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wna

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2017.01.24
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カテゴリ: 映画・俳優



こんばんは。

0℃前後の気温の朝は
起き上がるのに気合が必要ですね^^;
北日本の方々は積雪にウンザリではないでしょうか。
こちらは午前で雪も止み
明日は気温も少し上がりそうです。

最近、数本まとめて映画鑑賞していたので
忘れてしまわないうちにと
このところレビュー記事ばかりになっています。

ネタバレありですが
よろしければお付き合いくださいませ。




室生犀星の「蜜のあわれ」が原作。

 詳しくはこちら  右矢印 HP


 STORY


ある老作家と共に暮らす赤子は
まあるいお尻が可愛らしい赤い服を着た金魚
自分のことを「あたい」と呼び
作家のことを「おじさま」と呼ぶ。

ある時は若い女性に姿を変えて出かけ
またある時は書斎で老作家と
ちょっときわどいおしゃべりをしたり
そして夜には
金魚に戻っておじさまと一緒に眠るのが好き。
おじさまも
赤子の長く柔らかな尾ひれを纏うのが
至福の喜びのよう。

猫には赤子の正体がばれてしまうが
金魚売り(おじちゃま)以外の人間にはわからない。

ある日
赤子はおじさまの講演会へ出かけ
そこで具合の悪そうな
「おばさま」(おじさまのかつての恋人の幽霊)を介抱する。

彼女は老作家への未練が募り
この世に蘇ってきたのでした。


そのおばさま(ゆり子)の話を聞いて赤子は言う。

「ゆり子さんがおっしゃいました
おじさまは愉しいことを知っているって」

「恋人同士がなさることよ」

そして
「恋人にして」とせがむ。

「おじさまの1ヶ月はあたいの1日なの」

「あっという間におばあちゃんだわ
   短い人生を楽しいことで一杯にすべきよ」  」

金魚の誘惑におじさまは抗えない。

そんなある日
赤子は金魚屋で幽霊のゆり子と再会
ゆり子に尾ひれを触られて

その正体を知られてしまう。
で
赤子がおじさまの好きな尾ひれの自慢をすると

幽霊のおばさまから
「あなた方のご先祖は中国のフナよ」

「どぶ川でふてぶてしく生きているあのフナ!!」

なんて言われてしまうけれど

そっか。。
「あたいは愛する人と愛し合うためにに海を越えてきたのね」
ぶくぶく。o○ .。o○   ^^;




しかし

おじさまには
こっそり逢瀬を重ねる「恋人」がおり
それを赤子と幽霊が目撃してしまう。

ショックを受けた赤子は
金魚売りの協力を得て彼女の家へ侵入します。


まあ~るいお尻の金魚(赤子)は
彼女に買われていきました。
ぷくぷく。。


しかし
この赤子の「のぞき」は老作家にバレバレ。

金魚や幽霊や人間の女性をめぐり 
老作家の心は大きく揺れ

赤子の真っ正直な非難に
作家は欲が深くて実力は浅い!! と
己をさらけ出す。

すると現れたのは死人(しびと)の芥川龍之介
時々現れては色んな話を交わすようです。

(室生犀星と芥川龍之介の関係に興味のある方は検索してくださいませ^^;)


赤子は「こども」がほしいと老作家にせまり
雄金魚と「交尾」すると言い出しました。

ビックリするおじさま
「交尾はいかん!!」

「ダメだ、ダメだ、ダメだ、ダメだ、ダメだ~」

しかし赤子ちゃんは
「交尾してまいる」と。


芥川は言う
「難しい話はよそう、君にできることはあがくことだけだぜ」

「破れかぶれが君のいいところだよ」


あがいてやるさ

みせつけてやるさ

言葉で

文学で

死んでたまるか


でもついてくる芥川の言葉

「死と税金からは逃れられない」






老い先短い
老作家の妄想ストーリーです。

室生犀星の自叙伝的物語

男性がご覧になった方が
共感度が高いのではないでしょうか。

劇中にこういうセリフがあります。

「何を書いても心の中で誰かと出会い話をし
自分自身と格闘するんだよ」


老作家が患っている不治の病の影響なのか
異形の人物の登場は
あの世との境界がもはや存在しておらず
彼の意識は常に死の世界をも覗いているかのよう。

ストーリーはあるようでなく
作家の内なる声を
妄想人物がそれぞれ演じているようなお話でした。

その妄想の根っこが激しく炸裂して暴走し
正体があらわになったりもします。
赤子は老作家の最期のミューズだったのでしょう。


作家として

男性として

衰えたくない才能と

生と性


老いて、病んでもなお

それらへの欲望と執念の炎はなくならない。

くすぶっているが

くすぶっていても

なんとあわれで儚いものか



人生は儚い。。
儚すぎる。。儚すぎる。。儚すぎる。。


作家の心身のアンバランスとジレンマ
そして執着が凄まじい







「おじさま」

「いつまでさぼってらっしゃるの?」



ラストは
なんだか救いにも感じましたけど。。





あえてレトロな撮影をした映像が
この作品の持つ雰囲気と時代を
より強調しているように見え

赤子がはいていたかっぽんの音も
印象的な響きだったかな。

金魚ダンスも可愛かったです^^


室生犀星の作品は読んだことがなく
人となりも全く知りませんが

この作品が晩年のものでありながら
シュールで自由な表現を楽しんでいるような気がして
原作を読んでみたいなと興味が湧いています。


予告編です。


邦画はめったに観ませんがわりと好きな映画でした。
好みは別れそうですけどスマイル

そうそう
日本語のセリフがとてもきれいなんです。

あのように使ってみたいのですが
一斉にひかれそうですね。

実に残念。。^^;



では、おやすみなさいませ。













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Last updated  2017.01.27 11:40:53
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Re:映画「蜜のあわれ」を観ました。(01/24)  
まみ3389  さん
こんにちは^^

わ~なんか
ブログ読んでいたら
その世界に入っていきました(^^)

すごい不思議だけど惹きこまれるストーリーですね☆
興味深いです(#^.^#)
観てみたくなりました☆ (2017.01.26 14:27:37)

Re[1]:映画「蜜のあわれ」を観ました。(01/24)  
wna  さん
まみ3389さん
ありがとうございます^^
昔の文芸作品にはつやっぽいものが多いですね。
赤子が可愛かったし
老作家のアーティスト魂もすさまじかったです^^


(2017.01.26 16:02:28)

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