道化師



ピエロは 自分の感情を 押し殺し

観客の 心のスキマを埋める事に 徹する

ピエロを見て 笑う 悲しむ 怒る 泣く

でも 最後は 満足して 帰っていく

しかし ピエロも 人の子

心のスキマを 埋めてほしい時もある

そんな時 ピエロから 一人の人間に戻る

ある日 ある店で偶然 観客だった人に遭遇する

その観客は ピエロの素顔を知らない

ピエロは 近くに案内され 席に座った

その時 観客と その友人の会話を 聞いてしまった

その話を聞き ピエロは 悩んだ

ピエロを演じ続けるべきか 辞めて消えるべきか

しかし 舞台は続いている

舞台がある限り 演じることを選んだ ピエロ

それが ピエロの生き方だから

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