フロントの横にまるでドアのような開閉口のエレベーターがあり、それを写真に撮っておいた。実は昨夜散策から一時戻ったときに初めてトルコ式のエレベーターに乗ったのだが、本当にノブがついていて、エレベーターが到着したらそれを自分引いて開けるのだ。本当にエレベーターという箱の小さな部屋に入るドアといった感じである。自分で開けるエレベーターに乗ったことのなかった私たちは、最初はじっとそれが開くのを待っていた。いっこうに開かないので首を捻っていると、フロントの男性が見兼ねてジェスチャーと共に自分で引いて開けるのだということを教えてくれ、驚きつつノブを引いてようやくエレベーターに乗れた。
アテネ神殿ということからもわかるとおり、第9層はギリシャからの移民が多数居住した都市である。繰り返された繁栄と没落の末に第8層都市の築かれた紀元前900年頃に、ギリシャがトロイに打ち勝ったのだ。そこからは下に広がる農地や遠くに見える町が一望できた。その町のさらに彼方の地平線に紛れるかのように見えたエーゲ海は、かつてトロイ遺跡の傍まであったらしい。それゆえ、海峡の要の都市として戦争が繰り返された歴史を持っているようだ。
その可愛さに我慢できず、また何枚も写真を撮ってしまった。デジカメだからあとで消せばいいの、あとで消せば……。( -_-)フッ
それは第2層都市の時代に南西門から外への出入りに使われたものらしく、大理石の敷石で舗装された立派な坂道で、両脇も一段高くして縁取ってあった。4600年もの昔に、すでに高度な土木技術が発達していたことの証である。
そのロープの内側の草地の部分には、何本もの円柱がごろごろと置かれていた。『オデオン』には木製の屋根がついていて、小さいながらも音響は良かったそうだ。ローマ皇帝も訪れたことがあるという。小劇場というからには大劇場もあったらしいが、大劇場は完全に崩壊して痕跡すらないとか。
ここは『ロカンタ』というトルコの町にならどこにでもある大衆食堂だった。注文は店先に並べられたプレートの料理を指差して注文するセルフサービス方式である。トルコらしさを体験できたようで、ちょっと嬉しかった。それにピーマンにピラフを詰めた『ドルマ』やオリーブ油と野菜スープで煮込んだいんげん豆の『ピラキ』などのトルコ料理もどれもとてもおいしかったし、初めて飲んだ塩の味がするヨーグルト『アイラン』も気に入った。

