
ミルクを与えてくれたりしている間、
なかなか連絡がつかなかった入院中のボスからやっと電話があり
事情を説明。
ボスが提携の動物病院へ連れて行くということで
病院から外出許可を貰ってお互い犬舎へ戻り、
ボスが母犬と赤ちゃんを連れて病院へ。
母子共に入院となりました。
ボスは動物病院からそのまま自分の入院先の病院へ。

暫く放心状態でしたが気を取り直し
空っぽになったケージの大掃除。
周りの床や壁に付いた血も全部拭いて綺麗にした後
残りの仕事を済ませ、
7時半頃、夫に迎えに来てもらいました。

ボスは5日で退院してきましたが、
赤ちゃんは入院先の病院で亡くなったと。

力が抜けた・・・

全てはボスのミス、ボスの責任。
分かっているんですけどね。
どうしようもなかった事だと分かっているんですけどね。

初めての出産現場が悲惨な光景だったこと、
私がもう少し早く到着していれば・・・という思い。
暫くはショックから抜け出せませんでしたが
ようやく立ち直りました。

*****************

ここに日記を書いた理由は、
職場のHPにあるボスのブログが
悲しいことに、この楽天ブログなのです。(┰ ┰)

今まで何度か職場の愚痴や
犬の画像を載せてきましたが
万が一バレたら怖いので
仕事の話題のみレンタル日記を利用しようか
検討中です。

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