月の旅人

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バルセロナとさようなら

バルセロナとさようなら




『カサ・バトリョ』から20分ほどでゴシック地区と呼ばれているバルセロナ旧市街に到着し、リヤドロや革製品、モザイクタイルなどを販売しているお土産店に立ち寄った。
が、リヤドロはほしくても高くて手が出ずガウディのカメレオンの置物などもあったが、どうせならサグラダ・ファミリアかグエル公園で買いたいわけで、まったく買い物する気ゼロの私たちはサービスの冷えた水だけをもらって飲み干し、添乗員のKさんに断ってすぐ傍のカテドラルへと向かうことにした。
同じくお土産屋店の入口で暇を持て余している風だったおじさんを「一緒に行きませんか」と誘って歩き出す。

ゴシック地区は、その名のとおりカテドラルや市庁舎、王の広場などゴシック様式の建築が数多く残されていることからそう呼ばれるようになった。歴史的建造物の宝庫とも言われ、ローマ時代には城壁が町を囲んでいたそうだ。王の広場は新大陸を発見したコロンブスが、カトリック女王のイザベルに謁見した場所として有名な場所だとか。
そんな古い歴史を持つゴシック地区の中心にそびえるのが、バルセロナの大聖堂(カテドラル)である。紀元前にローマ人が築いたのが始まりと言われているため、このカテドラルがバルセロナの発祥の地だと言われている。11世紀にはロマネスク様式の教会として再建されたが、13世紀末(1298年)にカタルーニャ・ゴシック様式のカテドラルとして建築が開始され15世紀(1448年)に完成した。が、現在のファサードは19世紀末に建造されたもの。カテドラルの中央祭壇下には、バルセロナの守護聖女サンタ・エウラリアの遺骨が眠っている。内部に安置されている黒いマリア像も人気があるそうだ。


私たちが興味津々で歩み寄ったそのカテドラルは、なんと思いっきり修復工事中だった。
ファサードの全面が見事に足場に覆われている。入口も塞がれていて中に入れそうになかった。「そんなバカなっo(><;)o」と悔しがりながらも、懲りずにファサードを背におじさんと記念撮影に挑む。足場だらけなうえに、唯一足場に邪魔されていなかった90メートルもある鐘塔は仰ぎ見るには高過ぎて太陽光に半ば消え、知らなければカテドラルの前で撮ったようには見えそうにない写真になった。(^-^;)
ファサードの修復工事は、重大な欠陥が発見され亀裂もできていたために始められたそうだ。……重大な欠陥って何? 気になる……。( ̄_ ̄;)
ところが、資金不足のため修復がストップされていたとか。そういえば私たちが行ったときも、確かに修復作業をしている人影は見なかったな。
7月に入って、Gas Naturalという会社が資金提供を名乗り出たそうで、今のところ唯一のスポンサーとなり修復が再開される見通しらしい。良かった~!

時間はまだあるからカテドラルの周りをグルッと回ってみようということになり、向かって左の路地に入る。狭い路地はまさに中世がそのまま残されていて、もし当時の衣服を着て歩いている人たちがいたらタイムスリップした気分になったに違いない。もしかして、コロンブスも歩いたりしたのだろうか。
バルセロナ大聖堂カテドラルの背後はこれといって魅力的なわけでもなかったが、正面が撮れないなら裏を撮ってやるっとばかりにジグザグとした背面を写していると、ふいにおじさんが私たちにある場所を示した。見ると、十字路の角地にカフェがあり、路地に面している席に座っている男性が真っ白なネズミを手に乗せていた。まるで『アルジャーノンに花束を』のアルジャーノンのようである。←白いネズミはみんなそう見える(笑) 落ち着きなくヒクヒクと鼻を動かしあっちを向いたりこっちを向いたりしているが、彼の手から逃げ出そうとはせず、一見そうは見えないが懐いているようだ。(笑) みきちゃんがガラス越しに写真をとってもいいかとジェスチャーでお願いすると、彼は白ネズミの顔をなんとかこちらに向けようと頑張って、快く写真に応じてくれた。やっぱり一見懐いているようには見えない白ネズミには思いが伝わらず、カメラ目線は一度もくれないままだったけど。( ̄▽ ̄;)

ふと気づくと、おじさんの姿がなくなっていた。
「あれ? どこ行かはった?」
周囲を見回してみたが見当たらず、「先に戻らはったんかなぁ」と時計を見て思う。私たちもそろそろ戻ろうということになり、カテドラルの右側から出るべく裏に回り込んだ。
ギターで『アルハンブラの想い出』という曲を演奏している青年の横をすり抜け、渦巻きがくるくるとたくさん並んだ凝った門扉を写真に収めて、カテドラルの裏口らしき扉の上のピエタの彫刻をちらりと鑑賞し、途端に人通りが増えた装飾的な渡り廊下のある路地に出て、カテドラルのパティオ(中庭)に直接入ることのできる入口に並んでいる人々の隙間からほんのわずかに見える樹木を覗いてから、カテドラル正面の広場に戻った。
ピカソの絵路地から出た瞬間、目の前のビルに書かれた落書きのような絵が視界に入り、みきちゃんが落書きみたいだけど気になると言って写真に収めた。その辺の画家が書いたか、子供の絵だろうなんて思っていたらとんでもなかった。あとで知ったのだが、なんとそれはピカソが描いた絵だったのだ。ピカソの幼年期の象徴である線画を壁画として再現したものだとか。みきちゃんが写真に収めなかったら、そのまま素通りで終わっていたのは確実である。
だってねぇ、どう見てもタダの落書き……いや、見る人が見ればタダの落書き……いやいや、素晴らしい絵に見えるのかもしれない。(笑)


お土産店の前にはすでにほとんどの人が出て並木沿いのベンチに腰掛けたり立ち話をしたりしていて、その中にやっぱり一足先に戻っていたらしいおじさんの姿も見つけた。
またバス待ちの様子なので、その合間におじさんと奥さんと一緒に並んで写真を撮る。その直後にバスが到着し、昼食を取るレストランへと向かう。時間はすでに14時半になっていた。
15分で『Neo Clasic』というカフェレストランに到着し、お店に入る前に現地ガイドさんの2人とはお別れすることになった。日本人ガイドのIさんはともかく(笑)、スペイン人ガイドさんと一緒に写真を撮らせてもらった。彼女のおかげでサグラダファミリアの塔に登ることができたのだから。グラシアス!


スペイン人は朝食をパンとミルクやコーヒー、またはチュロスとチョコラテなどで簡単に済ませ、10時頃にフランスパンで作ったサンドイッチのようなボカディヨというものを食べ、昼食は14時から16時までワインを飲みながらゆっくりとフルコースを味わい、18時~19時頃にタパスと呼ばれるおつまみ類にアルコール等をとる習慣があるという。これだけでも食べてばかりじゃないかという感じだが、さらに夕食も21時から22時頃にオムレツなどの軽いものではあるがちゃんと食べる。
『スペイン人は食事と食事の間に働く』と言われるらしいが、こう聞けば誰もがそう思うだろう。私はよくそんなに食べられるな……と思った。いくら食べるのが好きといっても、普通に食事をしてたまに間食をしたり、はたまた1日2食になったりすることもある私には1日5食など考えられない。スペイン人は胃腸の構造が違っているんだろうかと思ってしまう。………、羨ましい。(笑)


タパス料理レストランに入ると、すぐに2階へ通された。私たちのツアー専用予約席になっているようだ。テーブルはすでにセッティングされ、タパス料理らしい品が4つ並べられていた。
開いている席につき、あいにく回るテーブルではないため相席になった人たちとお皿を回し合ってそれぞれのお皿に取る。7人か8人席で、それでも充分に思える量だったが、まるで前菜のような料理だなぁと思っていたら、本当に前菜だった。新たに揚げ物とムール貝がどっさりと運ばれてくる。Σ( ̄- ̄;)多っ!!
ムール貝貝類は苦手だけど、やっぱり本場に来たからには食べなければいけないだろうと思い、挑戦してみた。味付けによっては美味しく食べられるかもしれないと思ったのだ。………駄目だった。( -_-)フッ
だって、あまり味がなかったから。すでに前菜でおなかいっぱいだったため、よく味わえなかったのかもしれない。みきちゃんやNさんも含め、他の人たちはいくつも食べていたし。苦手なものを食べるときは空腹時にすべきだな、うん。
スペインで初めてのレストランでの食事のためデザートも楽しみにしていたのだが、出されたデザートはカップをそれぞれにポンとお皿に置かれただけのバニラ&チョコアイスだった。(_ _。)がっかり…


食後は一路バレンシアへ向けてひた走る。360kmを超える道のりだ。
バレンシアはバルセロナに次ぐスペイン第3の都市で、地元では明るく晴れ渡ったという意味の「ラ・クラーラ(La Clara)」とも呼ばれている。地中海の沿岸らしく年間を通じて温暖で、ヨーロッパ中から人が集まってくるリゾート地として知られ、スペイン3大祭りの1つである火祭り(Falla)の地としても世界的に有名であり、バレンシア郊外で開催されるトマト祭りも有名で、数々の国際見本市が開催される都市としても有名である。さらに陶器やオレンジ、米の産地としても知られている。

バルセロナの街を抜けて郊外になると急速に人家がまばらになり、広大な土地にブドウ畑やニンニク畑が広がる。
スペインの国土は日本の1.3倍程だそうだが、とてもそうは思えないほどに広く感じた。
日本よりも山地が少なく人口も日本の半数以下の約5000万人であるらしいため、人家も大都市以外は密集していないからだろう。
バルセロナに別れを告げてから約2時間後、トイレ休憩となった。添乗員のKさんが、日本人のツアーは小まめにトイレ休憩を取って移動するがヨーロッパの人々は3時間でも4時間でも平気でトイレ休憩も取らずに移動するそうで、やっぱり体の作りが違うんだろかと常々思っているらしい疑問を話していた。
まぁ、3、4時間くらい私も平気ではあるけど、トイレ休憩のときの大半は一応行っておく。そのほうが懸念しなくていいから。
この休憩所は小さなカウンターバーとお土産屋さんが一緒になったお店で、日本の高速道路にあるサービスエリアのような感じだった。事実、周囲にはこれといって何もない。お店の人は毎日ここまで通っているのだろうか。
他の日本人ツアーの人とかち合い少し並んでトイレを済ませ、お土産屋さんの最奥で2リットル入りのミネラルウォーターが1.3ユーロで売られているのを見つけて購入する。
おじさんやおばさんもそれぞれに手に取り、小さなお店のレジカウンターにちょっとした行列ができていた。その全員が水を持っている様子が意味もなくおもしろくて、ひとりでちょっとウケた。(笑) ぶらぶらと店内を回って闘牛のぬいぐるみを見つけ、スペインといえばやっぱり闘牛なんかなぁ、と写真を撮ってみたりする。
そうしてバスに戻りがてら、今回行くことのできなかったモンセラートの山にほんの少~しだけ似た山がお店の背後にあることに気づき、悔し紛れにそれをバックにしてそれぞれ写真撮影する。……ちょっと虚しい。(笑)
バスに戻ったとき、おじさんやおばさんたちがフロントガラスを示したり眺めたりして何やら集まっていた。見ると、石でも跳ねたのかフロントガラスにかなりひびが入っている。スピードを出して走ったら風圧で割れるんじゃないかと思うほどである。
これはマズイと、バスとドライバーさんが所属しているミキトラベルに連絡を取ることになった。とりあえず今はどうしようもなく、そのまま出発となる。

トイレ休憩所から約30分ほど走った頃、オリーブ畑の広がる大地の向こうに地層も露な様子が美しい山が見え、それからはあまりに変わり映えのしない景色だったため、旅行中はバスの中での居眠りなど考えられない私もさすがに少し睡魔に襲われてしまった。午前中のハードに過ぎる観光も影響していたのだろう。┐( ̄。 ̄;)┌ フゥ…
幸いフロントガラスにひび以上の異常はないままさらに2時間ほど走行した後にトイレ休憩を取り、ようやくバレンシアに入った。あとはもうホテルへ行き、近くのレストランで夕食を取るだけである。
が、ドライバーのSさん、またしても道に迷った。ホテルの場所がわからないらしい。
添乗員のKさんが教えてくれたところによるとSさんはスペイン人ではなくイタリア人で、出稼ぎにスペインへ来ているらしい。そのためスペインの地理に疎いんだとか。……いや、でも仕事だし、それでは済まされないんじゃ。ヾ(ーー;)
何度もバスを停めては道行く人や信号で停まったときに隣の車の人に訊いてみたり、交通整理をしていた警察官にも訊いてみたりしたが、それでも辿り着かない。あっちへ行ったりこっちへ行ったりと走りまくるが、見えてくるのは建物も案内の標識も私たちが宿泊するホテルとは関係のないホテル名ばかり。
ホテルへ先導してくれるタクシーそのうちレストランに予約を入れていた時間も過ぎ去って30分以上が経過した。ドイツでもそうだったがここスペインでもドライバーさんの就業時間は厳しく決められているそうで、迷っている間にその就業時間もオーバー気味である。かといって運転をやめるわけにもいかず、Sさんもあせって顔が真っ赤になっている様子がバックミラー越しに見えていた。
そこでとうとうSさん、タクシーのドライバーさんに話をつけ、ホテルへと先導してもらうことに。
迷いなくバスの前を走り行くタクシーに、全員が胸をホッとなでおろしたに違いない。ホテルからお客を乗せたりホテルへ送ったりするタクシーのドライバーさんが、一番確実な道案内人だったようだ。警察官も一応、間違ってはいなかった。ただ、似た名前の違うホテルだったのだ。Sさんはそれに気づいたのか気づいていなかったのか、速度を落とすこともなくそのホテルを通過していったけど。
これまた添乗員のKさんいわく、スペイン人とイタリア人には道を訪ねるべからず、であるらしい。とても親切で快く道を教えてくれるのだが、その場所を知らない場合でも適当に「あっち」などと教えてくれるらしい。「知らない」では気の毒だと思うかららしいが、その親切があだとなって訊いた人はますます迷う羽目になるとか。( ̄▽ ̄;)
Sさんもまさにその状態に陥っていた、ということだろうか。
ちゃんとホテルの場所も知っている親切なタクシードライバーさんに出会えて良かった。
おかげで、先導してもらってから15分程も走ってやっとのことでホテル『エキスプレス・バイ・ホリデイ・イン(EXPRESS BY H.I.SAN LUIS)』に到着。


予約時間からすでに1時間も経っているためレストランから「まだ来ないのか」と電話があったらしく、急いでチェックインだけを済ませて徒歩でレストランへと向かう。本当はレストランの前で降ろしてもらい、ドライバーさんと添乗員さんでホテルへ行きチェックインして荷物を下ろし、それから添乗員さんがレストランに迎えにきてくれる予定だったらしいが、そうも言っていられなくなったのだから仕方がない。
レストランはホテルから5分もかからないくらいの場所にあった。スペインの名物料理であるパエリアがこの夜のメインだ。しかもバレンシアが本場だそうで、とても楽しみにしていた。
壁の写真やサイン長いテーブル2つに別れて座り、私たちはどこへ座ろうかと迷っていると「一番奥が取ってあるよ」と誰かが教えてくれる。誰が取ってくれたのか、言葉どおり一番奥に席が3つあいていた。
有名人もよく訪れるお店らしく、壁にたくさんの写真やサインが額入りで飾られている。傍の人たちとおしゃべりを弾ませながらまずは量の多いサラダを食べ、おじさんが頼んだ赤ワインを分けてもらった。
「バレンシアと言えばオレンジでしょ!」とオレレジジュースを注文しようとしたら、ウェイターさんにあっさり無いと即答され、「オレンジの本場やのに!?」と衝撃を受けながら、もらったワイン以外は水で済ませた。(T_T)

そしていよいよ、パエリアの登場である。大きなパエリア鍋で運ばれてきて取り分けてくれるのを期待していたが、残念ながらすでにお皿に盛られたものが運ばれてきた。
サフランで色づけされているのか、黄色いライスに丸ごとの小カニとムール貝が入っていて4分の1くらいにカットされたレモンが添えられていた。
……しまった、カニも貝も苦手やった……。/(>_<)\あぅっ
パエリアというわけで、カニもムール貝もよけつつライスだけを食べ、肝心の具はみきちゃんのおなかに収まった。カニは殻ごと食べられるやわらかさのようで、お皿には細長くて黒い貝殻だけが残されていた。
パエリアはようするに煮込みご飯だから栄養も味もちゃんとライスに染みていて、具を食べなかったとはいえ私もそれなりに美味しく食べ終え……いや、量の多さにライスまでもみきちゃんに食べるのを手伝ってもらったうえでふぅふぅ言いながらなんとか食べ終えf^_^;)、今度こそ素敵なデザートが出されることを願う。
そしてやってきたデザートは、またもやアイスクリームだった。今度はカップのままではなくお皿にちゃんと盛られた三色アイスだったが、バニラとチョコというのは同じだった。それにちょっとヨーグルトっぽい味のアイスがくっついている。
「ま、ここでケーキ出されても食べられへんしな」
そう言って自分を納得させ、アイスクリームだけは完食した。

レストランから出ようとしたとき、入口近くのカウンター席でドライバーのSさんが食事をしているのを見つけて声をかけ、一緒に写真を撮ってもらった。実はSさん、今夜でお役御免になったのだ。
フロントガラスのひび割れで結局翌日からバスを乗り換えることになったのだが、スペインではバスとドライバーさんは一対になっているらしく、バスがお役御免ならドライバーさんも共にそうなるそうだ。
そんなわけで、たった1日のドライバーさんだったけど迷った記念に。(笑)


21時50分ともなるとさすがに日もすっかり落ちて夜になった町を再び徒歩で戻り、ホテル前に停められていたお役御免になるバスとも写真を撮った。こちらのバスはサイドミラーが上から垂れ下がっているようについているため、なんだかバスが耳を垂れてしゅん……としょぼくれている犬のように見えてかわいい。(笑)
部屋のキーを受け取り、エレベーターで3階へとあがる。そのエレベーターの中の操作盤が少し変わっていて、のっぺりと凹凸のないプレートに数字が書かれたものが壁の真ん中にあり、その反対側は全面鏡張りだった。こんな操作盤見たことないなぁ、とシャッターを切ってみたがエレベーターの中は決して明るいわけではなくどうにもぶれてしまってうまく撮れなかった。
あっという間に3階についてしまい、部屋へ向かう。
ホテル室内そして室内の写真を撮ってから、改めてエレベーター内の写真撮影に挑戦するため部屋を出た。←ちょっと意地?
2、3回昇ったり降りたりしながら挑戦したがなかなかうまくいかず、外国人の小柄なお姉さんが同乗してきておとなしくしていたら、彼女の部屋がある階で止まったときに日本語で「オヤスミナサイ」と言われて「あっ、おやすみなさ~い♪」と嬉しくなって返し、さらにエレベーターに挑む。←かなり意地
フロントの人には「何を遊んでいるんだあの子たちは……」と不思議そうなあきれ気味の目を向けられ、戻ってきたドライバーのSさんと彼の同僚らしき他の日本人ツアーのバスを運転しているドライバーさんとも会って「Oh~」と笑顔を向け合い、だがすぐにまた降りてきたSさんと会ってしまい今度はホテルの人と同様「何してるんだか……」とその顔に書いてあった。が、それにもめげず挑戦した結果、なんとか撮影に成功!←意地以外の何ものでもない


ちょっとした達成感を得て(笑)部屋に戻り、順番にシャワーを浴びる。
部屋の窓の外にはロータリーがあり、中心の巨大な7つの釣り針のようなオブジェが交通量のまばらになったそこに街灯によってぼんやりと浮かび上がっている。
見ても大して楽しい景色でもなく早々にカーテンを閉め、それぞれにさっそくサグラダファミリアで購入した絵葉書にエアメールを書き、疲れと眠気に勝てず寝転びながら何か話していたはずなのに、気づけば意識がなくなり眠っていた。
この日は私が簡易ベッドで寝る番で、その立派な“簡易ベッド”ぶりに笑いながら寝転ぶとキシキシと音も鳴ったが、そんなことにはお構いなしにあっさりと睡魔に屈した。
こうして、念願のバルセロナを訪れサグラダファミリアとの対面に感動して震えた一日が終了!



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