Apple Bear

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コイン8話 アテライトの力 



がたんっ…


また小さく音がした。

「助けにきてくださったのですか?」

ふるえた声がした。
見ると目の前の洋服屋(跡だが)のカウンターからひょっこり顔がふたつでていた。
母らしき女と子供らしきスーより幼い少年。

「マレスおばさん!?」

「リンちゃんっ!」

思わず叫んでいた。

知り合いだったのだ。

洋服屋の陽気なおばさん。
週1くらい制服をクリーニングにだす為に(すぐによごれるしリンサは綺麗好きだからよくクリーニングにだす)いつも会っていた明るくて優しいおばさん。

今はもうその時のかげもなかった。

いつも綺麗にゆわいている髪はぐちゃぐちゃで真っ白でシワのない服もぼろぼろで黒いしみがある。いつも笑顔で素敵な顔もすっかりやつれていた。

「どうしたの!?トマスおじさんは?」

トマスおじさんはマレスおばさんの旦那さんでがっしりした体格で星話省のお偉いさん。
星話(せいわ)省っていうのは星についての業務をやる所でプロテクターやアテライト、さらに人工衛星についても全部ここ。
他の星との交渉も全部ね。
すごい名誉のある仕事なの。

「つれてかれたわ。アテライトについて一番よく知ってるのはトマスだったから」

トマスさんはここのアテライト部の一番偉い部長だったからアテライトについては確かに一番詳しい。

だけどたからって何でつれてかれたの?

ここを襲った奴の目的はアテライトっていうこと?

「アテライト?いったい何があったのか教えて!他の皆は!?」

「…非難した人もいれば連れていかれた人もいる。けど…大体は殺された。」

「殺された!?」

「昨日…いきなり宇宙船で彼らはやってきた。「コイン」とか名乗っていたわ」

「コイン!?」

「そうよ。彼らコインはきていきなり「スィーミクル」アテライトの宿舎であるそこを襲ったわ。そこの管理者は大体しんだわね。それでアテライトを全員連れていったわ。」

「全員!?」

「ええ。そして町に火をつけたり暴れたりしたわ。すごい超人ばっかりだった。口から火をはくドラゴン、私の3倍はある巨大な体の怪力男。目からビームをだすやつに、へんなつえで雷や氷を呼ぶ黒ずくめの男。おとぎ話にでてくるよーな不思議な集団だった。」

目からビーム?

口から火をはく?

おとぎ話でもいないわよ、そんなの。


人間じゃないわ。


「じゃあ…健も!?」

スーは泣きそうな顔で言った。
仲手川健。スーの親友でアテライトとしてここにきてるはずだ。
だったら連れていかれたとしか考えられない。

「たぶん…そうね。」

「そっか。」

そして黙った。

しかし私は黙っている訳にはいかない。

聞くことがいっぱいある。

「しっかりして。アテライトでしょ!」

「…うん」
「!!リンちゃん!すぐに逃げて!」

「え?」

「乗ってきた船があるわよね?」

「はい。でも何で?」

「その子アテライトなんでしょ!?だったらやばいわ!昨日彼らコインは今日またアテライトが来ることを知っていた!だから今日待ち伏せするって言ってたわ!奴らに会ってしまったら勝ち目はない!すぐにその子をつれて逃げるのよ!」

「そんな!わかった!ありがとうマレスおばさん!」

「ええ。あ!忘れてたわ!なんかかっこいい男の子がリンサという性悪女とアテライトを知らないかって言ってたわ。知り合い?」

性悪女ァ!?
こんな事いうの、しかもリンサって呼ぶの二人しかいない。一人はスーだから、
上官ね。

「知ってるわ!何か言ってた!?」

「ええ。会ったら山須賀通りにこいって伝えろって」

「どこだっけ!?」

「もう!有名な通りよ。リンちゃんらしいけど。相変わらず忘れんぼね」

「うん!」

言っておばさんはにっこりと笑った。やっぱり笑ってないとおばさんらしくないや。
前のおばさんだわ!

「私が案内するわ…すぐにいきましょ…いたっ!!」

おばさんは苦しそうな顔でひざをついた。

「おばさん、怪我してるの!?」

「かすり傷よ…平気」

「嘘!足がへんな方にまがってるもの!骨折したの!?」

「平気よっ!うっ」

おばさんは無理に立ったがあちこち骨折したり血がでてたりする。

「お母さん無理しないで!」
マレスさんの息子・レンくんだ。

「レン…」

「僕も知ってる!僕が案内します」

「わかった。マレスおばさん、レンくんをすこし借りるね」
「ええ。気をつけて」

そして三人は山須賀通りについた。

そこは噴水がわれてあちこちが水びたしだった。

噴水のわきに手紙があった。

内容は
「地球で会おう」と短いものだった。

帰りはレンくんと別れ走った。


会ったら終わりだ。


しかしー


帰ったら宇宙船はなかった。

「なん…で?」

すると後ろからくすくすと笑い声が聞こえた

「みーっけ!最後のアテライトだろ?」

後ろにはにやにや笑う見た目は普通の若者。

「そうだけど?」

「じゃあ捕まえよっと。いい?」

まずい!スーを助けなくちゃ!

「これだけは…使いたくなかったけど…しょうがないわね」

「何するんだ?」

「ごめん、スー!私消えるわ!」

「え?」

リンサはすぐにポケットから小さな箱を取り出した。

「これは消失ケムリ!自分と好きな相手をどこかに飛ばせるの」

「まさかっ…!」

「そのまさか」

「アンタそいつとどっかに飛ぶ気かよ!?」

「うん。ほんとはスーで飛びたいけどアテライトには聞かないの。」

「でもっ…そしたらアンタそいつに殺されるかもしれないだろっ」

「がんばる。私達が消えたらレンくん達と逃げて」

「俺…やだよぉ。アンタと一緒にいたいんだっ!アンタ俺を守るって言っただろ?悲しませないって言ったくせにっ…泣かせるなよっ。」

「でもスーを生かすにはこれしかないのよ。ごめんね?絶対戻るよ!あたし、笑うから!スーも笑って?ね?」

「いいんだっ…俺捕まって死んでも!でもアンタは生きろよっ!ちょっとくらい痛くても我慢するからっ…そのかわりっ…助けにこいよなっ。」

涙目で言ったスー。

「私だってスーが死ぬのなんて嫌よ!」


しかし。


びゅー

「何?私消えかかって…?」

「アテライトの力。俺だってさぼってた訳じゃないんだぜ。船の中で本読んで勉強したんだよ。アイツにはききそーにないけど。転送の術くらいっ…おおおおおっ!リンサぁっ!さよならぁ!!」


「!!嫌っ…やめて!スーーっっ!!」


しゅん!

気ずいた時はとばされてた。

ここはーどこ?

私はー守られたんだ。

くやしいっ!スーっ…何もできないじゃないっ。

偉そうな事言っておいて何も…。


「スゥーーーッ!!」思わず叫んでいた。


すると。

「…誰だ?」

辺りを見るとそこは森の中。近くに小さな小屋があり扉から頭がとびだしていた。





つづく。。

なんかますます微妙な展開に・・・・・。

よかったら次も見てください~

では!見てくれてありがとうございましたww

感想は是非BBSへ。。。。。



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