月の旅人

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フラメンコ・ディナーショー

フラメンコ・ディナーショー




ローマ橋を後にして10分もしないうちに、バスが停車した。通気のために天窓が開けられていたのだが、走るとそれがゴーゴーとうるさいため閉めてくれと要望があったのだ。Jさんが運転しながら閉め方を教えてくれて挑戦したおじさんがいたがどうにもうまくいかず、バスを停めてJさんが閉めてくれることになったというわけ。
この頃ではすっかり愛嬌たっぷりな様子が人気のJさんだったが、天窓を閉めるときもまた何かのキャラクターのようなかわいさで、思わずその瞬間を写真に撮る。(>/■ゝ☆ パシャ
スペインのあちこちにある牛の看板再び走り出して1分後、この旅何度目かの牛の看板が低い丘の上を独占して立っているのが見えた。
この看板、闘牛か牛肉に関係があるんだろうかと思っていたら、まったく違った。激しく違った。なんとゴンザレス・ピアス社の『ティオペペ』というシェリー酒の宣伝看板なのだそうだ。初めて見た人は、きっと誰もわからないに違いない。
このティオペペ、ドライシェリーの代名詞になっていて、すっきりとした辛口が食前酒に最適として有名らしい。
ちなみにこの情報は、最後の観光地であるマドリッドの現地ガイドさんが教えてくれたもの。d(^-^)

それから40分程後、
「あ!Σ( ̄o ̄*) ひまわり畑!!」
と窓の向こうを指差す。あいにく私の座っていた席とは反対側だったため、そちらに座っていたみきちゃんとNさんに撮影を任せる。が、スピードを出して走っているためなかなかうまく撮れないようで、私も通路を挟んで窓の外を最大限にズームして写してみた。
まぁ、健闘が虚しくなるほどちらほら咲きだったんだけど……。(_ _。)くすん
かろうじて撮れた3分咲きほどのひまわり…添乗員のKさんいわく、今年は4月、5月がとても涼しかったため成長が遅く開花が遅れているらしい。
「去年はもう満開だったんですけどね~」
それを聞いてますますがっかり……。
サグラダファミリアに次いで一面のひまわり畑を見たかった私たちは、実は開花時期に合わせてこの時期のツアーを選んでもいたのだ。自然のものだからひたすら「咲いていますように」と願いつつの参加だったが、自然は味方してくれなかったようだ。(T_T)あぁ…

アンダルシア地方、特にコルドバ郊外は地平線まで広がるひまわり畑の風景が見られることで有名な場所。点在する白壁の村も風情たっぷりで、ドライブに最適のエリアだとか。
あ~っ、その風景を見られなかったのがものすご~く残念!!~(>_<。)~
そのかろうじてちらほらと咲いていたひまわりを見て誰かが「なんか小さいね」と言ったのをKさんが耳にし、日本で見かける屋根にも届きそうなロシア産のひまわりとは違ってスペインのひまわりは背が低いことを教えてくれた。コロンブスがアメリカ大陸を発見した後にスペイン人によってヨーロッパ中に広まったため、スペインのひまわりは北アメリカ原産なのだ。
ひまわりはスペイン語でヒラソル(girasol)という。日本のひまわり(向日葵、日輪草)と同じく“太陽に向かう”という意味を持つ言葉で、他国でも同様にサンフラワー、ソレイユ、ブルーメなど、燃えるような太陽と明るさを表現した名がつけられている。
それにしてもひまわりというと真夏のイメージがあるのに、アンダルシアでは6月には満開になるのかぁ。лヾ( ̄- ̄*)へぇ~ と、旅行計画を立てているときから思っていたけど、日本でも6月には咲いていたりするんだろうか。でも日帰りツアーとかを見ると7月だったしなぁ。近所にひまわりの咲いている所がないから、ちょっとわからない。/(ー_ー)\うむむ


ひまわり畑から30分も経たないうちにセビリアの街に入った。
すでに18時半を過ぎていたが、まだ陽は高い。日本でいえばやっとお昼過ぎといった感じである。
フラメンコ・ディナーショーのお店セビリアに着いて真っ先に向かったのは、フラメンコ・ディナーショーの会場であるお店『EL PALACIO ANDALUZ』。
私たちが3人と奇数であるため、またもや一人旅のおじさんと同席になった。
席についてすぐに舞台の幕が上がり、演奏者や舞踏者たちが現れてフラメンコが始まった。男女3人ずつでくるくると踊る様子をさっそく写そうと思ったのが、舞台から遠い席だったためズームにし、さらに照明が暗かったため手ブレが激しくなかなかうまく撮れない。かといって私が持っていた足の伸縮しないミニ三脚では前の席の人が邪魔だったりして写せず、結局彼らが踊り終えるまで1枚もまともな写真が撮れなかった。(ー_ー;)ふぅ…
こればっかりは私の写真下手のせいではないと自分を慰めながら、まず各テーブルにサービスでついたボトル1本の赤ワインをいただき、すでにお皿に用意されていたパンをかじる。しばらくして、大きなお皿に盛られた前菜がやってきた。
フラメンコ「多っ!!Σ( ̄□ ̄;)」
思わず驚きつつも食べ始めた私たちだったが、そこへあわててウェイターさんがやってきた。隣のテーブルと間違って出してしまったらしく、私たちからお皿を取りあげて隣の西洋人グループのテーブルへ……おや? 私たちが手をつけたお皿をそのまま出したような……( ̄  ̄;)、はは……まさかね。きっと記憶違い記憶違い!┐( ̄▽ ̄;)┌
というわけで、その後すぐに運ばれてきたのはエビのフリットと、ちょっとコロッケに似たような感じの揚げ物のお皿だった。それが1皿、テーブルの中心に置かれる。4分の1に切られたレモンが真ん中にころんと乗せてある。4人で分けるにはちょうどのようなちょっと少ないような量だ。
どうやら料理にはそれぞれ、日本人用の量と西洋人用の量があるらしい。
「そりゃあんな多い量食べられへんもんなぁ」
「外人さんってすごいなぁ」
などと感心しつつ、今度こそ自分たちの料理を食べ始めた。すると今度は演奏者はそのままで女性が1人だけ舞台に現れ、キリッキリッとしたフラメンコを披露してくれる。そして男女ペアの社交ダンスっぽい舞踊に続いて、全身黒ずくめの小太りな男性1人が汗をまき散らしながらフラメンコを踊り、再び別の男女ペアが現れて踊る。
その合間に、「スープって最初に出されるもんじゃないの?」と疑問を口にしつつポタージュスープらしきものをおいしくいただき、続いて登場したおばさんの歌を聴いたあと、民族舞踊らしきものが始まった。衣装もこれまでとは違い、かわいい雰囲気を持った衣装である。がんばって写そうと挑戦してみたが、またもや惨敗……。
テーブルにはメインディッシュが運ばれてきて、温野菜と牛肉のデミグラス風ソースかけ、その牛肉の大きさと変わらないくらいの少量のライスが一緒に盛られたお皿が各人の前に置かれた。こちらも味は良く、みきちゃんはパンでソースまで綺麗にさらえていた。
民族舞踊まぁ、みきちゃんは稀に食べ残すことがない限り、そうやっていつもお皿を綺麗にする感心な人なんだけどね。
次は背が高くスリムで足長の男性が1人でフラメンコを踊り、女性5人のダンスに続いて、彼女たちが舞台の後ろ寄りに並んで扇を振る中2人の男性が闘牛士を演じているらしき舞踊を披露してくれた。
これでまだ終わらず、新たに1人の女性が現れてフラメンコを踊り、その後にようやくこれまでに登場した全員が揃って舞台に現れ、それぞれにフラメンコを披露してフィナーレとなった。
食事もミルフィーユのようなデザートを食べて終了し、1時間半ほどのフラメンコ・ディナー・ショーを楽しんでお店を後にした。

あ、1つ書き忘れ。海外旅行先のこういう場所では付き物のお店の人が勝手に撮りに来てその写真を売るという、ありがたいのか迷惑なのかよくわからないこの行動はここでもしっかり行われ、扇も描かれたフラメンコチックな紙製の額つきファイルを渡された。
でもバックがフラメンコの舞台なわけではないためただの食事風景といった感じで、
「……いらんな( ¬_¬)ノ⌒■ポイッ」
と、ほとんど即決でテーブルの隅に寄せた。(笑)
撮るならもう少し考えて撮らないと、現像するのがもったいないだけなのにねぇ。


フラメンコ・ディナーショーのお店から出ると、外はまだ明るかった。時間は20時半を過ぎている。
誰かが「晩ごはんか何ごはんかわからへんなぁ」と言うのを聞いて、確かに、と納得した。
そこから10分ちょっとでホテル『マカレナ(TRYP MACARENA)』に到着。
この日のホテルは当初予定されていたホテル『イスラ・カルトゥーハ(ISLA CARTUJA)』から急遽変更され、ワンランクいいホテルになったらしい。同じ4つ星ホテルだが、確かに料金は少しホテル・マカレナのほうが高い。
ホテル室内急な変更だったためお詫びの印として各部屋にフルーツが用意されていると聞き、ランクアップだけで充分なのに( ̄- ̄*)サービスいいなぁ、と楽しみに部屋へ向かう。絨毯の敷かれた廊下を歩くと、それぞれの部屋のドア横に円形の額に入ったレリーフが飾られて高級感が醸し出されていた。
部屋に入ると、鏡台にフルーツ・バスケットが置かれていて、オレンジに洋ナシにリンゴにブドウにイチゴなど、思っていたよりたくさん入っていた。それを写真に撮りやすいようにベッドへ移動し、簡易ベッドが入ったためちょっと狭くなってしまった部屋を写す。
まだ21時にもなっていないのにもうすることがなく、暇を持て余してホテルの中をちょっとうろついてみることにした。

が、大してうろつける場所もなくバーで飲む気もさらさらないため、無理やりとにかく何かを写真に撮るといった感じになった。←絶対におとなしく部屋に戻らない(笑)
一段低くなっている所に噴水がありその四隅にカエルが座ってピュ~ッと水を噴き出しているのを見つけて、その愛嬌のある姿に思わずシャッターを切る。
カエルの噴水あとは適当にロビーの椅子やソファに座ってみたりして過ごしたが、あまりに何もないためさすがの私たちも15分ほどしか時間を潰せなかった。
ま、たまには早く寝ようか、と部屋に戻り、順番にシャワーを浴びる。そのとき、何気なくつけていたテレビに空港の一部が崩落している映像が映った。なんと、シャルル・ド・ゴール空港ではないか。Σ( ̄□ ̄∥)えっ!!
スペイン語のため詳細はよくわからなかったが、私たちが利用しているときでなくて良かったと胸を撫でおろす。またテロか何かなのだろうかと不安になったが、まだ旅行は半分も終わっておらず帰国はまだ先のため、もしパリの空港が利用できなくても今からなら変更できるんだろうと安易に考え、帰国できなくなる可能性などチラリとも頭に浮かばなかった。楽天的?( ̄▽ ̄;)
みきちゃんが剥いてくれた洋ナシを食べ、何事もなかったかのように眠りについたのは午前0時をとうに回った頃。
……あれ? 全然早ないやん。(笑)



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