CUT IN APASH

CUT IN APASH

足のニオイにご用心


この店は当時、カット・シャンプ-・顔そり・セットを全部含めて¥1000という激安店(業界ではやすどこと呼ぶ)であり、1日の来客数が150人~200人という、とてつもなく忙しい店だった。

ここの店長というのがちょっと変わった男で、前歯が無いせいなのか、笑う時に必ず手で口を隠し、「おほほほっ...」と笑う。

来客数が多いせいか、おほほほ店長の勘違いなのか、とにかく客を客とも思っていない。なんせ色々な客がいて、頭の臭い人、口の臭い人、脇の臭い人、足の臭い人、尻の臭い人、アソコの臭い人と、色んなとこが臭い人がやって来る。

そんなある日、モ~レツに足の臭い人がお客様としてご来店になった。
そのニオイときたらも~ハンパじゃなくって、店中になっとうをまいたのかと思われるくらいキョ-レツだった。店内には他に20名ほどのお客が居たのだが、皆一様に顔をしかめ、鼻で息をするのをガマンしている様子である。

ほどなくして、モ~レツに足の臭いお客様の順番になり、担当になったのがおほほほ店長だった。モ~レツに足の臭いお客様は周りの雰囲気を察してか、席につくなり眠ったふり?をしてその場をしのいでいる様子である。

ここで、おほほほ店長がなんとも大胆な行動に出た。
更衣室から自分用の?足の消臭スプレ-を持ち出し、とまどうことなくモ~レツに足の臭いお客様のモンダイの部分に、これでもかと言わんばかりに噴霧した。
店中のお客がこの行動を目の当たりにし、皆、顔を伏せ、肩を震わせて笑いをこらえているのがよく分かった。

モ~レツに足の臭かったお客様は、このおほほほ店長の行為で、ますます眠ったふり?を余儀なくされ、最後まで顔を上げることなく、まるで余命一日と宣告された人のようにガックリと肩を落として店を後にした。

おそろしい...。もしこの人がヤクザの大親分だったらどうするのだ?(...とてもそうは見えなかったが...。)

皆さんも気をつけてほしい。
この店は今も存在している...。そして、おほほほ店長も...。
もし万が一この店を訪れてしまったら...。
足のニオイには十分に気をつけてもらいたい...。


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