工藤が救う崩壊G党



 投球練習終盤だった。工藤がはっきりとその球種を捕手に伝えた。キャンプ中は封印していた「シンカー」を3球だけ試した。「今年初めて投げたけど、まだまだ」首を横に振ったが、突然の試投は、球界最年長投手が実戦本格モードに突入したことの表れだった。

 前回、オープン戦初戦となった6日のダイエー戦(福岡ドーム)は、3回6安打4失点。新球「ちょいスラ」の切れを試すための登板だったが、今回の相手は昨年のセ・リーグ覇者とあって、試すだけの試合とはいかない。「今年の工藤は打てると思われるのも嫌だし、僕は結果を出さなきゃいけない立場ですから」現在、5試合連続で先発陣が4失点以上と嫌な流れが止まらず、堀内監督をはじめとする首脳陣も頭を抱えている。500試合登板、そして念願の200勝がかかる今季、まずはセ界王者斬りで、一気に先発ローテ入りを引き寄せる。

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