arisize room

arisize room

ひとひら +3




             心がひとひら

             剥がれた


             喉を潰されて

             声も出せなかった

             涙も枯れて

             流せなかった

             痛覚だけが発達して

             耐えられなくなってしまった


             これ以上はないと思っていた


             だけど、

             心がひとひら

             剥がれた


             もう、元には戻せない






             『揺らぎ』

             世界がゆらぐ
             風になびいて
             世界がゆらぐ
             生まれたての地球のように
             流れに体をまかせて
             世界とゆらぐ

             「今、どこにいる?」

             君の声も風になびいて
             いつの日か僕に届く
             世界がゆらぐ
             風のように
             川のように
             冷たいマグマのように
             君の声と僕の声が重なる日を夢見て
             世界はゆらぐ

             「あなたは今、どこにいますか?」






            『三日月の夜』


            満月よりも魅力的な横顔
            わたしはいつまでも眺める

            月の光も柔らくて
            わたしは嬉しくなる

            三日月が流し目で笑いかけてくれてるみたいで
            わたしも笑いかけてみたりして・・・
            また、嬉しくなる

            三日月の夜は優しさを与えてくれたから
            わたしは少し強くなれた気がした
            ほんの少しだけど
            強くなれた気がした






            『優しい歌』


            誰か歌ってる声がする


            その歌声は

            透き通っていて

            どこまでも伸びて

            私の心に届いた


            あまりにも優しい歌が

            私を包み込むから

            逃げられなくなって

            もがいてしまった


            こんなに優しい歌は

            今まで出逢った事がなかったから

            驚いてしまって

            足掻いてしまった


            また、誰かが歌っている声がする

            今度は逃げないで

            今度は驚かないで

            この歌に

            身を委ねてみよう



© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: