2020.10.29
カテゴリ： 日記
だし抜けですが、ここ数日学校の偏差値について考えることがあり、色々な学校の偏差値を調べていました。
今は高校の名前を検索すると上の方に偏差値のサイトが出て来ます。
まぁこれがどれだけ信頼性があるか知りませんが、一応目安にはなります。
しかし見ている内に「何か変だなこの数字」と疑問に感じてきました。
私の育った家は、学歴差別主義の家でした。
親族一同ほぼ教師だったもので、そのせいもあるのでしょう。
親の人を見る目が「高学歴か否か」「自分の子が学校でどれだけいい成績を取れるか」に価値を置いていました。
世間が狭く視野も狭く、本当に生きづらい家庭でした。
でもとにかく仮面子供を演じていました。
学校では勉強を熱心にやっていい成績を取るのが当たり前と思っていました。ですから勉強はある程度頑張りました。
しかし我が子を育ててみると、下二人はそうでもなかったのです。
受験で勉強を頑張るのが自然かと思いきや、そうでもなかった。
二番目は絵の予備校に通いその方向に進みました。が三番目は、理系の才能があるのにとちっとも頑張らない。
高校二年の時に夏休みに理系の大学を見に行って帰ってきたらこう言うのです。
「俺あの大学行かないわ」と。
その場でネットを開き、チョチョイと検索して「あ、ここにする」と、ものの5分で別の文系の志望大学を決めました。その大学を自己推薦して入学が決まると、後はアルバイト三昧でした。
息子は大学在学中も決して真面目でなく、遊びとバイトに明け暮れていました。
おまけに卒業しても一切母校に愛着を感じていないのです。そういうのを見ると、彼にとって大学は普通に遊びに行ったと言っていいでしょう。
この不真面目さ、やる気のなさ、人生に対する白け具合って何なのでしょうか。腹が立ってたまりません。
しかしその後、社会人になった息子は変貌します。
東京の不動産関係の会社で優秀な成績を上げ、地元に帰ってからはIT関係の会社で営業をし、今は広告代理店で企画をしています。
息子に言わせると営業が面白くて仕方ない、アドレナリンがドバーッと出るのだそうです。
余暇はキャンプ三昧ですが、まぁ仕事が好きなのだから何も口だしすることはありません。
二番目は油絵を専攻し美大卒業して、オンラインゲームの会社の開発部にいます。
今はかなり出世しています。
このように、あれだけ一時期自分が拘っていた偏差値とか大学の格とか、一体何だったんだろうと思います。
人は大学を卒業していい会社に入れば終わりではないのです。
実家の親は「それが全て」と目を三角にして言っていましたが。所詮昔の人の思い込み。
思うに、世の中で社会人としてどれだけ本気で働けるか、社会に貢献できるか、そして自分が満足できるか、それが全てでしょう。
俯瞰してみれば、学校時代の成績とか偏差値なんてちっぽけなものです。
つけ加えれば、本人にどれだけ魅力があるかも大事なようです。
「仕事なんてやりたくないなぁ」というオーラが出ていれば、そりゃ面接なんて受かりませんわ。これが数十年前の自分でした。
いずれにしても、大学のランクなどにコンプレックスを持つ理由なんてさらさらないのです。
一番下の子供が社会人になって10年経ちます。しみじみとそう思いました。
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