arisize room

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小さな影 +3




             光を見た
             それが唯一の光で
             無二の救いであった

             私は幼過ぎて
             光が全てだと思っていた

             時は止まる事を知らず
             それと同じくらいに
             私は大きく成長した

             あの時見た光は一体何だったのか?

             そんな事など分からなくてもいい

             幼い私が見た光が今は大切なのだから
             光の正体など分からなくていい
             理由なんて必要ない

             その光自体が私の唯一の真実だと
             小さな影が光にそって揺らいでいるだけ・・・






               『不埒』


               そんなに私が嫌い?
               まだ、怒ってるんだね

               私が家に佇んだあの日
               あなたの存在が不埒に変わったの

               あんまりにも心細くて
               1人じゃどうにもならなかったのに
               そばにいてくれることなんてなかった

               それも今では思い出で
               私の一部になって
               静かに溜息に変わってる

               ・・・不思議だね

               これも自然の摂理なのかなぁって思う

               だから、嫌いなのは仕方ない
               怒ってるのも仕様がない
               私を許さなくていいよ

               私は不埒な存在だから
               その覚悟は出来てる

               でも

               友達からやり直したい
               もう一度信じて欲しいと思うから
               話しかけても笑って聴いて
               ね。






                  『さよなら』


                   さよなら

                   さよなら

                   さよなら

                   さよなら

                   ・・・・

                 60億通りのさよなら

                 60億分の1のさよなら


                それを言うも言わないも

                  60億分の1の選択


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      『空模様』


      光の門を隠すかのような雲にも
      降り注ぐ光の柱の群れにも
      群青の夜に広がる月光の指輪も
      積乱雲を照らし出す夕陽も

      どうしようもないココロなのに、「美しい」と思えるのです。

      どうしてなのかはわかりません。

      ただ、ただ、「美しい」空模様に
      琴線が反応して、私しか知らない世界に変わるのです。

      見上げて下さい。

      その空模様が、あなただけの世界・・・。

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