Apple Bear

Apple Bear

コイン9話 


「せーんぱいっ!最後のアテライトつれてきましたッ!」

「ご苦労、テノール。じゃあ自分の部屋に戻っていいぞ」

「あいっと。んじゃレッツと遊んできまっす」

そしてテノールは部屋に帰った。

「ふ。それにしても馬鹿なアテライトだな。仲間を守る為転送するとは。まぁいい。おい、こいつは他のやつとは違って本物だ。さっきの見たか?少し本を読んだだけでもう転送の術を使っていた。魔力が違う。それにまだまだすごい力を秘めていそうだしな。つれてけ。」

「はいっ!」

鎧を着た黒髪の若い男はそう言うとスーの手に手錠をかけた。

「何すんだよっ。離せよっ…離してくれよぉっ…」

スーはまだ涙を流していた。


「悪いな」


男はちらっとスーを見てそう言い手をひっぱっていった。

「入れ」

言って男はあるへやの扉を開け、

中にいれた。

それからー

スーをかかえトイレにはいった。

「何すんだよっ!」

「あーあー煩いっつの。静かに。」

言うと男は鎧をぬいだ。

「え!?」

見ると男はまだ少年だった。

スーと同い年くらいの。

幼いが男らしいカッコいい顔つき。

美形ではないがりりしい顔だちである。

真っ黒な短髪に銀の額あてをつけている。

そのため黒い髪はつんつんたっている。

「子供!?」

「同い年。とにかく俺の話聞けって」

「聞いてやるけど?」

「あーこの仕事ってほんとに子供誘拐すんのな。俺それ聞いた時冗談だと思って黙ってたけどほんとみたいだし…お前逃がしてやるよ」


「は?」


「だからお前を逃がしてやるって」

「どうやって?」

「それは今度考える!-て、あれ?お前腕ケガしてない?」

「ああ、ちょっと瓦礫で切ったかな」

そう言って、スーはちょっと涙ぐむ。

リンサの事を思いだしたのだ。

平気だろうか。

彼女のことだから逃げないだろう。

それどころかここを探すような気がする。

逃げてほしい。

危険な目になんかあわせらんないにきまってるだろ。

俺っ…どうすりゃいいんだっ。

「もういいよ。我慢すんなって。お前わかりやすすぎ。」

そう言って男はスーの肩をたたく


「何がだよ?」


スーはハッっとしてすぐに服で涙をぬぐう。

「泣けば?別にいいと思うけど。実はこのトイレだけ監視カメラついてねぇんだ。まぁついてたらプライバシーの侵害だけど。だから俺以外誰にも見られないしさ」

「うっ…くやしいんだっ…ほんとはずっとあいつと…リンサといたかったのに…アテライトのくせにあんな術しか使えないなんて…情けないよな」

「バーカ!あれでも上出来だっての。俺なんかあれ覚えるのに3ヵ月くらいかかったし」

「アンタも…アテライトなのか?」

「一応な。そんなへこむなって。ひとそれぞれなんだしな」

「そうだけど…俺っ…もっと強くなりたいんだっ…アンタだって強くなりたいって思ったから覚えたんだろ?違うのかよっ!」

「はいはいわかったって。じゃあこうしようぜ。俺がお前に色んな術教えてやるよ」

「マジ!?」

「ああ。で、ついでに二人で脱走の方法も考える、と。いいか?」「ああ。もちろん!」

「んじゃな。」

そして男はカギをあける。

「ま、まてって!アンタ名前は!?」

「スウィーティー・マッキーニ。友達は皆スティって呼ぶ。お前は?」

「スー!めんどくさいからあだ名だけでいいだろ?よろしくな、スティ。」

「おう!じゃな。」

そしてスティ再びあの鎧を着て、トイレを出る。

しばらくして部屋からでる音がした。

「何なんだ?アイツ。いい奴みたいだけど。そんな簡単に俺に手をかしてくれるなんて。普通そんなのしないだろ?」

スーは困惑しながらも素直に嬉しかった。


(友達になれそうだ)

スーはここにきて初めて笑顔になった。

スティは本部の中心室に戻った。

すぐに冷たい綺麗な声がした

「トイレで何分も何をやっていた?」

「いやスーがすぐにトイレ行きたいっていってさ。使い方教えてやっただけ」

「確かあの部屋でカメラがしかけてないのはあそこだけだったな?」

「そうだったっけ?」

顔に一筋の汗が流れた。


やべぇッ。


「それと…あのアテライトはスーというのか?聞いてないがな。」

「トイレの使い方教えた時に聞いたんだよ」

「ほう。地球人には敵に名前を名乗るという習慣があるのか?たかがトイレの使い方を教えただけで。それは珍しいな?」


ぐっ…なかなか鋭いな。


ただのオルトーク皇帝のバカ息子だと思ったら。

「友達がほしいっつってたぜ?なんならアンタが友達になってやれんのかよ、次期皇帝さんがよぉ?」

「こら!ミテス様になんて口を!!」

ミテスの横の兵士は顔を歪ませてスティに空気銃を向ける。
「おーおー恐いねぇ」

スティは数歩下がり、両手を上げて面白がって笑う。

「やめろ。そうか…じゃああのアテライトの担当は貴公にしよう。任せたぞ」

そしてミテスは冷笑し、隣の部屋に行った。

「けっ…いかすかねぇ野郎だ。」

「口をつつしめ。本当に殺すぞ」

さっきの兵士が今度は銃を心臓のあたりにつきつける。

「へーいへい。ま、お前にゃ殺せねぇけどな。」

「んだとっ!黙ってれば調子にのりやがって!」

「おっ!やる訳?」
スティは相変わらずにやにや笑いをけさないでーしかし目はとても真剣に兵士を見てファイティングポーズをとる。


その時ー。
「やめなよ二人とも」


スティと同い年くらいの少年が、今度は鎧を着ずにスーツを着ている。

サラサラな金色のストレート。

短い髪がなびく。

目は綺麗な海の色。

絵にかいたような美少年がそこにいた。

「レンズ!」

レンズと呼ばれた少年はさわやかな笑みを浮かべて言う。
「みっともないって。仮にも昔からの付き合いだろ?」

レンズが言うとさっきの兵士は鎧をはずす。

その下はやはり幼い少年の顔だった。

レンズやスティと同い年くらいだ。

かっこいいというより可愛い顔だちである。

「お!言うことは男っぽいけど相変わらず可愛いな♪シーサー♪」「うるせっ、黙れ!」

「久しぶりに見たね、シーサーの素顔。」

「お前はいーよなー!総司令官だから子供でも平気だしな」

スティが呟くとレンズは非常に可憐な顔で言う。

「まぁね。けど上級兵士が子供だったら皆びっくりするだろ?」

「ああ。レンズがこの作戦考えたおかげでここにもぐりこめたんだしな」

「ああ。てめぇとは頭の作りが違うからな」

「何だとっ!!?」

「あーあー静かにしろって。誰かきた時を考えろよ」

レンズは今にもつかみかかりそうな二人の間に入ってそう言った。

「わかりましたっと。おいバカ静かにしろ」

「誰がバカだとっ!」

「お・ま・え」

「二人供!殴っていいかい?」




つづく。。。

スーに味方登場!スティとシーサーとレンズの三人のギャグ書いてる時は楽しかったです**
次回もスーの行動に注目してみてください♪



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